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第十六部・クリスマス 編
その頃の二人 ☆
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(あ……。ああ……。やっちゃった。気が付けばこんな事に……)
「どうしよう」と思いつつ、美里は次々にオーダーされた酒を作る。
前回双子たちが来た時も、ホールスタッフは彼らを興味深そうに見ていた。
(今回も『話を聞かせてください!』って言われるなぁ……)
美里は内心で溜め息をつき、トールグラスのカクテルをマドラーでステアし、カウンターに置く。
そして手元を台ふきんで拭きながら、チラッと双子を盗み見した。
(本当に綺麗な顔。眉毛と睫毛まで金色なんだ。これで『アロクラ』のデザイナーで大金持ちって……)
着ている服はスマートカジュアルだが、身に纏っている物一つ一つが高級品だと分かる。
有名なハイブランドのロゴがなくても、光沢や細部の縫い目、シルエットが違う。
双子のスタイルがいいだけでなく、彼らの体を際立たせる服そのものが上等なのだ。
(えらい事になったな……)
そっと息をつきながら、美里は次の休みがいつだったか思いだそうとした。
**
「ん……、ん……っ」
テレビを見ながら、香澄はむずむずと腰を揺らす。
マティアスと食事をしてから帰宅し、風呂に入ってあとは寝るだけだ。
麦茶を飲みながら夜の情報番組を見ていたのだが、その位置が悪かった。
佑がカウチソファの上に脚を投げだして座り、香澄は彼の脚の間に座ってもたれ掛かっていた。
いつもの体勢だったのだが、そのうち佑の手がルームウェア越しに香澄の乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
そのうち掻痒感にも似た快楽が体の内側に溜まり、下腹部がジンジンしてくる。
その熱を逃がそうと腰を揺らすと、香澄を煽るように佑が乳首を摘まみ、指先で転がしてくる。
「んーっ、も……もぉっ、悪い手!」
堪らず佑の手首を掴むが、がっしりとした手は香澄が掴んだぐらいで止まらない。
「悪い手だよ? 手だけになっても自立して意志を持ってるかも」
佑の減らず口に、香澄は思わず笑いだす。
「んふふっ。『アダムス・ファミリー』!」
そう言って香澄は「タラララッ」とテーマ曲を口ずさみ、指を二回鳴らす。
けれどスカッスカッと指が擦れ合う音がするだけだ。
それを見て佑が噴きだした。
「あ! もーっ。仕方がないじゃない。指パッチン慣れてないんだもの」
「一パッチンできたら、俺が一枚脱ごうか?」
「え……?」
佑の冗談を聞いて香澄は真顔になり、本気でやってみようかと乗り気になる。
そして一生懸命親指と中指を擦り始めた時、佑が「ストップ」と笑って手を握ってきた。
「冗談だよ。無理にしなくていい。香澄のすんなりした指がどうかなったら困る」
「できるようになりたいんだけど……」
尚もスカッスカッと指鳴らしをしていると、佑がその手をぱくんと口に入れてきた。
「えっ」
ねろり、と指を舐められて腰に震えが走る。
とっさに手を引こうとしたが、彼は香澄の手首を掴んで離してくれない。
佑はヘーゼルの目で香澄を見つめたまま、顔を前後させる。
まるでフェラチオでもしているかのようだ。
温かで柔らかい口内と舌に指が包まれ、全身の力が抜けてしまいそうだ。
「んぁ……っ、あ、や、……っだめ……っ」
指の股を舐められて香澄はブルッと震える。
思わず距離を取ろうとしたが、その時にはすでに腹部に腕が回り、抱き込まれたあとだった。
おまけに脚を絡められ、逃げられなくなっている。
「やだっ、やっ……こんなの……っ」
身動きの取れない状態になり、香澄はジタバタと暴れる。
その間も指は温かな舌にねっとりとなぶられ、舐められているだけなのに下腹部が疼いてしまう。
佑は香澄の手を離し、ショートパンツの股間をクニクニと指で押してきた。
「ん……っ、ん……、ぅ」
逃げたいのに、腰が勝手にくねって刺激を求めてしまう。
(駄目……っ、なのに……っ)
いつの間にか香澄の口は半開きになっていて、ピンクの唇に透明なものが垂れかける。
それをペロリと舐め、股間をまさぐる佑の手を押さえた。
「あ……っ!」
だが佑の指はショートパンツの隙間から侵入し、パンティのクロッチ越しに肉芽を探り始める。
「どうしよう」と思いつつ、美里は次々にオーダーされた酒を作る。
前回双子たちが来た時も、ホールスタッフは彼らを興味深そうに見ていた。
(今回も『話を聞かせてください!』って言われるなぁ……)
美里は内心で溜め息をつき、トールグラスのカクテルをマドラーでステアし、カウンターに置く。
そして手元を台ふきんで拭きながら、チラッと双子を盗み見した。
(本当に綺麗な顔。眉毛と睫毛まで金色なんだ。これで『アロクラ』のデザイナーで大金持ちって……)
着ている服はスマートカジュアルだが、身に纏っている物一つ一つが高級品だと分かる。
有名なハイブランドのロゴがなくても、光沢や細部の縫い目、シルエットが違う。
双子のスタイルがいいだけでなく、彼らの体を際立たせる服そのものが上等なのだ。
(えらい事になったな……)
そっと息をつきながら、美里は次の休みがいつだったか思いだそうとした。
**
「ん……、ん……っ」
テレビを見ながら、香澄はむずむずと腰を揺らす。
マティアスと食事をしてから帰宅し、風呂に入ってあとは寝るだけだ。
麦茶を飲みながら夜の情報番組を見ていたのだが、その位置が悪かった。
佑がカウチソファの上に脚を投げだして座り、香澄は彼の脚の間に座ってもたれ掛かっていた。
いつもの体勢だったのだが、そのうち佑の手がルームウェア越しに香澄の乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
そのうち掻痒感にも似た快楽が体の内側に溜まり、下腹部がジンジンしてくる。
その熱を逃がそうと腰を揺らすと、香澄を煽るように佑が乳首を摘まみ、指先で転がしてくる。
「んーっ、も……もぉっ、悪い手!」
堪らず佑の手首を掴むが、がっしりとした手は香澄が掴んだぐらいで止まらない。
「悪い手だよ? 手だけになっても自立して意志を持ってるかも」
佑の減らず口に、香澄は思わず笑いだす。
「んふふっ。『アダムス・ファミリー』!」
そう言って香澄は「タラララッ」とテーマ曲を口ずさみ、指を二回鳴らす。
けれどスカッスカッと指が擦れ合う音がするだけだ。
それを見て佑が噴きだした。
「あ! もーっ。仕方がないじゃない。指パッチン慣れてないんだもの」
「一パッチンできたら、俺が一枚脱ごうか?」
「え……?」
佑の冗談を聞いて香澄は真顔になり、本気でやってみようかと乗り気になる。
そして一生懸命親指と中指を擦り始めた時、佑が「ストップ」と笑って手を握ってきた。
「冗談だよ。無理にしなくていい。香澄のすんなりした指がどうかなったら困る」
「できるようになりたいんだけど……」
尚もスカッスカッと指鳴らしをしていると、佑がその手をぱくんと口に入れてきた。
「えっ」
ねろり、と指を舐められて腰に震えが走る。
とっさに手を引こうとしたが、彼は香澄の手首を掴んで離してくれない。
佑はヘーゼルの目で香澄を見つめたまま、顔を前後させる。
まるでフェラチオでもしているかのようだ。
温かで柔らかい口内と舌に指が包まれ、全身の力が抜けてしまいそうだ。
「んぁ……っ、あ、や、……っだめ……っ」
指の股を舐められて香澄はブルッと震える。
思わず距離を取ろうとしたが、その時にはすでに腹部に腕が回り、抱き込まれたあとだった。
おまけに脚を絡められ、逃げられなくなっている。
「やだっ、やっ……こんなの……っ」
身動きの取れない状態になり、香澄はジタバタと暴れる。
その間も指は温かな舌にねっとりとなぶられ、舐められているだけなのに下腹部が疼いてしまう。
佑は香澄の手を離し、ショートパンツの股間をクニクニと指で押してきた。
「ん……っ、ん……、ぅ」
逃げたいのに、腰が勝手にくねって刺激を求めてしまう。
(駄目……っ、なのに……っ)
いつの間にか香澄の口は半開きになっていて、ピンクの唇に透明なものが垂れかける。
それをペロリと舐め、股間をまさぐる佑の手を押さえた。
「あ……っ!」
だが佑の指はショートパンツの隙間から侵入し、パンティのクロッチ越しに肉芽を探り始める。
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