23 / 61
やわらかな夜2
しおりを挟む
「……これで、本当にいいのですか? 逆に寝づらくないですか?」
大きなベッドには山ほどクッションがあり、夜着に着替えたリリアンナはそこに体を預けていた。
そしてその腰に抱きつくようにディアルトが寝て、魅惑的な太腿に顔を乗せている。
「ん、これがいい」
「……まったく。子供なのですから」
サラサラとディアルトの黒髪を撫でていると、気持ちいいのか彼が太腿に頬ずりする。
おまけに手はいたずらに動き回り、太腿や臀部を撫で回す。
「あまり……。おいたが過ぎると殴りますよ?」
「『叩きますよ?』じゃなくて『殴りますよ?』が、君らしいね」
「殿下は多少ボコボコにしても、差し支えのない方だと思っております」
「酷いな」
サラリと酷いことを言うリリアンナに、ディアルトが笑う。
「母は、『貞操の危機を感じたら、相手が誰であろうが全力で歯向かいなさい』と言いました。母も相手が国王陛下であろうと、そうしていたようです」
「あぁ……」
国中の人気者だったリーズベットを思い出し、ディアルトは苦く笑う。
ディアルトが十歳を過ぎた頃から、ウィリアは思春期の息子にあれこれ教えてくれた。その中に「昔の恋愛」と言って、手を出そうとした側から殴られたという過去がある。
子供ながらに「世の中、恐ろしい女性がいるものだ」と思っていたが、後になってそれがリーズベットだと知ると、納得したものだ。
「結婚したあかつきには、そういうことがないよう祈るばかりだよ」
「ですから……」
結婚にだけは頷けない。
そう言おうとして、リリアンナは口を噤んだ。
反発する言葉は、ディアルトの癒やしにならない。そう思ったからだ。
「いい匂いだな。リリィ」
リリアンナの腰に顔を埋め、ディアルトは思い切り匂いを吸い込む。
「殿下は安定の変態ですね」
呆れ顔のリリアンナは、溜め息をついてディアルトの髪を指で梳(くしけず)った。
「リリィ、髪が伸びたね」
薄目を開いたディアルトは、おろしてあるリリアンナの金髪を手に取る。絹糸のように細くしなやかな髪は、騎士団の男たちが一度は触れたいと望んでいるものだ。
「殿下が……。長い方が好みだと仰ったのではないですか」
「そうだよ。だから、言葉の通り伸ばしてくれているのが嬉しい」
毛先がクルリとカールしているリリアンナの髪を手に取り、ディアルトはその香りを嗅いでから口づける。
バラの香油で指通りがよくされていて、リリアンナの髪はサラサラでいい匂いがする。
人混みの中で彼女を探しても、芳しい匂いがするのですぐに場所が分かる。
「君は身なりに気を遣っていないようでいて、実はとても気にしているよね」
ゴロリと仰向けになると、ディアルトは下からリリアンナを見上げる。
眼福なことに、その体勢になると彼女の胸元にあるドドンとした双丘が、大迫力で拝める。
(特等席だ……)
鼻の下が伸びてしまいそうだが、ディアルトは懸命に凜々しい顔を保つ。
「あまり着る物などに頓着がないのは、お言葉の通りです。ですが殿下のお側にいる身として、髪や肌を美しく保っていることは必須条件だと思っております」
「……嬉しいな」
横になっていると、疲れもあって目がトロリとしてきた。
今まで戦場にいた興奮と、リリアンナに会えた喜びで起きていられた。けれど夜になってもうすることがないと思うと、ドッと疲労が押し寄せてくる。
それにリリアンナも気付いたようだ。
「殿下、もうお休みになってください」
黒髪を撫でるリリアンナの手つきも優しくて、更に眠気に拍車をかける。
「もう少しリリィと話していたい」
「殿下には休息が必要です」
駄々をこねる子供のようだと思い、リリアンナは静かに笑うと手でディアルトの目元を隠した。
「体の力を抜いて、背中をベッドに預けてください。深く呼吸をして、何も考えずにリラックスして……」
「……リリィが見えない」
「見えなくしているのです。気が散るでしょう?」
「リリィ」
半ばふざけて両手を彷徨わせると、ムニュッと両手に柔らかなものが当たった。
「…………」
「…………」
――これは。
『あれ』かもしれない。と思いつつ、ディアルトは思わずその感触を確かめる。
指を動かすと、とても柔らかなものが手の中でポヨポヨと弾んだ。
「……殿下」
低く静かなリリアンナの声がし、「やばい」と思ったディアルトはパッと手を離した。
「い、今の何だった? も、もしかして」
(ラッキー!)
