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19 結局
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「――で」
呆れしかない目が俺を見ている。
それを正面から見返すことなんかできるわけもなくて、そっぽを向いて紙パックジュースのストローを噛んだ。
「付き合ってんの?」
「…………一応、その、はい」
絞り出すような声に、一瞬の間。
それから聞こえてきたのは、そうか、という言葉だ。
多分に迷いながら、それでも気になってそちらを見ると、頬杖をついた俊樹と目が合った。
「な、なに?」
「いや?よかったな」
「え」
「言ったじゃん。俺は、湊が透を好きになってくれりゃいいなと思ってたって」
「い、言ったけど」
「だから、今度から他のやつに聞かれたら肯定していいんだよな?」
それはそれで、散々否定してきた手前非常に恥ずかしい。
恥ずかしいのだけれど、目の前の俊樹が、本当に嬉しそうに見えるから。思わず俺は、小さく頷く。
そんな表情をしているくせに、やっと肩の荷が下りたわと冗談めかして彼は言った。
「よ」
「おうお疲れ」
「サンキュ」
そんな俊樹と話をしているところに、その話題の張本人が訪れる。
短い挨拶を交わして、それがさも当然であるとでも言いたげに、透が俺の横に腰を下した。
「それ美味そう」
「ひとくちいる?」
「もらう」
人の齧っていたパンをじっと見て言うから面白くなってしまって、お裾分けのつもりで差し出す。
がぶ、と俺が食べていた部分に噛みついて、咀嚼して。飲み込んだ後に唇を舌が舐めていった。
「ん、美味い」
「だろ?」
「で、何見惚れてんの?」
「てねぇし」
嘘をついて目を逸らす。くすくすと楽しそうに笑う息遣いが聞こえて、まったくと息を吐いた。
「……なんかもういろいろ馬鹿馬鹿しくなるわ」
『何が?』
「そーいうとこだよ。ごちそうさん」
俺と透の声が重なって、それにさらに呆れた顔になった俊樹が席を立つ。
入れ違いに向かってくる和哉が見えたけれど、何やら耳打ちした俊樹にそのまま連れ去られていった。
「なんだあれ」
「さぁ?それよか湊、今日バイト?」
「ううん、休み。明日も休み、改装工事入るから」
「マジで?じゃああとで行っていい?」
「いっつもそんな許可取りみたいなこと聞かないくせに」
ふふ、と笑う。
とはいえ、拒否する理由があるわけもない。いいよ、の返事の代わりに何が食べたいかを問いかけた。
ぎし、とベッドが音を立てる。
目の前には切羽詰った顔があって、それを見てしまうと逃げ出したくなった。だけど、となんとか踏みとどまる。
「……怖いか?」
「え、あ、いや、怖いとか、じゃなくて」
慌てて否定する俺の頬をそっと手が撫でていった。耳に指先が触れて、ぴく、と肩が跳ねる。
「怖いとか、じゃなくて……その、改めて、こう……恥ずかしいと言いますか」
「それは、うん、わからなくもない」
「意外」
「お前な。俺のことなんだと思ってんの?」
「……人でなし?」
もちろん冗談なわけだけれども、首を傾げてそんなことを言えば両方の頬を摘まんで引っ張られた。
忘れろよ、とぼやくからそれは無理だと返す。
「引っ越した直後にあれだぞ?インパクト強すぎだろ」
「いやまあ、なんだ、俺が悪い」
「……あのさ?もし、お前が俺に嫌気刺したら、ちゃんと振ってくれよな?黙ってブロックしておしまいなんて嫌だからな?」
俺の言葉を最後まで待たず、腕を引かれてぎゅうぎゅうに抱きしめられた。
少し苦しいぐらいに強い両腕の力に、小さく身動ぐ。
「そんときは、お前が俺を振って」
「……やだ」
「湊」
「ちゃんと向き合ってくれよ。そのぐらいの価値はあったんだと思わせて」
お互いに顔を合わせられず、抱き合ったまま言った。
好きだ、と。狂おしいほどの熱量を持った声が耳元でして、俺も頷いて。背中に回した手に軽く力を込めて、服を引く。
「――俺も、すきだよ」
「湊……」
「やっと、ちゃんと言えた」
笑う俺の鼻先が、透のそれに触れた。
近づいた唇が触れて離れて、そのまま押し倒される。
「――何も今、別れるときの話なんかしなくてもいいよな」
「そりゃそうだ。なんか俺ら、いっつもそんなんばっかだなぁ」
「俺は嫌いじゃないけど?だって、俺とお前だけだろそんなの」
「……そうだな。俺とお前だけの、距離ってことで」
いつぞや思ったことを口に出せば、変な感じだなと笑いが零れた。
「それじゃ、いただきます」
「っ、あ」
「声、聞かせてくれよ?」
「や、やだよ……隣、聞こえるかもだろ」
「ああ、反対側な?昨日部屋移したから心配すんな」
「職権乱用しすぎじゃねぇ?」
こんな風に、ベッドの上でこれから何をされるかなんてわかりきった状況なのに、冗談を交える。
そっと、温かな手が腹の辺りに触れ、何かを確かめるみたいに、ゆっくりと上の方へ移動してくるそれに、俺の体は小さく震えた。
「ん……っ」
「かわいい」
「や、やだって、そういうの、はずかしい」
「恥ずかしがってるのがいい」
「あ、あくしゅ、み」
「何とでも言え」
からかうような言い方なのに、その中にはっきりと欲情が感じられて。
それだけで背中は粟立つし、体は期待してしまう。
「腰上げて、そう」
「なんで、そんなゆっくり」
「もったいねえじゃん。せっかく明日の予定ないんだし?」
は、と開いた口から息が漏れる。
そのままな、なんて笑いかけられて、結局その通りに拓いていく自分の体が憎らしい。
見覚えしかないボトルの蓋が開けられて、どろりと手のひらに中身を乗せるのを凝視してしまう。
「っあ、ま、まって」
「うん、ゆっくりな」
「ちが、そうじゃ、なっ、ぁああっ!」
つぷ、と控えめに入れられる指。それにびくりと震え、頭を反らす。
「っちょ、大丈夫か?」
「ふ、ぁ、ああ、っ、なに、なにこ、れ」
勝手に足ががくがくと跳ねて、固くなっていた俺自身からは少量の液体が飛んだ。
「軽くイってんじゃん」
「ひ、う……っ、あ、ぁあ……」
「ほらちゃんと息して」
自分に何が起こったのかわからないまま、気持ちよさだけがせり上がってくる。
落ち着かせようと撫でてくれる手は優しいのに、そんな感覚にすら涙が出るほど感じてしまって。
「な、なん、で……?」
「湊」
「なんで……こ、んな……」
気を抜いたら意識まで持っていかれそうだ。
震える手を必死に伸ばし、その体を抱きしめた。
「っ、こわ、い」
「大丈夫、いるから。ちゃんと俺が、お前のこと触ってるの感じて」
「あ、ぁあ、あっ、ん」
体を撫でられるたびに、ぼろぼろと声が落ちていく。
そんな俺を、本当に愛しそうな目で見て。ちゅう、と音を立てる唇が、目尻に触れた。
「と、おるっ」
「うん。息吐いて、お前の内側触らせて」
「ち、が……も、いい、いいからぁっ」
もうぐずぐずの俺をあやすように、何度も何度も啄んでいく唇。それがもどかしくて、お願い、と覚束ない声で言う。
「はやく……っ、はやく、ほし、い……もぅ、きて……っ」
「――痛かったら言えよ」
短い吐息と共に言われて、こくこくと頷いた。くしゃりと髪を撫でた手が離れて、しがみついていた腕を解かれる。
足が開かれて、確実な期待に震える。それを見透かしたように笑って、透の熱が触れた。
思わず息を飲んだような気がしたけれど、そんな暇もない。
「あ、ぁあ、あー……っ」
だって、俺の口からとろとろと流れたのは、自分でもわかるぐらいに快楽に溶けた声だ。
「湊、ちょっと、息吐いて」
「っん、う、あぁ、あー……っあ、あぁ、んっ」
「駄目だって、んな締めたら」
返事をしたいのにうまくできなくて、力を抜きたいのにそれも思い通りにならない。
つま先から頭の上まで、止まらない快楽に浸されて、あられもない声と涙を無自覚に零しながら、すがりつく。
「っ、湊」
「ひ、うぁあっ!」
何かを耐えるような声がして。足を持たれたと思ったら、一際深くまで透が入ってきて背筋が反った。
「あ、ぁあああ、っ、あ、あぅ、っ」
「ったく、そんな、声出して」
「ひ、あ、だめ、おく、だめっ」
駄目じゃないだろ、といつもより低い声が言う。
透は、散々俺の声がいいって言うけど。普段とのギャップを響かせるその声に、また中をきゅう、と締め付けてしまった。
どんどん頭の中が融けていくのがわかる。反射的に立てた爪が、透の背中を傷つけた。
「ご、め」
「いいから。もっとしがみついて」
「っあ、ああ、あぁあっ」
きっと痛いはずなのに、俺の上の透はやけに嬉しそうに見える。
そのまま何度となく揺さぶられて、泣きごとを言ってみても離してはもらえないまま。
「っひ、あ、ぁああ、あっ、ああぁぁああっ!」
がくんと大きく跳ねて達した俺に合わせるように、透が小さく息を吐いた。
「ほんと、最高」
「な、なに、っ、あ、や、むり、もうむりだ、って」
「だめ。責任取ってって言っただろ?」
「ひ、ぁう」
「そう、もっと聞きたい。お前の、ぺけの声、聞かせて」
「や、っだ、やだぁ、やぁあ」
「逆効果だっての。んな声で喘いでて離してもらえると思うなよ」
理不尽だ。
そんな言葉を紡ぐ暇もなく喘がされて、意識が飛ぶまでは大した時間もいらなかった。
呆れしかない目が俺を見ている。
それを正面から見返すことなんかできるわけもなくて、そっぽを向いて紙パックジュースのストローを噛んだ。
「付き合ってんの?」
「…………一応、その、はい」
絞り出すような声に、一瞬の間。
それから聞こえてきたのは、そうか、という言葉だ。
多分に迷いながら、それでも気になってそちらを見ると、頬杖をついた俊樹と目が合った。
「な、なに?」
「いや?よかったな」
「え」
「言ったじゃん。俺は、湊が透を好きになってくれりゃいいなと思ってたって」
「い、言ったけど」
「だから、今度から他のやつに聞かれたら肯定していいんだよな?」
それはそれで、散々否定してきた手前非常に恥ずかしい。
恥ずかしいのだけれど、目の前の俊樹が、本当に嬉しそうに見えるから。思わず俺は、小さく頷く。
そんな表情をしているくせに、やっと肩の荷が下りたわと冗談めかして彼は言った。
「よ」
「おうお疲れ」
「サンキュ」
そんな俊樹と話をしているところに、その話題の張本人が訪れる。
短い挨拶を交わして、それがさも当然であるとでも言いたげに、透が俺の横に腰を下した。
「それ美味そう」
「ひとくちいる?」
「もらう」
人の齧っていたパンをじっと見て言うから面白くなってしまって、お裾分けのつもりで差し出す。
がぶ、と俺が食べていた部分に噛みついて、咀嚼して。飲み込んだ後に唇を舌が舐めていった。
「ん、美味い」
「だろ?」
「で、何見惚れてんの?」
「てねぇし」
嘘をついて目を逸らす。くすくすと楽しそうに笑う息遣いが聞こえて、まったくと息を吐いた。
「……なんかもういろいろ馬鹿馬鹿しくなるわ」
『何が?』
「そーいうとこだよ。ごちそうさん」
俺と透の声が重なって、それにさらに呆れた顔になった俊樹が席を立つ。
入れ違いに向かってくる和哉が見えたけれど、何やら耳打ちした俊樹にそのまま連れ去られていった。
「なんだあれ」
「さぁ?それよか湊、今日バイト?」
「ううん、休み。明日も休み、改装工事入るから」
「マジで?じゃああとで行っていい?」
「いっつもそんな許可取りみたいなこと聞かないくせに」
ふふ、と笑う。
とはいえ、拒否する理由があるわけもない。いいよ、の返事の代わりに何が食べたいかを問いかけた。
ぎし、とベッドが音を立てる。
目の前には切羽詰った顔があって、それを見てしまうと逃げ出したくなった。だけど、となんとか踏みとどまる。
「……怖いか?」
「え、あ、いや、怖いとか、じゃなくて」
慌てて否定する俺の頬をそっと手が撫でていった。耳に指先が触れて、ぴく、と肩が跳ねる。
「怖いとか、じゃなくて……その、改めて、こう……恥ずかしいと言いますか」
「それは、うん、わからなくもない」
「意外」
「お前な。俺のことなんだと思ってんの?」
「……人でなし?」
もちろん冗談なわけだけれども、首を傾げてそんなことを言えば両方の頬を摘まんで引っ張られた。
忘れろよ、とぼやくからそれは無理だと返す。
「引っ越した直後にあれだぞ?インパクト強すぎだろ」
「いやまあ、なんだ、俺が悪い」
「……あのさ?もし、お前が俺に嫌気刺したら、ちゃんと振ってくれよな?黙ってブロックしておしまいなんて嫌だからな?」
俺の言葉を最後まで待たず、腕を引かれてぎゅうぎゅうに抱きしめられた。
少し苦しいぐらいに強い両腕の力に、小さく身動ぐ。
「そんときは、お前が俺を振って」
「……やだ」
「湊」
「ちゃんと向き合ってくれよ。そのぐらいの価値はあったんだと思わせて」
お互いに顔を合わせられず、抱き合ったまま言った。
好きだ、と。狂おしいほどの熱量を持った声が耳元でして、俺も頷いて。背中に回した手に軽く力を込めて、服を引く。
「――俺も、すきだよ」
「湊……」
「やっと、ちゃんと言えた」
笑う俺の鼻先が、透のそれに触れた。
近づいた唇が触れて離れて、そのまま押し倒される。
「――何も今、別れるときの話なんかしなくてもいいよな」
「そりゃそうだ。なんか俺ら、いっつもそんなんばっかだなぁ」
「俺は嫌いじゃないけど?だって、俺とお前だけだろそんなの」
「……そうだな。俺とお前だけの、距離ってことで」
いつぞや思ったことを口に出せば、変な感じだなと笑いが零れた。
「それじゃ、いただきます」
「っ、あ」
「声、聞かせてくれよ?」
「や、やだよ……隣、聞こえるかもだろ」
「ああ、反対側な?昨日部屋移したから心配すんな」
「職権乱用しすぎじゃねぇ?」
こんな風に、ベッドの上でこれから何をされるかなんてわかりきった状況なのに、冗談を交える。
そっと、温かな手が腹の辺りに触れ、何かを確かめるみたいに、ゆっくりと上の方へ移動してくるそれに、俺の体は小さく震えた。
「ん……っ」
「かわいい」
「や、やだって、そういうの、はずかしい」
「恥ずかしがってるのがいい」
「あ、あくしゅ、み」
「何とでも言え」
からかうような言い方なのに、その中にはっきりと欲情が感じられて。
それだけで背中は粟立つし、体は期待してしまう。
「腰上げて、そう」
「なんで、そんなゆっくり」
「もったいねえじゃん。せっかく明日の予定ないんだし?」
は、と開いた口から息が漏れる。
そのままな、なんて笑いかけられて、結局その通りに拓いていく自分の体が憎らしい。
見覚えしかないボトルの蓋が開けられて、どろりと手のひらに中身を乗せるのを凝視してしまう。
