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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー㉖:時間がなく、母乳で戦う』

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 (作者より)……すいません、マジ忙しく時間がありません。
        今回は短いです、あいすいません。

     


     27: 時間がなく、母乳で戦う (木曜日 15:08)

「時間が、時間が……」
 主婦は、主婦としての務めを剥奪されて、極限快楽の怒涛にさらされつつ、朦朧とした意識の中、言葉を垂れ流していた。
「ああ、ああああ、ずっと、ずっと、続いているよぉ……」
 続いているのは絶頂感以上のもの。
 もはや快楽とは言えない、ああ、この人(「俺」)の愛し方は拷問だ、と奥さんは思えない中でも、断片的に思考す。

 うん、「俺」の求めているのは、美しい身体に痕跡を残さない「拷問」である、お母さん、わかってるねぇ。

 そう、リカは、あまりにもの激しさに、ここ小一時間、まともな思考回路を保てないでいた。
 ずーっと、頭の中を、キーンキーン! とくるようなあまりにも鋭利な衝撃が貫いていた。
 普通、例えば、刃物を刺されたら、ズボッと刺されたその瞬間だけが「刺された瞬間の衝撃」だ。
 もちろん、痛みは続くが。
 「俺」の責めは例えるならば、刺した瞬間の永遠の持続である。
 ズボッ・ズボッ・ズボッのタームでもない、ズボボボボボボボボボボボボ……と絶え間なく続いているのである、通常に三桁倍するアクメが、だ。
 一主婦が通常の思考を保てるわけがない。
 「俺」は、人妻に背徳のトラウマを植えつけたかった。
 それでも、強靭な母親は順応しようとし、自分が主婦としての日課をこなすことを頭の片隅で思っていた。
 炊事・洗濯、掃除はやりくりできる、でも、習い事にいった娘のお迎えだけは後回しが聞かないのだ。
 「俺」が人妻に植えつけたいトラウマは、主婦が日常生活を続けるにあたって、生活に陰を差すような「苦悩」だ、家族といながらに、その性質は「俺」の支配下・・・・・・。

 リカは恐れている。
 さすがに、さすがに時間がやばいような気がするのだ。
 体感時間では、夜の七時半を過ぎているのだ、ヤバい、ヤバい、ヤバい。
 ……リカは、「時間圧縮」されたことを知らない、当たり前である、本来 そんなことはあり得ず、そんな想像ができるはずない。
 娘が暗くなった街角に佇んでいるヴィジョン、自分のバッグの中の携帯には、娘からの何十回の着信が入っているはず。
 ヤバい、ヤバい、ヤバい、気持ち良くてヤバい!
「うーっ、うーっ」
 涙さえ粘つく快楽の中で、田中梨華は薄目を開いた。
 「俺」は、今は、右手で支え引っ張っていたクリストローを離し、両手で、ブラの上から両乳首をいたぶっていた、捻り潰していた。
 乳首が、潰しても潰しても、ブラの内壁の布地で乳首表面が紙やすりで擦られたかのように擦過され、摩擦で熱を帯びようとも、グリグリと「乳首潰し」を継続していた。
 そして、俺の口は、舌は、ビンビンと揺れながら屹立しているクリストローの根元を「フガフガ」と意地汚く鼻を鳴らしつつ、唇で確保し、舌で弾き続けた。
     ビン、ビン、ビンっ!!
 クリストローの根元は、ストローの中にクリ肉芽を吸い取られ、なお吸引され続けている、いつもは隠されているクリの体内部分が体外にあらわにされている、そこに「新鮮かつ強烈な刺激」が絶え間なく続けられている。

 リカには、トンネルから出た直後に見た太陽のような、世界の反転の衝撃が、チカチカと頭を打った。
 クリトリスの快感が大いなる太陽としたら、両の乳首への刺激は太陽に従えられた惑星だった。
 乳首への刺激は痛くもあったが、痛くて気持ち良くもあった。
「ああああ、嗚呼、アーンあんッ!」
 「M」故に痛みが心地良いのか、それとも神経がいかれてきてしまっているのか、誰にも判別がつけられなかった。
 と、「俺」は両の指先に違和感を感じた、結論を言ってしまうと、母親は、両の乳首への痛撃に対抗せし生理現象を起こしていた。
 乳首から母乳みたいな体液を放出し、過剰な摩擦刺激に潤滑油的に潤いを施していたのだ。
 ブラが濡れ始めた。
 もはや、母乳が出るような年齢の子供を持っているわけではない、奇跡である。

 田中梨華の心はふしだらにも快楽に恭順している、しかし、その母性は必死に、「俺」の責めに抗っていた。
 ……拘束され身動き取れない中、家族のために状況打開に向かって、ささやかにも出来ることをしていた。
 そう、クリストローから興味を引きつけるために、ヴァギナは熟し、愛液を滴らせていた。
 ほらほら、こっちをお舐めなさいな、と。
 尿道口は、「俺」に向かって解放され、膀胱に尿が溜まると同時に、「俺」に放出、攻撃を仕掛けていた。

     ……その無駄な抵抗、健気であった……。

 ちょっと憐憫を感じた。
 汗だくで疲労し、呼吸を荒げている美麗な奥さん。
 あたかも、出産している最中の「頑張って、お疲れ様」の姿のようだった。
 性奴隷でありつつ、神々しい。

 しばし、「俺」は、リカの股間から口を離し、それでも、クリストローの呪縛の中で快感爆発中の奥さんに言った。
「時間のことが心配だと思うけど、それについては気にしないでいいからね、おそらく、リカの体感時間と、実際の時間の流れは全然違うと思う、まだ時間に余裕がある。伸びきったクリへの愛撫は、あときっかり10分続ける。リカはそのまま、気持ち良さに酔い狂ってくれ、俺はそんなリカの表情が見たい。その後、今日あったことの復習をリカ自身に語ってもらう。それから、シャワーを浴びる余裕もあって、娘ちゃんをちゃんと迎えに行ける時間に、自由にするからね……」
 そして、「俺」は、主婦に腕時計をかざした。
 「俺」も、あまりにも可憐な主婦を手に入れて、非常さを保てず、決心がブレまくり、揺れ動きまくっている。

 人妻は、打ち震える快感の中で、心をフルに目覚めさせ、腕時計のディスプレイを凝視した。

 ……確かに、長い針がおやつの時間に見えた。
 短針も、それとほぼ重なっていた。

 エクスタシーとは、確かにアスリートに起こる「ゾーン」状態と似ているとも言えた。

 ・・・・・・ゾーンとは、運動選手が極度の集中状態の中、他の思考や感情を忘れ、競技に没頭しているような状態(感覚)のこと。

 「ゾーン」の中では、時の流れは極めて遅くなるという。
 自分では、時間は流れているように感じていても、実際は快感の中で時間はゆっくりと流れていたのかも、リカは漠然と思った。
 ならば、……それならば、気持ち良さを楽しんじゃお、「俺」さん、よろしく!!!

 女は、男の情熱に対して、非常に打算的である。

                  (続く)
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