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湖の夜1 ☆
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バシャバシャと音をたて、上半身裸になったヴォルフが体や顔、頭を洗っている。
岩場に座ったアンバーは彼を見守りつつ、これからどうなってしまうのかぼんやりと考えていた。まだ頭はどこか麻痺していて、あの激しい戦闘が嘘のようだ。
篝火に浮かび上がる見慣れた屋敷のシルエットを見ても、あそこに帰りたいと思わなかった。むしろヴォルフの側にいる方が、一番安心できる。
「シシィは君をちゃんと守ったか?」
ふと髪を濡らしたヴォルフが問う。水が滴った胸板を見てアンバーはドキッとしつつ返事をする。
「え、ええ。小柄なのにとても強くて……本当に驚きました」
「教育がちゃんとなっていたようで何よりだ。ハンス達も鼻が高いだろう」
「えっ? ハンスさん達も戦えるのですか?」
彼の肌を見て目を逸らそうとしたのだが、驚きのあまりまた見つめてしまう。
「ああ、うちの城にいる者は全員軍経験者だ。シシィはまた少し出が違って、俺の両親が盗賊に襲われた母子を助けた。母は看護の甲斐なく亡くなってしまったが、娘……シシィはそのまま城でメイドとして雇用した。他に身よりもなく、城にいるならばと他の者たちがこぞって武術を教えたんだ」
「そう……なのですね」
あの明るいシシィにそんな過去があったとは……と、アンバーは胸を痛める。
「それはそうと、君は怪我をしていないか?」
ザブザブと水中を歩く音がし、岩に腰掛けたアンバーをヴォルフが見下ろす。
「大丈夫です。シシィが守ってくれましたもの」
「そうか。……本当は俺が側で守っていたかったのだがな」
アンバーの小さな足を手に取り、ヴォルフが口づける。足が冷えていたからか、やけにその唇が熱く感じた。
「あ……、ん。だ、ダメです。足など……」
元帥閣下が口づけていい場所ではないと足を引こうとしたが、ネグリジェ越しに脚を大きく開かれてしまう。
「まだ緊張しているだろう? 俺が解してあげよう」
捲り上げた薄いネグリジェの下から、アンバーの白い脚が露わになる。ねっとりとした手つきでヴォルフは太腿を撫で回し、すぐにアンバーの体の奥に熱が宿った。
「あの……、わ、私……。さっきの今で……」
「だからだ。異常な事で興奮した体は、それを上回る熱で発散してしまえばいい」
もう既に目に情欲を灯らせているヴォルフは、股間を盛り上げている。
戦闘後の男性というものはそういうものなのかと思い、納得しかける。だがふと今までの彼がどうしていたのか想像すると、急に胸が苦しくなった。
「……今までも同じように『発散』していたのですか?」
「え?」
アンバーの内腿に吸い付いていたヴォルフが顔を上げ、意味が分からないと目を眇める。
「で……ですから。今まで何か争い事があったら、その度にどなたか他の女性を抱かれていたのですか?」
妬いている自分が醜く思え、アンバーは横を向く。黒々とした森のシルエットから、狼の遠吠えやフクロウの鳴き声が聞こえた。
「……もしかして」
ヴォルフはしばらく沈黙していたが、やや呆けた顔のままアンバーを覗き込む。
「妬いているのか?」
「……わ、悪いですか? 私はあなたの妻になるのでしょう?」
ツンと顎をそびやかし尊大な態度をとった瞬間、アンバーは湖の中に引きずり落とされていた。
「きゃあっ!」
ザパンと派手な水しぶきが立ち、気がつけばアンバーは冷たい水の中に尻餅をついていた。毛先すらも濡らして情けなくヴォルフを見上げると、煌々とした三日月と同じ形に唇を笑わせた彼がいる。
言い知れぬ怯えを感じたアンバーは、じり……と手足で後ずさった。けれどすぐに大きな岩に背中がつき、万策尽きる。
「やっと君の口から、妻になる事に前向きな言葉が聞けた。今までは流れ上仕方がないという感じだったが、嫉妬までしてくれるとは……!」
アンバー同様、湖底に膝を突いたヴォルフが顔を傾けキスをしてきた。
「っん……ぅ、あ……ん」
ヌルリとした舌の感触が、ヘレヤークトフントの寝室での淫らな時間を思い出させる。冷たい水に浸かっているというのに、ヴォルフの舌が這い回る口腔、そして軽く掴まれた腕が熱を持つ。
舌先がアンバーの歯をなぞり、口蓋のくすぐったい所を探ってきた。
「ふぁあ……ん」
身じろぎし顔を揺らせば、今度は首の裏をしっかり支えられ深く口づけられる。
口の中の柔らかな部分をつつかれ、唾液があふれ出る。怯えて小さくなった舌をヴォルフが探り、スリスリと先端を擦り付けてきた。
「んぁ、……ん、ぅふ……」
気がつけば互いに舌を絡ませる淫らなキスへと発展し、アンバーの頭はジンと痺れる。
その間にヴォルフの指がネグリジェのボタンを外した事など、まったく気づいていなかった。
「んぅ!?」
突然裸の胸を下から揉み上げられ、驚いたアンバーはくぐもった声を上げる。思わず唇が離れるが、彼女が何か文句を言う前にヴォルフは首筋に強く吸い付いていた。
「あぁ……っ、ぁ」
ピリリと体に鋭い刺激が走り、アンバーは腰を反らす。期せずして突き出された胸の片方に、ヴォルフがしゃぶりついた。
「ん……ぁっ、やぁ……、こ、こんな所で……っ」
岩場の陰で、アンバーはヴォルフ(狼)に襲われていた。月下に肌を晒し、頼りなげな声を殺しきる事もできず、好きなだけ男に乳房を弄ばれる。
たっぷりとした質感が月光の下まろまろと踊る。ジュウッと濡れた音がすると同時に、甘ったるい声が水面を震わせた。
「はぁ……っ、あ、……だ、ダメ……っ」
まだ行為が深いものに及ぶ前にと、アンバーは震える足を叱咤し立ち上がる。濡れたネグリジェを掻き合わせ逃げようとするも、今度は岩に抱きつく形で背後から押さえ込まれてしまった。
肌に貼り付き意味をなさなくなったネグリジェが脱がされ、びしょ濡れのドロワーズも脱がされる。あるのは肌を透けさせたシュミーズだけ。
その裾をたくし上げ、ヴォルフは膝立ちのままアンバーの秘部に顔を埋めた。
内腿のきわどい所を強く吸い上げられ「あぁっ」と嬌声が漏れる。外でなんて誰に聞かれるかも分からないのに、冷たい岩に押しつけられやけに興奮した。
岩場に座ったアンバーは彼を見守りつつ、これからどうなってしまうのかぼんやりと考えていた。まだ頭はどこか麻痺していて、あの激しい戦闘が嘘のようだ。
篝火に浮かび上がる見慣れた屋敷のシルエットを見ても、あそこに帰りたいと思わなかった。むしろヴォルフの側にいる方が、一番安心できる。
「シシィは君をちゃんと守ったか?」
ふと髪を濡らしたヴォルフが問う。水が滴った胸板を見てアンバーはドキッとしつつ返事をする。
「え、ええ。小柄なのにとても強くて……本当に驚きました」
「教育がちゃんとなっていたようで何よりだ。ハンス達も鼻が高いだろう」
「えっ? ハンスさん達も戦えるのですか?」
彼の肌を見て目を逸らそうとしたのだが、驚きのあまりまた見つめてしまう。
「ああ、うちの城にいる者は全員軍経験者だ。シシィはまた少し出が違って、俺の両親が盗賊に襲われた母子を助けた。母は看護の甲斐なく亡くなってしまったが、娘……シシィはそのまま城でメイドとして雇用した。他に身よりもなく、城にいるならばと他の者たちがこぞって武術を教えたんだ」
「そう……なのですね」
あの明るいシシィにそんな過去があったとは……と、アンバーは胸を痛める。
「それはそうと、君は怪我をしていないか?」
ザブザブと水中を歩く音がし、岩に腰掛けたアンバーをヴォルフが見下ろす。
「大丈夫です。シシィが守ってくれましたもの」
「そうか。……本当は俺が側で守っていたかったのだがな」
アンバーの小さな足を手に取り、ヴォルフが口づける。足が冷えていたからか、やけにその唇が熱く感じた。
「あ……、ん。だ、ダメです。足など……」
元帥閣下が口づけていい場所ではないと足を引こうとしたが、ネグリジェ越しに脚を大きく開かれてしまう。
「まだ緊張しているだろう? 俺が解してあげよう」
捲り上げた薄いネグリジェの下から、アンバーの白い脚が露わになる。ねっとりとした手つきでヴォルフは太腿を撫で回し、すぐにアンバーの体の奥に熱が宿った。
「あの……、わ、私……。さっきの今で……」
「だからだ。異常な事で興奮した体は、それを上回る熱で発散してしまえばいい」
もう既に目に情欲を灯らせているヴォルフは、股間を盛り上げている。
戦闘後の男性というものはそういうものなのかと思い、納得しかける。だがふと今までの彼がどうしていたのか想像すると、急に胸が苦しくなった。
「……今までも同じように『発散』していたのですか?」
「え?」
アンバーの内腿に吸い付いていたヴォルフが顔を上げ、意味が分からないと目を眇める。
「で……ですから。今まで何か争い事があったら、その度にどなたか他の女性を抱かれていたのですか?」
妬いている自分が醜く思え、アンバーは横を向く。黒々とした森のシルエットから、狼の遠吠えやフクロウの鳴き声が聞こえた。
「……もしかして」
ヴォルフはしばらく沈黙していたが、やや呆けた顔のままアンバーを覗き込む。
「妬いているのか?」
「……わ、悪いですか? 私はあなたの妻になるのでしょう?」
ツンと顎をそびやかし尊大な態度をとった瞬間、アンバーは湖の中に引きずり落とされていた。
「きゃあっ!」
ザパンと派手な水しぶきが立ち、気がつけばアンバーは冷たい水の中に尻餅をついていた。毛先すらも濡らして情けなくヴォルフを見上げると、煌々とした三日月と同じ形に唇を笑わせた彼がいる。
言い知れぬ怯えを感じたアンバーは、じり……と手足で後ずさった。けれどすぐに大きな岩に背中がつき、万策尽きる。
「やっと君の口から、妻になる事に前向きな言葉が聞けた。今までは流れ上仕方がないという感じだったが、嫉妬までしてくれるとは……!」
アンバー同様、湖底に膝を突いたヴォルフが顔を傾けキスをしてきた。
「っん……ぅ、あ……ん」
ヌルリとした舌の感触が、ヘレヤークトフントの寝室での淫らな時間を思い出させる。冷たい水に浸かっているというのに、ヴォルフの舌が這い回る口腔、そして軽く掴まれた腕が熱を持つ。
舌先がアンバーの歯をなぞり、口蓋のくすぐったい所を探ってきた。
「ふぁあ……ん」
身じろぎし顔を揺らせば、今度は首の裏をしっかり支えられ深く口づけられる。
口の中の柔らかな部分をつつかれ、唾液があふれ出る。怯えて小さくなった舌をヴォルフが探り、スリスリと先端を擦り付けてきた。
「んぁ、……ん、ぅふ……」
気がつけば互いに舌を絡ませる淫らなキスへと発展し、アンバーの頭はジンと痺れる。
その間にヴォルフの指がネグリジェのボタンを外した事など、まったく気づいていなかった。
「んぅ!?」
突然裸の胸を下から揉み上げられ、驚いたアンバーはくぐもった声を上げる。思わず唇が離れるが、彼女が何か文句を言う前にヴォルフは首筋に強く吸い付いていた。
「あぁ……っ、ぁ」
ピリリと体に鋭い刺激が走り、アンバーは腰を反らす。期せずして突き出された胸の片方に、ヴォルフがしゃぶりついた。
「ん……ぁっ、やぁ……、こ、こんな所で……っ」
岩場の陰で、アンバーはヴォルフ(狼)に襲われていた。月下に肌を晒し、頼りなげな声を殺しきる事もできず、好きなだけ男に乳房を弄ばれる。
たっぷりとした質感が月光の下まろまろと踊る。ジュウッと濡れた音がすると同時に、甘ったるい声が水面を震わせた。
「はぁ……っ、あ、……だ、ダメ……っ」
まだ行為が深いものに及ぶ前にと、アンバーは震える足を叱咤し立ち上がる。濡れたネグリジェを掻き合わせ逃げようとするも、今度は岩に抱きつく形で背後から押さえ込まれてしまった。
肌に貼り付き意味をなさなくなったネグリジェが脱がされ、びしょ濡れのドロワーズも脱がされる。あるのは肌を透けさせたシュミーズだけ。
その裾をたくし上げ、ヴォルフは膝立ちのままアンバーの秘部に顔を埋めた。
内腿のきわどい所を強く吸い上げられ「あぁっ」と嬌声が漏れる。外でなんて誰に聞かれるかも分からないのに、冷たい岩に押しつけられやけに興奮した。
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