911 / 1,544
第十四部・東京日常 編
キスしちゃった ☆
しおりを挟む
「香澄はマティアスには優しいな。双子にもだけど」
「必要以上に争いたくない。いつまでもギクシャクするのは嫌」
「……じゃあ、我慢しようかな」
佑は香澄を抱き締め、額や頬にキスをしてから、溜め息混じりに言う。
「香澄が迎えたいって言ってるのに、俺が意地を張り続けるのは〝香澄ファースト〟の信条に反する」
どこかで聞いたフレーズに、香澄は思わず笑う。
「ふふっ、……じゃあ、いい?」
「いいよ。契約書も書かせたし、あいつらだって二度と馬鹿な真似はしないだろう」
「良かった。ありがとう」
香澄は佑の体を押し、仰向けにさせると彼の腰を跨ぐ。
両手で佑の頬を包んで愛しげに見つめ、少し迷ってから彼の口元を手で覆い、その上からキスをした。
佑は目だけで、「とても不服だ」と訴えてくる。
「月曜日の復帰を前に、風邪を引いては困るのです。御免!」
最後は武士のように言うと、佑が体を揺らして笑った。
「ったく、香澄はずるいな。何でも可愛さで誤魔化そうとするんだから」
「可愛いって思ってくれてるの、佑さんぐらいだよ」
クスクス笑い、香澄はじんわりと体の奥に根付いた火を誤魔化そうとする。
「……いい眺め」
「ん?」
呟いた佑の視線を追うと、香澄の乳房が佑の胸板でふんわりと押し潰されているのが見える。
「もう、えっちだなぁ」
「エッチだよ? 揉みたいし、吸いたい」
「んー……。それぐらいなら……いいのかな?」
体液を口にすれば風邪がうつるかもしれない。
けれど胸を揉むぐらいならいいのでは……と、妥協点を見つけようとする。
(よし)
香澄は体の位置をずらし、佑の口元に乳房を押し当てた。
すると佑は両手で香澄の尻たぶを掴んでくる。
「ん……」
佑は香澄の乳輪を舐めてから、乳首を口に含む。
「あぁ……、ん……、ん」
躾けられた体は、乳首を吸われ、舌でねぶられるだけで下腹部にジン……と熾火を作る。
佑は香澄の肉感的な尻たぶに、指先を食い込ませて揉んだ。
そのあと秘所に指を這わせ、濡れた場所がクパ……と音を立てるほど左右に開いた。
「やだ……もう」
卑猥な水音を聞いて、香澄は赤面しながら佑を軽く睨んだ。
「濡らしてるのは香澄だろう?」
佑は嬉しそうに微笑み、睨まれても効いていないので始末が悪い。
「た、佑さんなんて窒息すればいいんだ」
恥ずかしくなった香澄は、乳房を佑の顔に押しつけて窒息を試みる。
だが――。
「ひぁんっ」
乳首を軽く噛まれ、濡れた秘部を指で撫でられて悲鳴を上げた。
「悪いうさぎだな。本当にうさぎなら、この辺にある尻尾を引っ張っていたところだけど」
そう言って佑は、香澄の尾てい骨の辺りをサワサワと撫でてくる。
「やぁっ……、も、もぉ。動物の尻尾は引っ張ったら駄目なんだよ?」
そう言いつつ、香澄は佑の耳を軽く引っ張る。
「俺の中で香澄うさぎは、甘えたがりで俺がいないと寂しくて死にそうになるし、すぐ発情期になって、孕んだら多産なうさぎ。……いいだろ?」
「良くない! 男の人の悪い妄想が固まってる」
文句を言いながらも、香澄は佑の両頬を手で包み「んーっ」とキスをする。
「ん……、ん!」
自分優位でキスをしたつもりだったが、秘部を撫でていた佑の指がツプリと蜜口に入り込み、彼女は切ない吐息を漏らして体を震わせた。
「仕方がないだろう? 香澄は俺の理想の女なんだから。一杯夢が詰まってしまうんだよ」
佑は片手で香澄を抱き寄せ、もう片方の手でクチュクチュと蜜壷を暴く。
低い声で囁かれるのが堪らなく、香澄は顔を真っ赤にして喘ぎ声を堪えた。
「あ……っ、ん、ぁ……。あ、……あ!」
「ん?」
小さな喘ぎ声のあとに素の「あ!」が入り、佑が香澄の顔を覗き込む。
「……キ、キス、しちゃった」
あれだけしないように気を付けていたのに、勢いでキスをしてしまい、香澄は猛省する。
それを聞いて佑は「ふはっ」と気の抜けた笑いを漏らし、香澄の頬に唇を押しつけた。
「さて、佑菌に勝てるかな?」
「ん……っ、ふふっ、菌とか使ったら駄目……っ、あはは……っ」
香澄はクスクス笑いながら、蜜壷を指で刺激されて感じている。
そんな香澄を愛しそうな目で見たあと、佑は一度指を引き抜き、香澄を押し倒した。
「必要以上に争いたくない。いつまでもギクシャクするのは嫌」
「……じゃあ、我慢しようかな」
佑は香澄を抱き締め、額や頬にキスをしてから、溜め息混じりに言う。
「香澄が迎えたいって言ってるのに、俺が意地を張り続けるのは〝香澄ファースト〟の信条に反する」
どこかで聞いたフレーズに、香澄は思わず笑う。
「ふふっ、……じゃあ、いい?」
「いいよ。契約書も書かせたし、あいつらだって二度と馬鹿な真似はしないだろう」
「良かった。ありがとう」
香澄は佑の体を押し、仰向けにさせると彼の腰を跨ぐ。
両手で佑の頬を包んで愛しげに見つめ、少し迷ってから彼の口元を手で覆い、その上からキスをした。
佑は目だけで、「とても不服だ」と訴えてくる。
「月曜日の復帰を前に、風邪を引いては困るのです。御免!」
最後は武士のように言うと、佑が体を揺らして笑った。
「ったく、香澄はずるいな。何でも可愛さで誤魔化そうとするんだから」
「可愛いって思ってくれてるの、佑さんぐらいだよ」
クスクス笑い、香澄はじんわりと体の奥に根付いた火を誤魔化そうとする。
「……いい眺め」
「ん?」
呟いた佑の視線を追うと、香澄の乳房が佑の胸板でふんわりと押し潰されているのが見える。
「もう、えっちだなぁ」
「エッチだよ? 揉みたいし、吸いたい」
「んー……。それぐらいなら……いいのかな?」
体液を口にすれば風邪がうつるかもしれない。
けれど胸を揉むぐらいならいいのでは……と、妥協点を見つけようとする。
(よし)
香澄は体の位置をずらし、佑の口元に乳房を押し当てた。
すると佑は両手で香澄の尻たぶを掴んでくる。
「ん……」
佑は香澄の乳輪を舐めてから、乳首を口に含む。
「あぁ……、ん……、ん」
躾けられた体は、乳首を吸われ、舌でねぶられるだけで下腹部にジン……と熾火を作る。
佑は香澄の肉感的な尻たぶに、指先を食い込ませて揉んだ。
そのあと秘所に指を這わせ、濡れた場所がクパ……と音を立てるほど左右に開いた。
「やだ……もう」
卑猥な水音を聞いて、香澄は赤面しながら佑を軽く睨んだ。
「濡らしてるのは香澄だろう?」
佑は嬉しそうに微笑み、睨まれても効いていないので始末が悪い。
「た、佑さんなんて窒息すればいいんだ」
恥ずかしくなった香澄は、乳房を佑の顔に押しつけて窒息を試みる。
だが――。
「ひぁんっ」
乳首を軽く噛まれ、濡れた秘部を指で撫でられて悲鳴を上げた。
「悪いうさぎだな。本当にうさぎなら、この辺にある尻尾を引っ張っていたところだけど」
そう言って佑は、香澄の尾てい骨の辺りをサワサワと撫でてくる。
「やぁっ……、も、もぉ。動物の尻尾は引っ張ったら駄目なんだよ?」
そう言いつつ、香澄は佑の耳を軽く引っ張る。
「俺の中で香澄うさぎは、甘えたがりで俺がいないと寂しくて死にそうになるし、すぐ発情期になって、孕んだら多産なうさぎ。……いいだろ?」
「良くない! 男の人の悪い妄想が固まってる」
文句を言いながらも、香澄は佑の両頬を手で包み「んーっ」とキスをする。
「ん……、ん!」
自分優位でキスをしたつもりだったが、秘部を撫でていた佑の指がツプリと蜜口に入り込み、彼女は切ない吐息を漏らして体を震わせた。
「仕方がないだろう? 香澄は俺の理想の女なんだから。一杯夢が詰まってしまうんだよ」
佑は片手で香澄を抱き寄せ、もう片方の手でクチュクチュと蜜壷を暴く。
低い声で囁かれるのが堪らなく、香澄は顔を真っ赤にして喘ぎ声を堪えた。
「あ……っ、ん、ぁ……。あ、……あ!」
「ん?」
小さな喘ぎ声のあとに素の「あ!」が入り、佑が香澄の顔を覗き込む。
「……キ、キス、しちゃった」
あれだけしないように気を付けていたのに、勢いでキスをしてしまい、香澄は猛省する。
それを聞いて佑は「ふはっ」と気の抜けた笑いを漏らし、香澄の頬に唇を押しつけた。
「さて、佑菌に勝てるかな?」
「ん……っ、ふふっ、菌とか使ったら駄目……っ、あはは……っ」
香澄はクスクス笑いながら、蜜壷を指で刺激されて感じている。
そんな香澄を愛しそうな目で見たあと、佑は一度指を引き抜き、香澄を押し倒した。
33
お気に入りに追加
2,511
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
なりゆきで、君の体を調教中
星野しずく
恋愛
教師を目指す真が、ひょんなことからメイド喫茶で働く現役女子高生の優菜の特異体質を治す羽目に。毎夜行われるマッサージに悶える優菜と、自分の理性と戦う真面目な真の葛藤の日々が続く。やがて二人の心境には、徐々に変化が訪れ…。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる