【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

文字の大きさ
上 下
815 / 1,559
第十三部・イタリア 編

シメのうさぎ ☆

しおりを挟む
「え?」

「ん? どうした?」

「『ホリデーからニューイヤーに会わせて、そっち行くかな?』だって」

「はぁ?」

 佑が困惑した顔で香澄を見て、首を左右に振りながら溜め息をついた。

「あいつら日本人が年越しを大事にしてるの分かっていながら、そう言ってるな。相変わらずタチの悪い……」

「んー、でも〝あれ〟以来だから、仲直りに一緒に年越しそば食べるのもいいかも?」

「本気で言ってるのか?」

 思わず佑が目を剥き、香澄は戸惑う。

「だって……。うーん、二人っきりにはなりたいけど、年越しぐらいいいんじゃない? ほら、御劔家の皆さんも呼んで、皆でお泊まりパーティーするとか」

 佑の目に落胆の色が宿るのを見て、香澄は焦ってつけ加える。

「二人きりはクリスマスに楽しめば良くない? せっかくドイツから来てくださるって言うし……」

「ふぅん……。香澄は俺よりもあいつらを優先するのか」

 拗ねた声に、香澄はますます焦る。

「そ、そうじゃなくて……っ。み、皆で仲良くしたいだけで……っ」

 香澄は焦ってソファの上に正座し、佑の顔を覗き込む。

 両手で彼の頬を包むと、佑は不承不承という感じで見つめてくる。
 香澄は「ね?」と小首を傾げてみた。

 すると、佑がフッと微笑んだ。

「嘘だよ。少し拗ねてみただけだ。香澄が望むなら、皆で年越ししても構わない」

「本当?」

「ただ、皆帰ったら……分かってるな?」

 逆に佑の手にスルリと頬を撫でられ、腰にゾクッと震えが走る。
「あ……」と声を漏らした時には、佑の美しい顔が迫ってキスをされていた。

 そのまま後頭部と腰を支えられて、優しくソファの上に押し倒される。

「もう……、大丈夫か?」

 出血の事を言われ、香澄はじわっと頬を染める。

「う……うん。大丈夫……」

 返事を聞いてから、佑はスルリと香澄の脛から脚を撫で上げてきた。

 佑はふくらはぎ、膝、太腿と手を移動させながら、スウェットワンピースの裾をたくし上げる。

「久しぶりの和食で満足したし、あとはシメのうさぎを食べるだけだな」

「も、もぉ……。ん……」

 佑の手が腹部から胸に到達し、ライトグレーの布地の下でもぞもぞと蠢く。
 そしてブラジャーのホックを外し、浮いたカップの間に彼の手が潜り込んだ。

「ん……」

 しっとりとした白い乳房を佑の掌が包み、しばらくその滑らかな感触を楽しむ。

 乳房の形に添って手を動かしているだけなのに、彼の少し硬い掌に乳首が擦れると、次第にそこがいやらしく勃起していく。

「あ……」

「ん? まだ触ってるだけなのに、乳首尖ってきたけど?」

「……やだ……。も……」

 佑に触れられて彼の香りを嗅ぐだけで、香澄の体の奥に熾火ができる。

 ヘーゼルの美しい目の奥に、「食べてやる」という獣の色気を感じた。

 佑が醸し出す雰囲気ひとつで、香澄は本当に自分がうさぎになった気分になる。
 大好きな彼の前でだけ、自分はどんな姿にでもなれる。

「柔らかい……。すべすべだ」

 もっちりとした香澄の乳房を佑が揉み、吐息混じりに呟く。

「……佑さんのために磨いた体だよ。……食べても、いいよ」

 香澄は少しかすれた声で返事をし、佑を受け入れるために目を閉じた。

 佑が静かに息をついた音が聞こえ、ワンピースの前が大きく捲られて胸元まで露わになる。

「おいしそ……」

 真っ白な双丘の先端に、色づいた蕾がある。

 佑を誘うかのように熟したそこに、彼は吸い寄せられるように唇を寄せ――食んだ。

「ん……っ」

 胸の先端が温かな口腔に包まれ、香澄は吐息を漏らす。
 佑はれろ、れろ、と丁寧にそこを舐め、硬く凝った場所にちゅっとキスをする。

「美味しい……。可愛い……」

 前歯で乳首を甘噛みされると、下腹部がジィン……と痺れた。

「あ……っ、ぁ」

 香澄は堪らず腰を揺らし、妖艶に体をくねらせる。
 思わず下腹部を触ろうとしたけれど、その手が佑の腕に触れてビクッとする。

「ん?」

 佑は分かっていながら、「どうしてほしい?」と、目で尋ねてくる。
しおりを挟む
感想 560

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜

青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」 三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。 一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。 「忘れたとは言わせねぇぞ?」 偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。 「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」 その溺愛からは、もう逃れられない。 *第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜

Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。 渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!? 合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡―― だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。 「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき…… 《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...