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湖の夜3 ☆
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「んああぁっ! あぁうっ、そこぉ……っ、やぁ! なのぉっ」
癇癪を起こした子供のような声を上げ、アンバーは涙を零し腰を揺すりたてる。だがそうすればするほど、新たな快楽が生まれ余計に彼女を苛むだけだった。
「嫌なのか?」
「ぁきゃあぁっ」
突然、どちゅんと最奥まで穿たれ、アンバーの目の前に閃光が走った。
一瞬自分の魂が肉体から離れかけ、不思議な浮遊感を覚える。だというのに体は酷く揺さぶられ、ドスドスと最奥に激しい律動が叩き込まれた。
「君の口から『嫌だからやめて』と本音で言われるのなら、やめる事も辞さないが?」
アンバーが感じていると分かっていながら、ヴォルフは嗜虐的な笑みを浮かべひたすらに攻めてきた。
今まで城の寝所で包み込むように愛し、時に慰め、だがどこか偏執的な愛を受けてきた。それがヴォルフの愛し方なのだと思っていたが、実はこちらの方が彼の真実の顔なのかもしれない。
「ん、ぅ、う、ぁ、あ、あっ、ぁ、あ、ん、んぁ、あっ」
華奢なアンバーは激しい抽送に体を揺さぶられ、腰を突き上げられる。乱暴と思えるほどの動きなのに、すっかりそれを受け入れられる体ができあがっていた。
柔らかな膣肉は男の張り詰めた欲を受け入れ、形を変えて包み込む。吸い付き、しゃぶり上げ、精を放てと膣壁を蠕動させる。
達したままになった体は爛熟して、蜜の甘酸っぱい香りが辺りに漂っていた。それを吸い込んだヴォルフは更に猛り、逸物を肥大させアンバーを苛む。
ジンと痺れた頭の奥はスッと冷たい清流が流れたようになり、その部分に夜の森に息づくものの息吹が伝わった。フクロウが羽音を立て獲物を仕留める瞬間。小動物が草むらを走り抜ける小さな足音。しめやかな腐葉土を踏みしめ、足の大きな肉食獣が密やかに歩く音。――そのすべてが鋭利に感じ取れる。
「あぁーっ、ぁ、あぅ、う、んンぁ、あ、あぁ、い……っの、ぁ、もっと」
虚ろな目が目の前の岩肌を見つめ、長い睫毛が瞬く度に大粒の涙が零れる。揺れる乳房は背後から強く突かれるたび、岩肌にピタピタと音を立てぶつかっていた。
男の荒い息づかいが聞こえる。
自分のものと思えない婀娜っぽい嬌声が湖を震わせ、透明な夜に響く。
クチュクチュと絶え間なく肉真珠を弄るヴォルフの指は、アンバーの理性を失わせたというのにまだ止まる気配を見せない。
「んーっ、んぁアあっ、あうぅっ、やぁあ! もうだめぇっ、堕ちる……っ、堕ちちゃう……っ」
悲鳴に似た嬌声を上げ、アンバーが激しく震え一際大きな波に攫われた。
動物の本能として四つ這いの姿勢を保っていた筋肉も、すべて弛緩した。横に倒れかけたアンバーの体を背後からヴォルフが抱き留め、最後の仕上げと言わんばかりに激しく腰を振りたくった。
「アンバー、アンバー……っ!」
「…………っ、ひ、――ぁ、……う」
その時には既に意識らしい意識を失っていたアンバーは、ただ人形のように揺さぶられ本能で彼を締め付けた。
「あぁ……っ」
耳元で男の掠れた声が聞こえ、絶頂を告げる色っぽい吐息にアンバーはまた感じた。
彼が自分の胎内でビクビクッと震え、最奥に向かって勢いよく欲望を発射する。ビシャビシャと白濁を叩きつけられた奥壁すらヒクつかせ、アンバーは温かな泥濘に意識を落とした。
――あぁ、空が堕ちてくる。
背後からヴォルフに抱き締められ、繋がったまま見上げた空は酷く美しい。数え切れないほどのダイヤモンドが、シャワーとなってこの身に降り注ぐのかと思った。
――なんて贅沢なのだろう。
温かな肉の牢獄に囚われたままアンバーは薄らと笑い、今度こそ意識を失った。
癇癪を起こした子供のような声を上げ、アンバーは涙を零し腰を揺すりたてる。だがそうすればするほど、新たな快楽が生まれ余計に彼女を苛むだけだった。
「嫌なのか?」
「ぁきゃあぁっ」
突然、どちゅんと最奥まで穿たれ、アンバーの目の前に閃光が走った。
一瞬自分の魂が肉体から離れかけ、不思議な浮遊感を覚える。だというのに体は酷く揺さぶられ、ドスドスと最奥に激しい律動が叩き込まれた。
「君の口から『嫌だからやめて』と本音で言われるのなら、やめる事も辞さないが?」
アンバーが感じていると分かっていながら、ヴォルフは嗜虐的な笑みを浮かべひたすらに攻めてきた。
今まで城の寝所で包み込むように愛し、時に慰め、だがどこか偏執的な愛を受けてきた。それがヴォルフの愛し方なのだと思っていたが、実はこちらの方が彼の真実の顔なのかもしれない。
「ん、ぅ、う、ぁ、あ、あっ、ぁ、あ、ん、んぁ、あっ」
華奢なアンバーは激しい抽送に体を揺さぶられ、腰を突き上げられる。乱暴と思えるほどの動きなのに、すっかりそれを受け入れられる体ができあがっていた。
柔らかな膣肉は男の張り詰めた欲を受け入れ、形を変えて包み込む。吸い付き、しゃぶり上げ、精を放てと膣壁を蠕動させる。
達したままになった体は爛熟して、蜜の甘酸っぱい香りが辺りに漂っていた。それを吸い込んだヴォルフは更に猛り、逸物を肥大させアンバーを苛む。
ジンと痺れた頭の奥はスッと冷たい清流が流れたようになり、その部分に夜の森に息づくものの息吹が伝わった。フクロウが羽音を立て獲物を仕留める瞬間。小動物が草むらを走り抜ける小さな足音。しめやかな腐葉土を踏みしめ、足の大きな肉食獣が密やかに歩く音。――そのすべてが鋭利に感じ取れる。
「あぁーっ、ぁ、あぅ、う、んンぁ、あ、あぁ、い……っの、ぁ、もっと」
虚ろな目が目の前の岩肌を見つめ、長い睫毛が瞬く度に大粒の涙が零れる。揺れる乳房は背後から強く突かれるたび、岩肌にピタピタと音を立てぶつかっていた。
男の荒い息づかいが聞こえる。
自分のものと思えない婀娜っぽい嬌声が湖を震わせ、透明な夜に響く。
クチュクチュと絶え間なく肉真珠を弄るヴォルフの指は、アンバーの理性を失わせたというのにまだ止まる気配を見せない。
「んーっ、んぁアあっ、あうぅっ、やぁあ! もうだめぇっ、堕ちる……っ、堕ちちゃう……っ」
悲鳴に似た嬌声を上げ、アンバーが激しく震え一際大きな波に攫われた。
動物の本能として四つ這いの姿勢を保っていた筋肉も、すべて弛緩した。横に倒れかけたアンバーの体を背後からヴォルフが抱き留め、最後の仕上げと言わんばかりに激しく腰を振りたくった。
「アンバー、アンバー……っ!」
「…………っ、ひ、――ぁ、……う」
その時には既に意識らしい意識を失っていたアンバーは、ただ人形のように揺さぶられ本能で彼を締め付けた。
「あぁ……っ」
耳元で男の掠れた声が聞こえ、絶頂を告げる色っぽい吐息にアンバーはまた感じた。
彼が自分の胎内でビクビクッと震え、最奥に向かって勢いよく欲望を発射する。ビシャビシャと白濁を叩きつけられた奥壁すらヒクつかせ、アンバーは温かな泥濘に意識を落とした。
――あぁ、空が堕ちてくる。
背後からヴォルフに抱き締められ、繋がったまま見上げた空は酷く美しい。数え切れないほどのダイヤモンドが、シャワーとなってこの身に降り注ぐのかと思った。
――なんて贅沢なのだろう。
温かな肉の牢獄に囚われたままアンバーは薄らと笑い、今度こそ意識を失った。
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