上 下
980 / 1,544
第十五部・針山夫婦 編

何度でも達ってごらん ☆

しおりを挟む
 その動きに応えるように、佑も子宮口に亀頭をキスさせたまま、蜜壷を掻き回すように腰を動かしてくる。

「ん……っ、ン……」

 香澄はぎゅうっと蜜洞全体で肉棒を締め付け、切なくうめく。

 僅かに顔を離した佑は、快楽に懊悩する彼女の表情を見て微笑み、また口づけてくる。

 ちゅ……と唇をついばみ、「綺麗だよ」と囁き、またキスをしては「可愛い」と際限なしに香澄を愛でてくる。

「んぅ……、ん……」

 ――嬉しい。

 ――けれど恥ずかしい。

 何か言おうとしたが、佑がキスで言葉を封じてくる。

 その間も彼の腰はねっとりと動き、香澄の最奥を刺激してきた。

 香澄は堪らず屹立を締め付け、お腹を波打たせて絶頂を迎えようとする。
 最奥で感じるように調教された体は、激しく動かずとも淫らに達する事ができるようになっていた。

 それを感じた佑が、香澄の耳元で囁いてきた。

「達って」

 低く艶やかな声で告げられ、香澄は堪えていたものを解放した。

「んっ……、ン! ……っあぁああぁ……っ」

 香澄は蜜洞全体で佑を締め付け、淫らに絶頂する。

 彼女が達したのを確認した佑は、薄く笑うとたっぷり潤った蜜洞をズップズップと穿ってきた。

「あぁあっ、あっ、ま、待って……っ! い、いま、達ったばっかり……っ」

 絶頂の収まっていない蜜壷が、エラの張った雁首に刺激されてヒクヒクわななく。

「だからだろう? 香澄にたっぷり感じてもらわないと」

 佑はいやらしい腰使いで、浅い場所から最奥までを、深いストロークで何度も突き上げる。

「ぅんっ、んーっ、ぁ、あ……っ、あぁあ……っ、ん、また……っ、きちゃう……っ」

「いいよ。何度でも達ってごらん」

 佑はずんっずんっと容赦なく香澄を突き上げ、悪魔のように甘く囁いてくる。

「だめっ、……だめ、…………だ、だめっ、……っぁ、あっ……」

 目にたっぷりと涙を溜め、香澄は小さな声で「だめ」を繰り返した。
 けれど押し寄せる快楽の波濤に負け、必死に抗ったが――また絶頂してしまう。

「んーっ! ん! ――――ぅ、あぁああぁ……っ、達く……っ、ぃ……くっ」

 蜜洞がギューッと締まり、佑は持っていかれないように歯を食いしばる。

「締まる……っ」

 唇から漏れた佑の声に、香澄はさらに感じる。

「んぅ……っ、――――ん、…………ん、ぁ…………っ」

 深い法悦に酔いしれた香澄は、一瞬意識をフワッと白く染める。

 どこにいるのか分からなくなった頃、再びズグズグと激しく突き上げられ、悲鳴に似た嬌声を上げた。

「あぁああぁっ! だめっ、おかしくなる……っ、ゆるし、――――てっ」

「おかしく……、なれよ」

 嗜虐的に笑った佑は、香澄の乳房を両手で揉みしだき、指で乳首を摘まんで捏ねてくる。

 刺激を得て勃起した場所を今度はカリカリと引っ掻かれ、香澄は思わず体を揺すって身悶えた。

「んぁああぁ……っ、むねっ、……ちくび、だめっ」

「何をしても『だめ』だな? なら、香澄は何をしたら『いい』って言ってくれるんだ?」

 責めるような口調で言い、佑は香澄を抱き締めて対面座位の体位になる。

 彼は腰の上に香澄を跨がらせ、後ろに両手をついてズグズグと小さく突き上げてくる。
 自重がかかってより深くまで繋がった香澄の脳髄に、甘い淫激が何度も駆け抜けた。

「ぁあぁああうっ、うっ、うううぅっ、あんっ、ぁ、あ、あ、……っあぁんっ」

 下から揺さぶられてガクガクと人形のように震えた香澄は、情けない悲鳴をあげる。

 佑にしがみついて頼ろうとしたが、薄く笑っている彼の目の前に、とろけた顔を晒す羽目になる。

「可愛い顔をしてるな、香澄。真っ赤で涙を流して……。そんなに気持ちいいか?」

 涎がタラリと垂れた口端を、佑は親指で拭う。

 顔を覗き込まれ、恥ずかしくて堪らない。

「うーっ! うぅ、うぅう……っ、き……っ、もち、ぃ……っ」

 気持ち良くて、恥ずかしくて、どうにもならない。

「そんなつらそうな顔をしなくていいよ。気持ちいい時は何も考えず、『気持ちいい』でいいんだ」

「だって……っ、だって、佑さんに変な声とか、変になった顔とか、……見られるっ、の、恥ずかしい……っ」

 手で涙を拭った香澄は、子供のようにべそべそと泣く。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

編み物魔女は、狼に恋する。〜編み物好きOLがスパダリ狼さんに夢と現実で食べられる話。

兎希メグ/megu
恋愛
……私が恋する銀色狼さんは、夢の中では大胆。現実ではスパダリ。そんな憧れの彼が、私の旦那様になっちゃうなんて! 3行あらすじ: 辛い過去のせいで男性不信気味の普通のOL、織部伊都。趣味は編み物と読書。 彼女はある日見るようになった大好きな絵本の世界のような夢の中で編み物魔女として活躍し、憧れの人とそっくりの人型になれる銀狼・ジルバーとイチャイチャしたり、ラブラブする。可愛い子狼との触れ合いも。 現実はブラック企業OLで辛いけど、なぜか憧れの人、白銀理一と接近していったり、趣味の編み物が認められブランド化したり……ついには憧れの人のお嫁さんになるのであった。ざまあもあるよ。 詳細: ブラック企業で日々精神をすり減らす普通のOL、織部伊都(おりべ・いと)には秘密がある。 大好きな絵本の魔法の呪文を歌いながら編み物する事と、出入り業者の白銀理一(しろがね・りいち)に、ひっそりと恋していること……。 白銀との関係悪化を恐れて「顔見知り」の距離で、その姿を眺めていることに満足していた伊都だが……ある日を境に、不思議な夢を見るようになった。 大好きな絵本の世界で魔女役を楽しんでいたら、命の恩人である銀狼、ジルバーの変身した姿が、白銀そっくりである事に驚く。 夢の中で、ジルバーの群れに温かく迎え入れられた魔女こと伊都は、彼らとの関係の中で、五年前の悲しい記憶……彼女が軽い男性不信に掛かる理由となった過去と向き合うこととなる。 一方、伊都には完璧男子に見られる白銀理一にも、癒えぬ傷を抱えていた。 二人の共通点は、愛する人に裏切られたこと……それゆえに、恋愛に前向きになれないこと。 夢に現実に、二人の心が重なって近づく━━魔女とジルバー、伊都と理一のその距離も。 恋に臆病な大人二人が、互いの体温に癒され、ハッピーウェディングを迎えるまでを描く、ラブ・ファンタジー。 *現実お仕事話がメインで、モフモフは冒頭と七章あたりが本番です。 (別名義でムーンライトノベルズ、同名でエブリスタに掲載あり。)

