『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け！』

後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け！ …後編ー(５７)：20連ガチャイキ！(時を超えた遭遇㊦)』

　　　　　　　　

　　　　　５７：20連ガチャイキ！：時を超えた遭遇：㊦ハモ編 (木曜日 15:51)

　ふと、俺は思いついた。
　いま、膣口から、肉壁一つ隔てた直腸へ大きなバイブの屈曲が押し出し、肛門から直腸の内壁が露呈し、＜ファイアレッド(炎の紅蓮華)＞が神々しくもイヤらしく剥きだされている状態……。
　しかし、バイブでの「押し」は少し広すぎる。
　これを指で行なったら、もっとピンポイントで、膣側から、魅惑の直腸壁をあらわにできるんじゃないか？

　未だエクスタシーの渦中にいる、人妻がアゴをわなわなさせている途中であることを知りつつ、俺は、更に責める。
　絶頂途中においても責める・責められる、は、俺も主婦も双方が望むところだ。
　俺は、左手で携帯を持ち、奥さんの腰を動画撮影する。
　肛門の＜ローズバッド(薔薇の蕾)＞を主体に、脇にヴァギナが映っている。
　右手の人差し指・中指を一つにして、ヴァギナに入れる、温かく粘着質にヌチョリと指は沈む。
　出入口周辺にあったバイブレーターの基底部は、スイッチをオンにされつつ、指で押され、奥へ奥へ。
「カハッ！」
　主婦は、おまんこを再びかき回され、喉の奥から音を漏らしつつ、更に痙攣。
「コリコリ、またきたあっ！ すぐにイッちゃうのぉ！」
　おっぱい・あばらをビクンビクンさせながらイキはじめた、イイ子だぁ！

　　　　　……６

「ああああ、ううううう、ウウーッ！」
　バンビがハンターに足を撃たれ、逃げられずに痛みに耐えるような声。
　ゾンビがハンターに眉間を撃たれ、最後の呻きを発しているようでもある。
　しかし、俺は、その表情をカメラの向きを変えて収めつつも、それにはかまわず、バイブも奥に押しこめたまま、自分の作業に専念する。
　指と膣壁の間をローションのような愛液がネチョってる。
　かまわずに、直腸への膣内壁を押す！
　なんと言えばいいか、指を鉤(かぎ)にして、ヴァギナからケツ穴を膣壁越しに釣り上げるイメージ！
　すると、肉壁越しに、指先が肛門から外にズボボと突き抜けた感覚がある。
　俺は剥き出しの＜ファイアレッド＞を注視ッ！
　すると……。
　凄まじい光景が出現した。
　幾重ものシワが縒り合されたショッキングピンクの直腸が、裏から俺の指で鋭角に押され、嗚呼、……咲いたのだ！
　表現が難しいが、鱧(はも)の湯引きのように、直腸のヒダヒダの触手みたいのが無数に立ち上がったのだ！

「こ、これは！ お、おい、イキっ娘(こ)ッ！！ 自分のアナルがどうなっているか見なよ！ 凄いよ！」

　俺は、携帯を、脇に置かれたバスタオルの上に投げて、手鏡を持ち、美麗主婦が見れるように角度調整した。
　指は、いったんは抜いている、「肛門が咲いていく過程」を見せたいからだ。
「見える？」
「は、はいぃ」
　さすがに、既に見えている＜ファイアレッド＞に対し、疲労の色の残る表情で、やや不安そうな色を浮かべる、本来は硬質なイメージの美人。
　クールビューティーってのは、なんとも「青」や「白」のイメージなのだが、アソコや、今の主役である肛門はドス赤き濃紺桃色なのが、この女の、文字通り内に秘めた「情熱」だ。
「見ててよ」
　指を突っ込む。
　　　　　ズブッ！
「あんッ！」
　これぐらいの刺激はもう慣れていてもおかしくないのに、見ているヴィジュアルに声をあげずにはいられない人妻であった。
「見ててよ！」
「あん！」
　「うん」じゃなくて返事が「あん」なのが可愛い。
　　　　　グイッ！
　曲げた二本指の鉤(かぎ)が、肛門から覗けるレクタム内壁を、内側から突き上げる。

　　　　　濃紺の湯引きハモが咲くッ！ のだッ！

「あ、ああああ」
　俺は、自分の身体の神秘に放心して見続ける主婦の、心情とは別の三白眼のクールな瞳を見つめる。
　こんな美しい視線を持つ女を、俺は自分の「モノ」に出来ている。
　感動ッ！

「うわぁああ、イソギンチャクが揺れてるぅ、……いや、蓮華の花みたい。面白い、自分の身体の一部なのに、冷静に見ている私がいる……」
「冷静じゃないじゃんか……」
　俺はツッコミを入れつつ、聞いた。
「自分の肛門見ながらイキたい？」
「イキたーい、です」
　痴呆のように答えつつ、途中で気づいて、毅然と敬語に軌道修正する、気丈な他人妻。
「じゃあ、俺は両手が塞がっているから。自分の手で、乳首とクリを刺激してイッてみてよ、初オナニーだね」
「やってみます」と即答の主婦、自慰行為の経験は真似事ぐらいしかなく、自分で絶頂感を得たこともない、でも、やれると思った。
　だが、両手を壁から離し動かそうとすると、バスタブの縁から湯船に落ちそうになる。
「大丈夫だよ！ 俺が肩で、お前の太ももを押すから！」
　なんか、肉欲を持って愛し合うためには必死の二人である。
「う、うん、ありがとう、愛してます」
　と感謝と愛情確認の言葉を口にするのだが、リカの心は「次イキ」のことでいっぱいだ。

