35 / 65
慈雨3 ☆
しおりを挟む
「……本当に心配したんだ。胸が張り裂けそうになって、君がいない世界を想像してしまった」
自ら孤独の世界に身を置くひとが、弱音を吐いていた。
その気持ち、優しさだけで十分だと思ったシャーロットは、そっとギルバートの手に手を重ねる。
「わたしはずっとギルさまのお側にいます。お子だって授かりたいと思っていますし、やりたいことだって沢山あります。……大丈夫ですよ」
ギルバートの片手をとって口づけると、シャーロットの背中に額をつけたギルバートは、ほんの小さな声で「……無事で良かった」と呟いた。
しばらく同じ体勢のまま、シャーロットは背後から抱き締められていた。
背後にいるギルバートが、どんな顔をしているのかは分からない。
彼が女性のように体を震わせて嗚咽することもない。
けれど肩口に温かな雫がひとつ落ちたのは、彼の涙なのではないか――と思った。
「……ギルさま?」
肩に落ちた雫は、彼の前髪から落ちた雫なのか、残された片目から流れた悲しみかは分からない。
けれど無言で抱き締められていると、心がきゅうっと切なくなる。
心配をかけて申し訳なく、こんな不器用な方法でしか悲しみを表せない彼を思いきり抱き締めたい。
そろりと問いかけるように声をかけると、ギルバートがポツリと呟く。
「……なんでもない。もう二度と離さないから」
自らに誓う言葉を口にし、もう一度シャーロットの肩に口づける。
そのまま唇は背中から腰へと同じようにキスマークを刻み、真っ白な果実に齧り付く。
「んっ……」
ギルバートから与えられる痛みに、シャーロットはまた体を甘く疼かせる。
歯を立ててはチュウッと吸い、ギルバートは妻の尻が唾液で光るほどしゃぶりついた。
「……っは、……あぁ」
もうシャーロットの花びらは蜜に濡れ、ギルバートを受け入れる準備ができていた。太腿をつたうほど溢れている蜜を見て、ギルバートは妖艶に笑う。
「シャル、指を入れてほぐすからもう少し脚を開きなさい」
彼女の内腿をぺちっと軽く叩くと、「ん……」と甘い吐息を漏らしながらシャーロットが従う。
指先で下から上にスリットをなで上げると、クチュリとシャーロットの肉体が返事をする。
指を入れると言っておきながら、ギルバートは両の親指でそのあわいを拡げると、思い切り舌を出して舐め上げた。
「っひ!?」
指と言われていたのに違う感触があり、シャーロットはギュッと縁を握りしめる。
「っや、あ……っ、舐めちゃ……やぁっ、……ですっ」
ただでさえ濡れている場所をツルツルとした舌が滑り、指と違う感触にシャーロットは震える。体重を支える腕も震え、下手をすればガクッと体が崩れてしまいそうだ。
「君が……、は……、生きていることを体感させてくれ」
ジュルッと蜜をすすり、唇がシャーロットの唇に触れている状態でギルバートが口淫の許可を乞う。
「うぅんっ、あぁっ! そこで喋ったらダメですっ」
抵抗するシャーロットを制すように、ギルバートはわざとはしたない音をたてて蜜をすすった。
ジュルッ、ズルルッと聞くに堪えない音が聞こえ、シャーロットは顔を真っ赤にして前方にある鏡を見ていた。
そこには目に涙を溜めて、だらしなく口を開いている自分が見える。
(嫌だわ……、とっても恥ずかしい……)
思わず目をそらした時に、ツルッと膨れた真珠を撫でられた。
「っきゃあっ」
ビクッと腰を反らし、シャーロットは悲鳴を上げる。けれどギルバートの猛攻はそこで止まらなかった。
「え……っ、あのっ、ギルさ――」
彼の舌はあろうことかシャーロットの菊座を舐めまわし、長い指が蜜をかき出すように二本入れられる。同時にもう一本の手が執拗に真珠を撫で、弾く。
「んああぁあっ! やぁあっ、いやですっ、それ……っ、いやです……っ」
羞恥の場所を舐められ、シャーロットは顔が発火してしまうのではないかというほど赤面していた。
本当に恥ずかしくてやめてほしいのに、ギルバートから与えられる快楽で抵抗らしい抵抗ができない。
唇が濡れるだけでは飽き足らず、たらっと垂れてしまった涎が浴室の床に落ちた。
「んっ、……く、っあ……、ぁっ、やぁっ! ……あぁっ」
ビクビクッと震えたあと、シャーロットは力が抜けてその場にへたり込んでしまう。
「まだだ、シャル。もう少し頑張りなさい」
だが腰を抱え上げられ、呼吸を整えている間にヌプンッとギルバートの膨れた先端が入り込んでしまった。
「あぁあっ!」
いとも簡単に自分がギルバートを咥え込んでしまったことに、シャーロットは諦めを伴った歓喜の声をあげた。
どれだけ「いや」と口で言っても、自分はもうギルバート専用の体になってしまっている。それを痛感したのだ。
自ら孤独の世界に身を置くひとが、弱音を吐いていた。
その気持ち、優しさだけで十分だと思ったシャーロットは、そっとギルバートの手に手を重ねる。
「わたしはずっとギルさまのお側にいます。お子だって授かりたいと思っていますし、やりたいことだって沢山あります。……大丈夫ですよ」
