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第十二部・パリ 編
俺と一緒にどこまでも堕ちてくれるか? ☆
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「逃がさないよ」
だが佑に腰を掴まれ、ズルズルと体を引きずられた挙げ句、またズンッと突き上げられた。
「っきゃあぁあ……っ!!」
ピンッと香澄の脚が伸び、つま先に力が入ってまた彼女は達した。
「香澄、なんで達きっぱなしなんだ? エロすぎる」
「っやぁ、知ら、――な、……ぃっ」
涙でグシャグシャになった顔で訴えるが、佑は腰を止める事ができないでいるようだ。
おまけに彼が腰を突き入れるたび、うさぎの尻尾に力が加わって香澄を苛む。
「あぅ、あ、あゃ、――んーっ、んぁっ、あぁあ、あんっ」
乱れ喘ぐ香澄を見下ろした佑は、興奮しきった目で彼女の嬌態を堪能したあと、ベッドの上に置いてあった小さなリモコンに手を伸ばした。
それを香澄が知るすべもなく――。
「っいやぁあああぁっ!!」
お尻に入っていたうさぎの尻尾が忘れた頃に震え、香澄はドッと汗を掻いて呼吸を止めた。
「っ~~~~ん、ぅ、――――ううぅううっ」
香澄は目を閉じて体をくねらせ、パクパクと唇を喘がせて力の限り悶えた。
「生きのいいうさぎだ」
彼はご機嫌に、歌うように呟いて口角をつり上げた。
うさ耳うさ尻尾をつけた香澄が、自分に貫かれてビクビクと跳ねているさまは、まさに〝生きのいいうさぎ〟だ。
可哀想と思う気持ちも勿論あるのだが、一度解き放たれた獣性はなかなか収まらない。
ランスに向かってエミリアに会い、ドイツではフランクに会って自身の心の闇とも向き合った。
傷付けられた香澄も自分も、何も癒やされない。
エミリアは反省の色を見せないし、消沈したフランクにあの時罵声を浴びせれば、自分が悪者に思えて自己嫌悪に陥っただろう。
なるべく冷静に、大人の判断を見せたつもりだったが、佑の心ではまだ消化しきれない思いが荒れ狂っているのだ。
許されるなら、エミリアが女性だろうがもっと手酷い罰を与えてやりたかった。
あの女に触れるのも忌まわしいが、暴力を振るい、罵倒してやりたいという真っ黒な欲望が佑の胸の内を渦巻いている。
あの老人に対しても、「お前があの女を甘やかしたから」となじって、精神的に追い詰めてやりたかった。
だがそれをしてしまえば、自分は人でなくなってしまう。
もう二度と、香澄を抱く資格がなくなる気がして、それだけが怖かった。
透明感のある彼女の目に見つめられ、この体に染みついた罪を見透かされたらどうしよう、と思った。
汚れた自分が触れたら、純白な彼女を真っ黒に染め上げる気がした。
「……はは……っ」
ガツガツと香澄を穿ちながら、佑は気の抜けた笑いを漏らす。
――もうこの手はすでに汚れている。
――なぁ、香澄。
――俺と一緒にどこまでも堕ちてくれるか?
目の奥が熱い。
知らないが、涙が浮かびそうになっていた。
――悲しいはずはないのに。
――香澄と一緒にいられて、彼女の体を思う存分貪られて幸せなのに。
なぜ――。
「……た、……っすく、さ……っ」
大きな目からポロポロ涙を零して、香澄が両手を差しだしてくる。
「なんだ? 香澄」
愛しそうに目を細め、佑は香澄の両手を握った。
指を絡め、自分に縋り付いてくれる華奢な体を引き寄せ、胡座を掻いた膝の上に乗せた。
「ん……っ、あぁっ、……あぁああっ」
自重が加わってより深くまで繋がった香澄が、また佑をきつく締め上げて体を痙攣させる。
「あぁ、……きつい、締まる」
――解き放ってしまいたい。
温かな香澄の体内に、自分の欲を、ありとあらゆるモノをぶちまけてやりたい。
そう思った瞬間、涙が零れた。
「た、――――すく、さん?」
香澄が心配そうに顔を寄せ、小さな舌で佑の頬にできた涙の筋を舐める。
だが佑に腰を掴まれ、ズルズルと体を引きずられた挙げ句、またズンッと突き上げられた。
「っきゃあぁあ……っ!!」
ピンッと香澄の脚が伸び、つま先に力が入ってまた彼女は達した。
「香澄、なんで達きっぱなしなんだ? エロすぎる」
「っやぁ、知ら、――な、……ぃっ」
涙でグシャグシャになった顔で訴えるが、佑は腰を止める事ができないでいるようだ。
おまけに彼が腰を突き入れるたび、うさぎの尻尾に力が加わって香澄を苛む。
「あぅ、あ、あゃ、――んーっ、んぁっ、あぁあ、あんっ」
乱れ喘ぐ香澄を見下ろした佑は、興奮しきった目で彼女の嬌態を堪能したあと、ベッドの上に置いてあった小さなリモコンに手を伸ばした。
それを香澄が知るすべもなく――。
「っいやぁあああぁっ!!」
お尻に入っていたうさぎの尻尾が忘れた頃に震え、香澄はドッと汗を掻いて呼吸を止めた。
「っ~~~~ん、ぅ、――――ううぅううっ」
香澄は目を閉じて体をくねらせ、パクパクと唇を喘がせて力の限り悶えた。
「生きのいいうさぎだ」
彼はご機嫌に、歌うように呟いて口角をつり上げた。
うさ耳うさ尻尾をつけた香澄が、自分に貫かれてビクビクと跳ねているさまは、まさに〝生きのいいうさぎ〟だ。
可哀想と思う気持ちも勿論あるのだが、一度解き放たれた獣性はなかなか収まらない。
ランスに向かってエミリアに会い、ドイツではフランクに会って自身の心の闇とも向き合った。
傷付けられた香澄も自分も、何も癒やされない。
エミリアは反省の色を見せないし、消沈したフランクにあの時罵声を浴びせれば、自分が悪者に思えて自己嫌悪に陥っただろう。
なるべく冷静に、大人の判断を見せたつもりだったが、佑の心ではまだ消化しきれない思いが荒れ狂っているのだ。
許されるなら、エミリアが女性だろうがもっと手酷い罰を与えてやりたかった。
あの女に触れるのも忌まわしいが、暴力を振るい、罵倒してやりたいという真っ黒な欲望が佑の胸の内を渦巻いている。
あの老人に対しても、「お前があの女を甘やかしたから」となじって、精神的に追い詰めてやりたかった。
だがそれをしてしまえば、自分は人でなくなってしまう。
もう二度と、香澄を抱く資格がなくなる気がして、それだけが怖かった。
透明感のある彼女の目に見つめられ、この体に染みついた罪を見透かされたらどうしよう、と思った。
汚れた自分が触れたら、純白な彼女を真っ黒に染め上げる気がした。
「……はは……っ」
ガツガツと香澄を穿ちながら、佑は気の抜けた笑いを漏らす。
――もうこの手はすでに汚れている。
――なぁ、香澄。
――俺と一緒にどこまでも堕ちてくれるか?
目の奥が熱い。
知らないが、涙が浮かびそうになっていた。
――悲しいはずはないのに。
――香澄と一緒にいられて、彼女の体を思う存分貪られて幸せなのに。
なぜ――。
「……た、……っすく、さ……っ」
大きな目からポロポロ涙を零して、香澄が両手を差しだしてくる。
「なんだ? 香澄」
愛しそうに目を細め、佑は香澄の両手を握った。
指を絡め、自分に縋り付いてくれる華奢な体を引き寄せ、胡座を掻いた膝の上に乗せた。
「ん……っ、あぁっ、……あぁああっ」
自重が加わってより深くまで繋がった香澄が、また佑をきつく締め上げて体を痙攣させる。
「あぁ、……きつい、締まる」
――解き放ってしまいたい。
温かな香澄の体内に、自分の欲を、ありとあらゆるモノをぶちまけてやりたい。
そう思った瞬間、涙が零れた。
「た、――――すく、さん?」
香澄が心配そうに顔を寄せ、小さな舌で佑の頬にできた涙の筋を舐める。
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