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第十八部・麻衣と年越し 編
今日は勘弁してあげる ☆
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「んーっ」
香澄はじゅっと佑の舌を吸い、彼の背中に両手を回した。
自然と脚は開き、彼が愛撫しやすい体勢になる。
何だかんだ言いつつも、一度愛されるとなしくずしになってしまう。
そんな自分に、香澄は言い訳をする。
(だって好きなんだもん。愛されたい)
こうなる前は「麻衣がいるから」「お客さんがいるから」と、皆がいるうちは何もしないつもりでいた。
なのに二人きりになって彼に愛撫されると、頭の中が佑で一杯になり、何も考えられなくなる。
(佑さんが好き。佑さんだけ)
胸の内に甘酸っぱい想いが沸き起こり、香澄を満たしていく。
「指、もう一本入れるぞ」
佑は唇を少し離してから言い、にゅぷ……ともう一本指を埋め込んできた。
「ふっ、――――ぅ、うぅ……っ」
蜜口を二本の指で拡げられ、香澄はゾクゾクと背筋を震わせる。
小さな蜜口は揉まれて柔らかくされ、指で粘膜を引き伸ばされ、もっと太いモノを咥え込めるように慣らされていく。
(佑さんの……っ、指……っ)
香澄は口を両手で押さえ、鼻で懸命に呼吸をする。
グプッグプッと淫らな音を聞くと、体が発火したように熱くなってくる。
「中が凄く柔らかくなってる。たっぷり涎を垂らして俺の指を締め付けて……。誘ってる? 入れてほしい?」
恥ずかしい言葉を掛けられ、香澄は真っ赤になって顔をブンブンと横に振った。
本音としては、「今すぐ佑さんがほしい」と思っている。
けれど同じ階には親友がいて、三階には双子とマティアスがいる。
佑とセックスをすれば、絶対に気持ちいいし声を出さない自信がない。
だから香澄は、ここまでされながら「抱いてほしい」と素直に言えないでいた。
ほんの一週間すら禁欲できない自分が情けない。
「それぐらい我慢できるでしょ」と叱る自分に対し、もう一人の自分が「だって好きなんだもん」と子供っぽく言い訳している。
「だめ……、入れたら……だめ……」
ハァハァと息を乱しながら、香澄は小さな声で抵抗する。
「ふぅん? 入れたら駄目か。じゃあ、指で満足するしかないな?」
佑は香澄の耳元で意地悪に囁き、ねっとりと耳に舌を這わせてきた。
「っ!!」
(それ駄目!!)
耳は神経が沢山集まっていて、必要以上に感じてしまう。
いつも耳を舐められると、我慢できずに憚らない声を上げていた。
香澄は渾身の力で起き上がり、枕を抱えて亀のようにうずくまった。
「ん?」
香澄が動いた事で蜜壷から指が抜けたが、佑は悠然と微笑んだまま彼女の背中を撫でた。
「そんな格好をしても、可愛いお尻が丸見えなんだけど」
そう言って佑はまた下着の隙間から指を入れ、すでにほぐれた香澄の蜜壷をほじってきた。
「んぅっ、ん、ん、ふーっ、……ん、――んぅ」
香澄はビクッビクッと体を震わせ、あと一息で絶頂してしまうところまで上り詰める。
体勢を変えた事で波は一旦収まったが、また指を入れられて好い場所を探り当てられ、引いたはずの波がすぐ押し寄せてくる。
下りた子宮口近くを圧迫されたかと思うと、男根のように指をズプズプと抜き差しされて、香澄はくぐもった悲鳴を上げる。
「んーっ! ん、んぅーっ!」
香澄はぎゅうっと枕を抱き締め、涙を零す。
我慢しなければいけないのに、淫らに躾けられた体は本能的にお尻を突きだしていた。
「いい子だな、香澄。指で上手に達けたら、今日は勘弁してあげる」
そう言って佑は空いた手で香澄の太腿をスゥッ……と撫でた。
「んっ、……ん、――ふ、……うぅ……っ」
香澄はお腹を波打たせて悶え、足の指でシーツを掴む。
そんな香澄の背中に佑は口づけ、熱い吐息を掛けながら背中を舐めてくる。
「はっ、――ぁ、……あ、……ん、ん!」
きゅうーっと体を縮込ませた香澄は、肉芽を少し撫でられただけで、たやすく達してしまった。
「っ、――んっ、……んぅっ、――――んっ」
佑の指を締め上げて痙攣したあと、香澄はベッドの上にドサッと横たわる。
