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第二十三部・幸せへ 編
謝る事はない ☆
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その表情を見て、佑は静かに息を吸ったあと、ゆっくり吐いていく。
「…………香澄は男を煽る天才だな」
微笑むものの、彼は体の奥底からこみ上げる情欲を必死に押し隠している。
彼はいつものように香澄の太腿を抱え上げ、屹立に手を添えてから――、はたと我に返った。
「ピルは? ちゃんと飲んでる?」
「うん」
尋ねられた香澄は赤面して小さく頷く。
ムードを壊すのは承知の上だが、避妊に関してはしっかりしたいと思っている佑のため、ちゃんと説明する。
「誘拐されていた時は飲みたくても飲めない状態が続いていたけど、そのあと身の回りが安全になったあとはちゃんと飲んでるよ。アロイスさんとクラウスさんと一緒に日本を離れる前も、当面の薬は処方してもらっていたし」
「……良かった」
佑はホッと息を吐き、香澄の頭を撫でてから微笑みかけた。
「もう何も心配する事はない。あとは式を挙げるだけだけど、今後の仕事や生活について決めるまでは避妊したいと思う。勿論、避妊だけじゃなくて体調のためにも飲んでいると思うけど」
「うん」
そういうところに理解があり、しっかり考えている佑を、心底「好きだなぁ……」と感じる。
「……じゃあ改めて……、抱いてもいいか?」
尋ねられ、香澄は赤面しつつも「はい」と自分の意思をしっかり伝え、幸せそうに笑った。
佑は彼女の頭を撫で、サラサラとした髪を手で梳り、優しいキスをする。
「ん……」
柔らかな唇についばまれてホワホワと幸せな気持ちに浸っていると、とろけた蜜孔に亀頭を押しつけられ、小さく息を吸って〝その時〟を待つ。
「ぁ……っ」
大きな亀頭が粘膜を引き伸ばして侵入し、香澄は圧迫感に息を呑む。
「ん……っ、ん、ぁ……っ」
続いて太くて硬い肉棒が狭い蜜孔に押し込まれ、彼女はギュッと佑にしがみついた。
「……つらい?」
佑は息を荒げ、久しぶりに味わう愛する女の体内に興奮しながらも、必死に理性を総動員させて彼女に尋ねる。
「……大丈夫。……ゆっくり……」
か細い声で返事をした香澄の額に、佑は優しく唇を押しつけた。
「ん、分かった」
離ればなれになっている間、佑が煮えたぎるような情熱を抱えていたのは分かっているのに、それを寸止めさせるような事を言う自分が情けない。
けれど彼が我を失った時にどうなるか、圧倒的な体力の差を知っているからこそ、最初のうちは久しぶりの行為に慣れさせてほしかった。
「……ごめんね」
小さな声で謝ると、佑が鼻を軽く囓ってきた。
「んぐ」
「謝る事はない。乱暴に抱くべきじゃないのは分かっている」
そう言った佑は、自分の数々の失態を思いだして後悔しているようだった。
(……可愛い)
そんな彼が愛しくて、香澄はうっとりと笑うと彼の頬を両手で包んでキスをする。
「……っこの……」
佑は香澄は睨むふりをし、少しずつ淫刀を押し込みながら、チュッチュッと音を立てて顔中にキスをした。
「んふふっ」
少し前までは、また佑とこんなふうにイチャつけるとは思っていなかった。
「……大好き」
香澄は太腿で佑の腰を挟み、体を押しつけるようにくねらせる。
「~~~~っ、あぁ、もう……っ」
そんな彼女が愛しくて堪らない佑は、荒っぽい息を吐いて香澄の細腰を掴み、ズンッと最奥まで腰を突き入れた。
「~~~~んっ、あぁあっ!」
久しぶりだから慎重にしないと痛むかも、と思っていたのに、さんざん佑に躾けられた体は子宮口近くを刺激されただけで、ビクビクッと全身を跳ねさせてしまう。
(気持ちいい……っ)
この上ない充足感を得た香澄は、ハッハッと浅い呼吸を繰り返し、体の奥に染み入る悦楽を鋭敏に感じとる。
ギュッと力を込めた体から力が抜けた頃、佑は再度彼女に唇を重ね、トロトロと舌を絡めて深い口づけをしていった。
「…………香澄は男を煽る天才だな」
微笑むものの、彼は体の奥底からこみ上げる情欲を必死に押し隠している。
彼はいつものように香澄の太腿を抱え上げ、屹立に手を添えてから――、はたと我に返った。
「ピルは? ちゃんと飲んでる?」
「うん」
尋ねられた香澄は赤面して小さく頷く。
ムードを壊すのは承知の上だが、避妊に関してはしっかりしたいと思っている佑のため、ちゃんと説明する。
「誘拐されていた時は飲みたくても飲めない状態が続いていたけど、そのあと身の回りが安全になったあとはちゃんと飲んでるよ。アロイスさんとクラウスさんと一緒に日本を離れる前も、当面の薬は処方してもらっていたし」
「……良かった」
佑はホッと息を吐き、香澄の頭を撫でてから微笑みかけた。
「もう何も心配する事はない。あとは式を挙げるだけだけど、今後の仕事や生活について決めるまでは避妊したいと思う。勿論、避妊だけじゃなくて体調のためにも飲んでいると思うけど」
「うん」
そういうところに理解があり、しっかり考えている佑を、心底「好きだなぁ……」と感じる。
「……じゃあ改めて……、抱いてもいいか?」
尋ねられ、香澄は赤面しつつも「はい」と自分の意思をしっかり伝え、幸せそうに笑った。
佑は彼女の頭を撫で、サラサラとした髪を手で梳り、優しいキスをする。
「ん……」
柔らかな唇についばまれてホワホワと幸せな気持ちに浸っていると、とろけた蜜孔に亀頭を押しつけられ、小さく息を吸って〝その時〟を待つ。
「ぁ……っ」
大きな亀頭が粘膜を引き伸ばして侵入し、香澄は圧迫感に息を呑む。
「ん……っ、ん、ぁ……っ」
続いて太くて硬い肉棒が狭い蜜孔に押し込まれ、彼女はギュッと佑にしがみついた。
「……つらい?」
佑は息を荒げ、久しぶりに味わう愛する女の体内に興奮しながらも、必死に理性を総動員させて彼女に尋ねる。
「……大丈夫。……ゆっくり……」
か細い声で返事をした香澄の額に、佑は優しく唇を押しつけた。
「ん、分かった」
離ればなれになっている間、佑が煮えたぎるような情熱を抱えていたのは分かっているのに、それを寸止めさせるような事を言う自分が情けない。
けれど彼が我を失った時にどうなるか、圧倒的な体力の差を知っているからこそ、最初のうちは久しぶりの行為に慣れさせてほしかった。
「……ごめんね」
小さな声で謝ると、佑が鼻を軽く囓ってきた。
「んぐ」
「謝る事はない。乱暴に抱くべきじゃないのは分かっている」
そう言った佑は、自分の数々の失態を思いだして後悔しているようだった。
(……可愛い)
そんな彼が愛しくて、香澄はうっとりと笑うと彼の頬を両手で包んでキスをする。
「……っこの……」
佑は香澄は睨むふりをし、少しずつ淫刀を押し込みながら、チュッチュッと音を立てて顔中にキスをした。
「んふふっ」
少し前までは、また佑とこんなふうにイチャつけるとは思っていなかった。
「……大好き」
香澄は太腿で佑の腰を挟み、体を押しつけるようにくねらせる。
「~~~~っ、あぁ、もう……っ」
そんな彼女が愛しくて堪らない佑は、荒っぽい息を吐いて香澄の細腰を掴み、ズンッと最奥まで腰を突き入れた。
「~~~~んっ、あぁあっ!」
久しぶりだから慎重にしないと痛むかも、と思っていたのに、さんざん佑に躾けられた体は子宮口近くを刺激されただけで、ビクビクッと全身を跳ねさせてしまう。
(気持ちいい……っ)
この上ない充足感を得た香澄は、ハッハッと浅い呼吸を繰り返し、体の奥に染み入る悦楽を鋭敏に感じとる。
ギュッと力を込めた体から力が抜けた頃、佑は再度彼女に唇を重ね、トロトロと舌を絡めて深い口づけをしていった。
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