内心はちっとも悪く思っていないのに、ディアルトは表面上申し訳なさそうに『事故』を謝る。
「……頬です」
「え?」
「いいですか? 今のは、頬です」
一言ずつ区切るように言うリリアンナに、ディアルトは困惑する。
「だって今の……」
「頬です」
ピシャリと言われ、ディアルトは自分の目元を隠すリリアンナの手をそっとどけた。
起き上がって彼女の顔を見ると、そっぽを向きながら真っ赤になっている。
(やばい。可愛い)
久しく刺激されていなかった自分の『男』という性が、王都に帰ってたっぷりと刺激されていた。
「じゃあ、確かめさせて」
薄く笑い、ディアルトはリリアンナの白い頬に手を這わせる。
「ん……」
もちもちとした頬に指を滑らせ、親指と人差し指で軽く引っ張ってみた。
「ん……っ、れんか」
「っはは、可愛い」
こうしたことは今までなく、思ったよりずっと柔らかい頬を堪能する。
「れんか、ひゃめてくらはい」
リリアンナは眉を寄せ、困ったようにディアルトを見つめた。だが自分で頬だと言い張った以上、触らせない訳にいかない。
「本当に頬だったのかな? ここもとても柔らかいが、さっき触ったのはもっと指が沈むような感触だったが」
「う……」
そこで頬から手を離し、ディアルトはリリアンナを熱っぽく見つめたまま、そっと彼女の胸に手を這わせた。
フカッと柔らかな感触があり、リリアンナが体に力を入れたのが分かる。
「これ以上は何もしないから」
膝一つ分詰め寄り、ディアルトはクッションの上にリリアンナを押し倒した。
「でん……か」
「こういう時は、ディアルトって呼んで欲しいな」
「……あ」
名前で呼んで欲しいと言っておきながら、ディアルトは次にリリアンナにキスをして彼女の言葉を封じてしまった。
「ん……、ん……ぅ」
ちゅ、ちゅ、とリップ音がし、同時にリリアンナの胸が優しく揉まれる。
薄い夜着を挟んで彼女の熱い肉体を感じ、ディアルトは自分が今「生きている」と感じていた。
「好きだ……。好きだ、リリィ」
手は思わずリリアンナの膝を割り、彼女の脚を開かせた。
「だめ……っ」
咄嗟にリリアンナは夜着のスカート部分を押さえ、そこから先は許さないと首を振る。
「……ずるい、なぁ」
間近でリリアンナの困った顔を見て、ディアルトはクシャッと笑う。
その後も貪るようなキスをし、散々彼女の体をまさぐってから、体中のエネルギーが尽きてしまったかのように眠ってしまった。
大きなベッドには山ほどクッションがあり、夜着に着替えたリリアンナはそこに体を預けていた。
そしてその腰に抱きつくようにディアルトが寝て、魅惑的な太腿に顔を乗せている。
「ん、これがいい」
「……まったく。子供なのですから」
サラサラとディアルトの黒髪を撫でていると、気持ちいいのか彼が太腿に頬ずりする。
おまけに手はいたずらに動き回り、太腿や臀部を撫で回す。
「あまり……。おいたが過ぎると殴りますよ?」
「『叩きますよ?』じゃなくて『殴りますよ?』が、君らしいね」
「殿下は多少ボコボコにしても、差し支えのない方だと思っております」
「酷いな」
サラリと酷いことを言うリリアンナに、ディアルトが笑う。
「母は、『貞操の危機を感じたら、相手が誰であろうが全力で歯向かいなさい』と言いました。母も相手が国王陛下であろうと、そうしていたようです」
「あぁ……」
