【R-18】不幸体質の令嬢は、地獄の番犬に買われました

臣桜

文字の大きさ
上 下
41 / 45

睦み合い2 ☆

しおりを挟む
「っひぃん!」

 触れられてはいけない場所を刺激され、アンバーが情けない声を上げる。

「いずれここでも感じるようにしよう。君にはまだまだ、妻となる者として成長してもらわねばならないからな」
「……ん、ぁ。レオ様好みの女にしてください……っ」

 これから自分はもっと彼の色に染められるのだと思うと、嬉しくてゾクゾクする。はしたないと分かっていながら、アンバーは自ら胸を押しつけレオにキスをした。

「好き……っ、好きです……っ」

 あまつさえ自ら腰を振り、レオの前でならどれだけでもいやらしくなれると興奮する。二人が動けば動くほど、先ほど指でたっぷりと弄られ大きくなった肉真珠がこすれて気持ちいい。
 最奥までずんずんと突き上げられ、体がお湯に包まれて温かくなっていた事も手伝ったのだろうか。

「――ンっ、ぁ、あぁあ……っ、……っ、ぁ」

 アンバーは媚肉をヒクつかせ、一人で先に達してしまった。

「……は。ナカがとてもうねっていやらしいな。そんなに気持ち良かったのか?」

 一瞬持っていかれそうになってヒヤッとしたが、レオは己の欲をグッと押さえつけアンバーを煽る。
 脱力したアンバーはくたりとレオにもたれかかっていたが、レオはまだ昂ぶりを失っていない。

「アンバー、掴まっていろ」

 バスタブから立ち上がると、レオは繋がったままタオルを手に取り、アンバーの背中やお尻を拭く。自分の体も可能な部分を大雑把に拭いた。

「んぅ……、や、レオ様……っ。落ちちゃう……っ」
「いまベッドに連れて行くから、ちゃんとしがみついていなさい」

 大きな手がアンバーの尻たぶに食い込み、しっかりと支える。そのあと文字通り寝室に向かって歩き出したのだが、一歩歩くたびにずんずんと最奥まで先端が押し込まれ、アンバーは悶絶する。

「んああぁあっ、深い……っ、ぃあ、あ……っ、あぁう、ぁ」

 レオの腰に巻き付いた脚は、つま先がキュウッと狭まってアンバーの絶頂を知らせていた。

「もうすっかり奥で感じる事を覚えたんだな。偉いぞ」

 淫らなお散歩が終わり、寝台に横たえられる頃には、アンバーは口の端から糸を垂らしピクピクと痙攣していた。

「……ぁ、……あっ……ん、ふぅ」
「よく我慢したな。ではご褒美をあげよう」

 満足げな笑みを浮かべ、レオはアンバーの脚を大きく開かせると自分の肩の上に担ぎ上げた。そしてずんっと一際強く腰を突き入れる。

「っあぁああぁっ!」

 鋭い声を上げ、再び達したアンバーに容赦をせず、レオは最奥をえぐったままグリグリと腰を動かす。最奥のやわい部分をこねられ、アンバーは手足をバタつかせて悶える。

「ほら、ここも大好きだろう?」

 最奥を虐めたまま、レオは膨れた肉真珠にも指を這わせてきた。
 トントンと指先で敏感になった場所を叩かれ、ほんの小さな行為だというのにアンバーは快楽の杭で抉られたまま全身を揺さぶられた気分だ。

「ぁきゃあっ! だめぇっ、だめえぇっ」

 もう限界と思った直後、何かがせり上がってきてアンバーは我慢の向こう側を噴射してしまっていた。
 ビュッと透明な液を漏らし、レオの腹部を濡らす。

「いやあぁあっ」

 この歳になって粗相をしてしまったと泣き崩れるアンバーを、レオは陶然と見下ろす。

「アンバー。これは粗相ではなく君が感じた証拠なのだから、泣かなくていい」
「でも……っ、ぅうっ」

 ほっそりとした指で涙を拭い、アンバーは自分を貫いている美しい男性(ひと)を見る。

 ――呆れられていないだろうか?
 ――嫌われていないだろうか?