2番目の1番【完】

綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。 騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。 それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。 王女様には私は勝てない。 結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。 ※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです 自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。 批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

公爵令嬢ルナベルはもう一度人生をやり直す

金峯蓮華
恋愛
卒業パーティーで婚約破棄され、国外追放された公爵令嬢ルナベルは、国外に向かう途中に破落戸達に汚されそうになり、自害した。 今度生まれ変わったら、普通に恋をし、普通に結婚して幸せになりたい。 死の間際にそう臨んだが、気がついたら7歳の自分だった。 しかも、すでに王太子とは婚約済。 どうにかして王太子から逃げたい。王太子から逃げるために奮闘努力するルナベルの前に現れたのは……。 ルナベルはのぞみどおり普通に恋をし、普通に結婚して幸せになることができるのか? 作者の脳内妄想の世界が舞台のお話です。

【完結】この運命を受け入れましょうか

なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」  自らの夫であるルーク陛下の言葉。  それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。   「承知しました。受け入れましょう」  ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。  彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。  みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。  だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。  そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。  あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。  これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。  前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。  ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。     ◇◇◇◇◇  設定は甘め。  不安のない、さっくり読める物語を目指してます。  良ければ読んでくだされば、嬉しいです。

ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。

光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。 昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。 逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。 でも、私は不幸じゃなかった。 私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。 彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。 私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー 例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。 「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」 「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」 夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。 カインも結局、私を裏切るのね。 エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。 それなら、もういいわ。全部、要らない。 絶対に許さないわ。 私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー! 覚悟していてね? 私は、絶対に貴方達を許さないから。 「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。 私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。 ざまぁみろ」 不定期更新。 この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。

婚約者に好きな人がいると言われました

みみぢあん
恋愛
子爵家令嬢のアンリエッタは、婚約者のエミールに『好きな人がいる』と告白された。 アンリエッタが婚約者エミールに抗議すると… アンリエッタの幼馴染みバラスター公爵家のイザークとの関係を疑われ、逆に責められる。 疑いをはらそうと説明しても、信じようとしない婚約者に怒りを感じ、『幼馴染みのイザークが婚約者なら良かったのに』と、口をすべらせてしまう。 そこからさらにこじれ… アンリエッタと婚約者の問題は、幼馴染みのイザークまで巻き込むこととなる。 お話につごうの良い、ゆるゆる設定です。どうかご容赦を(・´з`・)

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

処理中です...