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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー㉗:赤い靴/慟哭の10分間』

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   28: 赤い靴/慟哭の10分間 (木曜日 15:20)

「さて・・・」と、立っていた「俺」は、リカのおまんこを愛おし気に見下ろす。
 リカは、時間の問題が解決したので、縛られて全く身動きが取れない中、それでも、乗り気に、気持ち、女性器を突き出していた。
 エロい光景だった。
 もう充分に快楽の中にいるだろうに、更に、純粋に気持ち良さを求め、自分の性器を、不自由な体勢でなおかつ差し出すのである。

     おまんこを捧げよ!

 愛しても愛しても、虐めても虐めても、いたぶってもいたぶっても、飽きのこない、女、身体、性器である。
 そのクリトリスは、ストローに吸引されて突き上がっている。
「なーんか、クリちゃん、ペン立てみたいになってるね」
 リカには何の意味かよく分からないけど、快感の中、とりあえず頷いた。
 ビヨ~ン・ビヨ~ンと、棒の部分は揺れ、基底部を為すクリトリスを刺激しまくる。
「あーん! あううううッ!」
 ツンと尖った鼻、その息を荒げる人妻。
「素朴な質問していい?」
 あごをウンウン下げる主婦。
 この奥さんのあごのラインはシャープで美しい、どんなに責めても、この女のベースにある美しさは変わらない、そこに感動させられるし、憎しみも湧く。
「リカの携帯の暗証番号教えて!」
「エッ……?」
 意味が分からない。
「だって、暗証番号を結婚記念日にしている人とかいるだろ? 唐突だけど聞いておこうと思ってさ」
 ……そういう意味か、私の携帯を覗こうとしているのかと思った、なまじっか、その「俺」の予測(暗証番号が結婚記念日)が当たっていたので、リカは、自分の携帯のセキュリティへの不安がなくなってしまった。
 まあ、特に見られて困るような内容はないし。
 ……いや、家族の普通の会話などを、性行為の発奮の糧にするのが「俺」でもあった。
「あうぅ…、う、まくはなせないですいま、せん、ふぁ、そう、です、けこん記念日です、ぅ、6月17日ですぅッ!」
 長い文節を話すのが辛い、長いセリフの最後が、どうしても、言い捨てるような叫びになってしまう。
「0617だね。ジューンブライド……、な~んか腹立つね、むかつくね、だから、これから、10分間の身体的なクリ責めの間、精神的にも虐めるね」
「え、え!? は、はい、うぅぅぅ」
 リカは、もう充分に虐められてるじゃん、と思いつつ、感じ続け、愛液垂れ流しまくり。
「その前に、オマンコ責めの準備!」と言うが早いか、自分のカバンから取り出した、オチンチンの形、「俺」のと同じくらいの大きさの黒いバイブレーターをリカに瞬間見せて、すぐに、リカマンコにあてがった。
 「俺」サイズと言うことは、まあ、標準サイズである。
 リカマンコ表面の愛液を、まんべんなく<黒色バイブ>に塗りたくり、そう、リカのヴァギナに入れやすくした。
 そして、躊躇なくズボッと奥まで差し込んだ。
 清楚なマンコを子宮口までズキューンと貫いた。
「ああああッ!」
 陰核への刺激とは別の膣内への衝撃に、リカは首をのけぞらし、縛られつつ、腰をも反らし、鳴いた。
「このバイブをズボズボしつつ、クリストローは引っ張り上げられ、ペン立ての基底の屈曲部の、体内から引っ張り出された内蔵クリは俺の舌に弾き続けられる。リカ、かつてない快感だよ……」
 わざとに優しく言ってくる「俺」。
 リカは、全身に鳥肌を立てる程 恐怖しつつ、その冷んやり具合に新鮮さを感じ、「ううぅ、素敵かも」と絶頂感の中、思った。
「それから、今度は、精神的な責めね」と「俺」は語り始めた。

