【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

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第二十三部・幸せへ 編

世界一の宝物 ☆

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「ん、…………ご、ご立派です……」

 恥ずかしくて一瞬思考が止まったものの、香澄はかろうじて感想を述べる。

 それを聞いた瞬間、佑はフハッと息を吐くように笑い始めた。

「……香澄だなぁ……」

 クスクス笑って愛しむように言われ、香澄も思わず笑顔になる。

 笑い合ったあと、微笑んだ二人は見つめ合い、どちらからともなく惹かれ合うように唇を重ねた。

 柔らかな唇が押しつけられ、それを軽くついばみ返すと、佑がチロリと唇の内側を舐めてくる。

 久しぶりの行為に、ほんの少し不安を抱いて佑を見つめると、彼は「大丈夫」と小さく言って香澄の頭を撫でた。

 そのあと、佑は彼女の髪をサラサラと弄びながら、何度も優しい口づけをする。

(不思議。唇をつけているだけなのに、こんなにも大切にされてるって分かるなんて)

 体の中で最も柔らかいのでは、と思う部分を何度も押しつけられ、そこから佑の愛情と想いが伝わってくる気がする。

 少し唇を離した佑は「可愛い」と呟き、その溺愛っぷりがくすぐったい香澄は、小さく微笑む。

「……たすくさん、……好き……」

 香澄は彼の髪をサラリと撫で、微笑みかける。

「大好きだよ。愛してる」

 彼の言葉を聞いて、香澄は幸せそうに笑うと眦から涙を零した。

 ――足りない。

 この胸に溢れる大きな感情を表す言葉が、「好き」「大好き」「愛してる」だけじゃ足りない。

 けれど、どれだけ本を読んで、難しい言葉や表現を学んだとしても、結局人が想いを高ぶらせた時に口から零すのはシンプルな言葉になってしまう。

「好き。……好き。…………好きなの……っ、……好き……っ」

 香澄はたった二文字の言葉にすべての感情を込め、熱い涙を流した。

「……俺も好きだよ。……この胸を開いてすべてを見せたいぐらい」

 佑は彼女の手を握ると、自身の胸板に押しつけて鼓動を確かめさせる。

「私も全部見せたい。……私がどれぐらい佑さんを大事に思ってるか、知ってほしい。……言葉じゃ伝えられないの。何を言っても薄っぺらく感じて、切なくて、もっともっと伝えられるはずなのに、って悲しくなっちゃう……っ」

 佑は切なげに笑い、「俺も同じだ」と彼女の額にキスを落とす。

「触れ合おう。触って、そこにいると確かめて、舐めて、キスして、深く繋がって。……それでもまだ不安なら、また繋がって。……でも人間は分かり合えない。これ以上ないぐらい密着しても、心だけは手に入れられないんだ」

 寂しげに言った佑は、自分がどれだけ香澄を束縛したいかを思い、苦笑する。

「でも、寄り添う事はできる」

 佑は左手で香澄の手を握り、指と指を絡める。

 そして右手で彼女のブラジャーのホックを外し、露わになった首筋や鎖骨、ふっくらとした胸元にキスをした。

「……一生、あなたと寄り添っていきたい……」

 優しい口づけを受け、香澄は歓喜と切なさが混じった涙を零す。

 握った手が離れたかと思うと下着を脱がされ、心許なさを感じた香澄は両手で胸元を隠そうとする。

「隠さないで。香澄の全部を見せて」

 微かに甘える声で言われ、愛しさに負けた香澄は、恥じらいながら両手を浮かせる。

 まだためらいがあって中途半端な位置にあった手を、佑はそっと握って開かせた。

「……綺麗だ。世界一の宝物だ」

 佑は吐息混じりに呟き、白く滑らかな肌を晒した香澄を見つめる。

「ウウ……」

 まろやかな双丘も、その先端にある色づいた蕾も、すべて見られた香澄は羞恥でうめく。

 同時に彼に見られて興奮し、ほんの少し乳首が硬くなってしまったのを感じ、胸を高鳴らせた。

「愛してる。大切に愛させてくれ」

 囁くように言ったあと、佑は香澄の首筋にキスをし、舌先で辿ってから少し離れた場所にキスをする。

 佑はそれを繰り返して至高の女を味わいながら、縫い止めるように繋いだ両手の親指で、香澄の小さく華奢な手を愛撫する。

「はぁ……っ、……ぁ……」

 まだ体にキスをされて手を撫でられているだけなのに、早くも興奮してしまった香澄はジュン……とクロッチを愛蜜で濡らす。

(胸が……っ、ドキドキして、佑さんに聞こえちゃいそう……っ)

 恥ずかしくて身をよじらせたいのに、両手を繋がれているため叶わない。

 やがてヌロリと乳房を舐められ、乳首にフッと息を吹きかけられた時、それだけで香澄は大きく体を跳ねさせてしまった。
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