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ヴォルフの魅力
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そしてきたる春の大舞踏会、アンバーは白のレースがたっぷりついたバラ色のドレスを纏い、ヴォルフにエスコートされて王宮の前に下り立つ。
クラルヴィンの王宮に来たことはなかったが、尖塔が鋭利にそびえ立った美しい城だ。丘陵の上にある城は眺めも良く、ヘレヤークトフントの城のように要塞的仕掛けはさほどなさそうに思えた。だが高所にあるという事はそれなりの防衛も考えられているのだろう。
「あ、閣下! お疲れ様でございます」
衛兵がヴォルフの姿を見て、一気に背筋を伸ばし緊張した。
「こちらは私の連れ……いや、妻になる女性のアンバーだ。しっかり顔を覚え、警備対象とするように」
「はっ」
ヴォルフがその場にいると、軍や騎士、衛兵などが緊張し、躾の行き届いた犬のような姿を見せる。それほど彼が尊敬され畏怖されているのだと思うと、ヴォルフの偉大さを誇らしく思う。
玄関前には貴族たちの馬車が並び、煌びやかに着飾った人々が笑顔で王宮に入っていく。それぞれ見目のいい従者を従え、城の者に招待状を見せては満足気に進んでゆく。
ヴォルフもまた『ヘレヤークトフント公爵閣下とその婚約者アンバー殿』という招待状を見せ、悠々と城内に入っていった。
赤い絨毯が敷かれた廊下は、蝋燭がふんだんに使われたシャンデリアで明るい。目のつく場所に王家にまつわる絵画が掛かっている。何枚もの絵画の中の幾つかに、王家と思われる人々に交じり、黒衣の男性が一緒に描かれているのが目に入った。
「……気になるのか?」
思わず立ち止まったアンバーに、ヴォルフが話しかける。
「この黒衣の方が首から提げているメダル、ヘレヤークトフント城の紋章と同じです」
「我が家系は代々王家にお仕えし、陰から軍事部門で国を支えてきたからな。ある時は国王陛下の影武者を輩出し、ある時は大戦の大将として敵軍を撃破した。輝かしい功績を持つ家を……、俺は継いでいる」
静かな声には名門に生まれた重みがある。
同時にアンバーはこの人と一緒にいたいのなら、自分も相応の覚悟をしなければならないのだと実感した。
そこに、化粧の匂いと共に夫人の声がする。
「まぁ、元帥閣下。お連れ様はどちらですの?」
見れば化粧が濃く、隣にほっそりとした令嬢を従えた夫人がアンバーを気にしている。令嬢はヴォルフの姿を見てお辞儀をし、ポッと頬を染めた。
一瞬でアンバーは、その令嬢がヴォルフを気にしているのを察する。だがヴォルフは構わずアンバーの肩を抱き寄せた。
「おや、アッヘンバッハ伯爵夫人。こちらはアンバー、私の婚約者です」
余裕たっぷりという様子でアンバーを紹介し、あまつさえヴォルフは彼女の頭にキスを落とす。
「……ま、まぁ。閣下には特別な方がいらっしゃらないと、社交界では噂でしたのに。いつの間にそのような美人を……」
「ずっと以前から婚約者はいると、周囲に伝えていたつもりですが?」
「ですがお隣はいつも寂しそうでしたから、誰も閣下の仰る事を真に受けなかったのです。可哀相に、うちの子だって閣下をずっと想っていたのに……。ねぇ? ダニエラ」
そこで伯爵夫人は娘を見て前に押しだし、背後からアンバーを挑戦的に見る。
「あ……、か、閣下。ご機嫌麗しく……。今日、もし宜しければダンスを一曲踊ってくださいませんか?」
ブルネットの髪を結い上げ、つけぼくろをした彼女はコケティッシュで魅力がある。だが十代を脱したばかりでどこか危うさがあり、絶妙な色気を醸し出していた。
「いつもならカードに閣下のお名前がありますのに、今回用意された曲順には閣下のお名前がありませんのよ? この子ったら落胆してしまいまして……。嫌ですわね、何かの手違いでしょうか? 閣下、ダニエラと踊ってくださるでしょう?」
