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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー㊶:告解・その12:美乳に浮き出た静脈と、それを縁取るブラの跡』

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     41:告解・その⑫:美乳に浮き出た静脈と、それを縁取るブラの跡 (木曜日 14:10)

 「俺」たちは、程よく温まったバスタブに二人で横たわっていた。
 浅いお風呂に横たわる「俺」に、リカも、同じく上向きで重なっている形。

 乳房があらわになっていた。
 今回、「俺」は、母親としてのシンボルたるリカの乳房を無視し、ブラジャーをつけさせたままで、全てのプレイを行なおうと考えてもいたのだが、まだまだ時間があり、この後、この人妻の身体を堪能するには、俺の精子や唾液や汗で汚れてしまった身体を、シャワーで洗い流さなくては「俺」が耐えられず、やはり、ブラを外さなければならなかった。
 隠れ乙女な主婦がしていたゴスロリチックなブラジャーは、黒字にピンクの縁取り、刺繍もされており、フリルやリボンもついていて、それだけでゴワゴワしていて、その上から触れていると、確かに柔らかいけど、ゴワゴワで大きくは見えているけど、小さいんだろうなぁ、などと「俺」は思っていた。
 Aカップの可能性さえある、でも、女って、それでも全身が柔らかいんだよなぁ、骨と肉が分離していると言うか……、そして、例え、Aカップであろうとも、この人妻の美は損なわれず、より中性的に際立つだろう。
 後ろのホックを外すと、胸が「凛ッ!」とまろびでた。
 美しかった……、Bカップはある、多分、厳密に監査でもすると、その胸は「黄金比」の寵愛を受けていよう、二児に乳をあげていたというのに、全く型崩れしていなかった。
 真っ白な乳房、ターコイズブルーの静脈が透けて見えている。
 育児の痕跡はある、最近は「乳輪」と呼ばれて死語にでもされてしまった言葉だが、「俺」が子供の頃は「乳暈(にゅううん)」と呼ばれている部分は、桃色の中にも褐色が混ざり合っていた。
 が、そこには、いわゆる「サブいぼ」のような鳥肌感がある、そう、愛撫するに最高の舌触りの「ツブツブ乳首」である(正確には「ツブツブ乳輪」)。
 そして、乳首である。
 やはり、子供に乳を吸わせていたのが分かるのが、やや勃起もしていたが、形が、耳栓のイヤーウィスパーのように定まっていて、褐色の色素沈着があったからだ。
「キャ! なんか恥ずかしい」
 頬を、いや、胸元までを瞬間に赤らめたリカは、胸に手をやりたかったようだが、縛られていた両手はまだ痺れの中にあるようで動かさなかった。
 乳首の勃起は、更なる膨張に、乳首もピンク色に変化した、……すごい娘だ……。
 美しい胸……、それを縁取るのは、先ほどまでしていたブラジャーの締め付けの後、「俺」はそういう生活臭こそに、興奮する。
 今は、激しく使うつもりはないが、射精したばっかりなのに、またも、男性器が首をもたげてきた。

「ごめん。お前の胸、マジ美しい。挨拶だけさせてくれ!」
 そして、リカを支えつつ、リカの前に中腰になり、「俺」は、ブラのストラップのゴム跡に舌を這わせ、なめくじの通った後のように、唾液跡を残しつつ、乳房をもべちゃべちゃにして、最後に残った両方の乳首に「チュッ! チュッ!」とキスした。
「あ、あああ、ううう」
 リカは瞳を閉じて首を上げ、なんとも幸せを噛みしめていた。
「おっぱいを可愛がったらキリがないから、今はここまでッ!」
「は、はい、さっき、おっぱい、いっぱい出ちゃったから、その味がしたんじゃない?」
「ん? おっぱいって、……母乳のこと?」
 どうやら、「前ループ」では母乳まで出していたらしい、乳児がいないのに……、マジ凄い子だ。
「それも、後で吸わせてね」
 やはり「俺」は、「前ループの俺」に、先を越されたジェラシーを感じつつ、リカには話を逸らした。
 リカは、脱衣かごに無造作に投げられたブラジャーのうちっ側を見ながら思っていた。

     ……なんで、汚れていないんだろう、あんなにおっぱいを絞られ、
         溢れさせ漏らしちゃって、ブラを湿らしていたはずなのに……

 このホテルに着き、奥さんがすぐに気を失ったときから、ゆっくりと湯を張られていたバスタブには、お湯が満ちていて、二人して足を入れ、二人して身体を入れたときには、大波が洗い場の床を打った。
 ラブホテルと言う密室中の更なる閉鎖空間のバスルームには、水音が大きく響いた。
 その音で、目くるめくセックスプレイの余韻にボーっとしていたリカは、やや目が覚めた。
「この温度なら、リカ、長い告白も苦じゃないだろ? なあ、奥さん」
「はい、あなた」
 主婦は、この、戸籍上の他人ではある「あなた」に従順でありたいと思っている。
 それ程の快楽の怒涛を与えられていた。
「こういうまったりした時間もいいね、ママさん。おっと、ちゃんと時間の管理はしているから安心してくれよな」
「はい、信じてますよ」