 初めて会った時は嫌悪感で一杯だったのに、今は縋り付いてでも愛されたいという気持ちになっている。

「君に潮を噴かせるまで感じさせられたのは、俺の誉だ。君がそうやって恥じらって泣くのも、俺のためだけだ。とても嬉しい事なんだから、もっと笑って」

 覆い被さったヴォルフはアンバーにキスをし、両手の指でもって彼女の唇を笑わせる。

「……嫌いになっていないですか?」
「まさか。そんな事、天地が逆さになってもあり得ない」

 穏やかな笑みの裏側で、アンバーが自分に愛を乞う姿に倒錯した悦びを感じているなど、彼女は知るよしもない。

「……なら、いいです。……もっと愛してください。あなたの好きなようにしていいですから」

 涙を纏った目がとろりと細められ、無条件で愛される幸福に微笑む。

「この体に、君の無事を味わわせてくれ」

 もう一度ちゅっとキスをしてから、レオは上体を起こし猛然と腰を打ち付け始めた。

「あぁあっ、あっ、ぁ、あっ、ぃあっ、んぁあぁっ、……んくぅっ、ふぅっ」

 ドスドスと最奥をえぐられ、アンバーの口から嬌声が漏れる。
 強い揺さぶりに白い胸がユサユサと揺れ、寝台までもが悲鳴に似た音を立てる。

 ――あぁ、いつもの場所にいる。
 ――いつもの安心できる場所で、私は愛しい人の愛を受けているのだ。

 蜜壷を太いモノが前後し、グチュヌチュと凄まじい音をたてるのが聞こえる。恥ずかしい音に顔がじんわりと熱に侵食されてゆくが、いっそそれすらも心地いい。
 自分の体いっぱいにレオを頬張り、吸い付き味わっては咀嚼する。この体でもって、アンバーはレオを愛しているのだ。
 敏感になった柔肉をゴリゴリと擦られ、最奥の子部屋付近をえぐられても、すべてが快楽に塗り替えられる。
 相手がレオだからこそ、アンバーは感じていた。

「あぁあ……っ、好き……っ、好きです……っ、私の旦那様……っ」

 感極まって涙を流し、アンバーは愛しい人と結婚できるそう遠くない未来に想いを馳せた。

「アンバー、美しい。俺だけの淫らで愛しい妻……っ」

 レオも熱っぽい声で応え、くっと顔を歪めたあと、遮二無二アンバーを攻め立て腰を振りたくる。

「んぅ、んっ、あぁ、あっ、あっ……! も、ダメですっ、ぁ、頭、……真っ白になっちゃ……っ、ひぃっ――」

 アンバーのナカがピクピクと痙攣し、激しくうねってレオの精をいざなった。

「――ぁっ、くそっ」

 薄れかけた意識のどこかで、レオが悔しげに唸る声が聞こえた。同時に彼がブルッと震えるのを感じ、体の最奥にビュクビュクと遠慮無く温かなものが浴びせられる。

「……ぁ、……あ。……ぁあ……」

 ――この人の赤ちゃんを産みたい。

 温かな意識の泥濘みに囚われたまま、アンバーはそう願い、すべてを手放した。



**
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

【溺愛のはずが誘拐?】王子様に婚約破棄された令嬢は引きこもりましたが・・・お城の使用人達に可愛がられて楽しく暮らしています!

五月ふう
恋愛
ザルトル国に来てから一ヶ月後のある日。最愛の婚約者サイラス様のお母様が突然家にやってきた。 「シエリさん。あなたとサイラスの婚約は認められないわ・・・!すぐに荷物をまとめてここから出ていって頂戴!」 「え・・・と・・・。」 私の名前はシエリ・ウォルターン。17歳。デンバー国伯爵家の一人娘だ。一ヶ月前からサイラス様と共に暮らし始め幸せに暮していたのだが・・・。 「わかったかしら?!ほら、早く荷物をまとめて出ていって頂戴!」 義母様に詰め寄られて、思わずうなずきそうになってしまう。 「な・・・なぜですか・・・?」 両手をぎゅっと握り締めて、義母様に尋ねた。 「リングイット家は側近として代々ザルトル王家を支えてきたのよ。貴方のようなスキャンダラスな子をお嫁さんにするわけにはいかないの!!婚約破棄は決定事項です!」 彼女はそう言って、私を家から追い出してしまった。ちょうどサイラス様は行方不明の王子を探して、家を留守にしている。 どうしよう・・・ 家を失った私は、サイラス様を追いかけて隣町に向かったのだがーーー。 この作品は【王子様に婚約破棄された令嬢は引きこもりましたが・・・お城の使用人達に可愛がられて楽しく暮らしています!】のスピンオフ作品です。 この作品だけでもお楽しみいただけますが、気になる方は是非上記の作品を手にとってみてください。

王宮に薬を届けに行ったなら

佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。 カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。 この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。 慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。 弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。 「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」 驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。 「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」

処理中です...