750 / 1,559
第十二部・パリ 編
室内うさぎ狩り ☆
しおりを挟む
「北海道には香澄みたいな可愛いうさぎやたぬきが歩き回ってるのかな」
どうしたらいいか分からずに立っていると、佑にいざなわれてベッドルームに連れて行かれた。
「うさぎは分からないけど、たぬきはうちの近所をうろついてるよ。狐も見かけるし、クマは山際の区にはよく下りるし」
香澄をベッドに座らせた佑は、真剣な顔で彼女を見る。
「……あんまり子供っぽい服は趣味じゃないけど、香澄がうさぎやクマの着ぐるみパジャマを着てたら新しい扉を開くかも……」
「開かなくていいよ!」
思わず突っ込み、香澄は笑う。
佑と話していると楽しくて、卑猥なアクセサリーをつけているのについ笑ってしまう。
それでキュッとアナルプラグを締めてしまい、香澄は微かに顔を歪める。
「香澄は? これをつけて新しい扉が開いた?」
油断した時に不意を突かれ、佑が香澄の乳首についたリングをピンと弾いてきた。
「あんっ」
とっさに小さな悲鳴が漏れ、香澄は思いもよらない甘い声に赤面する。
思わず両手で口元を覆ってソロリと佑を見ると、彼は愉悦に満ちた表情で笑っていた。
(あ……)
笑い合っていたのに、今の一瞬で彼はムードを作り出してしまった。
「さて」
佑は笑みを深め、香澄の横に手をつく。
思わず香澄は両手を後ろにつき、モソモソと足も動かして佑から距離を取ろうとする。
「室内でうさぎ狩りができるなんて、実に贅沢だな」
佑は香澄のうさ耳を撫で、そのまま彼女の頬に掌を滑らせる。
顎の下をこちょこちょとくすぐって、ニップルリングに続いているチェーンをツンと引っ張った。
「ん……っ」
「香澄、……しよう?」
佑は香澄の背中に手を当て、優しく押し倒す。
不安げな表情で胸元を隠した手を、彼が優しく左右に開いてきた。
彼は内股になっている香澄の太腿を撫で、柔らかな皮膚を掌で味わう。
「……優しく……してね。色々してもいいけど、怖かったり痛いのはいや」
「分かってるよ」
佑はちゅ、とキスをし、そのあと何度も唇をついばんできた。
不思議な事に未知のアクセサリーを着けられていた羞恥や不安も、佑にキスをされるととろけて消えていく。
(佑さんの唇、柔らかい……。あったかくて気持ちいい……)
うっとりと目を閉じてキスを続けていると、佑が頭をいい子、いい子と撫でてきた。
(こうされるの好き……。キスがいい事だって教えられてるみたい)
とろり、と心の奥に甘い蜂蜜が滴った気持ちになる。
意識がフワフワ甘くなり、佑の呼吸や体温、香りや舌使いにすべてが呑まれていく。
「ぁ……、ん……、ン……ちゅ」
キスをされているうちに、香澄もおずおずと自ら舌をすり合わせていた。
滑らかな舌が擦れ合い、トロトロとした心地よさが脳髄に悦楽を教え込んでいく。
キスをしているだけで、お腹の奥がジュン……と潤っていくのも分かる。
(もっと……。キス)
香澄は両腕を佑の首に回し、彼の髪を撫でた。
キスの息継ぎに佑の匂いを嗅ぎ、ウード&ベルガモッドのトップノートを堪能する。
(好き……。この香り……。佑さんがつけていると思うだけで感じちゃう)
上唇と下唇を甘噛みされ、切ない吐息が漏れる。
震えた息がきっかけになったかのように、戯れのようだったキスが深さを増した。
佑の舌が口内を舐め、香澄の小さな舌をグルリと舐めてくる。
前歯の裏側や口蓋を舌先でくすぐられ、歯列をなぞられた。
「あふ……っ」
堪らず香澄は口内に溜まった唾液をゴクンと嚥下した。
身じろぎをすると佑の胸板に自分の乳首がこすれて、何とも言えない感覚に襲われる。
香澄は気持ちよさを表すように、彼の首から筋肉質な肩、滑らかな背中を撫でた。
佑も香澄の体のラインを何度も辿り、仰向けになってもなお質量を見せつける乳房を揉む。
「……あ……」
二人の唇が離れ、舌先からトロォ……と糸が引く。
はふ、はふと呼吸を繰り返す香澄は、もう完全にメスの目をしていた。
「香澄、可愛いよ」
愛しげに目を細めた佑が、もう一度ちゅ、と唇を吸う。
それから首筋、鎖骨、デコルテと吸い付く場所を変え、内腿を執拗に撫でたあとに秘唇に至る。
どうしたらいいか分からずに立っていると、佑にいざなわれてベッドルームに連れて行かれた。