ギルバートの片手をとって口づけると、シャーロットの背中に額をつけたギルバートは、ほんの小さな声で「……無事で良かった」と呟いた。
しばらく同じ体勢のまま、シャーロットは背後から抱き締められていた。
背後にいるギルバートが、どんな顔をしているのかは分からない。
彼が女性のように体を震わせて嗚咽することもない。
けれど肩口に温かな雫がひとつ落ちたのは、彼の涙なのではないか――と思った。
「……ギルさま?」
肩に落ちた雫は、彼の前髪から落ちた雫なのか、残された片目から流れた悲しみかは分からない。
けれど無言で抱き締められていると、心がきゅうっと切なくなる。
心配をかけて申し訳なく、こんな不器用な方法でしか悲しみを表せない彼を思いきり抱き締めたい。
そろりと問いかけるように声をかけると、ギルバートがポツリと呟く。
「……なんでもない。もう二度と離さないから」
自らに誓う言葉を口にし、もう一度シャーロットの肩に口づける。
そのまま唇は背中から腰へと同じようにキスマークを刻み、真っ白な果実に齧り付く。
「んっ……」
ギルバートから与えられる痛みに、シャーロットはまた体を甘く疼かせる。
歯を立ててはチュウッと吸い、ギルバートは妻の尻が唾液で光るほどしゃぶりついた。
「……っは、……あぁ」
もうシャーロットの花びらは蜜に濡れ、ギルバートを受け入れる準備ができていた。太腿をつたうほど溢れている蜜を見て、ギルバートは妖艶に笑う。
「シャル、指を入れてほぐすからもう少し脚を開きなさい」
彼女の内腿をぺちっと軽く叩くと、「ん……」と甘い吐息を漏らしながらシャーロットが従う。
指先で下から上にスリットをなで上げると、クチュリとシャーロットの肉体が返事をする。
指を入れると言っておきながら、ギルバートは両の親指でそのあわいを拡げると、思い切り舌を出して舐め上げた。
「っひ!?」
指と言われていたのに違う感触があり、シャーロットはギュッと縁を握りしめる。
「っや、あ……っ、舐めちゃ……やぁっ、……ですっ」
ただでさえ濡れている場所をツルツルとした舌が滑り、指と違う感触にシャーロットは震える。体重を支える腕も震え、下手をすればガクッと体が崩れてしまいそうだ。
「君が……、は……、生きていることを体感させてくれ」
ジュルッと蜜をすすり、唇がシャーロットの唇に触れている状態でギルバートが口淫の許可を乞う。
「うぅんっ、あぁっ! そこで喋ったらダメですっ」
抵抗するシャーロットを制すように、ギルバートはわざとはしたない音をたてて蜜をすすった。
ジュルッ、ズルルッと聞くに堪えない音が聞こえ、シャーロットは顔を真っ赤にして前方にある鏡を見ていた。
そこには目に涙を溜めて、だらしなく口を開いている自分が見える。
(嫌だわ……、とっても恥ずかしい……)
思わず目をそらした時に、ツルッと膨れた真珠を撫でられた。
「っきゃあっ」
ビクッと腰を反らし、シャーロットは悲鳴を上げる。けれどギルバートの猛攻はそこで止まらなかった。
「え……っ、あのっ、ギルさ――」
彼の舌はあろうことかシャーロットの菊座を舐めまわし、長い指が蜜をかき出すように二本入れられる。同時にもう一本の手が執拗に真珠を撫で、弾く。
「んああぁあっ! やぁあっ、いやですっ、それ……っ、いやです……っ」
羞恥の場所を舐められ、シャーロットは顔が発火してしまうのではないかというほど赤面していた。
本当に恥ずかしくてやめてほしいのに、ギルバートから与えられる快楽で抵抗らしい抵抗ができない。
唇が濡れるだけでは飽き足らず、たらっと垂れてしまった涎が浴室の床に落ちた。
「んっ、……く、っあ……、ぁっ、やぁっ! ……あぁっ」
ビクビクッと震えたあと、シャーロットは力が抜けてその場にへたり込んでしまう。
「まだだ、シャル。もう少し頑張りなさい」
だが腰を抱え上げられ、呼吸を整えている間にヌプンッとギルバートの膨れた先端が入り込んでしまった。
「あぁあっ!」
いとも簡単に自分がギルバートを咥え込んでしまったことに、シャーロットは諦めを伴った歓喜の声をあげた。
どれだけ「いや」と口で言っても、自分はもうギルバート専用の体になってしまっている。それを痛感したのだ。
1
お気に入りに追加
1,133
あなたにおすすめの小説
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
森でオッサンに拾って貰いました。
来栖もよもよ&来栖もよりーぬ
恋愛
アパートの火事から逃げ出そうとして気がついたらパジャマで森にいた26歳のOLと、拾ってくれた40近く見える髭面のマッチョなオッサン(実は31歳)がラブラブするお話。ちと長めですが前後編で終わります。
ムーンライト、エブリスタにも掲載しております。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる