【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

文字の大きさ
上 下
482 / 1,559
第九部・贖罪 編

毎日、手加減なしで抱くと言っている ☆

しおりを挟む
「……香澄」
「ごめんなさい! ……呆れたよね? こんな淫乱だって思わなかったよね……」

 クシャッと顔を歪めて立ち上がろうとすると、しっかり抱き留められる。

「香澄、家から出るんじゃない」

 低い声ですごまれ、香澄は目を丸くして佑を見つめた。

 一瞬にして、「こんな性欲まみれの女が婚約者だと、世間に思われるのが嫌なんだ」と悟った。

 絶望した香澄の顔を見て、佑は首を横に振る。
 そして息を震わせながら吐き、呟く。

「……人恋しいなんて……。そんな状態で外に出て、うっかりよその男についていったら俺は気がおかしくなる」

「……しないよ。やだよ、そんなの」

 半ば呆けて首を横に振るが、佑は信じないというようにギュッと抱き締めてくる。
 彼の指先が、素肌に食い込む。

「……今、すごく怖くなった。斎藤さんたちがいるから大丈夫かと思っていたが、昼間、香澄がどれだけ不安なのか分かっていなかった。口のうまい男が現れて、弱った香澄を連れていったらどうしようって、堪らなく怖くなった」

 香澄を抱き締めている佑の手は、微かに震えている。
 不安にさせて申し訳ないと思うのに、彼の気持ちが嬉しい。

「……そんな尻軽じゃないよ。佑さんが抱いてくれたらいいの。構ってちゃんみたいでごめんね。いつもより求めちゃうかもしれないけど、……安心させてくれたら大丈夫」

 裸のまま佑に抱きつき、香澄は小さな声で呟く。

 佑以外の誰かに抱かれるなんて、絶対に嫌だ。

 それでも、寂しさと孤独から、男性に頼りたくなる女性の気持ちが分かった気がした。
 セックスフレンドだとしても、一緒に時間を過ごして抱き合えば、一時的な寂しさを紛らわせる事ができる。

(……でも、私はセフレなんて要らない)

 キュッと佑を抱き締め、香澄は彼の首元に顔を埋める。
 しばらく二人は抱き合っていたが、佑が尋ねてきた。

「……じゃあ、俺が毎日求めても大丈夫?」
「むしろお願いして申し訳ないぐらいで……」

 そこまで言った時、体が密着するほど抱き寄せられ、屹立を押しつけられた。
 そして真剣な目が香澄を射貫いてきた。

「毎日、手加減なしで抱くと言っている」

「う……」

 これ以上ない強い目で見られ、香澄はたじろぐ。

「いいのか?」

 ――でも、抱いてほしい。
 ――側にいていいんだよって、体に分からせてほしい。

「……お、…………お願い、します……」

 蚊が鳴くような声で返事をしたあと、腰を掴まれ立たされた。
 先ほどのようにデスクの端に手をつけられ、お尻を突き出すポーズにされる。

 佑は荒ぶった感情を落ち着かせるように、息を細く長く息を吐き出した。

 そして香澄の背中に強く吸い付く。

「あっ」

 チリッと小さな痛みが走った瞬間、噛みつくタイプのキスマークをつけられたのだと分かった。

 それから何度も、痛みが背中のあちこちに与えられていく。
 佑は背後から香澄を抱き、胸を揉みながら所有印をつけていった。

 腰へ唇が下がると同時に、彼もしゃがんで真っ白なお尻にかぶりつく。

「ぅん……っ」

 それこそ歯形がつくほど、お尻に噛みつかれた。
 じゅうっと強く吸われ、それだけでお腹の奥がキュウンと甘く疼く。

 先ほどの羽根攻めで感じた場所は赤く熟れ、太腿の際に蜜が垂れている。

「は……。美味しそ……」

 潤んだ場所を見たのか、佑が呟いた。

「や……っ」

 何か抵抗するよりも前に、佑の舌が香澄の花弁を舐めていた。

「ひぅ……っ」

 ピチャ……と温かく柔らかい舌が花弁をくすぐり、とろついた粘膜を擦ってゆく。

「ん……っ、ん、ぁ……、き……もちぃ……っ」

 佑の舌がひらめくたび、香澄の脳髄すら舐められているかのように全身がゾワゾワする。
 総毛立って脚を震わせる香澄は、ゆるゆると首を振り優しい快楽を堪えた。

 佑は秘唇に唇をつけ、ジュルルッとわざと愛蜜を啜る。
 その振動にすら感じ、香澄は甘ったるい声を上げて悶えた。

「っあぁん……っ、ン、あぁ、あ……っ」

 佑の息継ぎが聞こえ、またお尻に吸い付かれたかと思うと、潤んだ場所に指がぷちゅっと入り込んだ。
しおりを挟む
感想 560

あなたにおすすめの小説

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜

青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」 三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。 一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。 「忘れたとは言わせねぇぞ?」 偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。 「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」 その溺愛からは、もう逃れられない。 *第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜

Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。 渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!? 合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡―― だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。 「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき…… 《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

処理中です...