【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

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第二十一部・フェルナンド 編

人形に、ならないと ★

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 ――一回ぐらい抱かれたって、私は損なわれない。

 ――佑さんは私を見捨てない。

 ――エイデンに従うふりをして、警戒が薄れた時に逃げられるかもしれない。

 香澄は酷く体を震わせながら、ニットワンピースを脱ぐ。

 だがフェルナンドに『すべてだ』と言われ、キャミソールやタイツ、ブラジャーとパンティも脱いだ。

 全裸になった香澄は、巨大なベッドの上でうずくまる。

 その間、ボディガードはビデオカメラを構え、エイデンは道具やローションを並べた。

 涙が乾き、感情を凍てつかせた香澄は、ベッドの上に膝立ちになったエイデンを見る。

 感情が分からない顔。青すぎて見つめるのが怖いほどの目。

 作り物のように整った美貌の前で、彼女は視線だけで彼に抵抗していた。

『フェルナンド、私は着衣のままで失礼するよ。人に見せたくない火傷の跡があるんだ。それを撮影されては特定されてしまうからね』

『それは大変だね。分かった、着衣のままでもできるから君に任せよう』

 フェルナンドの了承を受け、エイデンはベネチアンマスクを目元につけ、後頭部で紐を縛った。

 そうしながらも、彼は青い目でジッと香澄を見つめている。

 香澄はその目が、どうしても怖かった。

 ――私は、これから自分が招いた愚かさにより、佑さん以外の人に抱かれる。

 すべての感情を凍てつかせた香澄は、自分に人形になるように言い聞かせた。

 何も感じず、悲しいとも思わず、ただ体を開いて行為を終わらせればいい。

 エイデンに押し倒された彼女は、ホテルの白い天井を見つめた。

 カメラが回っているなか、香澄の脚が開かれ、秘部にローションが垂らされる。

 そこにエイデンの指が這い、ローションを馴染ませながら香澄の秘唇を解し始めた。

「っ……っ、――――っっ……」

 ――人形に、ならないと。

 思考を停止させ、体を強張らせ、香澄は眦から次々に熱い涙を零す。

 クチュクチュと音を立てて秘唇を弄られたあと、蜜口に指が一本挿し入れられた。

『……硬いな』

 エイデンが呟く。

 呼吸がうまくできない。

 香澄は浅い呼吸を不規則に繰り返し、歯を食いしばる。

 涙が眦から耳まで零れ、耳の穴に入った。

『手で顔を隠さないように』

 エイデン同様にマスクをつけたフェルナンドが、香澄の右側の手首足首を縛め、左側も同様にした。

 もう、顔も秘部も隠せない。

「……っ、ごめんね……っ。――――ごめんなさいっ、佑さん!!」

 人形にならなければと思ったのに、香澄は佑への謝罪を迸らせる。

 その間も、蜜壷はローションを纏った指にほじられている。

 やがてエイデンはスラックスの前を寛げ、避妊具をつけると香澄の脚を開いてのし掛かってきた。

「――――っあぁあああ…………あー……。やだぁ……。お願い、やだぁ……」

 感情を殺しきれず、香澄はグスグスと泣きじゃくる。

 フェルナンドは『いいね』と笑い、エイデンは変わらず無表情のままだ。

 そして、避妊具を被せた彼の亀頭が、グプリと香澄の蜜口に入り込んだ。

「ひぁ……っ! あ! ――――っ」

 引き延ばされた粘膜のきつさよりも、心の痛みのほうが上回った。

 エイデンは香澄を見つめたまま、ゆっくり屹立を前後させ、最奥まで貫こうとする。

「っ、ひ、――――ぅっ、うぅっ、あ、…………っぁっ」

 極度の緊張状態になった香澄は、ハァハァハァハァと激しく呼吸を繰り返し、下腹部に力を入れる事でエイデンの屹立を追いだそうとする。

 香澄は体をねじり、揺さぶり、うつろな目のまま本能的に抵抗していた。

 エイデンのそれは大きく、受け入れるつもりのない香澄の蜜壷にはきつかった。

 これが佑なら、同じように大きくても含む事はできたろうに。

「う……っ、う……ぅ……っ」

 香澄は目を閉じ、自分の中に侵入する異物を認識しないように、必死に佑の事を考えようとした。

『カスミ、私を見るんだ』

 エイデンに言われ、香澄は呼吸を乱しながらうっすらと目を開き、彼を見る。

 自分に覆い被さっている男は、まるで何かの誓いをするかのように、左手を自身の胸に当て、ジッとこちらを凝視していた。

(なに……。何なの……)

 彼のしたい事が分からず、香澄はエイデンの青い目が怖くて横を向く。

 エイデンは溜め息をついてから、ゆっくり腰を動かし始めた。

 ローションの力を借りて彼の一物が滑り、ぐちゅ、ぐちゅと香澄の意に反する音がした。

『君から何か一言頼むよ』

 フェルナンドがボディガードから受け取ったカメラを回し、笑いながらエイデンに言う。

 エイデンは一度腰の動きを止め、それからポツリと呟いた。
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