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第二十三部・幸せへ 編
心も、体も、魂も
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「今日は沢山いちゃいちゃして、眠るのが怖かったら一緒に夜ふかししよう。甘い物も食べていいよ」
「やだ、誘惑しないで」
香澄はまだ涙を零したまま、クスクス笑う。
佑はそんな彼女の髪をそっと耳に掛けて言った。
「先の事は分からないから、不安は多くあるだろう。俺もこの先何が起こるか分からないという意味では、不安がある。また香澄と離ればなれになったら……と思うと、恐ろしくて堪らない。……でも、打てる手はすべて打った。もう二度と香澄の手を放さないようにする。だから、信じてほしい」
泣きそうな表情で微笑む佑を見て、香澄は涙を流しつつ不器用に笑った。
「信じてるよ。……いつでも信じてる」
それから両手で佑の頬を包み、そっとキスをした。
「……怖いけど、進まないと。私、佑さんのお嫁さんになりたいの。御劔香澄になって、本当の意味で御劔家、クラウザー家の皆さんと親戚になって、皆に祝福されたい。……それで、佑さんの赤ちゃん、……産みたい」
香澄は泣きながらクシャッと笑う。
「もうすでに、私の幸せは佑さんと共にある事って決まっちゃってるの。あなたのいない人生なんて考えられない。……っ、どんな事があってもいいの。また怖い事があっても構わない。~~~~っ、私を、側に置いてください……っ」
どこよりも安全な場所にいるのに、香澄は小さく震えて泣きじゃくりながら、心からの告白をしていた。
それを聞いた佑もヘーゼルの目から透明な涙を流し、微笑む。
「約束する。もう絶対に離れない。俺の心も、体も、魂も、すべてを香澄に捧げる」
佑は拳でトントンと自身の胸板を叩き、それを香澄の胸元に押しつけた。
「……っ、約束、…………っ、だよ……っ」
香澄はいまだ震えたまま、両手を佑の背中に回して彼をかき抱く。
「約束だ」
佑は彼女の心に刻まれた深い傷ごと、香澄を一生愛すると誓いながら、少し細くなったように思える彼女の体を抱き締めた。
誓いの抱擁を交わしたあと、佑は香澄を抱き上げてベッドルームに連れて行った。
彼と愛し合うのは久しぶりな香澄は、緊張して身を小さくしていた。
(……そういえば最後……)
佑が罪悪感から勃起できなかった事を思いだし、香澄は小さく唇を噛む。
(きっともう大丈夫。できなかったら、私が口とか手でするんだ)
キッと気合いを入れた時にベッドに下ろされ、佑は彼女の顔を見て小さく笑う。
「そんな勇ましい顔をする事だったかな。久しぶりだから気合い入れてた?」
「あっ、そっ、そうじゃなくて……っ」
変な顔を見られてしまったと、香澄は両手を顔の前で振って慌てる。
佑はニットと中のカットソーを脱いでソファに掛けると、ベッドの上に上がった。
香澄はドキドキしてその姿を見ていたけれど、思った事を口にする。
「……少し痩せた?」
言われて佑は自分の上半身をペタペタ触った。
「……かな。ここのところバタバタしていて、ジムは旅先のホテルについている所を使う程度、家でも体重を量っていなかったけど、少し痩せたかもしれない」
「じゃあ、沢山食べないと。お付き合いするよ」
そう言った香澄の言葉に破顔しつつ、佑は四つ這いになると彼女の顎をクイッと上げた。
「まず、香澄を食べさせて」
目を見つめて優しく言われ、キューッと胸の奥から切なさと愛しさをこみ上げさせた香澄は、真っ赤になって頷いていた。
佑は優しく香澄のカーディガンを脱がせ、ワンピースの背中のファスナーを下ろす。
(どうしよう……。外出用の下着ではあるけど、佑さんとエッチするなんて思ってなかったから……)
つけている下着は服に合わせて白地に金糸で刺繍が入っている物で、綺麗なデザインではあるものの、久しぶりに佑に抱かれるいま最適な物か、混乱した頭で悩んでしまう。
「可愛い……」
佑はセットのスリップを脱がせ、白い下着に包まれた婚約者をうっとりと見る。
香澄は照れて両手で胸元を覆っているものの、どうしても気になって佑の股間をガン見していた。
「……ん? ……あぁ……」
その視線に気づいた佑は、香澄が危惧している事に気づいて苦笑する。
「以前は情けない姿を見せてすまなかった。今日は大丈夫だから。……きっと」
「ご、ごめんなさい……っ、あからさまだったよね」
香澄はパッと横を向き、失礼な事をしてしまったと反省する。
「いや、気になるよな。……でも安心して」
