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第十三部・イタリア 編

他の男の味を覚えるなよ? ☆

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 香澄は白いお腹を波打たせて荒い呼吸を繰り返し、ときおり口内に溜まった唾を飲み込んでは「んーっ」とうなる。

 やがて膣内が収斂し、香澄は体を何度もくねらせて絶頂が近い事を知らせた。

「やぁ……っ、あ、ぁ、く……る、――きちゃ、ぅ」

 狂おしく頭を振ると、ソファに髪が擦れて耳元でサリサリと音が聞こえる。

 頭の中に心臓があるのではと思う程鼓動が速くなり、体も熱くなって汗が噴きでた。

 ぐぅっとせり上がった快楽を、歯を食いしばって堪えようとするも、佑の指が膨らんだ真珠をピンッと弾いた事であっけなく限界を越えた。

「あっ、……く、ぁっ、――――あっ、あぁああぁ……っ、――――ぁ、あ…………」

 佑の指を思いきり喰い締め、香澄は全身に力を入れてガクガクと痙攣する。

 唇の端からトロォ……と涎が垂れても、手で拭う余裕もない。

「可愛い……。最高の達き顔だ」

 嬉しそうに目を細めた佑は身を屈め、ちゅ……と彼女の唇をついばんだ。
 そして口端から零れた涎を舐め、また唇を味わう。

「ん……、ぅ……ん」

 くちゅ、くちゅ……と口内をくまなく舐められ、香澄は達したばかりの敏感な体でピクピクと応える。
 淫奔な体は感じすぎて、キスだけで快楽を拾うようになってしまった。

「香澄、起きられる?」

「うん……」

 佑に抱き起こされた香澄は、無意識に彼の下腹部を見ていた。

 ジーンズの股間を盛り上げている存在を認め、ジワッと頬が熱を持つ。
 ちらりと佑を伺うと、香澄を見つめたままジーンズのボタンを外し、ファスナーを下げたところだ。

「佑さん」

「ん?」

 彼の手に自身の手を重ね、香澄は少し上目遣いに彼を見る。

「口で……してあげる」

 ソファの上に膝をつき、香澄は彼の下腹部に手を這わせた。

「無理しなくていいよ」

「ううん、無理じゃない。……私だって佑さんを愛したいもん。気持ち良くなってほしいの」

 香澄はそう言って床に下り、佑の脚を開かせその間に収まった。

 彼もその気になってくれたのか、下着ごとジーンズを下げ、香澄がやりやすいようにしてくれる。

 佑の屹立は興奮して大きく漲っているが、香澄はまだまだ大きく硬くなる事を知っている。

 手で軽く握ると、やはり熱い。
 軽く手を上下させた途端に、太さが増した気がした。

「あ……」

 香澄は自分を気持ち良くしてくれる器官をトロンとした目で見つめると、口を開いて舌を出し、ぺちょりと平らな部分を亀頭に押しつけた。
 舌で包み込むようにしてレロレロと亀頭を舐めると、は……と佑が吐息をつく。

 大きな手で頭を撫でられ、香澄は「んん……」とうなりながらゆっくり彼の亀頭を口に含んだ。
 唇をすぼめ、気持ちいいらしい雁首を重点的に攻める。
 口内では亀頭を舐め回し、唇のあわいから泡立った唾液が零れた。

「香澄……。やらしい。上手になったな」

「ほんふぉ?」

 中途半端に屹立を咥えたまま尋ねると、声の振動が伝わったのか佑がチロリと唇を舐めた。

「絶対他の男の味を覚えるなよ?」

「んぅ……」

 頬をつつかれ、香澄は困ったように佑を見上げる。
 ちゅぽ……と口を離し、不満そうに唇を尖らせた。

「そんな事、絶対ないもん。絶対に佑さんだけ。佑さんしかいらない」

「分かってるよ」

 佑は身を屈め、香澄の唇にキスをする。

 香澄がフェラチオをしていても、こうして躊躇わずキスをしてくれるのが好きで堪らない。
 だからこそ、もっと奉仕してあげたいと思った。

「香澄、一緒に気持ち良くなろう。おいで」

 そう言って佑はカウチソファの上に仰向けになり、香澄は恥じらいながら佑の顔を跨いだ。

 再び亀頭を何度も舐め、ぐぷ……と口内に含む。
 唇はすぼめ、歯を当てないようにして顔を上下させた。

「ぁあ……」

 佑が色っぽい声を出し、香澄の太腿やお尻を両手で撫で回す。
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