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第一部
11話 ぐずぐずに甘やかされてろ
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真が精液でぬめる手で和樹の性器をにぎる。
「さすがにもう出ないか」
「っ……はあ」
呼吸を整えていると、窓が弱くかたかたと鳴った。午前4時を過ぎた頃だろうか。空はもう白みはじめている。
外の人間の気配はもうしない。眠りに帰ったのか、野良仕事に行ったのか。
「黄泉淵様の力が弱くなっている。朝凪の時間まであと3、40分ってとこか。それまで頑張ればお清めも終わりだ」
「本当ですか……!」
「ああ、たぶんな。だがまだ油断は禁物だ」
真が和樹の縄をするりとほどく。どんなに暴れてもびくともしないのに、ほどくときは一瞬だ。
真は盛り塩から一塊の塩を取って和樹に舐めさせ、コップに注いだ水を飲ませると、手を引いて奥の部屋へ連れて行った。
板敷の部屋に敷きっぱなしの布団が一枚。薄いカーテンを引いた窓から日の出前の光が漏れ込んでいる。
「ここ、寝室……?」
「まあな。他人を入れるのは初めてだよ」
布団の上にあぐらをかいて、真が手を差し出した。
「おいで」
「……」
震える手で真の手を取ると、懐にぎゅっと引き込まれる。
「今のお前は羞恥の閾値がおかしなとこまで振り切れている。だから最後にじっくりと恥ずかしがらせる」
「……」
「そんな顔するな。俺だって恥ずかしいんだからな」
蕎麦殻の枕にゆっくりと押し倒され、はだけた和服の隙間から手が滑り込んでくる。
背中をさわさわ撫でられながら、体を覆う服を剥かれて全裸になった。
「な、こういうのも恥ずかしいだろ」
真が照れ隠しのように笑った。
「真さん、それ……」
首をもたげると、薄明りの中、真のズボンが硬く盛り上がっているのが見える。かなり辛そうだ。
「あー、まあそりゃこうなるだろ。お前には関係ない」
「俺も触ります」
「やめとけ、後悔するぞ」
突き放すような物言いに思わず真の顔を見た。真は優しく和樹の額にキスをする。
「悪いな、和樹のことが嫌いってわけじゃないんだ。俺は大人だからな。そのへんはわきまえてるつもりだ。だから今は」
緩く首を押されて枕に耳まで沈められる。
「ぐずぐずに甘やかされてろ」
深く口づけられて、甘い空気に酔いしれた。
真の口の中にため息をつくと、舌を遠慮がちに絡められる。
深く、ゆっくりと、恥を舐めとるように甘やかされているうちに、意識がゆるく途切れていった。
「さすがにもう出ないか」
「っ……はあ」
呼吸を整えていると、窓が弱くかたかたと鳴った。午前4時を過ぎた頃だろうか。空はもう白みはじめている。
外の人間の気配はもうしない。眠りに帰ったのか、野良仕事に行ったのか。
「黄泉淵様の力が弱くなっている。朝凪の時間まであと3、40分ってとこか。それまで頑張ればお清めも終わりだ」
「本当ですか……!」
「ああ、たぶんな。だがまだ油断は禁物だ」
真が和樹の縄をするりとほどく。どんなに暴れてもびくともしないのに、ほどくときは一瞬だ。
真は盛り塩から一塊の塩を取って和樹に舐めさせ、コップに注いだ水を飲ませると、手を引いて奥の部屋へ連れて行った。
板敷の部屋に敷きっぱなしの布団が一枚。薄いカーテンを引いた窓から日の出前の光が漏れ込んでいる。
「ここ、寝室……?」
「まあな。他人を入れるのは初めてだよ」
布団の上にあぐらをかいて、真が手を差し出した。
「おいで」
「……」
震える手で真の手を取ると、懐にぎゅっと引き込まれる。
「今のお前は羞恥の閾値がおかしなとこまで振り切れている。だから最後にじっくりと恥ずかしがらせる」
「……」
「そんな顔するな。俺だって恥ずかしいんだからな」
蕎麦殻の枕にゆっくりと押し倒され、はだけた和服の隙間から手が滑り込んでくる。
背中をさわさわ撫でられながら、体を覆う服を剥かれて全裸になった。
「な、こういうのも恥ずかしいだろ」
真が照れ隠しのように笑った。
「真さん、それ……」
首をもたげると、薄明りの中、真のズボンが硬く盛り上がっているのが見える。かなり辛そうだ。
「あー、まあそりゃこうなるだろ。お前には関係ない」
「俺も触ります」
「やめとけ、後悔するぞ」
突き放すような物言いに思わず真の顔を見た。真は優しく和樹の額にキスをする。
「悪いな、和樹のことが嫌いってわけじゃないんだ。俺は大人だからな。そのへんはわきまえてるつもりだ。だから今は」
緩く首を押されて枕に耳まで沈められる。
「ぐずぐずに甘やかされてろ」
深く口づけられて、甘い空気に酔いしれた。
真の口の中にため息をつくと、舌を遠慮がちに絡められる。
深く、ゆっくりと、恥を舐めとるように甘やかされているうちに、意識がゆるく途切れていった。
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