1 / 45
序章 ☆
しおりを挟む
夜闇をあえかに震わせる女の声がする。
「あ……、あ。怖い……です……っ」
同時に男と女の切なげな吐息が混じる音もした。
赤紫色を地にに金糸でたっぷりと精緻な文様が刻まれた寝台で、体の大きな男が肉食獣のように華奢な女を押し倒していた。
白い素肌が透けてしまう夜着を纏った彼女は、あっけなく開かれ晒された胸を上下に弾ませる。
与えられる口づけも、無骨な男の指が醸し出すと思えない繊細な快感も、すべて彼女には初めてのものだった。
「怖くない。……俺を恐れるのは仕方がないが、どうか魂まで判断しないでくれ」
熱っぽい声で囁いた後、男はまた女に覆い被さり唇を奪った。
「う……ン。……ぁ、はぁ……っ」
肉厚な舌がねっとりと口腔を這い、彼女の腰から首筋までをゾクゾクとした快楽が駆け抜けていった。
男の両手は年齢の割にたっぷり実った彼女の胸を揉み、時折指先でコロコロと赤く色づいた蕾を転がす。
「あゃ……ん、そこ……弄らないでください……っ」
ピクピクと敏感に震える彼女は、知らずと甘くなる自分の声にすら怯えていた。
口から突いて出る嬌声は、艶めかしく甘ったるくて自分のものと思えない。「これは聞いてはいけないモノだ」と思い両手で耳を塞いでしまうと、男にさらに口づけられ驚いて手を離した。
耳を塞いでいるからか、口腔で絡まった舌のぐちゅりという音が、そのまま頭蓋に響いてきたのだ。ぐちゅり、くちゃくちゃとあまりにも淫らな音が響き、音だけで自分の体が一層淫奔なものに変わってしまった気がする。
「どこになら触れてもいいんだ?」
はぁ……と濡れた唇から吐息を漏らし、男が上体を起こす。
こんなに美しい男は見た事がない。
彼女――アンバーはつくづく思う。
カーテンを閉めていない寝室に、冴え冴えとした月光が差し込んでいる。幾つもの蝋燭の明かりに照らされ、男の裸身に溜め息が出るほど美しい陰影が刻まれていた。
分厚い胸板にみっしりと筋肉のついた腹部。肩は頑強で、腕も首も信じられないぐらい太い。だというのにその上に乗っている顔は、凄絶なまでに美しいのだ。
――いや、たった一つだけ難を言うのなら、体に刻まれた傷跡が少し恐ろしい。
怪我をしたという事は、彼が荒っぽい所に身を置いている証拠だ。
アンバーが連れて来られたこの屋敷は、見たところ贅を凝らした美しい場所だけれども、彼女の〝主〟となった彼が何者かはいまだ分からない。
分かるのは、とても背が高く鍛え抜かれた体をしている事。年の頃は二十代半ばほど。冬の夜空に光る青白い恒星のような色の目をし、濡れ羽色の髪はツヤツヤと真っ直ぐで少し長めだ。
傷跡は古いものから新しいものまで、大小様々だ。
一匹の優美な肉食獣かと思われる彼に組み敷かれ、二十一歳のアンバーが怯えない理由があったら、誰か教えてほしい。
「……もう一度訊く。どこに触れたら、お前は悦ぶ?」
「……よ、よろこぶの意味が少し……」
房事になどまったく縁のなかったアンバーは、恐る恐る男に言葉を返す。
けれど底冷えのする瞳に無言で睨まれ、「……申し訳ございませんでした」と小さく謝った。
「……いい。先ほども確認したが、男と睦み合うのは初めてなのだろう? ならば俺の方が知識はある。体に力を入れず、身を任せるといい」
恐ろしいと思った印象に拘わらず、彼の手は優しい。
胸を揉む時などは楽器を奏でているかのようで、五指が波打ってアンバーを攻め立てる。温かい手で包まれ、思わず安堵を覚えるというのにやはりどこか恐ろしい。
男の手が、唇が訪れるたびに、自分の体の深部から何か甘い蜜でもトロリと漏れている気がした。ジャムよりも甘いソレに、鋭敏な嗅覚を持った獣が反応していると思った。
「ア……、ソコ、だめ。です……っ」
胸部から臀部まで、男の両手が砂時計をなぞるように動く。
ツンと尖った胸の先端を口に含まれ、切ない吐息が漏れる。思わず男の頭に手を掛け、おずおずと押し返す。けれど太い首やしっかりとした肩を、アンバーの細腕でどうこうできる事はできなかった。
「ン……、んぅ。胸、だめぇ……」
立てば見上げるほどの巨躯だというのに、男は赤子と同じくちゅうちゅうと胸を吸う。
しかしその行為が無垢ゆえのものでないのは自明だ。チュパチュパと吸い立て、尖った場所を舌で弾き、存分に嬲っている。
その間も両手は淀みなく動き、アンバーのふっくらとした臀部を撫で上げ太腿を押し上げてしまった。