枕から顔を離し、ハァッハァッと荒い呼吸を繰り返す彼女に、佑は「お疲れ様」と声を掛けて寄り添うように寝た。
香澄はじゅっと佑の舌を吸い、彼の背中に両手を回した。
自然と脚は開き、彼が愛撫しやすい体勢になる。
何だかんだ言いつつも、一度愛されるとなしくずしになってしまう。
そんな自分に、香澄は言い訳をする。
(だって好きなんだもん。愛されたい)
こうなる前は「麻衣がいるから」「お客さんがいるから」と、皆がいるうちは何もしないつもりでいた。
なのに二人きりになって彼に愛撫されると、頭の中が佑で一杯になり、何も考えられなくなる。
(佑さんが好き。佑さんだけ)
胸の内に甘酸っぱい想いが沸き起こり、香澄を満たしていく。
「指、もう一本入れるぞ」
佑は唇を少し離してから言い、にゅぷ……ともう一本指を埋め込んできた。
「ふっ、――――ぅ、うぅ……っ」
蜜口を二本の指で拡げられ、香澄はゾクゾクと背筋を震わせる。
小さな蜜口は揉まれて柔らかくされ、指で粘膜を引き伸ばされ、もっと太いモノを咥え込めるように慣らされていく。
(佑さんの……っ、指……っ)
香澄は口を両手で押さえ、鼻で懸命に呼吸をする。
グプッグプッと淫らな音を聞くと、体が発火したように熱くなってくる。
「中が凄く柔らかくなってる。たっぷり涎を垂らして俺の指を締め付けて……。誘ってる? 入れてほしい?」
恥ずかしい言葉を掛けられ、香澄は真っ赤になって顔をブンブンと横に振った。
本音としては、「今すぐ佑さんがほしい」と思っている。
けれど同じ階には親友がいて、三階には双子とマティアスがいる。
佑とセックスをすれば、絶対に気持ちいいし声を出さない自信がない。
だから香澄は、ここまでされながら「抱いてほしい」と素直に言えないでいた。
ほんの一週間すら禁欲できない自分が情けない。
「それぐらい我慢できるでしょ」と叱る自分に対し、もう一人の自分が「だって好きなんだもん」と子供っぽく言い訳している。
「だめ……、入れたら……だめ……」
ハァハァと息を乱しながら、香澄は小さな声で抵抗する。
「ふぅん? 入れたら駄目か。じゃあ、指で満足するしかないな?」
佑は香澄の耳元で意地悪に囁き、ねっとりと耳に舌を這わせてきた。
「っ!!」
(それ駄目!!)
耳は神経が沢山集まっていて、必要以上に感じてしまう。
いつも耳を舐められると、我慢できずに憚らない声を上げていた。
香澄は渾身の力で起き上がり、枕を抱えて亀のようにうずくまった。
「ん?」
香澄が動いた事で蜜壷から指が抜けたが、佑は悠然と微笑んだまま彼女の背中を撫でた。
「そんな格好をしても、可愛いお尻が丸見えなんだけど」
そう言って佑はまた下着の隙間から指を入れ、すでにほぐれた香澄の蜜壷をほじってきた。
「んぅっ、ん、ん、ふーっ、……ん、――んぅ」
香澄はビクッビクッと体を震わせ、あと一息で絶頂してしまうところまで上り詰める。
体勢を変えた事で波は一旦収まったが、また指を入れられて好い場所を探り当てられ、引いたはずの波がすぐ押し寄せてくる。
下りた子宮口近くを圧迫されたかと思うと、男根のように指をズプズプと抜き差しされて、香澄はくぐもった悲鳴を上げる。
「んーっ! ん、んぅーっ!」
香澄はぎゅうっと枕を抱き締め、涙を零す。
我慢しなければいけないのに、淫らに躾けられた体は本能的にお尻を突きだしていた。
「いい子だな、香澄。指で上手に達けたら、今日は勘弁してあげる」
そう言って佑は空いた手で香澄の太腿をスゥッ……と撫でた。
「んっ、……ん、――ふ、……うぅ……っ」
香澄はお腹を波打たせて悶え、足の指でシーツを掴む。
そんな香澄の背中に佑は口づけ、熱い吐息を掛けながら背中を舐めてくる。
「はっ、――ぁ、……あ、……ん、ん!」
きゅうーっと体を縮込ませた香澄は、肉芽を少し撫でられただけで、たやすく達してしまった。
「っ、――んっ、……んぅっ、――――んっ」
佑の指を締め上げて痙攣したあと、香澄はベッドの上にドサッと横たわる。
枕から顔を離し、ハァッハァッと荒い呼吸を繰り返す彼女に、佑は「お疲れ様」と声を掛けて寄り添うように寝た。
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