【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

第十一部・スペイン 編

どうして怒ったか分かる？ ☆

「あぅーっ、う、うぅうっ、ううぁっ、あっ、も――っ、達くっ、達くっ、からぁっ」

　香澄は涙と涎で顔をグシャグシャにし、お腹を波打たせて激しく絶頂した。

　達っているというのに、佑は秘玉に触れてくる。
　敏感なそこをニチャニチャと撫でられては、もう堪らなかった。

「ああああぁああぁ――――っ！！」

　頭の中が真っ白になり、香澄は喉が痛くなるまで絶叫した。

　命の危機すら感じ、残った力で手足をやたらめったらに動かし、佑から逃れようとする。
　ほんの少しだけ彼と距離ができたと思ったのも束の間、しっかり腰を掴まれズンッと最奥まで亀頭を叩き込まれた。

「あぐぅっ！」

　目の前で何かが爆ぜ、生理的な涙が零れる。

　香澄は腰を抱え上げられ、秘部を天井に向けていた。
　獣欲に駆られた美しい雄が、濡れた場所にずっぷりと赤黒い男の欲望を突き刺している。

　欲を隠さない目で睨まれ、こんな時なのに香澄は被虐的に悦んだ。

（……支配されてる……）

　膝の裏を押さえられが恥ずかしい格好で、真上からズボズボと犯される。
　佑が激しく腰を振るたびに、ドロッと溢れだした愛液がお腹に滴り、胸や顔に飛んだ。

　半ば気絶しかけた香澄は、もう悲鳴すら上げられず本能的に体を跳ねさせる。

「あぁああっ、……ぁあっ、――ぅううっ、…………あぁああっ……！」

　泣きながら喘ぐ香澄は、蜜洞をきつくわななかせて、何度目になるか分からない絶頂をした。

「……っ出る……っ」

　低く呻いた佑は、香澄の中に遠慮なくドプドプと吐精してくる。

　しっかり体を押さえられて最後の一滴まで注がれたあと、香澄はようやく解放された。





「シエスタっていい習慣だな。東京にいれば会社から家まですぐだから、余裕でセックスができる」

　佑は全裸のままヘッドボードに背中を預け、スペイン語のニュースを聞きながら香澄の頭を撫でている。

　長い責め苦に思えたが、一時間も経っていない。

　香澄は秘部をぐっしょり濡らし、二人分の体液をはみ出させて放心している。
　何も言えず荒い呼吸を繰り返し、熱く火照った体が沈静するのを待つしかできない。

　白い肌にはキスマークが刻まれ、服で隠せない場所にも赤い痕がある。

　あの激しい交わりで、佑は一度しか射精しなかった。
　だが香澄に与えられた、罰という名の快楽地獄は凄まじかった。

「な？　香澄」

　同意を求められても、掠れた声で「うー……」としか答えられない。

　佑の〝お仕置き〟は、実に効果的だった。

「よい……しょ」

　佑は香澄の体を抱き、膝の上で横抱きにする。

　彼はそのあとしばし、黙って前方の空間を見つめていた。

　佑が言葉を探していると察した香澄は、まず謝らないとと思い、かすれた声で謝罪する。

「……ごめ、……なさ…………」

「……怒ってごめん」

　佑は深い溜め息と共に謝り、頬にキスをする。
　しばし佑は香澄を抱いたまま、その温もりを感じていた。

　そして先ほどとは打って変わって、落ち着いた声音で尋ねてくる。

「どうして怒ったか分かる？」

「……男の人と出かけたから？」

　それしかないと思い、香澄は小さな声で返事をする。

「四割当たりかな」

　しかし「四割」と言われ、彼の言う事が分からなくて目を瞬かせた。

「確かに、知らない男についていったのはいけない。久住と佐野がいたとはいえ、隙を突かれれば、仲間が駆けつけてあっという間に誘拐されてしまうかもしれない」

　いつも〝万が一〟の事は考えているつもりだった。
　日本にいても何があるか分からないと思っているし、気をつけていたつもりではいた。

　だが香澄は平和な国出身の女性で、世界水準での危機管理能力はない。

「香澄は多分、発砲音を聞いてもすぐしゃがめないだろう」

　言われて、気まずく唇を噛んだ。

「テロのニュースが流れている時、人々がすぐしゃがむのを見るな？　映画でもそうだけど」

「うん」

　佑が怒っていたのは、嫉妬だけでなく命に関わる事だった。

　そう察し、自分が情けなくなり涙が滲む。