　　　　　今度はどんな具合の気持ち良さなんだろう……？

　男には分からないかもしれないが、女は、手法によって快感の種類も変わるのだ。

　人妻は、片手をクリトリスに、もう片手を乳首にやった。
　どちらの水着も、局部の生地が切り取られているのがクッソＥＲＯい！
　すぐに乳首から母乳がプシュツ、あそこから、新しい透明な愛液がタラリ。
　俺は見どころを主婦の顔に絞った。
　瞳を薄く開いて、おそらく、その視線は、手鏡に映る自分の柘榴のような肛門を見、唇も半開き、上唇を尖らして、両手の動きに酔っている。
　両指の動きはすっかり巧みだ。
　陰核・片方の乳首を中指と親指で摘まみ、人差し指でグニグニする。

　　　　　キュッキュッ、キュッキュッ！

　膣内のバイブも全開で膣内を攪拌し続けている。

　……初オナニーだけど、この数時間で、私、エクスタシーの仕組みが分かったような気がする。
　イケる。
　この数時間……、いや、とてもとても数時間じゃすまない、気持ち良さの長時間、……この、どう考えても不思議な時間の流れ、でも、こうでなくっちゃ、私に、この快楽の数々との＜時を超えた遭遇(出会い)＞はなかったはずだ。変だけど、不思議だけど、長時間だけど。なんか、娘のお迎えには支障がないみたいだし、ここは「俺」さんを信じて、今は、うん、自分が、自分でイクことに専念するぅ。……たまらない、自分のお腹の中に、あんな色の、あんなエッチな姿があるなんて、私、興奮してる、興奮が高まっている、オマンコオマンコオマンコ、アナルアナルアナルッ！ 「俺」さんに弄られて、舐められて、突かれて、そう、愛されて、頭の中がオマンコアナルでいっぱいで！

　……２分が経過……。
「ああ、イキそうです！」
「ああ、イク顔を見せて、その高貴な顔をッ！」
「は、はい、田中梨華はあなたの人妻奴隷です……うっ、イッくぅ、イッくぅ……ッウ！」
　凄い、顔が歪んでいるのに、「人妻奴隷」の言葉を発するときだけは表情が真顔になった、その言葉は理性で言ったからだろう。

　　　　　……５

　プシュッと、アソコから液体が吹き出た。
　俺はそれを顔面で受ける。
　味が違う、いや、微妙に匂いが違う、おしっこじゃない！
　潮が吹いたのだろう。
「えへんえへん、くすん」
　リカはむせび声をあげた、恥ずかしいのだ。
　先ほど、俺に捧げしオシッコは、リカ自身の、自分の意思によるものだ、だが、今回の潮吹きは快感の果ての無意識で、愛する者の顔面にぶちかけたのだ、そりゃ、泣きも入るってもんだ。
　しかし、俺の方は嬉しくて美味しくて感動していた。

　ああ、また、時がループすればいいのに、俺の意識もしっかりと運ばれつつ……。
　俺は思う。
　しかし、それは、この能力の特性上、無理な要求だった。
　アルティミシアの超能力「時間圧縮」は、相手に作用し、相手を過去に飛ばすが、執行者の自分はそのままの世界で何も変わらない人生なのである。
　相手が「敵」の場合は、使い方によっては強力な武器になる。
　しかし、相手が愛する者であった時、それは、ある意味、能力発動後に「現在」に残った恋人は、自分が愛した、その直前までの恋人とは異なり、一部が過去に飛ばされた恋人でしかなくなる。
　置いてきぼりをくらった感覚。
　今後の人生の経験全てを共有できるわけではない恋人、になってしまう、と言えようか。
　自分の前の恋人と違う、別の人生を送っている恋人が、別次元(パラレルワールド)で、別の俺と生きているということだ。
　なんか寂しい、悲劇の能力なのである。

　また、おそらく、もうリカの時間がループすることはないと、俺は感じている。
　この「感じ」は能力保持者にとっては絶対である。
　「時間圧縮」に耐えられる力は個人差あるようだが、田中梨華の場合は２回半分のようだ、３回分はないようで、もう打ち止めのようだ。
　ならば、その「半回分」てのはなんなのか？
　その半回分の「時間圧縮」は、俺の感じ方では実は、既に発動されている。
　発動された時、能力執行者は「感じ」ることが出来るのだ。
　能力半回分は、先ほどの、＜人妻クスコ羞恥責め＞の時に発動していた。
　だが、どのような結果となったかまでは俺には分からなかった。

　作者は知っている。
　その半回分の「時間圧縮」の結果こそが、あなたが、この作品を読み終えるとき感涙する伏線なのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　(続く)