「っあ、ま、まって」
「うん、ゆっくりな」
「ちが、そうじゃ、なっ、ぁああっ!」
つぷ、と控えめに入れられる指。それにびくりと震え、頭を反らす。
「っちょ、大丈夫か?」
「ふ、ぁ、ああ、っ、なに、なにこ、れ」
勝手に足ががくがくと跳ねて、固くなっていた俺自身からは少量の液体が飛んだ。
「軽くイってんじゃん」
「ひ、う……っ、あ、ぁあ……」
「ほらちゃんと息して」
自分に何が起こったのかわからないまま、気持ちよさだけがせり上がってくる。
落ち着かせようと撫でてくれる手は優しいのに、そんな感覚にすら涙が出るほど感じてしまって。
「な、なん、で……?」
「湊」
「なんで……こ、んな……」
気を抜いたら意識まで持っていかれそうだ。
震える手を必死に伸ばし、その体を抱きしめた。
「っ、こわ、い」
「大丈夫、いるから。ちゃんと俺が、お前のこと触ってるの感じて」
「あ、ぁあ、あっ、ん」
体を撫でられるたびに、ぼろぼろと声が落ちていく。
そんな俺を、本当に愛しそうな目で見て。ちゅう、と音を立てる唇が、目尻に触れた。
「と、おるっ」
「うん。息吐いて、お前の内側触らせて」
「ち、が……も、いい、いいからぁっ」
もうぐずぐずの俺をあやすように、何度も何度も啄んでいく唇。それがもどかしくて、お願い、と覚束ない声で言う。
「はやく……っ、はやく、ほし、い……もぅ、きて……っ」
「――痛かったら言えよ」
短い吐息と共に言われて、こくこくと頷いた。くしゃりと髪を撫でた手が離れて、しがみついていた腕を解かれる。
足が開かれて、確実な期待に震える。それを見透かしたように笑って、透の熱が触れた。
思わず息を飲んだような気がしたけれど、そんな暇もない。
「あ、ぁあ、あー……っ」
だって、俺の口からとろとろと流れたのは、自分でもわかるぐらいに快楽に溶けた声だ。
「湊、ちょっと、息吐いて」
「っん、う、あぁ、あー……っあ、あぁ、んっ」
「駄目だって、んな締めたら」
返事をしたいのにうまくできなくて、力を抜きたいのにそれも思い通りにならない。
つま先から頭の上まで、止まらない快楽に浸されて、あられもない声と涙を無自覚に零しながら、すがりつく。
「っ、湊」
「ひ、うぁあっ!」
何かを耐えるような声がして。足を持たれたと思ったら、一際深くまで透が入ってきて背筋が反った。
「あ、ぁあああ、っ、あ、あぅ、っ」
「ったく、そんな、声出して」
「ひ、あ、だめ、おく、だめっ」
駄目じゃないだろ、といつもより低い声が言う。
透は、散々俺の声がいいって言うけど。普段とのギャップを響かせるその声に、また中をきゅう、と締め付けてしまった。
どんどん頭の中が融けていくのがわかる。反射的に立てた爪が、透の背中を傷つけた。
「ご、め」
「いいから。もっとしがみついて」
「っあ、ああ、あぁあっ」
きっと痛いはずなのに、俺の上の透はやけに嬉しそうに見える。
そのまま何度となく揺さぶられて、泣きごとを言ってみても離してはもらえないまま。
「っひ、あ、ぁああ、あっ、ああぁぁああっ!」
がくんと大きく跳ねて達した俺に合わせるように、透が小さく息を吐いた。
「ほんと、最高」
「な、なに、っ、あ、や、むり、もうむりだ、って」
「だめ。責任取ってって言っただろ?」
「ひ、ぁう」
「そう、もっと聞きたい。お前の、ぺけの声、聞かせて」
「や、っだ、やだぁ、やぁあ」
「逆効果だっての。んな声で喘いでて離してもらえると思うなよ」
理不尽だ。
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