     もう、戻れない、普通の主婦には。

 なお、この人、「俺」さんは、私の身も心もモノにした後は、私を「リカ」と名前を呼び捨てしたり、「お前」と、あたかも自分の所有物のように呼ぶ。
 それは全然かまわない。
 私は、この時間、素直に「俺」さんに身を委ねられている、胸が「キュンキュン」する、たまらない。
 それと同時に、「奥さん」「主婦」「ママ」「人妻」「お母さん」「娘」「二児の母」「他人嫁」などなど、色んな、私の普段の生活を想起させる呼び方をしてくる。
 ……個人的に「娘(むすめ)」「娘(こ)」と呼ばれるのが、おばさんながらも嬉しい、でも「俺」さん、私を小娘扱いするほど、歳 離れてないっしょ!?
 でも、そう色んな呼び方をされるごとに、私は、自分の「不倫」「浮気」「背徳」を思い出させられ、心がチクチクさせられる。
 その「チクチク」を、私は、今となっては快楽の糧としてしまっている。

     もう、戻れない、普通の妻には……。

   ◇     ◇

   (閑話:作者より)

 おそらく、この田中梨華が、不倫小説のヒロインにでもなったら、今日の行為などは、ハードSM作品へとエスカレートしていくのだろう。
 そして、作者は、行ごとに、田中梨華の呼称を「奥さん」「主婦」「ママ」「人妻」「お母さん」「娘」「二児の母」「他人嫁」などなどと変えて、読者に、田中梨華の立場を繰り返し分からせようとするだろう。
 読者は、長大な文章の中、それらの呼称の繰り返しを読み、呼称が多いにもかかわらず、その単調な繰り返しに、作者の力量のなさを見抜くのかも知れない。
 だが、それは違う!
 そう思ったときには、読者は作者の術中にはまっているのである。
 この「田中梨華の立場の呼称の細々とした無限の繰り返し」は、読者の無意識野に、とてつもない影響を蓄積させ続けているのである。
 この物語が完結した時、読者の心にも、「もう以前とは戻れない」なにかが残り、同時に「もう以前には戻れない」なにかを失うことになる。

 『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け!』はまだまだ終わりません。
 だけども、終局は見えております。
 物語は、この「第3ループ」で終わりです。
 エンディング・エピローグで「第4ループ」が描かれるだけです。
 さあ、「これまでのエッチの、リカによる告白」、早々に終わらせて、更なるハードプレイに向かいたいと思います。
 今はおっぱいを愛でよう!

   ◇     ◇

   (閑話休題)

 ……。
「告白の邪魔にならない程度に、リカの身体を、告白後の最後のプレイに向けて、練れさせてもらうよ」
「ねれさせて……?」
 「俺」は、あらかじめ用意していた、ユンケルみたいな、小さくて高級な栄養ドリンクサイズの、楕円の密閉式ローターをスイッチオンにして、湯船に半ば浮かんでいる主婦の股間にあてがい、挿入した。
「ああん」と入れるときこそ喘いだ奥さんだが、それだけでは激しく感じることはなく、「お腹の中で動いている」と他人事のように呟いた。
「それから、おっぱいも揉ませてもらうよ」
「はい、あなた」
 「俺」は、バスタブの中、自分の上に重なって横たわっている人妻の後ろから両手を伸ばし、それぞれ両房を揉みしだいた。
 やわらけぇ、タユンタユンだ、これがママさんのおっぱい!
 この他人嫁には分かっていた、「俺」が最初にきつい衝撃を与えてくることを。
 根元から乳首へと絞り込むように揉まれた乳房……。
 ちょっと痛い。

          プシュツッ!!

 その先から、二本の白濁の放物線が放たれた!
「うわ、本当に母乳だッ!」
 素直に驚く「俺」。
 感動以外にはない。
「そ、そうなの、私、何故か出ちゃうの……」
 か細くもの、乳首からの母性のほとばしり、それを他者に認識してもらう多幸感を味わう主婦。

     母乳はバスタブの水面に着地し、
        湯船にたゆたい、
           色を薄め、
             そして、消えていった……。

「うわぁ、お前、エロさの塊だなッ! さあ、今日のエッチの復習を語っちゃってくれ! そして、最後のエッチして、今日は帰ろうぜ! そうそう、♪おっぱい飲んで、ねんねして、抱っこしてクンニして、また明日ッ!」
「はい、あなた、でも、いちお言っておくと、今日の明日では会えませんけど」
 あくまでも上品な奥さん。

 いちお、語っておく。
 リカの感覚では、後そろそろ小一時間で帰宅しなくちゃならない、って時間認識であるが(午後5時前)、「俺」の認識では(現実)、まだまだ時間が残っている午後2時過ぎである。
 「俺」は、リカが<時間圧縮>で戻ってきていることを知っているので、リカの時間認識を鑑みて「最後のエッチ」と、相手に合わせて言っているが、実際はまだまだ時間があるので「最後のエッチ」じゃ済まない。
 リカの「告白」が終わったら、現在の時刻を教えようとは思っている。
 今、教えてしまったら、リカの頭は混乱し、「告白」が正常にできなくなるだろう、だから、「告白」後に、正確な時刻を教える。
 一方、「俺」には、おそらく「何度か繰り返されているだろう時間ループ」での記憶はない、だから、リカの「告白」を聞いて、どんなエッチが行われたかを正確に知りたかった、それと、ループが何度 行われたかも知りたい。
 「俺」の推察だと、2度以上のループは行われてはいまい、それ以上だと、リカが、身の上に起こった異常を感じてしまうだろう。
 今回が、2度の<時間圧縮>で生じた「第3ループ」だとすると、「告白」後に、俺が現在の時刻を教えると、リカにはかなりの違和感が生じるだろう。
 しかし、そこはかろうじて押し切れるとは思っている……。

 う~、でもたまらないおっぱいの感触だ。
 柔くて柔くて、手が止まらない。
 この年代の女性って凄い、クンニにしてもピストン運動にしても、男を中毒にしてしまう「吸いつかせる肉質」を持っているよなぁ。

                   (続く)
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