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第二十部・同窓会 編
……疲れちゃった ☆
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「香澄……っ、香澄……っ」
佑は熱の籠もった声で婚約者の名前を呼び、腰を振りたくる。
ハァッハァッという激しい息づかいと、腰と臀部がぶつかり合う音が寝室に響く。
その音が一際大きくなったあと、香澄の膣内で大きくなった肉棒がビクッビクッと脈打ち始めた。
「っあぁ……っ」
佑が絶頂を知らせる声を漏らし、そのあとも何度か腰を叩きつけてくる。
ぐったりとした香澄は膣内で勢いよく白濁が出されているのを感じ、支配される悦びにうっとりと目を閉じた。
「……香澄……。愛してるよ……」
佑は繋がったまま、背後から香澄を抱き締めて囁く。
香澄は激しい絶頂に晒されて何も言えなかったが、小さく頷いて歓喜の涙を零した。
そのまま無言で抱き締められ、二人で熱が鎮静していくのを待つ。
密着した状態で、佑は香澄の肌の感触を楽しみ、汗で濡れた首筋にキスをしては、やわやわと乳房を揉む。
乳首に触られてくすぐったく、香澄は目を閉じたまま微笑んだ。
昂ぶりが鎮静していくのと同時に、気持ちも冷静になっていく。
(そうだ。……私、佑さんに少しずつ嫌われないといけないんだ)
香澄は自分をしっかり抱き締めている佑の腕を撫で、苦く笑う。
そして佑を傷付ける言葉を心の中で選び、「それは駄目」と打ち消してはまた探す。
(こんな優しい人に、酷い事を言えない……)
考えるだけで涙が浮かんでしまう。
けれど佑にバレないように、決して呼吸を乱さなかった。
(でも……)
気持ちを切り替え、香澄は一度心の中を無にし、すべての感情を凍てつかせる。
佑の額に、あの赤いポインタが当てられている姿を脳裏に思い浮かべる。
いくら佑でも、額を打ち抜かれればお終いだ。
だから、気持ちを冷静にさせて呟いた。
「……疲れちゃった」
「ごめん」
佑は苦笑いし、香澄の口筋にチュッと口づける。
「効いてない」と思った香澄は、唇を歪めたあと、もう少し強い口調で言ってみた。
「私がダウンしてもまだ続けるんだもん。今まで黙ってたけど、そういう自分本位な事をされると疲れちゃう」
自分本位と言われ、さすがにくるものがあったのか、佑は一瞬固まった。
やがて彼は静かに息を吐き、「ごめん」ともう一度抱き締めてきた。
「自分の事しか考えていなかったよな。いつも無理させてごめん」
素直に謝る佑の言葉を聞いて、胸の奥がズキリと痛む。
香澄は唇を噛み、決して涙を零さないように薄暗い空間の向こうを凝視した。
「……別に、いつもの事だからいいけど」
可愛くない事を言ったあと、眉間に皺を寄せて目を閉じた。
「次から気を付けるよ」
佑はポンポンと香澄の頭を撫で、また首筋や肩に唇を押しつける。
(……違うのに。もっと、色んな事を忘れるほど愛してほしいのに)
好きな人を傷つけて疲弊した香澄は、結合を解いたあと寝返りを打ち、佑に抱きついた。
佑に抱きついたあと、厚い胸板に顔を押しつけて息を吐く。
彼は何も言わずに香澄を抱き締め、トントンと背中を叩いてあやしてくれていた。
**
札幌でマティアスが麻衣の両親に挨拶をした週末、香澄は佑の同窓会に同行した。
佑に抱かれたのは金曜日の夜だ。
土曜の朝は笑顔がぎこちなくなってしまったが、佑はいつものように接してくれた。
「準備できたか?」
「あ、はい」
何を着るか迷っていたが、ニットとスカートのコーディネートにする事にした。
トップスはベージュに細かなラメの入ったニットで、細いベルトでウエストマークする。
スカートは少し攻めてレオパード柄にし、少しゴツめのチャンキーヒールのショートブーツを履いた。
その上に黒いボアのコートを羽織り、髪の毛は少し後れ毛を出して緩く纏める。
玄関の姿見で最終チェックをしていると、佑が頬にキスをして「可愛いよ」と褒めてくれた。
佑はスーツを着ると思っていたが、思っていたよりずっとカジュアルな格好だった。
黒いタートルネックニットにジーンズを合わせ、グレーのチェスターコートを羽織っている。
佑は熱の籠もった声で婚約者の名前を呼び、腰を振りたくる。
ハァッハァッという激しい息づかいと、腰と臀部がぶつかり合う音が寝室に響く。
その音が一際大きくなったあと、香澄の膣内で大きくなった肉棒がビクッビクッと脈打ち始めた。
「っあぁ……っ」
佑が絶頂を知らせる声を漏らし、そのあとも何度か腰を叩きつけてくる。
ぐったりとした香澄は膣内で勢いよく白濁が出されているのを感じ、支配される悦びにうっとりと目を閉じた。
「……香澄……。愛してるよ……」
佑は繋がったまま、背後から香澄を抱き締めて囁く。
香澄は激しい絶頂に晒されて何も言えなかったが、小さく頷いて歓喜の涙を零した。
そのまま無言で抱き締められ、二人で熱が鎮静していくのを待つ。
密着した状態で、佑は香澄の肌の感触を楽しみ、汗で濡れた首筋にキスをしては、やわやわと乳房を揉む。
乳首に触られてくすぐったく、香澄は目を閉じたまま微笑んだ。
昂ぶりが鎮静していくのと同時に、気持ちも冷静になっていく。
(そうだ。……私、佑さんに少しずつ嫌われないといけないんだ)
香澄は自分をしっかり抱き締めている佑の腕を撫で、苦く笑う。
そして佑を傷付ける言葉を心の中で選び、「それは駄目」と打ち消してはまた探す。
(こんな優しい人に、酷い事を言えない……)
考えるだけで涙が浮かんでしまう。
けれど佑にバレないように、決して呼吸を乱さなかった。
(でも……)
気持ちを切り替え、香澄は一度心の中を無にし、すべての感情を凍てつかせる。
佑の額に、あの赤いポインタが当てられている姿を脳裏に思い浮かべる。
いくら佑でも、額を打ち抜かれればお終いだ。
だから、気持ちを冷静にさせて呟いた。
「……疲れちゃった」
「ごめん」
佑は苦笑いし、香澄の口筋にチュッと口づける。
「効いてない」と思った香澄は、唇を歪めたあと、もう少し強い口調で言ってみた。
「私がダウンしてもまだ続けるんだもん。今まで黙ってたけど、そういう自分本位な事をされると疲れちゃう」
自分本位と言われ、さすがにくるものがあったのか、佑は一瞬固まった。
やがて彼は静かに息を吐き、「ごめん」ともう一度抱き締めてきた。
「自分の事しか考えていなかったよな。いつも無理させてごめん」
素直に謝る佑の言葉を聞いて、胸の奥がズキリと痛む。
香澄は唇を噛み、決して涙を零さないように薄暗い空間の向こうを凝視した。
「……別に、いつもの事だからいいけど」
可愛くない事を言ったあと、眉間に皺を寄せて目を閉じた。
「次から気を付けるよ」
佑はポンポンと香澄の頭を撫で、また首筋や肩に唇を押しつける。
(……違うのに。もっと、色んな事を忘れるほど愛してほしいのに)
好きな人を傷つけて疲弊した香澄は、結合を解いたあと寝返りを打ち、佑に抱きついた。
佑に抱きついたあと、厚い胸板に顔を押しつけて息を吐く。
彼は何も言わずに香澄を抱き締め、トントンと背中を叩いてあやしてくれていた。
**
札幌でマティアスが麻衣の両親に挨拶をした週末、香澄は佑の同窓会に同行した。
佑に抱かれたのは金曜日の夜だ。
土曜の朝は笑顔がぎこちなくなってしまったが、佑はいつものように接してくれた。
「準備できたか?」
「あ、はい」
何を着るか迷っていたが、ニットとスカートのコーディネートにする事にした。
トップスはベージュに細かなラメの入ったニットで、細いベルトでウエストマークする。
スカートは少し攻めてレオパード柄にし、少しゴツめのチャンキーヒールのショートブーツを履いた。
その上に黒いボアのコートを羽織り、髪の毛は少し後れ毛を出して緩く纏める。
玄関の姿見で最終チェックをしていると、佑が頬にキスをして「可愛いよ」と褒めてくれた。
佑はスーツを着ると思っていたが、思っていたよりずっとカジュアルな格好だった。
黒いタートルネックニットにジーンズを合わせ、グレーのチェスターコートを羽織っている。
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