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第六部・社内旅行 編
愛情の籠もった本当の交わり ☆
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「気持ちいいよ、香澄。ほんの数日の出張だったけど、ずっと抱きたかった」
佑としては、こんなに自分の性欲が蘇ったのも驚きである。
十代や二十代前半は身体的に性欲旺盛ではあったが、女性に囲まれすぎた環境で「抱きたい」という気持ちにはあまりならなかった。
それが続き、仕事が忙しくなってからは、義務的に抜いていたと言っていい。
元カノの美智瑠とも体の関係にはなったが、香澄のように体の相性が良くて嵌まってしまったというほどではない。
むしろ仕事がきっかけで付き合い始めたので、もっと淡泊な関係だった。
だからこそ、香澄のように側にいて佑を無条件で愛し、求めてくれる存在が心地いい。
そしてこの素晴らしい体が、自分を想って磨き上げられたものだと思うと、本気で毎日抱きたいぐらいだ。
数年ぶりに佑に性欲を自覚させ、〝女〟を求めさせてくれたのが香澄だ。
欲情、肉欲、嫉妬、独占欲……。
そんな感情も、随分久しぶりに味わった。
今の自分は、誰かに「お前は女で堕落した」と言われても仕方がないぐらいだと思っている。
そう言われないように、仕事面で手を抜いているつもりはないのだが。
いつもなら高嶺の花にも思える清廉な秘書が、目の前でとろけた顔をして甘い声を上げている。
こんな可愛い生き物に夢中にならない男がいたら、見てみたい。
他の男性社員や社外の男も、香澄を女性として意識した目で見ている。
だから佑は見せびらかす気持ちで、秘書としての香澄を連れて歩いているとも言える。
(ああ、可愛い。可愛い……。くそっ、可愛い……っ)
香澄がいるだけで、普段どれだけ仕事を頑張れるかなど、彼女は知るよしもないだろう。
接待先の管理職連中が、香澄に粘ついた視線を送るのを見て、毎回イライラしている。
そんな視線に気付かす、香澄は松井とのほほんと休憩時間にお茶をするのが、仕事中のオアシスだと言う。
そんなささやかな望みを持つ、あまりにも普通な彼女が愛しすぎる。
――手放したくない。
手放す予定もないのに、次から次へと必死すぎる自分が出てきて、その強い想いで香澄をどうにかしてしまいそうだ。
「香澄……っ、香澄」
気が狂いそうな思いを込めて、佑は遮二無二香澄を穿つ。
熱くとろけた肉襞に、屹立が包まれてきつく吸われ、頭がおかしくなりそうなほど気持ちいい。
――香澄は、麻薬に似ている。
体験した事もないのに、ふとそんな言葉が脳裏に浮かんで佑は自嘲した。
もうとっくのとうに、自分は香澄に溺れているのだ。
もしかしたら、彼女がバニーガールの格好をして現れたあの瞬間から、自分はノックアウトされていたのかもしれない。
「佑さん……っ、ぁあ、佑さ……っ、ん、あ、あぁっ」
顔はおろか、胸元まで真っ赤に染めた香澄が両手を差し出してくる。
恋人繋ぎで迎え入れてあげれば、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
(あ、セックスフラッシュが出てる。香澄が俺で感じてくれてる)
香澄は快楽が最高潮になると、必ずと言っていいほど胸元まで真っ赤になる。
白い肌が絶頂と興奮で赤くなるのを見るのが、佑は何よりも好きだった。
普段刺激を受けていないと色が薄い乳首も、感じ切って濃い色になっている。
佑が深く腰を突き入れるたび、香澄の奥がどんどん締まっていって、最後にギュウッと佑の屹立を締め上げる。
相手が香澄だからこそ、佑は本物のセックスができていた。
ただの性処理などではない、愛情の籠もった本当のセックスだ。
香澄と接していると、何一つ作った感情が出ない。
自分自身がとてもまっさらな、綺麗なものになれたようにも感じられる。
同時に、嫉妬している時はとてもドロドロした感情にも見舞われるが――。
そのどれもが、新鮮で堪らない。
だからこそ、自分は香澄という存在に本当の意味で溺れているのだ。
(あ……。佑さん、またあの顔してる)
何度も絶頂に押しやられた香澄は、意識を飛ばしそうになりながら、婚約者の顔をぼんやりと見ていた。
佑と体を重ねていると、彼は今にも泣きそうな顔をするのだ。
目に熱と欲を孕ませ、この上なく愛しいという顔をしながら、今にも脆く泣いてしまいそうな顔をする。