まるでその場に婚約者などいないという夫人の振る舞いに、アンバーはいつの間にかヴォルフの斜め後ろに引っ込んでしまっていた。
同時にダニエラのつけぼくろを見て、自分の頬にある少し大きめのほくろを思い出す。故郷の社交界で「高嶺の花」だと噂され、令嬢たちには「そんな大して美しくもないのに」と嗤われた記憶が蘇る。
アンバーは一気に自信がなくなり、俯いていた。だが彼女の肩をヴォルフがグイッと抱き直した。
「失礼、伯爵夫人。私は今晩は、妻となる彼女以外の誰とも踊らないと決めています。結婚を控えている身ですから、何かと身ぎれいな方がいいでしょう。その方が彼女も落ち着きますし……ね?」
低く耳心地のいい声が、自分は婚約者にベタ惚れだと告げる。さらにヴォルフはとどめと言わんばかりにアンバーの頬にキスをした。
「そろそろ失礼致します。舞踏会が始まるまで、彼女に王宮を案内したいと思っていますので」
アンバーの腰に手をやり、ヴォルフが歩き出す。咄嗟にアンバーは二人に膝を折り挨拶をした。けれど後に残された伯爵夫人の苦渋に満ちた顔と、ダニエラの悲しそうな顔がいつまでも脳裏から離れない。
(当たり前よね。こんなにも魅力的で、元帥閣下な上に発言力もある方が、誰にも想われていない方がおかしいのだわ)
アンバーが自分に言い聞かせ慰めていると、背中をヴォルフに撫でられた。
「嫌な思いをさせたな」
「……え? 大丈夫ですよ? ある程度覚悟はしていましたもの」
「だが気分のいいものではないだろう」
「平気です。……それよりも、元帥閣下ともあろう方が、誰とも踊らずにいいのですか? 不自然に思われるでしょう。まさか婚約者ができた程度で、周囲の好感度を下げる訳にもいきませんし」
気持ちはどこか拗ねていたのだが、アンバーはヴォルフの立ち位置を心配する。
舞踏会のダンスというものは、令嬢側からすれば未来の夫探しだ。しかし男性側としてもどこかの令嬢と踊った事により、その家と話題ができるというメリットもある。舞踏会はただ華々しい恋の舞台ではなく、政治的駆け引きも生まれる場なのだ。
「婚約者ができた程度?」
だがヴォルフはピタッと立ち止まり、長身を折り曲げるようにしてアンバーを覗き込んできた。
「え? え、えぇ」
何か変な事を言っただろうか? と、アンバーは少し後じさる。それに対しヴォルフが一歩踏み込んだ。
「君は、自分の存在を、『程度』、と思うのか?」
言葉の一節ずつをハッキリと区切り、ヴォルフは呆れともつかない顔でアンバーを見下ろす。
「で……ですが、貴族というものは舞踏会で踊るものですし……」
ヴォルフの勢いに押されもう一歩後じされば、彼がはぁあ……と大きな溜め息をつきアンバーの手を引いた。再び廊下を歩き出し、彼は物わかりの悪い子に丁寧に教え込むかのような口調で話す。
「俺にとって今までの舞踏会は確かにそういうものだった。だが君という女性を得て、他の女性すべては不要となった。俺が性的に見る女性は君だけで十分だし、気を遣って笑いかけ、淑女として丁寧に扱うのも君だけだ」
じわ、と悦びが胸に広がっていった。けれど、アンバーは照れた顔を少し俯けて隠す。
「レディには丁寧でいなければいけませんよ? う……、嬉しいですが」
「……最初から素直になればいいじゃないか」
ぎゅ、と大きな手がアンバーの手を握り込み、その温度が愛しい。
「……あなたのためにお役目をこなせるのも、私だけですからね」
今日の本当の目的を口にすれば、ヴォルフは少し口を噤んだ。
「……絶対に危険な目に遭わせない。標的を見つけたとしても、尻尾を出すまで必ず側に俺か部下が控えている。招待客や使用人の中にも部下が紛れているし、安心してほしい」
「はい」
