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第一部
6話 触ってください
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「んんっ、んうっ!」
胸元を触られて声が漏れる。最初は咳払いでごまかそうとしていたが、やわやわと焦らされるのに次第に耐えられなくなる。口をふさぎたいが、肝心の手は拘束されていて、力なく椅子を揺らすしかできない。
「へえ、まだ乳首触ってないのにこの感じ方、もしかして自分で胸開発したことあんの?」
「……」
「あんのか。ちょっと意外だな」
芯の周囲をこそこそと撫でられて、もどかしさに腰をよじる。
「恥ずかしい?」
「っ……」
「何されたいとか、ある?」
先ほどと同じ質問。だが今回は意味を帯びている。
「触ってください……」
「どこを?」
「……乳首」
顔が羞恥でかあっと熱くなる。
鎖骨のあたりをなでていた手が、いきなり芯をぎゅっとつまんだ。
「んっ!? ああっ」
がくんと腰が跳ねる。
「気持ちいい?」
「わかんなっ……あっ」
腰の動きに合わせて和服の裾がめくれ始める。
「お、たってきたねえ」
「え……」
見下ろすと性器がひくひくと反応し始めていた。
「こっちも触ってほしい?」
「……っ!」
「だめだ。才能ありそうだし胸だけでいけるところまでいってみようぜ」
「待って、ああっ」
気持ちよさともどかしさと恥ずかしさがぐちゃぐちゃになって脳を溶かす。
「おい、溶けるなよ」
真が手の動きを中断させる。気持ちよくなる手前で快楽を止められて膝に熱がかっと集まった。
「理性を失ったら羞恥心もなくなるからな」
「いや、やめないでっ、ください」
「だめだ。黄泉淵様に連れていかれたくなかったら俺の言うとおりにしな。しばらくは快楽が羞恥を上回らないように調節してやるよ」
真の声が低く熱を帯びていく。それだけでぞわぞわと恥ずかしさが這い上がってくる。
真から目を離せないでいると、複合機がピーと音を立てた。
「おー、終わったか?」
真が複合機の方を振り返って立ち上がる。
期待が急速にしぼんでいくと同時に、嫌な気配を頭が察知する。
「じゃあ、これ今からネットに公開しようか」
「や、やめ……」
入口の扉が無遠慮に開く音がした。
先ほどの若者、ゴローだった。
「まこっちゃん、夕飯持ってきただよ」
「ゴローくんか。台所に置いといて」
「うん」
料理の盆を持ったゴローと和樹の目がぱっちり合う。
「うわ、エロ」
「俺今からパソコンで小説の公開作業するから、ゴローくんは和樹のこと見ててやって」
「え、いいのか?」
ゴローの目が好奇の色を帯びる。
和樹の顎に冷や汗が滴った。
胸元を触られて声が漏れる。最初は咳払いでごまかそうとしていたが、やわやわと焦らされるのに次第に耐えられなくなる。口をふさぎたいが、肝心の手は拘束されていて、力なく椅子を揺らすしかできない。
「へえ、まだ乳首触ってないのにこの感じ方、もしかして自分で胸開発したことあんの?」
「……」
「あんのか。ちょっと意外だな」
芯の周囲をこそこそと撫でられて、もどかしさに腰をよじる。
「恥ずかしい?」
「っ……」
「何されたいとか、ある?」
先ほどと同じ質問。だが今回は意味を帯びている。
「触ってください……」
「どこを?」
「……乳首」
顔が羞恥でかあっと熱くなる。
鎖骨のあたりをなでていた手が、いきなり芯をぎゅっとつまんだ。
「んっ!? ああっ」
がくんと腰が跳ねる。
「気持ちいい?」
「わかんなっ……あっ」
腰の動きに合わせて和服の裾がめくれ始める。
「お、たってきたねえ」
「え……」
見下ろすと性器がひくひくと反応し始めていた。
「こっちも触ってほしい?」
「……っ!」
「だめだ。才能ありそうだし胸だけでいけるところまでいってみようぜ」
「待って、ああっ」
気持ちよさともどかしさと恥ずかしさがぐちゃぐちゃになって脳を溶かす。
「おい、溶けるなよ」
真が手の動きを中断させる。気持ちよくなる手前で快楽を止められて膝に熱がかっと集まった。
「理性を失ったら羞恥心もなくなるからな」
「いや、やめないでっ、ください」
「だめだ。黄泉淵様に連れていかれたくなかったら俺の言うとおりにしな。しばらくは快楽が羞恥を上回らないように調節してやるよ」
真の声が低く熱を帯びていく。それだけでぞわぞわと恥ずかしさが這い上がってくる。
真から目を離せないでいると、複合機がピーと音を立てた。
「おー、終わったか?」
真が複合機の方を振り返って立ち上がる。
期待が急速にしぼんでいくと同時に、嫌な気配を頭が察知する。
「じゃあ、これ今からネットに公開しようか」
「や、やめ……」
入口の扉が無遠慮に開く音がした。
先ほどの若者、ゴローだった。
「まこっちゃん、夕飯持ってきただよ」
「ゴローくんか。台所に置いといて」
「うん」
料理の盆を持ったゴローと和樹の目がぱっちり合う。
「うわ、エロ」
「俺今からパソコンで小説の公開作業するから、ゴローくんは和樹のこと見ててやって」
「え、いいのか?」
ゴローの目が好奇の色を帯びる。
和樹の顎に冷や汗が滴った。
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