「どうしたの、大丈夫だよ」と抱き締めたくても、手を泳がせるうちにまた次の波に攫われてしまう。
佑としては、こんなに自分の性欲が蘇ったのも驚きである。
十代や二十代前半は身体的に性欲旺盛ではあったが、女性に囲まれすぎた環境で「抱きたい」という気持ちにはあまりならなかった。
それが続き、仕事が忙しくなってからは、義務的に抜いていたと言っていい。
元カノの美智瑠とも体の関係にはなったが、香澄のように体の相性が良くて嵌まってしまったというほどではない。
むしろ仕事がきっかけで付き合い始めたので、もっと淡泊な関係だった。
だからこそ、香澄のように側にいて佑を無条件で愛し、求めてくれる存在が心地いい。
そしてこの素晴らしい体が、自分を想って磨き上げられたものだと思うと、本気で毎日抱きたいぐらいだ。
数年ぶりに佑に性欲を自覚させ、〝女〟を求めさせてくれたのが香澄だ。
欲情、肉欲、嫉妬、独占欲……。
そんな感情も、随分久しぶりに味わった。
今の自分は、誰かに「お前は女で堕落した」と言われても仕方がないぐらいだと思っている。
そう言われないように、仕事面で手を抜いているつもりはないのだが。
いつもなら高嶺の花にも思える清廉な秘書が、目の前でとろけた顔をして甘い声を上げている。
こんな可愛い生き物に夢中にならない男がいたら、見てみたい。
他の男性社員や社外の男も、香澄を女性として意識した目で見ている。
だから佑は見せびらかす気持ちで、秘書としての香澄を連れて歩いているとも言える。
(ああ、可愛い。可愛い……。くそっ、可愛い……っ)
香澄がいるだけで、普段どれだけ仕事を頑張れるかなど、彼女は知るよしもないだろう。
接待先の管理職連中が、香澄に粘ついた視線を送るのを見て、毎回イライラしている。
そんな視線に気付かす、香澄は松井とのほほんと休憩時間にお茶をするのが、仕事中のオアシスだと言う。
そんなささやかな望みを持つ、あまりにも普通な彼女が愛しすぎる。
――手放したくない。
手放す予定もないのに、次から次へと必死すぎる自分が出てきて、その強い想いで香澄をどうにかしてしまいそうだ。
「香澄……っ、香澄」
気が狂いそうな思いを込めて、佑は遮二無二香澄を穿つ。
熱くとろけた肉襞に、屹立が包まれてきつく吸われ、頭がおかしくなりそうなほど気持ちいい。
――香澄は、麻薬に似ている。
体験した事もないのに、ふとそんな言葉が脳裏に浮かんで佑は自嘲した。
もうとっくのとうに、自分は香澄に溺れているのだ。
もしかしたら、彼女がバニーガールの格好をして現れたあの瞬間から、自分はノックアウトされていたのかもしれない。
「佑さん……っ、ぁあ、佑さ……っ、ん、あ、あぁっ」
顔はおろか、胸元まで真っ赤に染めた香澄が両手を差し出してくる。
恋人繋ぎで迎え入れてあげれば、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
(あ、セックスフラッシュが出てる。香澄が俺で感じてくれてる)
香澄は快楽が最高潮になると、必ずと言っていいほど胸元まで真っ赤になる。
白い肌が絶頂と興奮で赤くなるのを見るのが、佑は何よりも好きだった。
普段刺激を受けていないと色が薄い乳首も、感じ切って濃い色になっている。
佑が深く腰を突き入れるたび、香澄の奥がどんどん締まっていって、最後にギュウッと佑の屹立を締め上げる。
相手が香澄だからこそ、佑は本物のセックスができていた。
ただの性処理などではない、愛情の籠もった本当のセックスだ。
香澄と接していると、何一つ作った感情が出ない。
自分自身がとてもまっさらな、綺麗なものになれたようにも感じられる。
同時に、嫉妬している時はとてもドロドロした感情にも見舞われるが――。
そのどれもが、新鮮で堪らない。
だからこそ、自分は香澄という存在に本当の意味で溺れているのだ。
(あ……。佑さん、またあの顔してる)
何度も絶頂に押しやられた香澄は、意識を飛ばしそうになりながら、婚約者の顔をぼんやりと見ていた。
佑と体を重ねていると、彼は今にも泣きそうな顔をするのだ。
目に熱と欲を孕ませ、この上なく愛しいという顔をしながら、今にも脆く泣いてしまいそうな顔をする。
「どうしたの、大丈夫だよ」と抱き締めたくても、手を泳がせるうちにまた次の波に攫われてしまう。
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