大理石のフロアが広がるダンスホールに着いた後は、ロイヤルボックスに次いで高い位置に座った。王家に連なる大公たちに次ぎ、軍事的権威を持つヴォルフの地位は高い。
フロアから女性たちの視線を感じたが、なるべくアンバーは目の前にあるシャンパングラスを見つめていた。
クラルヴィンの王宮に来たことはなかったが、尖塔が鋭利にそびえ立った美しい城だ。丘陵の上にある城は眺めも良く、ヘレヤークトフントの城のように要塞的仕掛けはさほどなさそうに思えた。だが高所にあるという事はそれなりの防衛も考えられているのだろう。
「あ、閣下! お疲れ様でございます」
衛兵がヴォルフの姿を見て、一気に背筋を伸ばし緊張した。
「こちらは私の連れ……いや、妻になる女性のアンバーだ。しっかり顔を覚え、警備対象とするように」
「はっ」
ヴォルフがその場にいると、軍や騎士、衛兵などが緊張し、躾の行き届いた犬のような姿を見せる。それほど彼が尊敬され畏怖されているのだと思うと、ヴォルフの偉大さを誇らしく思う。
玄関前には貴族たちの馬車が並び、煌びやかに着飾った人々が笑顔で王宮に入っていく。それぞれ見目のいい従者を従え、城の者に招待状を見せては満足気に進んでゆく。
ヴォルフもまた『ヘレヤークトフント公爵閣下とその婚約者アンバー殿』という招待状を見せ、悠々と城内に入っていった。
赤い絨毯が敷かれた廊下は、蝋燭がふんだんに使われたシャンデリアで明るい。目のつく場所に王家にまつわる絵画が掛かっている。何枚もの絵画の中の幾つかに、王家と思われる人々に交じり、黒衣の男性が一緒に描かれているのが目に入った。
「……気になるのか?」
思わず立ち止まったアンバーに、ヴォルフが話しかける。
「この黒衣の方が首から提げているメダル、ヘレヤークトフント城の紋章と同じです」
「我が家系は代々王家にお仕えし、陰から軍事部門で国を支えてきたからな。ある時は国王陛下の影武者を輩出し、ある時は大戦の大将として敵軍を撃破した。輝かしい功績を持つ家を……、俺は継いでいる」
静かな声には名門に生まれた重みがある。
同時にアンバーはこの人と一緒にいたいのなら、自分も相応の覚悟をしなければならないのだと実感した。
そこに、化粧の匂いと共に夫人の声がする。
「まぁ、元帥閣下。お連れ様はどちらですの?」
見れば化粧が濃く、隣にほっそりとした令嬢を従えた夫人がアンバーを気にしている。令嬢はヴォルフの姿を見てお辞儀をし、ポッと頬を染めた。
一瞬でアンバーは、その令嬢がヴォルフを気にしているのを察する。だがヴォルフは構わずアンバーの肩を抱き寄せた。
「おや、アッヘンバッハ伯爵夫人。こちらはアンバー、私の婚約者です」
余裕たっぷりという様子でアンバーを紹介し、あまつさえヴォルフは彼女の頭にキスを落とす。
「……ま、まぁ。閣下には特別な方がいらっしゃらないと、社交界では噂でしたのに。いつの間にそのような美人を……」
「ずっと以前から婚約者はいると、周囲に伝えていたつもりですが?」
「ですがお隣はいつも寂しそうでしたから、誰も閣下の仰る事を真に受けなかったのです。可哀相に、うちの子だって閣下をずっと想っていたのに……。ねぇ? ダニエラ」
そこで伯爵夫人は娘を見て前に押しだし、背後からアンバーを挑戦的に見る。
「あ……、か、閣下。ご機嫌麗しく……。今日、もし宜しければダンスを一曲踊ってくださいませんか?」
ブルネットの髪を結い上げ、つけぼくろをした彼女はコケティッシュで魅力がある。だが十代を脱したばかりでどこか危うさがあり、絶妙な色気を醸し出していた。
「いつもならカードに閣下のお名前がありますのに、今回用意された曲順には閣下のお名前がありませんのよ? この子ったら落胆してしまいまして……。嫌ですわね、何かの手違いでしょうか? 閣下、ダニエラと踊ってくださるでしょう?」