「うさぎは分からないけど、たぬきはうちの近所をうろついてるよ。狐も見かけるし、クマは山際の区にはよく下りるし」
香澄をベッドに座らせた佑は、真剣な顔で彼女を見る。
「……あんまり子供っぽい服は趣味じゃないけど、香澄がうさぎやクマの着ぐるみパジャマを着てたら新しい扉を開くかも……」
「開かなくていいよ!」
思わず突っ込み、香澄は笑う。
佑と話していると楽しくて、卑猥なアクセサリーをつけているのについ笑ってしまう。
それでキュッとアナルプラグを締めてしまい、香澄は微かに顔を歪める。
「香澄は? これをつけて新しい扉が開いた?」
油断した時に不意を突かれ、佑が香澄の乳首についたリングをピンと弾いてきた。
「あんっ」
とっさに小さな悲鳴が漏れ、香澄は思いもよらない甘い声に赤面する。
思わず両手で口元を覆ってソロリと佑を見ると、彼は愉悦に満ちた表情で笑っていた。
(あ……)
笑い合っていたのに、今の一瞬で彼はムードを作り出してしまった。
「さて」
佑は笑みを深め、香澄の横に手をつく。
思わず香澄は両手を後ろにつき、モソモソと足も動かして佑から距離を取ろうとする。
「室内でうさぎ狩りができるなんて、実に贅沢だな」
佑は香澄のうさ耳を撫で、そのまま彼女の頬に掌を滑らせる。
顎の下をこちょこちょとくすぐって、ニップルリングに続いているチェーンをツンと引っ張った。
「ん……っ」
「香澄、……しよう?」
佑は香澄の背中に手を当て、優しく押し倒す。
不安げな表情で胸元を隠した手を、彼が優しく左右に開いてきた。
彼は内股になっている香澄の太腿を撫で、柔らかな皮膚を掌で味わう。
「……優しく……してね。色々してもいいけど、怖かったり痛いのはいや」
「分かってるよ」
佑はちゅ、とキスをし、そのあと何度も唇をついばんできた。
不思議な事に未知のアクセサリーを着けられていた羞恥や不安も、佑にキスをされるととろけて消えていく。
(佑さんの唇、柔らかい……。あったかくて気持ちいい……)
うっとりと目を閉じてキスを続けていると、佑が頭をいい子、いい子と撫でてきた。
(こうされるの好き……。キスがいい事だって教えられてるみたい)
とろり、と心の奥に甘い蜂蜜が滴った気持ちになる。
意識がフワフワ甘くなり、佑の呼吸や体温、香りや舌使いにすべてが呑まれていく。
「ぁ……、ん……、ン……ちゅ」
キスをされているうちに、香澄もおずおずと自ら舌をすり合わせていた。
滑らかな舌が擦れ合い、トロトロとした心地よさが脳髄に悦楽を教え込んでいく。
キスをしているだけで、お腹の奥がジュン……と潤っていくのも分かる。
(もっと……。キス)
香澄は両腕を佑の首に回し、彼の髪を撫でた。
キスの息継ぎに佑の匂いを嗅ぎ、ウード&ベルガモッドのトップノートを堪能する。
(好き……。この香り……。佑さんがつけていると思うだけで感じちゃう)
上唇と下唇を甘噛みされ、切ない吐息が漏れる。
震えた息がきっかけになったかのように、戯れのようだったキスが深さを増した。
佑の舌が口内を舐め、香澄の小さな舌をグルリと舐めてくる。
前歯の裏側や口蓋を舌先でくすぐられ、歯列をなぞられた。
「あふ……っ」
堪らず香澄は口内に溜まった唾液をゴクンと嚥下した。
身じろぎをすると佑の胸板に自分の乳首がこすれて、何とも言えない感覚に襲われる。
香澄は気持ちよさを表すように、彼の首から筋肉質な肩、滑らかな背中を撫でた。
佑も香澄の体のラインを何度も辿り、仰向けになってもなお質量を見せつける乳房を揉む。
「……あ……」
二人の唇が離れ、舌先からトロォ……と糸が引く。
はふ、はふと呼吸を繰り返す香澄は、もう完全にメスの目をしていた。
「香澄、可愛いよ」
愛しげに目を細めた佑が、もう一度ちゅ、と唇を吸う。
それから首筋、鎖骨、デコルテと吸い付く場所を変え、内腿を執拗に撫でたあとに秘唇に至る。
23
お気に入りに追加
2,572
あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。


【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる