未成年の主張

いつものように授業をサボっていた俺の耳に入ったのは、つい去年来たばかりの教師の噂。
くだらない噂話だと思いつつも、いつしかその教師のことが気になってしまったのは、きっと仕方のないことなのだ。
だって、あのとき目にした微笑みが。内緒、と言うように立てられた細い指が。
まるで白昼夢のように、現実味がないのにあまりに鮮やかだったから。


30000字程度の短編です。
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