979 / 1,549
第十五部・針山夫婦 編
してくれなかったら怒る ☆
しおりを挟む
(……あ……。やらし……)
口から亀頭が抜ける時、先走りと唾液が混ざり、粘度の高い糸を引いて――切れた。
切れた糸の端が唇に落ち、香澄は無意識にそれを舐める。
そのまま、心地いい疲れに身を任せて目を閉じた。
そして口内の粘液を唾液に絡めて飲み下し、ふぅ……と艶冶な息をつく。
「……本当にやらしく育ったな」
佑の声がし、大きな手に頭を撫でられる。
目を開くと、優しい、けれど瞳の奥に隠しきれない情欲を灯した彼がいる。
「この世界で一番可愛くて、いやらしい」
なで、なでと頭を撫でられ、その手が頬に滑り、乱れた髪を撫でつけ、親指が濡れた唇をなぞる。
「……佑さんに、だけだよ……」
「分かってるよ。だから誰にも見せたくないぐらい大切なんだ」
自身の屹立を頬張った唇に、佑は躊躇いなくキスをしてくる。
「ん……」
けれど口が疲れているのを察してか、数度香澄の唇をついばんだあと顔を離した。
「して……いいよな?」
そして香澄を見つめ、これ以上ないほど大きく張り詰めた肉棒に手を添える。
香澄の唾液で濡れた肉槍は、とても卑猥だ。
「……してくれなかったら……怒る……」
香澄は、むぅ、と軽く睨んでみせるふりをして、自ら脚を少し開いた。
「どんなふうに怒るのか、見てみたい気持ちはあるな」
佑は悪戯っぽく笑い、香澄の脚を広げて両方の膝頭にキスをする。
そして沢山舐めて濡らした場所に、興奮した怒張を押し当てた。
「ぁ…………」
〝その時〟を待ち侘び、香澄はうっすら目を開いて佑を見つめる。
彼は最愛の雌を貪る、雄の顔をしていた。
佑は肉竿に手を添え、香澄の目を見つめたまま腰を進めてくる。
小さな蜜孔、ぐぷ……と音を立てて引き伸ばされ、エラの張った一番太い部分を懸命に呑み込む。
「あ……っ、ぁ、…………ん、…………あ……」
太いモノがまっすぐに香澄の膣奥を目指し、ズブズブとその身を埋めてくる。
「香澄の中、あったかいよ。たっぷり濡れてヌルヌルして、柔らかく俺を締め付けてくる」
そう言われただけで切なさが下腹部に伝わり、キュッと彼をきつく包んだ。
「佑さん……。抱き締めて……。ぎゅっ、て」
ハグを求めて両手を伸ばすと、左右の手の甲にキスをした佑が覆い被さってきた。
彼の逞しい胸板に押されて、乳房がひしゃげる。
体温を分け合っているうちに、佑が腰を突き入れて亀頭で子宮口を押し上げてきた。
「ん……っ」
香澄は体の奥底でジィン……と悦びを噛みしめ、思いきり佑を抱き締める。
両腕を首に回し、脚も彼の腰に巻き付けた。
佑も香澄の首筋に顔を埋め、はぁ……っと熱い吐息をつく。
(一生、このままでいたい)
ついそんな事を考えてしまった香澄は、佑の髪を気持ちを込めて梳った。
「あのね。……好きだよ」
何度、この言葉を口にしただろう。
何回言っても、気が済まない。
「俺も、心の底から愛しているよ」
「ん……」
数え切れないぐらい同じセリフを言われても、満足する事を知らない心は、涸れ井戸が水を欲するように佑の愛を希う。
「キス……して」
「ん」
香澄のおねだりを聞き、佑は甘く微笑んで顔を傾ける。
(これ……好き)
佑はキスをする時、愛していると分からせるように頭を撫でてくる。
頭を撫でられているとすべてを肯定されている気がし、このキスはいいものだよ、と教えられている気持ちになる。
唇を合わせたまま、佑がスリスリと鼻先を擦りつけてきた。
いつだったか、佑が「色んなキスの中に、ノーズキスっていうのがあるんだよ」と教えてくれた事があった。
それを思いだしながら、香澄は佑の唇を舐めて暖かな気持ちになる。
お互いの舌先を舐め合っていたのが、次第に深いキスになっていく。
くちゅ……くちゅ、と舌を味わっていると、佑の肉棒を頬張った蜜洞が無意識にピクピクと蠢いた。
口から亀頭が抜ける時、先走りと唾液が混ざり、粘度の高い糸を引いて――切れた。
切れた糸の端が唇に落ち、香澄は無意識にそれを舐める。
そのまま、心地いい疲れに身を任せて目を閉じた。
そして口内の粘液を唾液に絡めて飲み下し、ふぅ……と艶冶な息をつく。
「……本当にやらしく育ったな」
佑の声がし、大きな手に頭を撫でられる。
目を開くと、優しい、けれど瞳の奥に隠しきれない情欲を灯した彼がいる。
「この世界で一番可愛くて、いやらしい」
なで、なでと頭を撫でられ、その手が頬に滑り、乱れた髪を撫でつけ、親指が濡れた唇をなぞる。
「……佑さんに、だけだよ……」
「分かってるよ。だから誰にも見せたくないぐらい大切なんだ」
自身の屹立を頬張った唇に、佑は躊躇いなくキスをしてくる。
「ん……」
けれど口が疲れているのを察してか、数度香澄の唇をついばんだあと顔を離した。
「して……いいよな?」
そして香澄を見つめ、これ以上ないほど大きく張り詰めた肉棒に手を添える。
香澄の唾液で濡れた肉槍は、とても卑猥だ。
「……してくれなかったら……怒る……」
香澄は、むぅ、と軽く睨んでみせるふりをして、自ら脚を少し開いた。
「どんなふうに怒るのか、見てみたい気持ちはあるな」
佑は悪戯っぽく笑い、香澄の脚を広げて両方の膝頭にキスをする。
そして沢山舐めて濡らした場所に、興奮した怒張を押し当てた。
「ぁ…………」
〝その時〟を待ち侘び、香澄はうっすら目を開いて佑を見つめる。
彼は最愛の雌を貪る、雄の顔をしていた。
佑は肉竿に手を添え、香澄の目を見つめたまま腰を進めてくる。
小さな蜜孔、ぐぷ……と音を立てて引き伸ばされ、エラの張った一番太い部分を懸命に呑み込む。
「あ……っ、ぁ、…………ん、…………あ……」
太いモノがまっすぐに香澄の膣奥を目指し、ズブズブとその身を埋めてくる。
「香澄の中、あったかいよ。たっぷり濡れてヌルヌルして、柔らかく俺を締め付けてくる」
そう言われただけで切なさが下腹部に伝わり、キュッと彼をきつく包んだ。
「佑さん……。抱き締めて……。ぎゅっ、て」
ハグを求めて両手を伸ばすと、左右の手の甲にキスをした佑が覆い被さってきた。
彼の逞しい胸板に押されて、乳房がひしゃげる。
体温を分け合っているうちに、佑が腰を突き入れて亀頭で子宮口を押し上げてきた。
「ん……っ」
香澄は体の奥底でジィン……と悦びを噛みしめ、思いきり佑を抱き締める。
両腕を首に回し、脚も彼の腰に巻き付けた。
佑も香澄の首筋に顔を埋め、はぁ……っと熱い吐息をつく。
(一生、このままでいたい)
ついそんな事を考えてしまった香澄は、佑の髪を気持ちを込めて梳った。
「あのね。……好きだよ」
何度、この言葉を口にしただろう。
何回言っても、気が済まない。
「俺も、心の底から愛しているよ」
「ん……」
数え切れないぐらい同じセリフを言われても、満足する事を知らない心は、涸れ井戸が水を欲するように佑の愛を希う。
「キス……して」
「ん」
香澄のおねだりを聞き、佑は甘く微笑んで顔を傾ける。
(これ……好き)
佑はキスをする時、愛していると分からせるように頭を撫でてくる。
頭を撫でられているとすべてを肯定されている気がし、このキスはいいものだよ、と教えられている気持ちになる。
唇を合わせたまま、佑がスリスリと鼻先を擦りつけてきた。
いつだったか、佑が「色んなキスの中に、ノーズキスっていうのがあるんだよ」と教えてくれた事があった。
それを思いだしながら、香澄は佑の唇を舐めて暖かな気持ちになる。
お互いの舌先を舐め合っていたのが、次第に深いキスになっていく。
くちゅ……くちゅ、と舌を味わっていると、佑の肉棒を頬張った蜜洞が無意識にピクピクと蠢いた。
23
お気に入りに追加
2,546
あなたにおすすめの小説
『逃れられない淫らな三角関係』番外編 ヘルプラインを活用せよ!
臣桜
恋愛
『逃れられない淫らな三角関係』の番外編です。
やりとりのある特定の読者さまに向けた番外編(小冊子)です。
他にも色々あるのですが、差し障りのなさそうなものなので公開します。
(他の番外編は、リアルブランド名とかを出してしまっている配慮していないものなので、ここに載せるかは検討中)
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる