上 下
981 / 1,544
第十五部・針山夫婦 編

というか、したい ☆

しおりを挟む
「馬鹿だなぁ。それが可愛いんじゃないか」

「ぅ、……うーっ……」

「ほら、香澄。もっと聞かせて」

 微笑んだ佑はさらに香澄を突き上げ、甘い声をださせようとした。

「あぁあ……っ、ま、待って……っ」

「じゃあ、ココを可愛がったら聞かせてくれるか?」

 うっすら笑った佑は結合部に手を移動させ、親指で膨らんだ肉芽をコリュコリュと転がしてきた。

「っんぁあああぁ……っ!」

 雷にでも打たれたかのような淫激を味わった香澄は、佑にしがみついて何度目かの絶頂を味わう。

「ん、んーっ、ぁ、だめっだめっ、あ、あ……っ」

 嬌声を高く途切れさせたあと、香澄はプシャッと愛潮を漏らしてしまった。

「うううぅうぅう……っ」

 羞恥を味わった香澄は、佑を抱き締めたままボロボロと涙を零す。

 佑はその泣き声にゾクゾクと感じて、肉棒をより大きく勃起させた。

 そして香澄を抱き締めたまま仰向けになり、彼女の尻たぶをしっかり掴む。
 訳が分かっていない香澄は、彼に抱きついたままズンズンと激しく突き上げられた。

「んぅううううぅっ、うぅううっっ、あぁああっ、だめっ、だめっ」

 逃げたくても、佑に抱き締められて動けない。

 太竿に蹂躙されて被虐心が煽られ、何も考えられなくなる。

 香澄は悲鳴に似た声を上げながら、佑の胸板に涎を垂らし、ビクンビクンと痙攣しだした。

「――――ん、…………くっ、――――出、る……っ」

 佑は香澄を抱き締めたまま低くうなる。

 その声を聞いただけで、香澄はまた蜜洞で彼の肉棒を締め上げて絶頂する。

「…………っあぁ…………」

 彼はさらに香澄を二、三度突き上げ、気持ちよさそうな声を出して遠慮なく吐精する。

「…………ぁ、……あぁ……」

 ピクピクと痙攣の止まらない膣奥に、温かいものが浴びせられている。

 佑の屹立はビクンビクン……と跳ね、やがて大人しくなっていった。

 彼はギュッと香澄を抱き締めたあと、繋がったままゴロンと横臥した。
 そして香澄の体を横たえ、汗でびっしょり濡れた彼女の顔にキスをしてくる。

 荒い呼吸を繰り返す香澄の額で、つっ……と汗が流れる。

 それを、佑がペロリと舐めてきた。

「や……。だめ……」

「ん?」

 彼に顔を覗き込まれた香澄は、もう息も絶え絶えだ。

「数字の……話、したの覚えてる……?」

「ああ。セックスの激しさというか……プレイのディープさというか……」

「それ……。今回も八になってる……。感じすぎてつらい」

「気持ち良くないか?」

「気持ちいい……から、つらいの。だって限度がなくない? 佑さんは出しちゃったら終わりかもしれないけど……。私、何回も何回も達って、もう本当に恥ずかしいし、疲れるし……」

「ごめんごめん」

「もぉ……」

 文句を言いつつも、香澄は佑の胸板に額をつけてぐりぐりと顔を擦りつける。

「……お手紙書いてた途中だったのに、しちゃった」

「週末だしいいだろ?」

 佑はさらに体勢を変え、のしかかってきた。

「なんなら、抜かずのもう一発してもいいけど……というか、したい」

「だっ、だめ! 無理!」

 佑の絶倫ぶりにゾッとした香澄は、渾身の力で彼を押しのけた。

「駄目です!」

 何とか繋がりを解いた香澄は、精一杯怖い顔をして怒ってみせる。

 けれど佑は緩んだ表情で、ニヤニヤと笑っているだけだ。

「……な、何なの……」

 まじめに話を聞いてくれなさそうな雰囲気に、香澄は眉を寄せ困惑する。

「香澄はきっと子供を怒る時もこうなのかな? って思うと、こう……胸の奥が温かくなったんだ。香澄は何をしても可愛いな」

(駄目だーっ、この人、駄目だ。もう何か色々フニャフニャに甘くなっちゃって、パリッとした所がなくなってる……)

 香澄は無言で頭を抱え、「うぅ……」と唸る。

「手紙は?」

「……もー。こんな状況になって、続きなんて書けないよ。明日」

「それはごめん」

 佑はまったく反省していない顔で笑い、愛しそうに香澄を抱き締めてきた。

「もう一回風呂に入り直さないとな?」

「もぉぉ……」

 時計を見ればもう深夜過ぎになっている。

 ふぁ……と欠伸をすると、佑にもうつったのか彼も欠伸をした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

なりゆきで、君の体を調教中

星野しずく
恋愛
教師を目指す真が、ひょんなことからメイド喫茶で働く現役女子高生の優菜の特異体質を治す羽目に。毎夜行われるマッサージに悶える優菜と、自分の理性と戦う真面目な真の葛藤の日々が続く。やがて二人の心境には、徐々に変化が訪れ…。

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!

臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。 そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。 ※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています ※表紙はニジジャーニーで生成しました

【R18】エリートビジネスマンの裏の顔

白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます​─​──​。 私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。 同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが…… この生活に果たして救いはあるのか。 ※サムネにAI生成画像を使用しています

処理中です...