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第十四部・東京日常 編

電話をしながら…… ☆

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「!!」

 香澄は着信音を耳にし、冷水を浴びせられたような気持ちになる。

 根性で手に力を入れ、目隠しを取って顔を上げると、ベッドサイドに置かれてあった佑のスマホが着信を告げていた。

(どうしよう……。ひとまず止めないと)

 そう思ったが、佑がずちゅんっと最奥まで亀頭を叩き込み、意識が飛びかける。

「っ…………!!」

 香澄は渾身の力で枕を掴み、絶頂してしまいそうになるのを堪える。

 その時、信じられない事に佑が手を伸ばしてスマホを取り、「もしもし」と電話に応じた。

(嘘でしょ……!?)

 香澄は絶頂している最中で、恐ろしいまでの快楽と驚きで混乱している。

 ピクピクと膣肉が蠢き絶頂してると分かっているはずなのに、佑はさらに子宮口を突き上げてきた。

「河野か。ホテルの荷物……。ああ、ご苦労」

(河野さん……!!)

 そう言えばホテルの部屋に荷物を置きっぱなしで、佑があとから河野に運ばせると言っていたのを思いだした。

 その時、ぐりっと最奥の感じる場所を亀頭でこねられ、香澄はガクガクと脚を震わせる。

「んーっ!! ん、ぅ、うう……っ」

 とっさに香澄は枕に顔を埋め、必死に嬌声を押し殺そうと努力した。

 セックスしながらだというのに、佑はさらに香澄を突き上げてくる。

(何考えてるのっ! ばかっ! ばかっ!)

 香澄は感じながら心の中で佑に悪態をつき、涙と涎を枕に吸わせる。

「今? あー……、今はちょっと手が離せない。離れに置いておいてくれるか? ……分かってる。仕事はちゃんと家でする」

(『手が離せない』なんて言わないで! 河野さん、察しがいいんだから!)

「うーっ!!」

 香澄は枕に顔を埋めたままうなっていたが、佑にぐりぐりと最奥をいじめられ、腰を派手に跳ねさせてまた絶頂した。

「じゃあ、また定時になった頃、連絡をくれ」

 そう言ったあと、佑はシーツの上にポンとスマホを放った。
 その途端、香澄はガバッと顔を上げて佑を振り向き、睨んだ。

「ばかぁっ!」

 涙をボロボロ零して抗議するが、佑は意地の悪い顔で笑っている。
 香澄がこういう反応をすると見越した上で電話にでたのだと分かり、もっと居たたまれなくなる。

「もうっ、知らない!」

 香澄はぷりぷりとお尻を振って佑の屹立を蜜壷から追いだし、這ってベッドから離れようとする。

「んぅっ」

 だが体をコロンと仰向けにされ、さらに腰を掴まれてズルッと引き寄せられた。

「うーっ……」

 怒りたいのに、乱暴に扱われて悦んでいる自分がいて本当に情けない。

 香澄が怒っているのを知り、佑は顔を寄せて謝ってくる。

「ごめん。どんな反応をするか、見てみたくて」

「何をやっているのか、察されたらどうするの? 月曜日から復帰なのに、『こんな不真面目な秘書はいりません』って言われちゃう」

「それを判断するのは俺だよ」

「……社長権限で、そういう判断をしたら駄目です。爛れてる」

「……俺たちは婚約者だろ?」

「いやらしい秘書は嫌なの」

 むくれて呟くと、佑は本当に反省してくれたらしい。

「分かった。本当にごめん。もうしない。許してくれ」

「……仕方がないなぁ」

 香澄は最後に、むぅ……と佑を睨んだあと、溜め息をついて怒りを収めた。

「罰として、今日はもう入れさせてあげない」

「え」

 まだ佑の屹立は硬度を保ったままだ。
 彼は呆然として自分の息子を見て、再度香澄を見る。

「おあずけです」

 少しいい気になった香澄は、つんと顎を上げた。

 ――だが。

「分かった。入れなければいいんだな?」

「えっ?」

 佑は香澄の両脚を抱えたかと思うと、太腿の間に屹立をねじこむ。

「脚、閉じててくれよ」

「ちょ……っ、ちょおっ」

 何をされるのか理解する間もなく、佑は膝立ちになって腰を使いだし、肉茎で香澄の秘唇や肉芽を擦り立ててきた。

「うそぉっ、や! やぁああぁ……っ」

 素股をされ、香澄は混乱する。
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