 ……昔、子供の頃、ダークな作風の藤子不二雄Aの作品でこんな話を読んだ。
 主人公のお父さんが会社で上司に嫌がらせに遭うのである。
 1日目は、大量の仕事を押しつけられる。
 2日目は、うって変わって「何もやらないでいいよ」と仕事を一切与えられない。
 3日目は、大量の仕事が待っている。
 4日目は、求めても、仕事が与えられない。
 そんな毎日を繰り返されて、お父さんは徐々に精神に異常をきたしていく。
 「俺」は子供の頃、それを読み、その内容が理解できなかったけど、大人の世界の複雑さを垣間見た。
 「俺」は、いつしか、人間と言うのは、真反対の事象を押しつけられての心の揺り動き、それは、対象の思考に深いダメージを与えることと知った。

 だから、「俺」は、縛られて身動きの取れない、この場から逃げることの出来ない田中梨華に、さっきと真反対のことを言うんだよ、と宣言した。
 リカからは見えなかったけど、「俺」は、リカのバッグから携帯を取り出し、暗証番号を押しセキュリティを解除した。
 メールを読み上げた。
 その内容に、母親は慟哭した。
 着信が18件、メール多数。
   娘…「もう待ってるよぉ!」
   娘…「どうしたの? いつもの時間だよ」
   娘…「ちょっと心配、とりあえず待ってます」
   パパ…「おーい、どうした、「娘」が待ちぼうけだぞ、連絡返せ~!」
   パパ…「どうしたんかな、俺は残業で手が離せないから「息子」に、とりあえず言って(誤字)もらうぞ」
   息子…「お父さんから連絡あったんで、クラブ終わったとこだから、僕が迎えに行くね」
   娘…「事故とかにあってないよね?」
   パパ…「携帯 バッテリー切れかな。気づき次第 連絡して!」
   息子…「どうしたんだろ? なんか心配だな」

「わーっ!!!!」
 リカはボロボロ涙を流し、身もだえし、暴れた。
 「俺」さんは嘘つきだーっ、さっき、まだ三時と言ってたのにぃーッッ!!!
 しかし、拘束はきつく、クリストローも外れず、なまじ締りの良い性器は、咥え込んだ<黒色バイブ>を外すことがない。
 「俺」は無表情で、<黒色バイブ>の振動&うねりのスイッチをマックスでオンした。
「わーっ! やめてぇぇぇえっ!」
 頭の中で、待ちぼうけの娘の不安顔が思い起こされた。
 リカの慟哭はやまない。
「うわーン!」
 性器外部はクリストローで爆発状態が続いている。
 そして、膣内では、今、大きなうねりで攪拌が開始されていた。
「す、凄いイイッ、いーっ!」
 愛液がビシャビシャ跳ねる。
 リカの頭の中に、残業しつつ家族を心配しているあなた、いや、(「俺」に旦那のことは名前で呼べと言われているので)誠二さん、の心配な表情がよぎる。
「や、ヤダーッ!」
「まだまだだよ!」
 「俺」はクリストローを引っ張り上げた!
「きゃああああああ! ヒフーッ!」
 息子のげせない表情が思い浮かんだ。
「うおおおおおッ!」
「まだまだ!」
 リカには、先ほど、「俺」の予告を受けていたので、次に「俺」のやることが分かっていた。
 <クリトリス弦楽器>を舌で弾き続けるのだ。

 が、その前に、「俺」は言った。
「今、俺が読み上げたメールは、嘘かも知れないよ、内容が、いつもの家族とのやり取りにしては違和感があったんじゃないかな? そんなこと考える余裕はないかぁ、淫乱お母さんには。俺が、リカの携帯を見てないで、リカを困らそうとして、勝手にメールを語ったと思ったほうが、きっと、今を楽しめるよ。さっき、時計を見ただろ、まだ三時を回った程度だよ。プレイとしてお前を苛めているけど、俺はお前を、ずーっと<人妻性奴隷>として愛し続けたいのだから。リカもそうだろ? ずーっと気持ち良い関係にいたいだろ? だったら、俺を信じなよ……」

 リカは、論理的思考を剥奪されている中で、瞬時に、自分に都合の良い答えを出すしかなかった。
 そうしないと、今の瞬間を楽しめない。

     ……信じるしかないじゃなぁいィィィィ!

