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匂い立つバラと決意
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ディアルトは前回と同じ一月が経っても、戻ってこなかった。
季節は巡り、秋がきて冬が訪れた。
そして春になり、リリアンナの誕生日。
「お嬢様、今日ぐらいは笑ってください」
いつもの朝のルーティーンを終えたリリアンナは、汗を流してからボウッと花の離宮の庭園を眺めていた。
誕生日のこの日だけはゆっくりして欲しいと、ライアンとアリカから頼み込まれたのだ。
髪を下ろし、ガウンのままという姿で彼女は窓辺に座っている。
「……アリカ。花が咲いてるわ」
「そうですね。もう花が咲き綻ぶ季節ですね」
侍女のいらえに、リリアンナはディアルトからもらったバラを思い出す。
今まで送られた合計十六本のバラは、アリカにドライフラワーの加工をしてもらった。ブーケにしたドライフラワーには、バラのオイルも一緒に染みこませ、部屋に飾ってある。
「殿下から頂いたバラは、もう枯れてしまっているのに」
小さく呟いたリリアンナの声に、アリカは曖昧な笑みを浮かべるしかできない。
あと数か月経てば、ディアルトが前線に行って一年が経つ。
弟からの頼りは定期的に来ていて、父越しにその無事を確かめられる。だがディアルトからリリアンナへの直接的な頼りはなかった。
王宮には騎士団の定期連絡を通じて、ディアルトが生存していることが分かる。
「リオンは手紙に、自分の所は一番安全な所かもしれないと書いているわ。殿下はご自身の身の安全も考えず、現場で騎士団長と意見を交えて指揮を執り、怪我人の搬送をしているとか」
声はぼんやりとしているのに、リリアンナの手にはいつの間にか力が込められていた。
「ご自身が王位継承者第一位であるということを……。お忘れになっているんじゃないかしら」
低く呟かれた言葉の中に、様々な感情が込められている。
ディアルトに対する怒り、心配、不安。
彼の役に立ちたくても立てない自分への、怒り、嫌悪、憎しみ。
このところ、リリアンナが笑うことはなくなってしまった。
ディアルトが発ってすぐの頃は、まだ辛うじて騎士たちに向かって作った笑みを浮かべていた。
けれど今は、感情そのものが凍り付いてしまったかのようだ。
一年が経とうとしているのに、軍会議は進んでいるのかいないのか分からない。
ライアンの話では、ソフィア派の人間たちがこぞって反対しているとのことだ。
いつファイアナが別の所から攻め込むか、または前線が突破され、王都に攻め込んでくるか分からない。
そのためを思って、兵を割くのは反対だと言っているのだ。
「決定さえ下れば……。今度こそすべてを振り切って、私が向かうのに」
「お嬢様、いけません。殿下とのお約束をお忘れですか?」
諫めるアリカに、リリアンナは暗い目で庭園の花を睨む。
「怒られようが構わない。殿下のお側で役に立てるのなら、後で殿下にどれだけでも怒られるわ。最悪、護衛の任を外されても構わない。……いいえ。殿下のお役に立てない現状、誰が私を護衛だというのかしら?」
最後は自嘲し、形のいい唇が皮肉気に歪む。
アリカはリリアンナの後ろで、静かに息を吐いた。
**
その日の夜。
リリアンナは王都にあるイリス家へ行き、父に誕生日を祝われていた。
花の離宮から一緒に来たアリカも祝ってくれたものの、リリアンナは笑えない。
すっかり感情を失ったリリアンナに、ライアンも苦笑いを浮かべるしかできなかった。
リリアンナはご馳走を機械的に口の中に詰め込んだ後、庭園にあるブランコで一人月を見上げていた。
周囲は春の花が咲き、夜に匂い立っている。
「殿下さえお側にいてくだされば、ロマンチックな夜なのに」
そう呟いた時、門の方で馬車が止まる音がし、衛兵と何者かが話している気配がした。
ピクッと耳をそばだて、リリアンナは立ち上がる。
門から屋敷までの石畳を馬車が走ってきて、リリアンナがじっと息を潜めて見守っている中、何者かが馬車から降りた。
背の高い、男性の影。
その手元には、花束を持っているようだ。
「……殿下?」
知らずと唇がディアルトの存在を確認し、リリアンナが走り出す。
ドレスが脚にまとわりつき、いつものように走れない。
「殿下!」
屋敷前の階段を上ろうとした人影が、リリアンナの叫ぶような声にピタリと歩みを止めた。
「殿下!?」
夜風が吹き、リリアンナの鼻腔にバラの花の香りが入り込む。
月光が、その人を照らした。
「でん……」
――違う。
目の前に立っていたのは、ロキアだった。
「こんばんは、リリアンナ様。お誕生日おめでとうございます」
「ロキア……さん」
胸の奥にズンと黒く重たい石が投げ込まれ、あまりの失望に呼吸が苦しくなる。
「殿下より、お花のお届け物です」
そっと手渡されたのは、バラの花束。
「殿下から……」
大きな目から熱い涙が零れていたのを、リリアンナは自覚していなかった。
「メッセージも承っております。『二十四本のバラ。いつもあなたを想っています』」
「…………」
ツッと涙が頬を滑り落ち、リリアンナは唇を引き結んだ。
泣かないようにと思いきり息を吸い込むと、今までもらった十六本のバラと同じ香りがする。
「……殿下は」
「まだ戦地にございます。こちらも預かっております」
ロキアが差し出したのは、折り畳まれた紙だった。
グスッと鼻を鳴らし、リリアンナは外灯の明かりがある場所へ移動する。
小さな紙音をたて、開かれた便箋は報告書に使われる物だった。
そこにたった一言。
『俺は元気です。必ず戻るので、ちゃんと待っていてください』
走り書きをしたような乱れた筆跡だが、ディアルトの文字だ。
「殿下……っ」
ギュウッと花束と手紙を一緒に抱き締め、リリアンナはその場に崩れ落ちた。
想いが――、溢れて止まらない。
「殿下……っ!」
押し殺した叫びが、夜の静寂を揺らす。
――愛しい。
――好き。
――好きで堪らない。
――会いたい。
自分を抱き締めるようにして縮こまった体が、細かく震える。
「殿下……っ、でんかっ、――でんかっ……」
悲鳴のような声で泣き、リリアンナはしばらく呼吸が乱れるほど嗚咽した。
それが収まった頃――。
「王宮からの情報では、まだ軍を動かす話し合いは進んでいないようです」
静かなロキアの声が、リリアンナの心に火を灯した。
その頃には、彼女の心に変わらない決意がズシリと座していた。
「……もう、待てません」
「リリアンナ様?」
拳で涙を拭い、リリアンナは地を踏みしめ立ち上がる。
「殿下のような男を、私はもう待ちません。こちらから出向いて、『遅い』と蹴り飛ばします」
涙で濡れた瞳は、月光に煌めいて強く光っていた。
両手で持ったバラの香をスゥッと吸い込み、リリアンナは静かに告げる。
「私を止めないでください。私は殿下が言う通り待ちました。一年近く待てば、命令を守った方だと思っています」
以前のように生気に満ちたオーラを放ち、リリアンナはロキアを真っ直ぐ見つめる。
「私は明日、王宮に乗り込んで騒ぎを起こします。率いることが可能な軍を率い、前線へ向かいます。絶対に、止めないでください」
「……リリアンナ様……」
呆然とするロキアの目の前で、月光に照らされた女騎士は戦いの予感に奮い立つ。
「私は主をお救いするために、すべてを擲ちます」
遠くからディアルトが、自分を変わらず想ってくれている。
バラの香りがリリアンナの背中を押した。
待っているだけなんて、自分らしくない。
命令を破り怒られてでも、守りたい人の側に駆けつけ共に戦いたい。
母がかつてウィリアのことを命をかけて守ったように、今度は娘である自分がディアルトを何が何でも守るのだ。
「お慕いしている方と離れているのは、私の性に合いません。命をかけて戦争をどうにかし、殿下を殴ってでも連れ帰ります」
「……ご武運を」
静かに微笑むロキアに、リリアンナは晴れ晴れとした笑みを浮かべた。
「私は王家の守り手、イリス家の長女です。精霊に祝福されたこの力、王家のため、国のため、そして殿下のために振るいます」
そしてリリアンナはペコリと一礼をしてから、背筋を真っ直ぐ伸ばして屋敷の中に入っていった。
「……女性は強いな。リーズベット様のご息女だからか……。それとも、恋をする者の強さか」
一人残されたロキアはそう呟き、月を見上げてから御者に声をかけた。