そこまで言って佑はズボンを脱ぎ、下着姿になる。
思わずボクサーパンツに包まれた大事な部分を見ると、モリッと硬くなっているのが分かった。
「やだ、誘惑しないで」
香澄はまだ涙を零したまま、クスクス笑う。
佑はそんな彼女の髪をそっと耳に掛けて言った。
「先の事は分からないから、不安は多くあるだろう。俺もこの先何が起こるか分からないという意味では、不安がある。また香澄と離ればなれになったら……と思うと、恐ろしくて堪らない。……でも、打てる手はすべて打った。もう二度と香澄の手を放さないようにする。だから、信じてほしい」
泣きそうな表情で微笑む佑を見て、香澄は涙を流しつつ不器用に笑った。
「信じてるよ。……いつでも信じてる」
それから両手で佑の頬を包み、そっとキスをした。
「……怖いけど、進まないと。私、佑さんのお嫁さんになりたいの。御劔香澄になって、本当の意味で御劔家、クラウザー家の皆さんと親戚になって、皆に祝福されたい。……それで、佑さんの赤ちゃん、……産みたい」
香澄は泣きながらクシャッと笑う。
「もうすでに、私の幸せは佑さんと共にある事って決まっちゃってるの。あなたのいない人生なんて考えられない。……っ、どんな事があってもいいの。また怖い事があっても構わない。~~~~っ、私を、側に置いてください……っ」
どこよりも安全な場所にいるのに、香澄は小さく震えて泣きじゃくりながら、心からの告白をしていた。
それを聞いた佑もヘーゼルの目から透明な涙を流し、微笑む。
「約束する。もう絶対に離れない。俺の心も、体も、魂も、すべてを香澄に捧げる」
佑は拳でトントンと自身の胸板を叩き、それを香澄の胸元に押しつけた。
「……っ、約束、…………っ、だよ……っ」
香澄はいまだ震えたまま、両手を佑の背中に回して彼をかき抱く。
「約束だ」
佑は彼女の心に刻まれた深い傷ごと、香澄を一生愛すると誓いながら、少し細くなったように思える彼女の体を抱き締めた。
誓いの抱擁を交わしたあと、佑は香澄を抱き上げてベッドルームに連れて行った。
彼と愛し合うのは久しぶりな香澄は、緊張して身を小さくしていた。
(……そういえば最後……)
佑が罪悪感から勃起できなかった事を思いだし、香澄は小さく唇を噛む。
(きっともう大丈夫。できなかったら、私が口とか手でするんだ)
キッと気合いを入れた時にベッドに下ろされ、佑は彼女の顔を見て小さく笑う。
「そんな勇ましい顔をする事だったかな。久しぶりだから気合い入れてた?」
「あっ、そっ、そうじゃなくて……っ」
変な顔を見られてしまったと、香澄は両手を顔の前で振って慌てる。
佑はニットと中のカットソーを脱いでソファに掛けると、ベッドの上に上がった。
香澄はドキドキしてその姿を見ていたけれど、思った事を口にする。
「……少し痩せた?」
言われて佑は自分の上半身をペタペタ触った。
「……かな。ここのところバタバタしていて、ジムは旅先のホテルについている所を使う程度、家でも体重を量っていなかったけど、少し痩せたかもしれない」
「じゃあ、沢山食べないと。お付き合いするよ」
そう言った香澄の言葉に破顔しつつ、佑は四つ這いになると彼女の顎をクイッと上げた。
「まず、香澄を食べさせて」
目を見つめて優しく言われ、キューッと胸の奥から切なさと愛しさをこみ上げさせた香澄は、真っ赤になって頷いていた。
佑は優しく香澄のカーディガンを脱がせ、ワンピースの背中のファスナーを下ろす。
(どうしよう……。外出用の下着ではあるけど、佑さんとエッチするなんて思ってなかったから……)
つけている下着は服に合わせて白地に金糸で刺繍が入っている物で、綺麗なデザインではあるものの、久しぶりに佑に抱かれるいま最適な物か、混乱した頭で悩んでしまう。
「可愛い……」
佑はセットのスリップを脱がせ、白い下着に包まれた婚約者をうっとりと見る。
香澄は照れて両手で胸元を覆っているものの、どうしても気になって佑の股間をガン見していた。
「……ん? ……あぁ……」
その視線に気づいた佑は、香澄が危惧している事に気づいて苦笑する。
「以前は情けない姿を見せてすまなかった。今日は大丈夫だから。……きっと」
「ご、ごめんなさい……っ、あからさまだったよね」
香澄はパッと横を向き、失礼な事をしてしまったと反省する。
「いや、気になるよな。……でも安心して」
そこまで言って佑はズボンを脱ぎ、下着姿になる。
思わずボクサーパンツに包まれた大事な部分を見ると、モリッと硬くなっているのが分かった。
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