「ぁ、やぁ……っ、お願い……っ、それ以上は……っ」
名の通り琥珀色の目にたっぷり涙を溜めて乞うのだが、男は行為をやめてくれない。
「あの、……あの、私……っ。まだお嫁入り前なんですっ。婚約者がいて、その方に嫁ぎに行く途中なんです……っ」
ボロボロと涙を零し、アンバーは最後の懇願をする。
だが男は彼女を見下ろすと、残酷な言葉を呟いた。
「お前はもう、俺のものだ。金を払いお前を買った。……どうするかは俺が決める」
そしてとうとう、男は秘められた場所に指を滑らせた。
「っひぅう!」
チュク……と聞いた事のない水音が耳を打ち、あまりの羞恥にアンバーは悲鳴を上げていた。
誰にも触れる事を許さない場所だったのに、汚い所のはずなのに――。
男の剣だこができた硬い指先が粘膜を撫で上げただけで、アンバーはビクンと体を震わせた。
「こんなに蕩けさせておいて、何を言っているんだ?」
揶揄する声が憎たらしい。
「……っ、きらいっ」
涙で歪んだ声に、男は皮肉げに笑う。
「買われた身と買った側。正当な出会いではないだろう。もとより純愛を受けられるとは思っていない」
ある種の覚悟を据えた言葉の裏に、悲しそうな色があったのをアンバーは気づけなかった。
くちゅりと花弁がくつろげられ、異物――男の指が入ってくる。
「……ン、あ、ぁ、……ぁっ」
背中を丸めたり反らしたり。何とか体を揺すぶって逃げようとするのだが、組み敷かれた体はびくともしない。
「怖がるな。じきに好くなるはずだ」
聞き分けのない子にするように、男がキスをしてきた。
けれどアンバーはグスグスと洟を啜り――、自分の体が異質な何かに作り替えられていくのを憐れんでいた。
(どうしてこうなったのかしら……)
思えばいつでもアンバーは不幸だった。
彼女をからかう幼馴染みや意地悪ないとこなどは、『厄拾いのアンバー』と不名誉なあだ名までつけたほどだ。
確かに〝こう〟なってしまったのも、アンバーが持つ不幸な体質が引き寄せた顛末なのかもしれない。
けれど――。
(処女を失うまでの悪行をした覚えはないのだけれど……)
横を向いたまま涙が零れ、鼻筋を越えた右目の涙が左目に入った。
「あ……、あ。怖い……です……っ」
同時に男と女の切なげな吐息が混じる音もした。
赤紫色を地にに金糸でたっぷりと精緻な文様が刻まれた寝台で、体の大きな男が肉食獣のように華奢な女を押し倒していた。
白い素肌が透けてしまう夜着を纏った彼女は、あっけなく開かれ晒された胸を上下に弾ませる。
与えられる口づけも、無骨な男の指が醸し出すと思えない繊細な快感も、すべて彼女には初めてのものだった。
「怖くない。……俺を恐れるのは仕方がないが、どうか魂まで判断しないでくれ」
熱っぽい声で囁いた後、男はまた女に覆い被さり唇を奪った。
「う……ン。……ぁ、はぁ……っ」
肉厚な舌がねっとりと口腔を這い、彼女の腰から首筋までをゾクゾクとした快楽が駆け抜けていった。
男の両手は年齢の割にたっぷり実った彼女の胸を揉み、時折指先でコロコロと赤く色づいた蕾を転がす。
「あゃ……ん、そこ……弄らないでください……っ」
ピクピクと敏感に震える彼女は、知らずと甘くなる自分の声にすら怯えていた。
口から突いて出る嬌声は、艶めかしく甘ったるくて自分のものと思えない。「これは聞いてはいけないモノだ」と思い両手で耳を塞いでしまうと、男にさらに口づけられ驚いて手を離した。
耳を塞いでいるからか、口腔で絡まった舌のぐちゅりという音が、そのまま頭蓋に響いてきたのだ。ぐちゅり、くちゃくちゃとあまりにも淫らな音が響き、音だけで自分の体が一層淫奔なものに変わってしまった気がする。
「どこになら触れてもいいんだ?」
はぁ……と濡れた唇から吐息を漏らし、男が上体を起こす。
こんなに美しい男は見た事がない。
彼女――アンバーはつくづく思う。
カーテンを閉めていない寝室に、冴え冴えとした月光が差し込んでいる。幾つもの蝋燭の明かりに照らされ、男の裸身に溜め息が出るほど美しい陰影が刻まれていた。
分厚い胸板にみっしりと筋肉のついた腹部。肩は頑強で、腕も首も信じられないぐらい太い。だというのにその上に乗っている顔は、凄絶なまでに美しいのだ。
――いや、たった一つだけ難を言うのなら、体に刻まれた傷跡が少し恐ろしい。
怪我をしたという事は、彼が荒っぽい所に身を置いている証拠だ。
アンバーが連れて来られたこの屋敷は、見たところ贅を凝らした美しい場所だけれども、彼女の〝主〟となった彼が何者かはいまだ分からない。
分かるのは、とても背が高く鍛え抜かれた体をしている事。年の頃は二十代半ばほど。冬の夜空に光る青白い恒星のような色の目をし、濡れ羽色の髪はツヤツヤと真っ直ぐで少し長めだ。
傷跡は古いものから新しいものまで、大小様々だ。
一匹の優美な肉食獣かと思われる彼に組み敷かれ、二十一歳のアンバーが怯えない理由があったら、誰か教えてほしい。
「……もう一度訊く。どこに触れたら、お前は悦ぶ?」
「……よ、よろこぶの意味が少し……」
房事になどまったく縁のなかったアンバーは、恐る恐る男に言葉を返す。
けれど底冷えのする瞳に無言で睨まれ、「……申し訳ございませんでした」と小さく謝った。
「……いい。先ほども確認したが、男と睦み合うのは初めてなのだろう? ならば俺の方が知識はある。体に力を入れず、身を任せるといい」
恐ろしいと思った印象に拘わらず、彼の手は優しい。
胸を揉む時などは楽器を奏でているかのようで、五指が波打ってアンバーを攻め立てる。温かい手で包まれ、思わず安堵を覚えるというのにやはりどこか恐ろしい。
男の手が、唇が訪れるたびに、自分の体の深部から何か甘い蜜でもトロリと漏れている気がした。ジャムよりも甘いソレに、鋭敏な嗅覚を持った獣が反応していると思った。
「ア……、ソコ、だめ。です……っ」
胸部から臀部まで、男の両手が砂時計をなぞるように動く。
ツンと尖った胸の先端を口に含まれ、切ない吐息が漏れる。思わず男の頭に手を掛け、おずおずと押し返す。けれど太い首やしっかりとした肩を、アンバーの細腕でどうこうできる事はできなかった。
「ン……、んぅ。胸、だめぇ……」
立てば見上げるほどの巨躯だというのに、男は赤子と同じくちゅうちゅうと胸を吸う。
しかしその行為が無垢ゆえのものでないのは自明だ。チュパチュパと吸い立て、尖った場所を舌で弾き、存分に嬲っている。
その間も両手は淀みなく動き、アンバーのふっくらとした臀部を撫で上げ太腿を押し上げてしまった。
「ぁ、やぁ……っ、お願い……っ、それ以上は……っ」
名の通り琥珀色の目にたっぷり涙を溜めて乞うのだが、男は行為をやめてくれない。
「あの、……あの、私……っ。まだお嫁入り前なんですっ。婚約者がいて、その方に嫁ぎに行く途中なんです……っ」
ボロボロと涙を零し、アンバーは最後の懇願をする。
だが男は彼女を見下ろすと、残酷な言葉を呟いた。
「お前はもう、俺のものだ。金を払いお前を買った。……どうするかは俺が決める」
そしてとうとう、男は秘められた場所に指を滑らせた。
「っひぅう!」
チュク……と聞いた事のない水音が耳を打ち、あまりの羞恥にアンバーは悲鳴を上げていた。
誰にも触れる事を許さない場所だったのに、汚い所のはずなのに――。
男の剣だこができた硬い指先が粘膜を撫で上げただけで、アンバーはビクンと体を震わせた。
「こんなに蕩けさせておいて、何を言っているんだ?」
揶揄する声が憎たらしい。
「……っ、きらいっ」
涙で歪んだ声に、男は皮肉げに笑う。
「買われた身と買った側。正当な出会いではないだろう。もとより純愛を受けられるとは思っていない」
ある種の覚悟を据えた言葉の裏に、悲しそうな色があったのをアンバーは気づけなかった。
くちゅりと花弁がくつろげられ、異物――男の指が入ってくる。
「……ン、あ、ぁ、……ぁっ」
背中を丸めたり反らしたり。何とか体を揺すぶって逃げようとするのだが、組み敷かれた体はびくともしない。
「怖がるな。じきに好くなるはずだ」
聞き分けのない子にするように、男がキスをしてきた。
けれどアンバーはグスグスと洟を啜り――、自分の体が異質な何かに作り替えられていくのを憐れんでいた。
(どうしてこうなったのかしら……)
思えばいつでもアンバーは不幸だった。
彼女をからかう幼馴染みや意地悪ないとこなどは、『厄拾いのアンバー』と不名誉なあだ名までつけたほどだ。
確かに〝こう〟なってしまったのも、アンバーが持つ不幸な体質が引き寄せた顛末なのかもしれない。
けれど――。
(処女を失うまでの悪行をした覚えはないのだけれど……)
横を向いたまま涙が零れ、鼻筋を越えた右目の涙が左目に入った。
2
お気に入りに追加
514
あなたにおすすめの小説


【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる