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第十九部・マティアスと麻衣 編
処女、捨てられたんだ ☆
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「人種により、ペニスの大きさとヴァギナの深さは比例しているらしい。俺たちは人種が違うから、性器のサイズが合わないかもしれない。無理にすべて入れるつもりはないが、試しに挿入してみて、無理そうだったらやめよう」
「…………ホントに……」
麻衣は膝を閉じ、仰向けにばふっと倒れる。
(本当にこの人、理性的だ。普通の男ならラブホでここまでして『やめよう』なんて言えないと思う。サイズが合わないとかも一般常識かもしれないけど、この状況でちゃんと理由を言って説明できるとか……。ホントいい男すぎて……)
麻衣はゴロンと横向きになり、赤くなった顔を両手で覆う。
(すっっっ……きだなぁ…………)
胸の奥がキューッとなり、どうにもならない。
最初は「この淡々とした人と、ムードのある雰囲気になるんだろうか?」と疑っていた。
けれど話せば話すほど、彼の魅力が分かってくる。
明るいとか笑わせてくれるなどより、自分だけを真剣に想ってくれる気持ちのほうが、ずっと大事だと思い知った。
「チャレンジしてみてもいいだろうか?」
マティアスは麻衣の体の両側に手をつき、顔を覗き込んでくる。
「う……、ん……。ゆっくり、してくれるなら……」
返事をすると、マティアスに優しく髪を梳かれる。
真剣に自分を求めてくれているのは分かったし、ここで寸止めしたら、いくら何でも可哀想だ。
処女なのでうまくできるか分からないが、ここまできたなら勇気を出さなければ。
「ありがとう」
微笑んだマティアスが脚を広げても、麻衣は抵抗しなかった。
彼は花弁に触れ、彼女の濡れ具合を確認してから言った。
「痛かったら言ってくれ。すぐやめる」
「うん」
(こうなるなら、香澄から初体験の話をもっと聞いておけば良かった)
そう思うものの、香澄の初体験は健二で、良くない思い出だ。
今は佑とラブラブの生活を送っているのに、別の男との初体験を思い出せさせるのは申し訳ない。
(自分の初体験は自分のものだ。人と比べても仕方がない)
気持ちを落ち着かせていると、蜜口に亀頭が押し当てられた。
「久しぶりだから、下手だったらすまない」
「ううん」
「マイの初めてをもらえて光栄だ。……愛してる」
マティアスはそう言って麻衣の唇にキスをした。
そのあと、自身の屹立に手を添えてグッと腰を進めてきた。
「ん!」
初めは、本来〝ない〟場所に、何かが無理に入ろうとしている……と感じた。
と思ったら、酷い生理痛がきたような疼痛が下腹部を襲う。
「……痛いか?」
マティアスは眉間に皺を寄せ、真剣な表情で尋ねてくる。
気持ちいいと思ってくれているのか、彼はこみ上げる欲情を必死に抑えているようだった。
そんなマティアスの〝久しぶり〟と自分の〝初めて〟をちゃんと成功させたいと思い、麻衣は「大丈夫」と首を横に振った。
「ゆっくり……して」
「分かった」
頷いたマティアスは細く長く息を吐き、麻衣を見つめながら腰を進めてくる。
(いた……い……)
麻衣はギュッと目を閉じて呼吸を整え、マティアスの手首を掴む。
今までは、処女膜さえ破ってしまえば問題なくセックスができるとか、意味不明の事を考えていた。
処女を失う時は痛いと知っているものの、その直後の知識がなかったのだ。
だが、実際はそうはいかない。
疼痛がずっと続くなか、男性器がさらに奥に入ってくる。
下腹部は痛みで麻痺し、屹立がどこまで入っているのか想像すらできない。
ただ、お腹の中に異物が入っているのは分かる。
(処女、捨てられたんだ……)
麻衣はマティアスの香りを吸い込み、自分が〝愛されている〟実感を抱く。
(初めての相手が、私を好きになってくれる人で本当に良かった)
マティアスと出会うまで、将来自分の隣に男性がいる光景を、まったく想像できなかった。
『一人でも大丈夫』と強がりながら『一生処女なのかな?』と寂しく思う気持ちもあった。
『私みたいなのを抱く物好きはいない』と思うと、惨めだしとても悲しかった。
かと言って〝孔〟ならなんでもいいという男を相手にするのは嫌だ。
「…………ホントに……」
麻衣は膝を閉じ、仰向けにばふっと倒れる。
(本当にこの人、理性的だ。普通の男ならラブホでここまでして『やめよう』なんて言えないと思う。サイズが合わないとかも一般常識かもしれないけど、この状況でちゃんと理由を言って説明できるとか……。ホントいい男すぎて……)
麻衣はゴロンと横向きになり、赤くなった顔を両手で覆う。
(すっっっ……きだなぁ…………)
胸の奥がキューッとなり、どうにもならない。
最初は「この淡々とした人と、ムードのある雰囲気になるんだろうか?」と疑っていた。
けれど話せば話すほど、彼の魅力が分かってくる。
明るいとか笑わせてくれるなどより、自分だけを真剣に想ってくれる気持ちのほうが、ずっと大事だと思い知った。
「チャレンジしてみてもいいだろうか?」
マティアスは麻衣の体の両側に手をつき、顔を覗き込んでくる。
「う……、ん……。ゆっくり、してくれるなら……」
返事をすると、マティアスに優しく髪を梳かれる。
真剣に自分を求めてくれているのは分かったし、ここで寸止めしたら、いくら何でも可哀想だ。
処女なのでうまくできるか分からないが、ここまできたなら勇気を出さなければ。
「ありがとう」
微笑んだマティアスが脚を広げても、麻衣は抵抗しなかった。
彼は花弁に触れ、彼女の濡れ具合を確認してから言った。
「痛かったら言ってくれ。すぐやめる」
「うん」
(こうなるなら、香澄から初体験の話をもっと聞いておけば良かった)
そう思うものの、香澄の初体験は健二で、良くない思い出だ。
今は佑とラブラブの生活を送っているのに、別の男との初体験を思い出せさせるのは申し訳ない。
(自分の初体験は自分のものだ。人と比べても仕方がない)
気持ちを落ち着かせていると、蜜口に亀頭が押し当てられた。
「久しぶりだから、下手だったらすまない」
「ううん」
「マイの初めてをもらえて光栄だ。……愛してる」
マティアスはそう言って麻衣の唇にキスをした。
そのあと、自身の屹立に手を添えてグッと腰を進めてきた。
「ん!」
初めは、本来〝ない〟場所に、何かが無理に入ろうとしている……と感じた。
と思ったら、酷い生理痛がきたような疼痛が下腹部を襲う。
「……痛いか?」
マティアスは眉間に皺を寄せ、真剣な表情で尋ねてくる。
気持ちいいと思ってくれているのか、彼はこみ上げる欲情を必死に抑えているようだった。
そんなマティアスの〝久しぶり〟と自分の〝初めて〟をちゃんと成功させたいと思い、麻衣は「大丈夫」と首を横に振った。
「ゆっくり……して」
「分かった」
頷いたマティアスは細く長く息を吐き、麻衣を見つめながら腰を進めてくる。
(いた……い……)
麻衣はギュッと目を閉じて呼吸を整え、マティアスの手首を掴む。
今までは、処女膜さえ破ってしまえば問題なくセックスができるとか、意味不明の事を考えていた。
処女を失う時は痛いと知っているものの、その直後の知識がなかったのだ。
だが、実際はそうはいかない。
疼痛がずっと続くなか、男性器がさらに奥に入ってくる。
下腹部は痛みで麻痺し、屹立がどこまで入っているのか想像すらできない。
ただ、お腹の中に異物が入っているのは分かる。
(処女、捨てられたんだ……)
麻衣はマティアスの香りを吸い込み、自分が〝愛されている〟実感を抱く。
(初めての相手が、私を好きになってくれる人で本当に良かった)
マティアスと出会うまで、将来自分の隣に男性がいる光景を、まったく想像できなかった。
『一人でも大丈夫』と強がりながら『一生処女なのかな?』と寂しく思う気持ちもあった。
『私みたいなのを抱く物好きはいない』と思うと、惨めだしとても悲しかった。
かと言って〝孔〟ならなんでもいいという男を相手にするのは嫌だ。
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