国中の人気者だったリーズベットを思い出し、ディアルトは苦く笑う。
ディアルトが十歳を過ぎた頃から、ウィリアは思春期の息子にあれこれ教えてくれた。その中に「昔の恋愛」と言って、手を出そうとした側から殴られたという過去がある。
子供ながらに「世の中、恐ろしい女性がいるものだ」と思っていたが、後になってそれがリーズベットだと知ると、納得したものだ。
「結婚したあかつきには、そういうことがないよう祈るばかりだよ」
「ですから……」
結婚にだけは頷けない。
そう言おうとして、リリアンナは口を噤んだ。
反発する言葉は、ディアルトの癒やしにならない。そう思ったからだ。
「いい匂いだな。リリィ」
リリアンナの腰に顔を埋め、ディアルトは思い切り匂いを吸い込む。
「殿下は安定の変態ですね」
呆れ顔のリリアンナは、溜め息をついてディアルトの髪を指で梳(くしけず)った。
「リリィ、髪が伸びたね」
薄目を開いたディアルトは、おろしてあるリリアンナの金髪を手に取る。絹糸のように細くしなやかな髪は、騎士団の男たちが一度は触れたいと望んでいるものだ。
「殿下が……。長い方が好みだと仰ったのではないですか」
「そうだよ。だから、言葉の通り伸ばしてくれているのが嬉しい」
毛先がクルリとカールしているリリアンナの髪を手に取り、ディアルトはその香りを嗅いでから口づける。
バラの香油で指通りがよくされていて、リリアンナの髪はサラサラでいい匂いがする。
人混みの中で彼女を探しても、芳しい匂いがするのですぐに場所が分かる。
「君は身なりに気を遣っていないようでいて、実はとても気にしているよね」
ゴロリと仰向けになると、ディアルトは下からリリアンナを見上げる。
眼福なことに、その体勢になると彼女の胸元にあるドドンとした双丘が、大迫力で拝める。
(特等席だ……)
鼻の下が伸びてしまいそうだが、ディアルトは懸命に凜々しい顔を保つ。
「あまり着る物などに頓着がないのは、お言葉の通りです。ですが殿下のお側にいる身として、髪や肌を美しく保っていることは必須条件だと思っております」
「……嬉しいな」
横になっていると、疲れもあって目がトロリとしてきた。
今まで戦場にいた興奮と、リリアンナに会えた喜びで起きていられた。けれど夜になってもうすることがないと思うと、ドッと疲労が押し寄せてくる。
それにリリアンナも気付いたようだ。
「殿下、もうお休みになってください」
黒髪を撫でるリリアンナの手つきも優しくて、更に眠気に拍車をかける。
「もう少しリリィと話していたい」
「殿下には休息が必要です」
駄々をこねる子供のようだと思い、リリアンナは静かに笑うと手でディアルトの目元を隠した。
「体の力を抜いて、背中をベッドに預けてください。深く呼吸をして、何も考えずにリラックスして……」
「……リリィが見えない」
「見えなくしているのです。気が散るでしょう?」
「リリィ」
半ばふざけて両手を彷徨わせると、ムニュッと両手に柔らかなものが当たった。
「…………」
「…………」
――これは。
『あれ』かもしれない。と思いつつ、ディアルトは思わずその感触を確かめる。
指を動かすと、とても柔らかなものが手の中でポヨポヨと弾んだ。
「……殿下」
低く静かなリリアンナの声がし、「やばい」と思ったディアルトはパッと手を離した。
「い、今の何だった? も、もしかして」
(ラッキー!)