まるでその場に婚約者などいないという夫人の振る舞いに、アンバーはいつの間にかヴォルフの斜め後ろに引っ込んでしまっていた。
同時にダニエラのつけぼくろを見て、自分の頬にある少し大きめのほくろを思い出す。故郷の社交界で「高嶺の花」だと噂され、令嬢たちには「そんな大して美しくもないのに」と嗤われた記憶が蘇る。
アンバーは一気に自信がなくなり、俯いていた。だが彼女の肩をヴォルフがグイッと抱き直した。
「失礼、伯爵夫人。私は今晩は、妻となる彼女以外の誰とも踊らないと決めています。結婚を控えている身ですから、何かと身ぎれいな方がいいでしょう。その方が彼女も落ち着きますし……ね?」
低く耳心地のいい声が、自分は婚約者にベタ惚れだと告げる。さらにヴォルフはとどめと言わんばかりにアンバーの頬にキスをした。
「そろそろ失礼致します。舞踏会が始まるまで、彼女に王宮を案内したいと思っていますので」
アンバーの腰に手をやり、ヴォルフが歩き出す。咄嗟にアンバーは二人に膝を折り挨拶をした。けれど後に残された伯爵夫人の苦渋に満ちた顔と、ダニエラの悲しそうな顔がいつまでも脳裏から離れない。
(当たり前よね。こんなにも魅力的で、元帥閣下な上に発言力もある方が、誰にも想われていない方がおかしいのだわ)
アンバーが自分に言い聞かせ慰めていると、背中をヴォルフに撫でられた。
「嫌な思いをさせたな」
「……え? 大丈夫ですよ? ある程度覚悟はしていましたもの」
「だが気分のいいものではないだろう」
「平気です。……それよりも、元帥閣下ともあろう方が、誰とも踊らずにいいのですか? 不自然に思われるでしょう。まさか婚約者ができた程度で、周囲の好感度を下げる訳にもいきませんし」
気持ちはどこか拗ねていたのだが、アンバーはヴォルフの立ち位置を心配する。
舞踏会のダンスというものは、令嬢側からすれば未来の夫探しだ。しかし男性側としてもどこかの令嬢と踊った事により、その家と話題ができるというメリットもある。舞踏会はただ華々しい恋の舞台ではなく、政治的駆け引きも生まれる場なのだ。
「婚約者ができた程度?」
だがヴォルフはピタッと立ち止まり、長身を折り曲げるようにしてアンバーを覗き込んできた。
「え? え、えぇ」
何か変な事を言っただろうか? と、アンバーは少し後じさる。それに対しヴォルフが一歩踏み込んだ。
「君は、自分の存在を、『程度』、と思うのか?」
言葉の一節ずつをハッキリと区切り、ヴォルフは呆れともつかない顔でアンバーを見下ろす。
「で……ですが、貴族というものは舞踏会で踊るものですし……」
ヴォルフの勢いに押されもう一歩後じされば、彼がはぁあ……と大きな溜め息をつきアンバーの手を引いた。再び廊下を歩き出し、彼は物わかりの悪い子に丁寧に教え込むかのような口調で話す。
「俺にとって今までの舞踏会は確かにそういうものだった。だが君という女性を得て、他の女性すべては不要となった。俺が性的に見る女性は君だけで十分だし、気を遣って笑いかけ、淑女として丁寧に扱うのも君だけだ」
じわ、と悦びが胸に広がっていった。けれど、アンバーは照れた顔を少し俯けて隠す。
「レディには丁寧でいなければいけませんよ? う……、嬉しいですが」
「……最初から素直になればいいじゃないか」
ぎゅ、と大きな手がアンバーの手を握り込み、その温度が愛しい。
「……あなたのためにお役目をこなせるのも、私だけですからね」
今日の本当の目的を口にすれば、ヴォルフは少し口を噤んだ。
「……絶対に危険な目に遭わせない。標的を見つけたとしても、尻尾を出すまで必ず側に俺か部下が控えている。招待客や使用人の中にも部下が紛れているし、安心してほしい」
「はい」
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