同じ夜空の下、ディアルトも月を見上げているかもしれないと思いながら。
季節は巡り、秋がきて冬が訪れた。
そして春になり、リリアンナの誕生日。
「お嬢様、今日ぐらいは笑ってください」
いつもの朝のルーティーンを終えたリリアンナは、汗を流してからボウッと花の離宮の庭園を眺めていた。
誕生日のこの日だけはゆっくりして欲しいと、ライアンとアリカから頼み込まれたのだ。
髪を下ろし、ガウンのままという姿で彼女は窓辺に座っている。
「……アリカ。花が咲いてるわ」
「そうですね。もう花が咲き綻ぶ季節ですね」
侍女のいらえに、リリアンナはディアルトからもらったバラを思い出す。
今まで送られた合計十六本のバラは、アリカにドライフラワーの加工をしてもらった。ブーケにしたドライフラワーには、バラのオイルも一緒に染みこませ、部屋に飾ってある。
「殿下から頂いたバラは、もう枯れてしまっているのに」
小さく呟いたリリアンナの声に、アリカは曖昧な笑みを浮かべるしかできない。
あと数か月経てば、ディアルトが前線に行って一年が経つ。
弟からの頼りは定期的に来ていて、父越しにその無事を確かめられる。だがディアルトからリリアンナへの直接的な頼りはなかった。
王宮には騎士団の定期連絡を通じて、ディアルトが生存していることが分かる。
「リオンは手紙に、自分の所は一番安全な所かもしれないと書いているわ。殿下はご自身の身の安全も考えず、現場で騎士団長と意見を交えて指揮を執り、怪我人の搬送をしているとか」
声はぼんやりとしているのに、リリアンナの手にはいつの間にか力が込められていた。
「ご自身が王位継承者第一位であるということを……。お忘れになっているんじゃないかしら」
低く呟かれた言葉の中に、様々な感情が込められている。
ディアルトに対する怒り、心配、不安。
彼の役に立ちたくても立てない自分への、怒り、嫌悪、憎しみ。
このところ、リリアンナが笑うことはなくなってしまった。
ディアルトが発ってすぐの頃は、まだ辛うじて騎士たちに向かって作った笑みを浮かべていた。
けれど今は、感情そのものが凍り付いてしまったかのようだ。
一年が経とうとしているのに、軍会議は進んでいるのかいないのか分からない。
ライアンの話では、ソフィア派の人間たちがこぞって反対しているとのことだ。
いつファイアナが別の所から攻め込むか、または前線が突破され、王都に攻め込んでくるか分からない。
そのためを思って、兵を割くのは反対だと言っているのだ。
「決定さえ下れば……。今度こそすべてを振り切って、私が向かうのに」
「お嬢様、いけません。殿下とのお約束をお忘れですか?」
諫めるアリカに、リリアンナは暗い目で庭園の花を睨む。
「怒られようが構わない。殿下のお側で役に立てるのなら、後で殿下にどれだけでも怒られるわ。最悪、護衛の任を外されても構わない。……いいえ。殿下のお役に立てない現状、誰が私を護衛だというのかしら?」
最後は自嘲し、形のいい唇が皮肉気に歪む。
アリカはリリアンナの後ろで、静かに息を吐いた。
**
その日の夜。
リリアンナは王都にあるイリス家へ行き、父に誕生日を祝われていた。
花の離宮から一緒に来たアリカも祝ってくれたものの、リリアンナは笑えない。
すっかり感情を失ったリリアンナに、ライアンも苦笑いを浮かべるしかできなかった。
リリアンナはご馳走を機械的に口の中に詰め込んだ後、庭園にあるブランコで一人月を見上げていた。
周囲は春の花が咲き、夜に匂い立っている。
「殿下さえお側にいてくだされば、ロマンチックな夜なのに」
そう呟いた時、門の方で馬車が止まる音がし、衛兵と何者かが話している気配がした。
ピクッと耳をそばだて、リリアンナは立ち上がる。
門から屋敷までの石畳を馬車が走ってきて、リリアンナがじっと息を潜めて見守っている中、何者かが馬車から降りた。
背の高い、男性の影。
その手元には、花束を持っているようだ。
「……殿下?」
知らずと唇がディアルトの存在を確認し、リリアンナが走り出す。
ドレスが脚にまとわりつき、いつものように走れない。
「殿下!」
屋敷前の階段を上ろうとした人影が、リリアンナの叫ぶような声にピタリと歩みを止めた。