内心はちっとも悪く思っていないのに、ディアルトは表面上申し訳なさそうに『事故』を謝る。
「……頬です」
「え?」
「いいですか? 今のは、頬です」
一言ずつ区切るように言うリリアンナに、ディアルトは困惑する。
「だって今の……」
「頬です」
ピシャリと言われ、ディアルトは自分の目元を隠すリリアンナの手をそっとどけた。
起き上がって彼女の顔を見ると、そっぽを向きながら真っ赤になっている。
(やばい。可愛い)
久しく刺激されていなかった自分の『男』という性が、王都に帰ってたっぷりと刺激されていた。
「じゃあ、確かめさせて」
薄く笑い、ディアルトはリリアンナの白い頬に手を這わせる。
「ん……」
もちもちとした頬に指を滑らせ、親指と人差し指で軽く引っ張ってみた。
「ん……っ、れんか」
「っはは、可愛い」
こうしたことは今までなく、思ったよりずっと柔らかい頬を堪能する。
「れんか、ひゃめてくらはい」
リリアンナは眉を寄せ、困ったようにディアルトを見つめた。だが自分で頬だと言い張った以上、触らせない訳にいかない。
「本当に頬だったのかな? ここもとても柔らかいが、さっき触ったのはもっと指が沈むような感触だったが」
「う……」
そこで頬から手を離し、ディアルトはリリアンナを熱っぽく見つめたまま、そっと彼女の胸に手を這わせた。
フカッと柔らかな感触があり、リリアンナが体に力を入れたのが分かる。
「これ以上は何もしないから」
膝一つ分詰め寄り、ディアルトはクッションの上にリリアンナを押し倒した。
「でん……か」
「こういう時は、ディアルトって呼んで欲しいな」
「……あ」
名前で呼んで欲しいと言っておきながら、ディアルトは次にリリアンナにキスをして彼女の言葉を封じてしまった。
「ん……、ん……ぅ」
ちゅ、ちゅ、とリップ音がし、同時にリリアンナの胸が優しく揉まれる。
薄い夜着を挟んで彼女の熱い肉体を感じ、ディアルトは自分が今「生きている」と感じていた。
「好きだ……。好きだ、リリィ」
手は思わずリリアンナの膝を割り、彼女の脚を開かせた。
「だめ……っ」
咄嗟にリリアンナは夜着のスカート部分を押さえ、そこから先は許さないと首を振る。
「……ずるい、なぁ」
間近でリリアンナの困った顔を見て、ディアルトはクシャッと笑う。
その後も貪るようなキスをし、散々彼女の体をまさぐってから、体中のエネルギーが尽きてしまったかのように眠ってしまった。
0
お気に入りに追加
241
あなたにおすすめの小説
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
星空永遠
恋愛
6年前、ホームレスだった藤堂樹と出会い、一緒に暮らしていた。しかし、ある日突然、藤堂は桜井千夏の前から姿を消した。それから6年ぶりに再会した藤堂は藤堂ブランド化粧品の社長になっていた!?結婚を前提に交際した二人は45階建てのタマワン最上階で再び同棲を始める。千夏が知らない世界を藤堂は教え、藤堂のスパダリ加減に沼っていく千夏。藤堂は千夏が好きすぎる故に溺愛を超える執着愛で毎日のように愛を囁き続けた。
2024年4月21日 公開
2024年4月21日 完結
☆ベリーズカフェ、魔法のiらんどにて同作品掲載中。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
うたた寝している間に運命が変わりました。
gacchi
恋愛
優柔不断な第三王子フレディ様の婚約者として、幼いころから色々と苦労してきたけど、最近はもう呆れてしまって放置気味。そんな中、お義姉様がフレディ様の子を身ごもった?私との婚約は解消?私は学園を卒業したら修道院へ入れられることに。…だったはずなのに、カフェテリアでうたた寝していたら、私の運命は変わってしまったようです。
拾った仔猫の中身は、私に嘘の婚約破棄を言い渡した王太子さまでした。面倒なので放置したいのですが、仔猫が気になるので救出作戦を実行します。
石河 翠
恋愛
婚約者に婚約破棄をつきつけられた公爵令嬢のマーシャ。おバカな王子の相手をせずに済むと喜んだ彼女は、家に帰る途中なんとも不細工な猫を拾う。
助けを求めてくる猫を見捨てられず、家に連れて帰ることに。まるで言葉がわかるかのように賢い猫の相手をしていると、なんと猫の中身はあの王太子だと判明する。猫と王子の入れ替わりにびっくりする主人公。
バカは傀儡にされるくらいでちょうどいいが、可愛い猫が周囲に無理難題を言われるなんてあんまりだという理由で救出作戦を実行することになるが……。
もふもふを愛するヒロインと、かまってもらえないせいでいじけ気味の面倒くさいヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより pp7さまの作品をお借りしております。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる