【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

文字の大きさ
上 下
376 / 1,559
第八部・イギリス捜索 編

バスルームの悪戯 ☆

しおりを挟む
 その時、佑が口を挟んだ。

「俺も気を付けているが、あんまり目立つ宝石を贈られても着け慣れないそうだ。美里さんは昼間はアルバイトをして夜はあのバーで働いているというから、彼女の生活に合わせたプレゼントをしたらどうだ?」

「そっかー……。んー、参考にはする……」
「難しい……! 何買えばいいんだ?」

 頭を抱えてうんうんと唸る双子を見て、香澄は少しは一般人の価値観が伝わったのかと安堵する。

「物を与えるよりも、一緒に過ごす時間の方が口説くには有効ですよ。気がついたら二人を繋げているのが物だけ、というより、三人で過ごした時間が財産、と思えた方が素敵です」

「ふぅん……」

 ソファの背もたれに体を預け、アロイスが天井を見上げる。

「いきなり海外旅行は引くからやめとけ」

 双子の考えを見透かし、佑が先手を打った。

「あー……。思い出ねぇ」
「やっぱり舞台を札幌に移すべきなんだよ、アロ」

 何やら相談し始めた双子を放っておき、佑は香澄を「バスルーム行こう」と立ち上がらせる。

「上手くいくといいんだけどねぇ」

 裸足でフローリングを歩きつつ、香澄が呟く。

「子供じゃないんだ。女の落とし方ぐらい自分で見つけなきゃ」

 脱衣所で佑が服を脱ぎ、香澄のワンピースに手を掛ける。

「わっ、自分で脱げるって」
「風呂場はこっそりいちゃつく絶好のチャンスなんだから。脱がせて」

 焦った香澄に、佑は悪戯っぽく微笑んだのだった。



**



「ん……っ、ン、ダメ……っ、ダメ……、ぁ」

 広いバスルームに、クチュクチュと粘ついた音が反響している。
 ジェットバスの縁に左足をかけて座った香澄は、佑の胸板に顔を埋め小さな声で喘いでいた。

「もっと声出していいよ」

 ぐずついた蜜壷に指を二本入れ、香澄が感じる場所を丹念に擦りつつ、佑が吐息混じりに言う。

「ん……っ、ん、んーっ、ダ、ダメ……っ、き……こえ、ちゃうっ」

 佑の広い背中に両腕を回し、逞しい胸筋でいっそ口を塞いでしまおうかとすら思った。
 彼の鼓動が胸板を反響して伝わり、その興奮したリズムが愛しくて、香澄は舌を伸ばしてチロチロと彼の乳首を舐める。

「香澄、悪戯は駄目だ」

 くすぐったかったのか、佑の親指がチュルッと肉芽を撫でた。

「っひぅっ!」

 感じ切った体にその刺激は強すぎて、喉の奥から引き攣った悲鳴のような声が出る。
 だが香澄はすぐに佑の胸板に顔を押しつけ、「んーっ、んーっ!」とくぐもった悲鳴を続けて漏らした。
 クチュクチュプチョプチョと絶え間なく水音がし、香澄の右太腿には愛液が伝い落ちている。

「こんなにたっぷり濡らして……。本当に濡れやすい、いやらしい体になったな?」

 佑は香澄の耳元でわざと小声で意地悪を言う。
 その秘めた声がより深い官能を呼び覚まし、香澄は彼の声だけでたやすく感じていた。

「ん……っ、んぅっ、んっ、うぅーっ、う、あぁっ」

 コリュコリュと膣内の一番弱い場所をしつこく擦られ、自然と腰が前に突き出てガクガクと震える。
 まるで自ら快楽を求めて腰を振っているようで、とても恥ずかしい。

 しかも柔らかなお腹には、ガチガチに強張った佑の肉茎が押しつけられているので、余計に羞恥が煽られる。
 佑は指を入れて香澄をいたぶり、空いた片手は好き放題にモチモチとした尻たぶを揉んでいた。
 時々自ら腰を揺らし、亀頭を香澄のお腹に擦りつけるのも忘れない。

「ホラ、俺の手がもうベトベトに濡れてる。掌に愛液の水溜まりができてるし、指の股を通って手の甲まで伝ってる。大洪水じゃないか」
「やぁあ……っ、い、いじわる……っ」

 耳元で恥ずかしい事を言われ、香澄は涎を垂らしながら軽く絶頂に達した。
 ギュウッと佑にしがみつき、貪欲な蜜洞が彼の指を喰い締めてきゅうきゅうと収斂する。

「ん……。ん……、んぅ……、あ……。…………はぁ……」

 止めていた呼吸を解放し、ゆっくりと絶頂の波を落ち着かせてゆく。

 佑は指を抜くとたっぷり濡れた自分の手を確認し、いつものように愛蜜を舐め取ろうと舌を伸ばした。
しおりを挟む
感想 560

あなたにおすすめの小説

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜

青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」 三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。 一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。 「忘れたとは言わせねぇぞ?」 偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。 「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」 その溺愛からは、もう逃れられない。 *第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...