全て失った僕と輝く君と。

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1しょう。

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起きるともう恋人は仕事で居なくて、部屋では扇風機の音だけが響いている。

「買い物、いくか。」

生活費を抑える為、食材とそれ以外の生活必需品は別のお店で買う。みんなやってることだから。1人で住んでた僕が知らなかったことを教えてくれたのは恋人だ。

身なりだけ軽く整えて車を走らせる。7月に入ったからか暑くてたまらない。

「サングラスにしてきたらよかったなぁ」

視力の悪い僕は度の入ったサングラスを持っている。休みの日はなるべくコンタクトをしたくないから。安くはなかったけど、買ってよかったなぁって今でも思っている。

「買い物特にないみたいだな。」

最近なんとなくうまく行ってない。恋人とのことだ。帰ってくるなりイライラしていてずっと怒っている感じだ。時間が合わないのもあるかと思ってつい先日転職までした。今日だって本当は記念日なのだ。

「ケーキでも買って帰ろっかなぁ」

仕事で忙しいだけだ。そう思い込むことにして、僕は車を走らせた。
破滅の瞬間が近づいていることにも気付けずに
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