「殿下!?」
夜風が吹き、リリアンナの鼻腔にバラの花の香りが入り込む。
月光が、その人を照らした。
「でん……」
――違う。
目の前に立っていたのは、ロキアだった。
「こんばんは、リリアンナ様。お誕生日おめでとうございます」
「ロキア……さん」
胸の奥にズンと黒く重たい石が投げ込まれ、あまりの失望に呼吸が苦しくなる。
「殿下より、お花のお届け物です」
そっと手渡されたのは、バラの花束。
「殿下から……」
大きな目から熱い涙が零れていたのを、リリアンナは自覚していなかった。
「メッセージも承っております。『二十四本のバラ。いつもあなたを想っています』」
「…………」
ツッと涙が頬を滑り落ち、リリアンナは唇を引き結んだ。
泣かないようにと思いきり息を吸い込むと、今までもらった十六本のバラと同じ香りがする。
「……殿下は」
「まだ戦地にございます。こちらも預かっております」
ロキアが差し出したのは、折り畳まれた紙だった。
グスッと鼻を鳴らし、リリアンナは外灯の明かりがある場所へ移動する。
小さな紙音をたて、開かれた便箋は報告書に使われる物だった。
そこにたった一言。
『俺は元気です。必ず戻るので、ちゃんと待っていてください』
走り書きをしたような乱れた筆跡だが、ディアルトの文字だ。
「殿下……っ」
ギュウッと花束と手紙を一緒に抱き締め、リリアンナはその場に崩れ落ちた。
想いが――、溢れて止まらない。
「殿下……っ!」
押し殺した叫びが、夜の静寂を揺らす。
――愛しい。
――好き。
――好きで堪らない。
――会いたい。
自分を抱き締めるようにして縮こまった体が、細かく震える。
「殿下……っ、でんかっ、――でんかっ……」
悲鳴のような声で泣き、リリアンナはしばらく呼吸が乱れるほど嗚咽した。
それが収まった頃――。
「王宮からの情報では、まだ軍を動かす話し合いは進んでいないようです」
静かなロキアの声が、リリアンナの心に火を灯した。
その頃には、彼女の心に変わらない決意がズシリと座していた。
「……もう、待てません」
「リリアンナ様?」
拳で涙を拭い、リリアンナは地を踏みしめ立ち上がる。
「殿下のような男を、私はもう待ちません。こちらから出向いて、『遅い』と蹴り飛ばします」
涙で濡れた瞳は、月光に煌めいて強く光っていた。
両手で持ったバラの香をスゥッと吸い込み、リリアンナは静かに告げる。
「私を止めないでください。私は殿下が言う通り待ちました。一年近く待てば、命令を守った方だと思っています」
以前のように生気に満ちたオーラを放ち、リリアンナはロキアを真っ直ぐ見つめる。
「私は明日、王宮に乗り込んで騒ぎを起こします。率いることが可能な軍を率い、前線へ向かいます。絶対に、止めないでください」
「……リリアンナ様……」
呆然とするロキアの目の前で、月光に照らされた女騎士は戦いの予感に奮い立つ。
「私は主をお救いするために、すべてを擲ちます」
遠くからディアルトが、自分を変わらず想ってくれている。
バラの香りがリリアンナの背中を押した。
待っているだけなんて、自分らしくない。
命令を破り怒られてでも、守りたい人の側に駆けつけ共に戦いたい。
母がかつてウィリアのことを命をかけて守ったように、今度は娘である自分がディアルトを何が何でも守るのだ。
「お慕いしている方と離れているのは、私の性に合いません。命をかけて戦争をどうにかし、殿下を殴ってでも連れ帰ります」
「……ご武運を」
静かに微笑むロキアに、リリアンナは晴れ晴れとした笑みを浮かべた。
「私は王家の守り手、イリス家の長女です。精霊に祝福されたこの力、王家のため、国のため、そして殿下のために振るいます」
そしてリリアンナはペコリと一礼をしてから、背筋を真っ直ぐ伸ばして屋敷の中に入っていった。
「……女性は強いな。リーズベット様のご息女だからか……。それとも、恋をする者の強さか」
一人残されたロキアはそう呟き、月を見上げてから御者に声をかけた。
同じ夜空の下、ディアルトも月を見上げているかもしれないと思いながら。
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