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一章
姉貴からの伝授1 *若干重めの話です…
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「それじゃさっそく、攻略対象について教えてあげるわ!」
「お願いします!!」
「まずは第一王子、ロベルト・シュワルツについてよ!」
「この王子はザ!王道って感じの
金髪、青眼のちょ~イケメンで、アカデミーに入学する前から親衛隊的なものがあったわ!」
「へ~、親衛隊ってなんだっけ?」
「はぁ~、それさえ覚えてないの?!」
「ごめん、ごめん笑笑」
「もういい!説明してあげるわ!」
「親衛隊自体はアカデミーで許可されているファンクラブみたいなものよ!因みに攻略対象者は全員入学すると同時に親衛隊が設立されたわ。でも第一王子のみ、親衛隊的なものが幼少のころからあったみたいよ。」
「なるほど~」
「じゃ、話戻るわよ!」
「はーい!」
「ロベルトはゲームで初めて自分に見つめられて惚れなかったマリアを気に入って食堂でぶちゅ~っとかなりヤバめのやつをやっちゃうのよ笑」
「え、きも…」
「確かにそんなシーンあった気がする……」
そういえばこのシーンでこれがBLゲームっていうことに気づいたんだったわ笑笑
「お!思い出してきたか、弟よ!」
「うん、なんとなく」
「よし!じゃあロベルトが生徒会長だったことは覚えてるわね?」
「う~ん、なんとなく?」
「まぁ、いいわ」
「あ、因みにこの子あんたの婚約者になる子よ!」
「え、やだ……」
「やだって言ってももうすぐ婚約の話がくるはずよ。ノアのお父さんはノアを道具とでしか見てないもの。あの人に見えてるのは愛する妻のティアだけよ」
「さいっってぇぇぇぇえ!なんだよ、それ!ノアがクソ可哀想じゃねぇか!てかそのティアって本当に俺の母親なのか?今朝だって子供を庇うような言い方して、結局快楽優先にして終わっただろ?意味わかんねぇ!」
「落ち着いて!」
「落ち着けるかよ!」
「もう!話を聞きなさい!」
「ノアの母親自体はあの人ではないわ!」
「じゃあ誰なんだ?」
「この世界には元々女の種がいたと言う伝説があるの。でも誰も見たことはないわ。それも当然、希少価値があったから王家が独り占めしていたの。でも女を好んで側に置いておくのではなく、ただの子作りの道具として…
だけど男も孕むことができるのがこの世界、どっちかというとこっちの方が主流よ。でも女が産んだ赤ん坊は容姿端麗、おまけに秀才ばかりだったの。でも女が産めるのは何故か1人のみ、しかもその1人を産んでしまったらその女は死んでしまうらしいわ。だから益々女の種は減り、もう絶滅してしまった、150年前にね。でも、1人だけ例外がいたの王家が当時絶大な力を持ったある男と親交し、国を守ってもらうために1人の女を献上したの。それがこのフォレスト家。ただし、当時その女はまだ初潮を迎えてすらいない幼な子だったため、ノアのお祖父さんの代まで地下牢に監禁されていた。しかし、先代は女を抱こうとしなかった。なぜならもう愛する男との間に子を宿してしまったから…
しかし、先代が死ぬ頃にはこの女も死んでしまう。折角の種を我が家に幸福をもたらさんとする種を死なせるのは惜しいと思った。だから女の顔など見たくもなかったが子孫のためだと思い、女の身体の中にある卵子を全て抜き取り、冷凍保存して、今の当主と人工受精させたそうよ。そこから出来たのがノアなの。だから、ノアは産まれたというよりも造られたという感じになるわね。」
「なんだよ……それ…」
「仕方ないわけではないけど、このゲームのシナリオの裏設定として存在する事実よ。」
「そんな……………」
「姉貴、俺、地下牢に行きたい!」
「そういうと思って鍵を用意しておいたわ」
「攻略対象者の話は後でまた話しましょう。まだ時間はあるんだから…」
「あぁ……」
俺はこの時、とてつもない怒りと共に、性格の悪い俺でも一粒の涙が溢れた……
攻略対象者のことを知るのも大事だが、手始めにあいつらのキ◯タマをもぎ取ってやる!!!
to be continued…………
「お願いします!!」
「まずは第一王子、ロベルト・シュワルツについてよ!」
「この王子はザ!王道って感じの
金髪、青眼のちょ~イケメンで、アカデミーに入学する前から親衛隊的なものがあったわ!」
「へ~、親衛隊ってなんだっけ?」
「はぁ~、それさえ覚えてないの?!」
「ごめん、ごめん笑笑」
「もういい!説明してあげるわ!」
「親衛隊自体はアカデミーで許可されているファンクラブみたいなものよ!因みに攻略対象者は全員入学すると同時に親衛隊が設立されたわ。でも第一王子のみ、親衛隊的なものが幼少のころからあったみたいよ。」
「なるほど~」
「じゃ、話戻るわよ!」
「はーい!」
「ロベルトはゲームで初めて自分に見つめられて惚れなかったマリアを気に入って食堂でぶちゅ~っとかなりヤバめのやつをやっちゃうのよ笑」
「え、きも…」
「確かにそんなシーンあった気がする……」
そういえばこのシーンでこれがBLゲームっていうことに気づいたんだったわ笑笑
「お!思い出してきたか、弟よ!」
「うん、なんとなく」
「よし!じゃあロベルトが生徒会長だったことは覚えてるわね?」
「う~ん、なんとなく?」
「まぁ、いいわ」
「あ、因みにこの子あんたの婚約者になる子よ!」
「え、やだ……」
「やだって言ってももうすぐ婚約の話がくるはずよ。ノアのお父さんはノアを道具とでしか見てないもの。あの人に見えてるのは愛する妻のティアだけよ」
「さいっってぇぇぇぇえ!なんだよ、それ!ノアがクソ可哀想じゃねぇか!てかそのティアって本当に俺の母親なのか?今朝だって子供を庇うような言い方して、結局快楽優先にして終わっただろ?意味わかんねぇ!」
「落ち着いて!」
「落ち着けるかよ!」
「もう!話を聞きなさい!」
「ノアの母親自体はあの人ではないわ!」
「じゃあ誰なんだ?」
「この世界には元々女の種がいたと言う伝説があるの。でも誰も見たことはないわ。それも当然、希少価値があったから王家が独り占めしていたの。でも女を好んで側に置いておくのではなく、ただの子作りの道具として…
だけど男も孕むことができるのがこの世界、どっちかというとこっちの方が主流よ。でも女が産んだ赤ん坊は容姿端麗、おまけに秀才ばかりだったの。でも女が産めるのは何故か1人のみ、しかもその1人を産んでしまったらその女は死んでしまうらしいわ。だから益々女の種は減り、もう絶滅してしまった、150年前にね。でも、1人だけ例外がいたの王家が当時絶大な力を持ったある男と親交し、国を守ってもらうために1人の女を献上したの。それがこのフォレスト家。ただし、当時その女はまだ初潮を迎えてすらいない幼な子だったため、ノアのお祖父さんの代まで地下牢に監禁されていた。しかし、先代は女を抱こうとしなかった。なぜならもう愛する男との間に子を宿してしまったから…
しかし、先代が死ぬ頃にはこの女も死んでしまう。折角の種を我が家に幸福をもたらさんとする種を死なせるのは惜しいと思った。だから女の顔など見たくもなかったが子孫のためだと思い、女の身体の中にある卵子を全て抜き取り、冷凍保存して、今の当主と人工受精させたそうよ。そこから出来たのがノアなの。だから、ノアは産まれたというよりも造られたという感じになるわね。」
「なんだよ……それ…」
「仕方ないわけではないけど、このゲームのシナリオの裏設定として存在する事実よ。」
「そんな……………」
「姉貴、俺、地下牢に行きたい!」
「そういうと思って鍵を用意しておいたわ」
「攻略対象者の話は後でまた話しましょう。まだ時間はあるんだから…」
「あぁ……」
俺はこの時、とてつもない怒りと共に、性格の悪い俺でも一粒の涙が溢れた……
攻略対象者のことを知るのも大事だが、手始めにあいつらのキ◯タマをもぎ取ってやる!!!
to be continued…………
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