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第七部・双子襲来 編
仕事で挽回します
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胡座を掻いた佑の上に、繋がったまま座り込む。
荒い呼吸を繰り返して体を休め、どれだけ疲れてもこれは忘れないと、顔を上げてキスをねだった。
「ん……、ん。……む、……ちゅ」
唇をちょん、ちょんと合わせるだけのキスをして、香澄はまた佑に抱きつき肩の上に顎を乗せる。
しばらくそのまま、二人とも何も言わず互いの体温を感じていた。
触れ合った胸元から鼓動が重なって同じ動きをしているような感覚に陥り、香澄は目を閉じてそのリズムを聴き入る。
「……ルームサービスのお茶、もう来ちゃってるかな」
ぽつんと呟くと、佑が微かに息をついた。
「ずっとセックスしてたい」
「……ふふ、だぁめ。明日には東京戻って、明後日には二人で出社だよ?」
「……週明け怖い」
「っふふふ。社長がそんなこと言ってたら駄目。疲れたらおっぱい揉ませてあげるから。ね? 頑張って?」
香澄はまだ気だるいながら体を起こし、佑を覗き込む。
濡れた髪を掻き上げた佑は、事後の色っぽい雰囲気のまま微笑み――、香澄にもう一度キスをした。
「秘書にそう言われるなら、頑張らないとな?」
そう言った佑は香澄の尻たぶを掴み、ぐいっと持ち上げてまだ硬度を保つ楔をずんっと打ち込む。
「っあんっ……! ちょ、頑張るってそっちじゃなくて……っ」
「冗談だよ。仕事頑張るから……。おっぱい少し前払いして」
今度は香澄の乳房をむにむにと揉みまわし、左右から寄せて深い谷間を作った中央に顔を押しつけてくる。
「……もぉ」
子供のような面に苦笑しつつも、佑がこういう姿を見せるのは自分だけだと思うと、誰に対してか分からない優越感が芽生えた。
「ァ……あ、……ん、……ぁ」
寄せて集めた乳首を両方同時に口に入れ、佑がちゅうちゅうと吸い立ててくる。
ぬめらかな舌がねっとりと乳輪を這い、香澄はまだ繋がったままの彼を締め付けた。
「……駄目。気持ちは分かるけど、……もう駄目」
香澄はゆっくりと佑の顔を離させ、不服そうな表情の彼にちゅっとキスをする。
「私もたくさんシたいけど、時間のある時に……ね?」
「……ん」
残念そうな顔をした佑は、香澄が腰を上げて蜜壷から屹立を吐き出しても追わなかった。
「……紅茶、あるから」
もう一度言い訳をし、香澄は念押しに佑の唇にキスをする。
「東京戻っても、きっとまだあいつらいるだろうしなぁ……」
シャワーボックスの壁にすがって立ち上がろうとする香澄を手助けし、佑も立ち上がった。
「会社では駄目ですよ? 社長」
軽口を叩く香澄の体を、佑が掌で洗い流す。
「俺に厳しい秘書は、松井さんだけで十分だよ。……ああ、河野もか」
河野の名前が出て、香澄はふっと現実に引き戻された気がした。
「河野さん、もうバリバリ働かれていますか?」
秘書としての口調に佑もピンと来たようで、それまでの甘い雰囲気を惜しみながらも引かせてゆく。
「有能だと思うよ。次々に仕事をさばいてくれると、松井さんが言っていた」
「ふぅ……ん」
きっと自分がいなくても、秘書室はまわっているのだろう。
そう思うが、香澄の働く女性としての意識が「負けたくない」と思わせる。
ぐっと瞳に力を込め、佑を見つめた。
「私、復帰したらしっかり働きます。ドイツに遊びに行って事故に遭ったと言わせないように、ちゃんと仕事で挽回します」
「……ああ。応援しているよ」
控えめな佑の言葉に、香澄は感謝を込めて微笑んだ。
プライベートでの佑なら、何があっても全力で香澄の味方になってくれる。
だが社長としての彼は、自分が社員の一人を贔屓してはいけないと分かっている。
飯山たちの事があったからこそ、佑も今まで以上に気を付けようと思ったのかもしれない。
彼の本心は分からないが、それでも基本的に中立でいようとしてくれる姿勢は、とてもありがたかった。
荒い呼吸を繰り返して体を休め、どれだけ疲れてもこれは忘れないと、顔を上げてキスをねだった。
「ん……、ん。……む、……ちゅ」
唇をちょん、ちょんと合わせるだけのキスをして、香澄はまた佑に抱きつき肩の上に顎を乗せる。
しばらくそのまま、二人とも何も言わず互いの体温を感じていた。
触れ合った胸元から鼓動が重なって同じ動きをしているような感覚に陥り、香澄は目を閉じてそのリズムを聴き入る。
「……ルームサービスのお茶、もう来ちゃってるかな」
ぽつんと呟くと、佑が微かに息をついた。
「ずっとセックスしてたい」
「……ふふ、だぁめ。明日には東京戻って、明後日には二人で出社だよ?」
「……週明け怖い」
「っふふふ。社長がそんなこと言ってたら駄目。疲れたらおっぱい揉ませてあげるから。ね? 頑張って?」
香澄はまだ気だるいながら体を起こし、佑を覗き込む。
濡れた髪を掻き上げた佑は、事後の色っぽい雰囲気のまま微笑み――、香澄にもう一度キスをした。
「秘書にそう言われるなら、頑張らないとな?」
そう言った佑は香澄の尻たぶを掴み、ぐいっと持ち上げてまだ硬度を保つ楔をずんっと打ち込む。
「っあんっ……! ちょ、頑張るってそっちじゃなくて……っ」
「冗談だよ。仕事頑張るから……。おっぱい少し前払いして」
今度は香澄の乳房をむにむにと揉みまわし、左右から寄せて深い谷間を作った中央に顔を押しつけてくる。
「……もぉ」
子供のような面に苦笑しつつも、佑がこういう姿を見せるのは自分だけだと思うと、誰に対してか分からない優越感が芽生えた。
「ァ……あ、……ん、……ぁ」
寄せて集めた乳首を両方同時に口に入れ、佑がちゅうちゅうと吸い立ててくる。
ぬめらかな舌がねっとりと乳輪を這い、香澄はまだ繋がったままの彼を締め付けた。
「……駄目。気持ちは分かるけど、……もう駄目」
香澄はゆっくりと佑の顔を離させ、不服そうな表情の彼にちゅっとキスをする。
「私もたくさんシたいけど、時間のある時に……ね?」
「……ん」
残念そうな顔をした佑は、香澄が腰を上げて蜜壷から屹立を吐き出しても追わなかった。
「……紅茶、あるから」
もう一度言い訳をし、香澄は念押しに佑の唇にキスをする。
「東京戻っても、きっとまだあいつらいるだろうしなぁ……」
シャワーボックスの壁にすがって立ち上がろうとする香澄を手助けし、佑も立ち上がった。
「会社では駄目ですよ? 社長」
軽口を叩く香澄の体を、佑が掌で洗い流す。
「俺に厳しい秘書は、松井さんだけで十分だよ。……ああ、河野もか」
河野の名前が出て、香澄はふっと現実に引き戻された気がした。
「河野さん、もうバリバリ働かれていますか?」
秘書としての口調に佑もピンと来たようで、それまでの甘い雰囲気を惜しみながらも引かせてゆく。
「有能だと思うよ。次々に仕事をさばいてくれると、松井さんが言っていた」
「ふぅ……ん」
きっと自分がいなくても、秘書室はまわっているのだろう。
そう思うが、香澄の働く女性としての意識が「負けたくない」と思わせる。
ぐっと瞳に力を込め、佑を見つめた。
「私、復帰したらしっかり働きます。ドイツに遊びに行って事故に遭ったと言わせないように、ちゃんと仕事で挽回します」
「……ああ。応援しているよ」
控えめな佑の言葉に、香澄は感謝を込めて微笑んだ。
プライベートでの佑なら、何があっても全力で香澄の味方になってくれる。
だが社長としての彼は、自分が社員の一人を贔屓してはいけないと分かっている。
飯山たちの事があったからこそ、佑も今まで以上に気を付けようと思ったのかもしれない。
彼の本心は分からないが、それでも基本的に中立でいようとしてくれる姿勢は、とてもありがたかった。
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