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第九部・贖罪 編
側にいるだけでいいの? ☆
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涙で視界が曇り、瞬きをすると熱い涙がボロッと零れて佑の顔が見えた。
彼は切なそうな、それでいて嬉しそうな顔をして、香澄の顔に何度も優しくキスを降らせる。
「香澄。泣かなくていいよ」
「ん……」
「あと、俺に対して恩は感じなくていい」
「……なんで……」
手で涙を拭い、香澄は涙声で尋ねる。
こんなに助けてもらって良くしてもらっているのに、恩を感じるななんて無理な話だ。
「恩は返すものだろう? 香澄が俺に何らかの恩返しをして、それで〝終わり〟がくるのが怖い。俺は香澄を愛していて妻にしたいから、無条件に何でもしたい。周りから見て、献身的とか盲目的とか言われるかもしれない。でも〝したいからしている〟だけだ。俺は香澄に恩返しは期待していない」
「……おんがえし、……しちゃダメなの?」
ぽつんと呟き、悲しそうな顔をした香澄に、佑が微笑んだ。
「『鶴の恩返し』は鶴がお嫁さんに来てくれるだろう? 香澄は鶴のように去らないで、ずっと俺の側にいてほしい」
「……お嫁さんになって、側にいるだけでいいの?」
「それ以上の喜びなんてないよ」
佑が何度も頭を撫でてくれ、泣きたいぐらいに心地いい。
香澄はクシャリと泣き笑いの表情をし、無欲な佑に呆れたように小さく首を振る。
「……お手軽だなぁ」
「俺はとっても単純だよ? 香澄がニコニコ幸せそうにしてくれて、抱かせてくれればそれで幸せになれるんだから」
「……ふふ。……ふ。……じゃあ、思う存分抱いて?」
佑の首を抱き寄せ、香澄は誘惑するように彼の耳朶に囁いた。
もうリビングで感じていた恥ずかしさはない。
佑の手とキスと甘い言葉で、香澄の心は柔らかくほぐされた。
「抱くよ。そのつもりでここまで運んだんだ」
甘やかに笑い、佑は上体を起こすと香澄の体を両手で撫でる。
ぷりんとした双丘やなだらかなお腹、くびれた腰に張り出た臀部。太腿を開きながら撫で上げて、膝にトン、と指を置いた。
そのあと佑の指先が花弁に触れ、既に潤ったそこを下から上にすくい上げる。
「ん……っ」
クチュッと小さな音がし、思わず香澄は手で口を覆った。
そして佑が蜜口に浅く指を入れてくる気持ちよさを、切なく堪えた。
佑はすぐに入り口近くの弱点を探り、静かに執拗に擦ってくる。
「あ……っ、ァ……ん、あ、あ……」
「久しぶりに思えるけど……。ちゃんと気持ちいい?」
「ん……っ、きもち……ぃっ」
ジンジンとお腹の奥が疼き、香澄は腰を揺らす。
すると花弁と佑の指の間で蜜がプチュリと音をたて、いっそうの羞恥を生む。
「ここは? あちこち、ちゃんと確かめないといけないな?」
そう言って佑はまだ柔らかな肉芽を親指でこね出した。
「ぁ……っ、あ……、ン、ぁ、そこ……」
コリコリと揺さぶられているうちに、香澄の小さな肉芽はふっくらと勃起し、中から肉真珠が顔を覗かせる。
香澄はゴクッと唾を嚥下し、無意識に腰を浮かして秘部を佑の手に押しつけていた。
「気持ちいい?」
「うん……っ、き、もち、……ぃいっ」
胸も揉まれ、濡れた乳首が指の腹で優しく撫でられる。
どこもかしこも甘く酩酊し、香澄は久しぶりの快楽に染まってゆく。
「して欲しい事はあるか?」
「ん……っ、ンぅ……」
一度ハァッと悩ましい吐息をついたあと、香澄は濡れた目で佑を見る。
けれど彼は香澄が言葉にする事を望んでいた。
こちらを見つめる彼の目が「おねだりはちゃんと口にしないと伝わらないぞ」と言っているのが分かる。
「……ぁ、あの……っ。もっと……お、奥……っ、まで……っ、ぉ、ねがい……っ」
「ん、分かった」
微笑んだ佑がぬぅっと指を奥まで挿し入れ、香澄はビクンッと体を跳ねさせ、声を上げた。
「っあぁあ……っ!」
香澄の体はとっくに開発され、奥で感じるようになっている。
求めていた刺激を与えられ、香澄はヒクヒクと媚肉を震わせ快楽を貪った。
じわじわと子宮口近くを押され、甘くて重たい淫悦が体を支配していく。
香澄はゴクッと唾を嚥下し、目を閉じて佑の指戯に耽溺した。
彼は切なそうな、それでいて嬉しそうな顔をして、香澄の顔に何度も優しくキスを降らせる。
「香澄。泣かなくていいよ」
「ん……」
「あと、俺に対して恩は感じなくていい」
「……なんで……」
手で涙を拭い、香澄は涙声で尋ねる。
こんなに助けてもらって良くしてもらっているのに、恩を感じるななんて無理な話だ。
「恩は返すものだろう? 香澄が俺に何らかの恩返しをして、それで〝終わり〟がくるのが怖い。俺は香澄を愛していて妻にしたいから、無条件に何でもしたい。周りから見て、献身的とか盲目的とか言われるかもしれない。でも〝したいからしている〟だけだ。俺は香澄に恩返しは期待していない」
「……おんがえし、……しちゃダメなの?」
ぽつんと呟き、悲しそうな顔をした香澄に、佑が微笑んだ。
「『鶴の恩返し』は鶴がお嫁さんに来てくれるだろう? 香澄は鶴のように去らないで、ずっと俺の側にいてほしい」
「……お嫁さんになって、側にいるだけでいいの?」
「それ以上の喜びなんてないよ」
佑が何度も頭を撫でてくれ、泣きたいぐらいに心地いい。
香澄はクシャリと泣き笑いの表情をし、無欲な佑に呆れたように小さく首を振る。
「……お手軽だなぁ」
「俺はとっても単純だよ? 香澄がニコニコ幸せそうにしてくれて、抱かせてくれればそれで幸せになれるんだから」
「……ふふ。……ふ。……じゃあ、思う存分抱いて?」
佑の首を抱き寄せ、香澄は誘惑するように彼の耳朶に囁いた。
もうリビングで感じていた恥ずかしさはない。
佑の手とキスと甘い言葉で、香澄の心は柔らかくほぐされた。
「抱くよ。そのつもりでここまで運んだんだ」
甘やかに笑い、佑は上体を起こすと香澄の体を両手で撫でる。
ぷりんとした双丘やなだらかなお腹、くびれた腰に張り出た臀部。太腿を開きながら撫で上げて、膝にトン、と指を置いた。
そのあと佑の指先が花弁に触れ、既に潤ったそこを下から上にすくい上げる。
「ん……っ」
クチュッと小さな音がし、思わず香澄は手で口を覆った。
そして佑が蜜口に浅く指を入れてくる気持ちよさを、切なく堪えた。
佑はすぐに入り口近くの弱点を探り、静かに執拗に擦ってくる。
「あ……っ、ァ……ん、あ、あ……」
「久しぶりに思えるけど……。ちゃんと気持ちいい?」
「ん……っ、きもち……ぃっ」
ジンジンとお腹の奥が疼き、香澄は腰を揺らす。
すると花弁と佑の指の間で蜜がプチュリと音をたて、いっそうの羞恥を生む。
「ここは? あちこち、ちゃんと確かめないといけないな?」
そう言って佑はまだ柔らかな肉芽を親指でこね出した。
「ぁ……っ、あ……、ン、ぁ、そこ……」
コリコリと揺さぶられているうちに、香澄の小さな肉芽はふっくらと勃起し、中から肉真珠が顔を覗かせる。
香澄はゴクッと唾を嚥下し、無意識に腰を浮かして秘部を佑の手に押しつけていた。
「気持ちいい?」
「うん……っ、き、もち、……ぃいっ」
胸も揉まれ、濡れた乳首が指の腹で優しく撫でられる。
どこもかしこも甘く酩酊し、香澄は久しぶりの快楽に染まってゆく。
「して欲しい事はあるか?」
「ん……っ、ンぅ……」
一度ハァッと悩ましい吐息をついたあと、香澄は濡れた目で佑を見る。
けれど彼は香澄が言葉にする事を望んでいた。
こちらを見つめる彼の目が「おねだりはちゃんと口にしないと伝わらないぞ」と言っているのが分かる。
「……ぁ、あの……っ。もっと……お、奥……っ、まで……っ、ぉ、ねがい……っ」
「ん、分かった」
微笑んだ佑がぬぅっと指を奥まで挿し入れ、香澄はビクンッと体を跳ねさせ、声を上げた。
「っあぁあ……っ!」
香澄の体はとっくに開発され、奥で感じるようになっている。
求めていた刺激を与えられ、香澄はヒクヒクと媚肉を震わせ快楽を貪った。
じわじわと子宮口近くを押され、甘くて重たい淫悦が体を支配していく。
香澄はゴクッと唾を嚥下し、目を閉じて佑の指戯に耽溺した。
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