 そんなリカの心中を察し、「俺」は凄まじい勢いで、<黒色バイブ>をヴァギナに出し入れした。
 <黒色バイブ>自体も、クネクネと四方に折れ曲がり、膣壁を、凄まじい振動で抉っているのである、それを超高速で出し入れする。
 クリストローは、強烈な真空で、ずーっと陰核を引っ張り続けている。
 そして、「俺」はクリストローの根元<剥き出し陰核>の弦を舐め、固くした舌で弾き続けた。
「おおおおおおおお!」
 リカの悲鳴は止まらない。
 ・・・でも、時計の3時表示がインチキかも知れないじゃない!

     ズボズボズボズボ…<黒色バイブ>高速ピストン
     ピーンピーンピーンピーン…クリストロー伸長・伸張
     ジュパジュパジュパジュパ…クリ根本舐め
     ビン、ビン、ビン、ビン…クリ根本弦楽器弾き
      ……全て、同時盛りッ!!!

 主婦は、浮気相手への信用と不信の狭間で揺れ動き狂っていた。
 信じたいけど、信じられない、この人には「自爆」願望があるのかも、私の生活を壊すことが、自分の生活を壊すことなのに、そんなん、どーでもいいと考えているのかも。
「す、凄い、凄い、き、気持ちいいじゃすまないよぉおおおお、凄いよ!」
 考えが及ばず、語彙の乏しさを露呈する主婦。
 で、でも、この人、せ、性行為には激しいけど、そ、それ以外は、じょ、常識的だ!
「はぁーっ、はぁーっ! どの気持ち良さに、か、気持ちを向ければいいかぁ、わぁかぁんないよぉおお!」
     過激快楽同時多発エロ!
「腰だ! 骨盤だ! 骨盤全体で、多種の快感を一つにまとめるんだッ、リカッ!」
 うん、そうする! あなたはエロ以外は常識的な人、それって、恋人には最高ッ!
 ……でも……。
「あなた、おしゃべりしないで良いわよぅ! しゃべると、舐めるの、弾くのがおろそかになるぅぅ、快感が減じるぅ!」
 なんて性に貪欲な奥さんだ! すげぇ可愛い!
 でも、そんなことを反射的に言ってしまった奥さん、少し恥じらった。
「うううううぅ、たんまらないよぉ!」
 舌舐めづりする主婦。
 恥じらったと言っても、頬は行為でそもそも 上気してるし、表情も喘ぎの激しさの中にある、なにを基準に恥じらいが分かるのか……、それは数時間も一緒に過ごしている雰囲気である、そこから、田中梨華が言い過ぎてしまったとしての「恥じらいの呼吸」が感じられるのだ。
     恥じらいの呼吸・エロの型!!
 そして、「俺」の気持ちに寄り添うように呟く。
「田中梨華はあなたのものです。あなたの<人妻性奴隷>です。ああああ、気ん持ちいいでですぅぅ……」
 「俺」が、自分(私=リカ)の所有権にやたらと拘るのはわかっていた。
 そして、愛液やら潮やら尿やらわからないものをまき散らし、絶頂快楽のクーリングダウンとするのである。
 ふと、ブラに目をやると、母乳らしきものは、下着に染みレベルじゃすまなくて、全体を湿らせていた。
 もう、母乳も、身体でフルに生成・精製され、溢れ出しているようだ。
 ヴァギナに抜き差しされる<黒色バイブ>は、今は、泡立ち愛液クリーム状で真っ白になっていた。
 「俺」はそれを舐め尽くしたかったけど、弦を弾くのを休むと、淫乱奥さんがクレームつけてくるので、今は「演奏」に集中するしかない。
「ああああン、ああああぁ~ん、しゅごい、たまらないん、気~持ちいいよぉおおおお!」
 柔らかなハスキーボイス!
 いい音色の楽器である。

 アンデルセンの「赤い靴」は、履いた者を踊り続けさせる呪いの赤い靴と、それに魅入られた少女の話。
 その物語にも似て、俺は、この「赤い楽器」を弾くのを義務づけられてしまった。

 嗚呼、俺は、田中梨華に魅入られ、支配されてしまったのか……?

                     (続く)
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