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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー⑤:口淫、挿入、そして精神的な結合へ』

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     12・口淫、挿入、そして精神的な結合へ (木曜日 14:15)

 10分ほど、俺は奥さんのフェラチオを堪能した。
「今回は手は使わないでするんだよ」
「はい……」
 奥さんが、時に唇だけでは俺の性器を制御できず、首を傾げて頬や鼻で亀頭の位置を変えるさまはゾクゾクするほどひたむきだ。
 オチンチンの先に接する、主婦の顔の美肌の感触も、尖らした唇や口内とは違った感触で愉悦の極み……。

 静かなラブホテルの一室に、潤滑摩擦音がちんまく響いていた。
     チュピ、チュピ、チュピ……。
 くわえたまま首を前後させたり、時に、口内から出し、亀頭や竿に「チューっ!」とキスマークをつけるかのごとき吸引を加えたり、懸命だ。
 先ほどからこちらを見ないのは恥じらいで、自分の良かれと思うフェラにまい進する健気な他人嫁の姿があった。
 俺は俺で、これ以上なく性器をたぎらせながら、それでいて、そのうつむいた上下する奥さんの頭部の均整を眺めていた。
 丸い頭部は、張り付いた短髪でクリクリと可愛い。
 オチンチンに感じられる奥さんの口内の温かさ、舌のぬめり、もう最高だった。
 チュパ、チュパ……、時にジュボッ! ズルズルなんて音も聞こえ、チュッチュッ! と言う愛あるサウンドも定期的に織り交ぜる。
 お人形さんみたいに整った容姿のリカさん。
 不意に「愛ドール」なんて言葉が思い出される。
 「愛ドール」は最近の「ダッチワイフ」の別の呼称だが、そもそもの「ダッチワイフ」、「ダッチ」と言うとオランダ人には申し訳ないが、「ワイフ」と言うのは田中梨華には当てはまっているなぁ。
 つまり、愛ドール・ワイフ・田中梨華ッ!!
 オチンチンを奥までくわえる人妻、それをバキュームしながら、先まで抜いて引いていく、ジュポジュポジュポジュポ、真空状態の口内がかき回され、無音である口内宇宙空間に淫靡なリズムを刻む。
 不意に思った。

     日本そばと男性器は、音を立てて口にするのが作法……。

 くわえながら、奥さんはピストンな動きを止め、今度は、口内の舌を亀頭に沿ってグリングリン回したりする。
 もうなんか、メリーゴーランドのように目くるめく俺。
 くわえた唇と俺の性器の合間から、たまに舌の先がちょろっとする様なんて、小悪魔的なエロさだ。
 たまに、くわえながら、激しい動きをとめ、俺のをねっとりとくわえながら、瞳を閉じて、首を左右にゆっくりと動かす。
 ……そう、3連ローターでイッてる時だ。
 なーんか、ハーモニカでも吹いてるかのように優雅にイッている。
 両足なんて、ずーっとしゃがみ姿勢で疲労しているだろうに、剥き出しの両膝がしらがガクガク震えているのに、快楽の方を優先させているのだ。
 しかし、ほぼ全裸でしゃがみ、ローターをくわえ込んだ性器をさらけ出し、男根を忘我で慈しむ主婦の姿は、つくづく「男の夢の極み」だ。
 そもそもが、「主婦」の「主(メイン)」の仕事は「フェラチオ」だとさえ思わせてくれる。
 俺はマジマジと田中梨華を見下ろしていた。
 華奢な両肩がホント可憐で、こんな愛おしく感じられる女性は希少だ。

 ……と、いつの間にやら、奥さんは俺を見つめていた。
 俺は堪能しつつも、色々と思考が流れ、顔はマジ顔だった。
 俺が楽しんでくれているかと確認した奥さんは、俺のシリアスな表情に寂しげだ。
「ホフェンナシャイ。ハンチョウへ」
 と、奥さんもシリアスな視線で、でもくわえながらなのでユーモラスに言った。
「ん?」
 なにを言ってるのかわからない、単語ならどうにか分かるけど、二文節以上は読み取れん。
 俺が首を傾げると、リカさんは口を性器から離しながら言った。
 やはり、チンコと口内に幾筋もの糸が引いていた。
「ごめんなさい、単調で、私、口でするの、あんましやったことないんです」
「いや、凄く気持ちいいよ。リカさんのような美人妻に奉仕させられる幸せを噛みしめながら、リカさんを<観察>していたら、まじめな顔になっちゃった」
 俺はリカさんを愛しく思っているが、同時に苛めたくもある、優しい言葉を向けつつも、わざとに「見つめる」とかではなく「観察」などと言う言葉を使い、一主婦を実験対象のような言葉づかいで扱う、それを奥さんは微妙に感じたようで、寂しげな顔を伏せ、再び、運命に準じるかのように口淫を再開するのだ。
 どんなに、肉体的に快楽に導き、精神的に追い詰めても、この田中梨華と言う「型(フォーミュラ)」は崩壊に導けない、崩れたと思ってもすぐに復活しやがる、その魅力に、なんか嫉妬する。
 だから、俺は俺の武器<言葉>で、この奥さんを苛める。
 だが、イジメてすぐに、その魅力で優しさを向けたくもなっちゃう……。
「おしゃぶりを全身全霊でしながら聞いて」
「ふぁい!」と美麗奥さん。
「おしゃぶりしながら、家族を想像しな!」
「……」と、沈黙しながらも、顔の前後運動をやめない偉い人妻。
「旦那さんや息子クン、娘さんの笑顔を想像しながら、俺に尽くすんだよ」
 すると、フェラを継続しながらも、奥さんはブワッと涙を迸らせた。
 だが、俺は更に責める。
「存在を忘れていたようだけど、あっちに鏡があるんだからね。田中梨華のふしだらな姿、自分でもちゃんと見ておくんだよ」
 切れ長のクールなイメージの三白眼が、くわえながらにして、そちらに移行する。
 仲睦まじい家庭を持ちながら、他人の性器を率先して愛撫する自分の姿……。
 と同時に、そのあまりにもの、主婦としての背徳に、田中梨華はまたも絶頂を迎えた。
「グモーッ!」

     現実逃避のエクスタシー!!!

 イッてると分かったので、俺は腰を前にし、リカさんの喉奥に堅チンを進めた。
「グボッ!」
 リカさん、チンチンによる杭打ち・串刺し状態!
 でも、リカさん、鏡から視線を離していない。
 あまりの状況に、行動の優先順位が分からず、視線移動を忘れていて、鏡の中で男に喉を侵されている自分を、視線だけは客観的に見つめている形となっている。
 手や足をばたつかせ、苦しみつつイッている自分の姿を田中梨華は見つめていた。

    ああ、私は、このお母さんは最低だ、とでも自分を見つめて思っているのか……?

 俺は、もう辛抱たまらなかった。
 リカさんの喉に精液を出し尽くしたかった。
 今の状態ならば、喉や食道を通り越して、胃壁に液圧がかかるほどであろう。
 が、かろうじて耐えた。
 精液は、この主婦の子宮にぶちまけたほうが、この主婦にショックを与えることが出来る、そのほうが俺の求めていることだ、ざまあみろ、苦悩せよ人妻。
 ……いやすまん、嘘だ、俺は、この奥さんを愛しく思うから、この奥さんの中に出したいのだ。
 オーラルじゃない性交の中で、先ずは愛を放出したかった。
 
 俺は一分後、長イキの残滓の中、エポケー状態(心理学用語)にある奥さんを、いよいよセックスに導くために動いた。
 実は、先ほどの「単調でごめんなさい」と、リカさんがフェラを中断したときに挿入に移行しようとしたのだが、それでは、彼女の「フェラ下手」主張を肯定してしまうような気がしたので、もうちょい舐めてもらった。
 いや、リカさんのフェラは上手だった。

 これまでの、俺と奥さんの関わりの中で知り得たことと想像できることが幾つかある。
     ・奥さんは結婚してから10数年、エクスタシーを感じた性生活がない。
     ・だが、絶頂の経験は結婚前にある。
     ・フェラ経験も少ないようだ。
     ・オナニーも全くしないタイプ。
     ・だが、こんなにもフェラがうまい。
     ・オナニーするでもなく、でも、フェラのイメトレは何となくしていた。
     ・アクメなき妄想は、奥さんの性への渇望を高めていた。
     ・その性への渇望を自分では認識していなかった不幸。
     ・だからこそ、不意の浮気で、これほどのビッグバンへと突き進む幸福。

 壁にもたれてしゃがんでいるままのリカさん、俺は、その主婦を抱え上げるべく腰を下ろす。
 おっ! ブラも外しておくか……?
 いや、ここではやめた。
 ブラを外したら、そこでまた乳房や乳首でむしゃぶりつきたくなる。
 そこで、結合への時間がまた遅れる。
 女の身体は、その隅々まで愛しめる。
 胸などと言う最強パーツの一つは、そこを愛する描写だけで、例えば、小説ならば、乳房で一章・乳首で一章を描けるほどだ。
 実際、おっぱいのみがテーマの官能小説やエロ漫画は多い。
 仮に、これが小説で読者がいたとしたら、「とりあえず、早く結合しろ! とにかく、ベトちゃんドクちゃんのように結合しろ!」と暴動が起こるレベルだろう。
 みんなが、いや、誰よりも俺が、早くつながりたい!
 つながった直後から、俺はリカさんを呼び捨てにする、と決めていた。

 俺は、うなだれて息を荒げてしゃがんだままのリカさんの開いた両足の間に腕を差し入れる。
 周囲には、リカさんのおしっこの気化した匂いが満ち、微かに、リカさんの胎内のローターのモーター音が聞こえる。
    ヴっヴっヴヴっ……。
 小一時間たち、バッテリーがかなり弱まっている。
 俺は両腕を、リカさんのしゃがむ両膝の裏に通し、力を込めて持ち上げた。
 壁をズルズルとしゃがんだ姿勢でずり上がる奥さん。
 すっげぇ軽い! 小柄だもんな。
 こんなに軽いんじゃ、男に組み伏せられたら身動きとれんよな。
 俺はそのまま、リカさんを抱き上げた。
 簡単に言うと、幼児を排尿させるポーズの前後ろ反対の姿勢だ。
 アダルトビデオなどを見ている方には分かりやすい「駅弁ファック」の体勢だ。
 だが、まだ、挿入されていないので「ファック」ではない。
「ふぁ……」
 田中梨華が我に返った。
「両手を俺の首に引っかけて、俺の首にぶら下がる感じにしてご覧」
 もちろん、リカさんの下半身は俺に抱えられている。
 うっとりとした表情の奧さん、下手すると、これまで三桁回ほどイッたんじゃなかろうか。
「は、はい……」
 リカさんが俺の首にぶら下がり、遠くから見たら、俺らは完全に駅弁売りのシルエットになった。
 リカさん、体重の1/3を壁に預けていたが、俺にぶら下がったので体重のほとんどを俺に支えられていた。
 それでも驚くほど軽い。
 俺は感慨深かった。
 それはあたかも、成人し大成した息子が帰郷、久しぶりに再会せし母親は老いていて歩くのもままならない、息子は散歩の途中で母親をおんぶする、……と、そのあまりにもの軽さに驚き、愛しさが募る……ってな、よくある話まで連想できる可憐さだった。
 そんな華奢なリカさんが、二児を産み、これから、大きく育てていくのだ。
 マジ、母親ってのは、小さくて偉大だ。

 ……で、俺は、その敬意とともに、その尊厳を踏みつけて傷つけるが如く飲み干すべく、これから、「人妻」を貫く。
 だが、それは、奥さんの意志とともに、の結合だ。

「さあ、リカさん、これからセックスに入るよ。俺はゴムしてない。そして、一回挿入したら、射精するまでは抜かない。それでも俺たちはセックスする。こうして、リカさんは抱えられている。分かるでしょ、リカさんのふやけマンコの下で、俺のちんちんがビクンビクンしてるのが……」
 そして、俺は、更にオチンチンをビクンビクンさせた。
 リカさんの肉ビラをチンポではたく。
「はっ、はっ、はぁああああーっ」
 リカさんは言葉にならない興奮の震えを喉奥から発した。
「リカさんが、俺の首に掛けた両手を緩めれば、リカさんの身体が下がり、俺のチンチンがリカさんの身体に入る、俺たちは結ばれるよ」
「え、えーっ!」
 驚愕する奥さん。
 ここに来て、選択は田中梨華に委ねられた。
 人妻、主婦、奥さん、お嫁さん、母親、ママ……、が、避妊もしてない、しかも、中で精子を放出するという数日前まで見も知らなかった男のものを受け入れる決断を迫られているのだ。
 目を閉じ首をイヤイヤする奥さん、悩んでいる。
 しかし、もう、オチンチンの挿入は絶対に避けられまい。
 でも、主婦としての矜持(プライド)を保ってられる結合をしたい。

 ……三分が経った。
 奥さんは俺に縋るような潤んだ上目遣いを向けてきた、そこには、いつもの毅然としたクールな視線はない。
 俺は、それに対して、無表情を返した。
 決断は奥さんが行い、その決断に、俺は100%重なるつもりだ。
 だからそれは、二人の決断だ。
 主婦は苦悩していた……。
 が、その時、切れかかっていた膣内のローターが最後の力でバイブレーションを発し、その3つの振動が奇跡的に重なり、主婦の性感の波に乗っかった!
 そう、エクスタシーが奥さんを襲った。
「イキます」とエクスタシーを報告。
 奥さんは、それを「口実」にするしかなかった。
「行きます」と、俺の首に掛けていた両手の力を緩めた。
 下がるリカさんの体位、当然に胎位も下がる。
 同時に、ヌルンっと、俺の性器が熟れた肉に包まれる感覚。
「あ、あああ、入ってくる、おちんちんがお腹の中に入ってくるぅぅぅうう!」
     ズブズブずぶっ!!
「うううう」と、俺も声をあげる。
 その時、リカさん、いや、リカが叫ぶ!
「えっ、えっ、えっ? 入ったままだよッ! ウズラ(の卵)みたいの入ったままだよおおっ!! い、痛い痛いッ!」
 そう、当たり前のことにリカは気づいた、3つのローターは胎内に入ったまま。
 ローターは、俺の性器に押され、奥に奥に押し出された。
 先ほどの、2本指で中をかき回した程度ではない。
 正直、俺の性器も、ローターの表面の、つるつるだがプラスチック製の外殻にぶつかり、かなり痛い。
 でも、リカに与える衝撃の方が絶対に大きい。
 この痛み、充分なお釣りがある!!
「い、痛いよぉ、痛いよぉ!」
 リカは幼児のように泣きじゃくった。
 ウズラの卵よりも一回り大きいサイズのローター、それが3つ、膣内の構造上、それは縦に3つ入っていただろう、約10センチ、そこに、リカのおかげで長大に勃起していた俺のオチンチン、約15センチ弱が連なる、計25センチ弱……。
 それが、他ならぬリカの決断、リカの体重によって、ぐいぐいと奥に入ってきていた。
「おなかが、おなかが、あああ、オマンコが壊れちゃうよぉ!」
 奥さんは、再び、俺の首に縋るべく、手を伸ばすのだが、慌てているので、汗で滑って縋れない。
 奥さんの爪が、俺の肩に引っかき傷を作っているようだが、それは光栄なことだ。
「ああああ、痛い!」
 しかし、なぜか、俺に助けを求めたりはしない。
 このメス肉奥さん、分かっているのだ、けして死んだりはしないことを、苦痛の後に快楽が待っていることを。
 つまり、俺を信じているのだ。

     それは愛、精神的な結合へ!

 俺も、亀頭が押されて、メチャ痛い、しかし、まだ、俺のチンポ入りきれてない、これ以上、リカの体重がかかったら、俺の亀頭 もっと押されてもっと痛いッ!!!
「あああああ、あああああんっ!」
 身体中が真っ赤に熱くなっていた。
 ドタンドタン、背中を壁にバウンドさせている、隣室から苦情がこなければいいが。
「リカ!」と俺は平静をよそおい言った。「これで完全に俺のものになったから、呼び捨てにするよ!」
「あああ、は、ああ、……はい! いま、痛くて痛くて、それ以上のこと応えられませんッ!」
 汗で濡れた髪の毛を振り乱しての必死さアピール!
「処女喪失の時とどっちが痛い?」
「わからない、わからない、痛い痛い、お、同じくらいッつつ!!」
「だったら、リカ、分かるだろ、つらさの向こうには、更に気持ち良さがあるってことを。可愛いよ、リカ。リカ、愛してる、お前は?」
「今は痛さでいっぱい、痛い痛い、本当に痛いの、子宮が壊れちゃう。うん、うん、私も愛してる、だけど、今は子宮から頭までが痛い痛い、脳天直撃だよぉっ!」
 俺だってチンコ、マジ痛いよッ!!
「し、子宮が壊れちゃえば、俺が、な、中出しするに具合いいいぜ!」
 その時、苦悶の表情のリカだったが、俺も苦しんでいることに気づいたようだ。
 一瞬、口元に、快楽とは異なる笑みを浮かべた。
 その瞬間の表情を逃さなかった俺は、まだまだ、この女で楽しめると思った。

 ……「脳天直撃」、こんな懐かしい響きの言葉を発してくれる人妻・田中梨華は最っ高だ!!!

                              (続く)
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