【R-18】【重愛注意】拾われバニーガールはヤンデレ社長の最愛の秘書になりました

臣桜

文字の大きさ
上 下
212 / 1,559
第六部・社内旅行 編

もっと早くに出会いたかった ☆

しおりを挟む
 佑がどれだけ離れたくないと願っても、毅然として「仕事をしてください」と言った憎たらしい秘書が、こうすれば自分の肉棒で狂ってしまう。

「んんんっ、あっ、ああぁあああぁっ」

 また香澄が達った。
 最奥がヒクヒクと痙攣し、膣全体がぐねぐね蠢いて佑の精液を搾り取ろうとする。

「……は……っ」

 ――最高だ。

(可愛い。可愛い。もう無理だ。可愛い。香澄以外の何も要らない)

 初恋を知ったばかりの少年のように、佑の心の中は彼女で一杯だ。
 性欲の盛りの十代のように、香澄を想っただけで勃起してしまうこの体に思わず笑みが零れ――。

「ん……、く、ぅっ」

 射精する瞬間、しっかりと香澄を見つめながら佑は避妊具の先端に精液を解き放った。
 ビュクビュクと己の白濁が避妊具の中に吐き出され、亀頭近くまで真っ白に塗りつぶしてゆくのが分かる。

「あぁ……」

 残滓すべてを出そうと何度か腰を叩きつけ、佑は色っぽい吐息をついた。

(本当は香澄の中に出したかったな。やっぱり結婚するまでは正式に中出しは駄目なんだろうか)

 射精すると同時にすぐ頭が冷静になってゆく自分が、どこかつまらない。

「……香澄?」

 可愛らしい喘ぎ声が聞こえないと思って一度突き上げてみたが、彼女はクシャクシャになった顔のまま失神していた。

(……体拭いてあげようか)

 荒々しい性欲が去ったあとは、溢れるばかりの慈愛と奉仕の精神のみが残る。

「ん……あぁ……」

 ぬぷ……と香澄の感触を惜しみつつも肉棒を引き抜き、いまだ上向いているそれを中ほどから握る。
 ギュウッと先端に向けて搾るように避妊具を取ると、先端にはたっぷりと白濁が溜まっていた。

「……結構出たな」

 香澄と付き合うようになってからコンスタントに出させてもらっているが、独り身時代と比べて精液の量が多くなった気がする。

「適度なセックスは体にいい、だっけ」

 もっともしすぎも良くないので、本当に続けて毎日……は香澄の体を考えて控えようと思っている。

 しかし挿入せずとも、香澄を指と舌だけで達かせるだけで満足する時もある。
 香澄が生理の時は、服を着たままくっついてイチャイチャするだけで気持ちが満ち足りる。

「……恋人って最強だよなぁ……」

 気持ちが満たされるからか、仕事も張り切って挑めるし、香澄が現れてから何もかもいい事尽くしだ。

「さて、タオル」

 香澄が風邪を引かないようにタオルケットを体にかけ、佑は裸のままベッドの裏にある洗面所に向かった。

 彼女の体を清拭したあと、気になって書斎にあるスマホを見てみた。
 香澄の物にはもちろん触らないが、自分のスマホにもしかして……と思ったのだ。

 メッセージアプリを開くと、思った通りだった。

『心の狭い男lol』
『必死すぎlol』

 ただそれだけの短文。
 しかしそれゆえに、双子の嘲りがダイレクトに伝わる気がした。

 もともと佑もコネクターナウで双子と親族として繋がっていたが、今まで連絡したとしても「今度の○月にそっち行く」ぐらいのものだ。
 来たら来たで、いきなり電話をよこして東京を案内しろだの無茶ぶりがくる。帰国しても礼はなし。

 あとはたまに裸の女といちゃついている写真を送ってくるだけで、同じ職種についていても仕事関係の話はほぼなかった。

 男なので会話が多くなくて当たり前だと思っていたが、双子が香澄相手にあんなにメッセージを送りつけていると思わなかった。

 香澄も香澄で、あの迷惑行為と言っていいものをよく今まで受け流していたものだ。

 というか、グループメッセージに招待されておらず、それが悔しい。

 はぁ、と溜め息をつき、佑は寝室に戻る。

「……なんでこんなに可愛いのかな。もっと早くに出会いたかった。学生時代に出会ってたら、甘酸っぱい恋愛とかできたのかな」

 言うだけただで、埼玉で育った佑と札幌の香澄とでは接点がなさすぎる。

 健二に酷い仕打ちを受けた香澄と偶然出会っていたあの時に戻れたら、あの場で彼女に告白したのに、とすら思ってしまう。
しおりを挟む
感想 560

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜

青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」 三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。 一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。 「忘れたとは言わせねぇぞ?」 偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。 「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」 その溺愛からは、もう逃れられない。 *第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。

青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。 その肩書きに恐れをなして逃げた朝。 もう関わらない。そう決めたのに。 それから一ヶ月後。 「鮎原さん、ですよね?」 「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」 「僕と、結婚してくれませんか」 あの一夜から、溺愛が始まりました。

お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜

Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。 渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!? 合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡―― だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。 「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき…… 《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...