黒い文字

雨塔けい

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パンプス

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 靴を磨く。
 新しい皮と、油の匂いがたち込める。

 きゅっきゅっ、と耳障りな音がして、
 お上品な靴はすまし顔。

 綺麗になった靴に足を入れる。
 背筋を無理矢理伸ばして
 前を見据える。

 分不相応な高さの目線に、
 「ああ、眩暈がする」

 そう呟いて、しゃがみ込んだ。
 
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