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第四部・婚約 編
祖父母
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(なんか……、心臓に悪いな……)
双子は佑と遜色ない身長があり、背の高い彼らに埋もれる形で自分がいる。
おまけに双子からは官能的な薔薇の匂いがする。
薔薇の香水と言えば女性がつける物というイメージがあるのに、この香りは二人にぴったりだと思った。
密着した状態で歩いていて、非情に歩きづらい上に美形に挟まれて緊張する。
(うう……)
自分の頭上で、双子は「久しぶりに蕎麦かうどん食べたいね」など、日常会話をしている。
チラッと助けを求めるように佑を振り返ったが、彼はムスッとしながらも、久しぶりに会った従兄の我が儘をある程度は聞くつもりらしい。
今の自分の状況について、どことなく頭に浮かんだのは『人間に捕まったリトルグレイ』というタイトルだ。
そんな事を考えながら歩いて行った先には、百八十センチメートルは超えていそうな老紳士と、身長そのものは香澄とあまり変わらなさそうな、けれどスラリとした印象の日本人の老婦人がいる。
品のいい老婦人は空港だというのに、きっちりと着物を着ていた。
「凄い……」
思わず呟いた香澄に、アロイスとクラウスがニカッと笑った。
「オーマ、すごいでしょ。ドイツにいても一年中着物だよ。こっちに嫁いではきたものの、ヤマトナデシコ魂は絶対に忘れるもんかっていうのを、外見からビンビン伝わるでしょ」
あはは、とアロイスが笑い、その時になってようやく香澄を解放してくれた。
「オーパ、オーマ! これ、カスミ!」
クラウスが香澄の背中に手を当てたまま、ブンブンと祖父母に手を振る。
「クラウシー、人様の事を〝これ〟なんて言ったらいけません」
祖母は孫を叱る声も柔らかくおっとりとしていて、実に品がいい。
「初めまして。佑さんとお付き合いさせて頂いております、赤松香澄と申します」
ペコリとお辞儀をし、緊張しつつ顔を上げると、柔和に微笑んだ彼女と目が合った。
「初めまして、香澄さん。私は節子(せつこ)です。よく佑を選んでくれたわね。佑の祖母として香澄さんを歓迎するわ」
好意を向けられ、香澄はパァッと笑顔になった。
「ありがとうございます!」
二人が会話をしていると、老紳士――佑の祖父アドラーが話しかけてきた。
「Sind Sie Kasumi?(君が香澄さんか?)」
「Ja.(はい)」
アドラーがドイツ語で話す事を望んでいると知り、香澄はあまり自信がないながらも返事をする。
背の高い彼は、鼻が高くて彫りが深く、目の色も双子と同じように青い。
若い頃はさぞ美男子でモテただろう外見をしていて、加えてあのクラウザー社の会長だというので一気に緊張する。
「Mein Name ist Adler.(私の名はアドラーだ)Während dieses Aufenthalts möchte ich wissen, wer Sie sind.Ich bin gespannt. (今回の滞在で君の事を知りたいと思っている。宜しく頼むよ)」
「Ja, ich freue mich auch, Sie kennenzulernen.(はい、宜しくお願い致します)」
簡単な言葉でも彼らの国の言葉で返事ができたからか、それまで厳格な表情だったアドラーが優しく微笑んだ。
「宜しく、香澄さん」
今度は流暢な日本語で言われ、右手を差し出された。
「宜しくお願い致します!」
受け入れられたと察した香澄は、嬉しくなって両手でアドラーの手を握った。
「さあさ、挨拶が終わったのなら、ご飯を食べましょうか。私、和食がいいわ」
節子が希望を言い、アンネが応える。
「そう言うと思って、レストランを押さえてあるわ」
「流石ね。あなたが選んだ店ならきっと美味しいから、楽しみにしているわ」
節子は微笑んでトン、とアンネの腕を叩き、先に歩き始めた。
「まず、第一段階クリアだな」
隣に来た佑が囁き、香澄は笑顔を見せる。
「うん、良かった」
その後、空港から車で都内に行き、アンネが予約していた料亭に行き、節子は満足いくまで高級和食を食べ、上質な日本酒を飲んだ。
アドラーと双子もいけるクチらしく、「美味い美味い」と言って旺盛な食欲を見せ、日本酒を浴びるように飲んでいた。
「さて、明日は温泉に向かうから、今日は早めに寝かせてもらいましょうか」
アンネが会計に向かっている間、緑茶を飲んで節子が言う。
「うちは綺麗に片付けていますから、ご安心ください」
衛が義母に微笑みかけ、同居している澪はお婆ちゃん子なのか、彼女の隣に座ってニコニコしている。
「こないだ買った帯が可愛いから、家で見てくれる?」
「勿論よ」
会話を聞くからに、澪も着物を着るようだ。
(きっと節子さんから、着物好きが伝わってるのかな……)
そんな事を思いながら膨れたお腹をさすっていると、節子に微笑みかけられた。
「香澄さんも今度、一緒に呉服屋さんに行きましょうか」
「えっ?」
満腹なのもあり完全に油断していたので、香澄は思わず大きな声を上げてしまう。
彼女の反応にクスクス笑い、節子は言葉を続けた。
「香澄さんは澪とも陽菜さんともタイプが違うから、色々楽しめそうね」
その様子を見て、翔が香澄に笑いかけた。
「オーマは気に入った女の子に着物を着せるのが大好きだから、諦めて着せ替え人形になるしかないよ」
翔は性格が似ているらしい双子の隣にいて、食事中も楽しそうに会話をしていた。
「あ、そ、そんな……」
「俺も香澄の着物姿、見てみたいな」
何とか断ろうとしたのだが、隣にいる佑がなんと節子に加勢しだした。
「えっ、ええぅ、そんな……」
あわあわと返事に困っていた時、アロイスが佑に問いかける。
「ねぇ、タスク。今日泊まらせてくれるよね?」
「え?」
香澄に向かって微笑みかけていた佑の顔が、ピシリと固まった。
「なんでだ?」
「だって、タンテの所に泊まるのは、オーパとオーマだけだし」
「そう。僕ら宿なし」
双子はケロリとして図々しい要求をしてくる。
佑はすさまじい顔をしたあと、口元で何かを呟く。
恐らく何か罵り言葉なのだろうが、そのあとに気を取り直し弟を見た。
「翔の所に泊まったらいいだろう。お前ら、仲良しだろ」
「いやー、翔のトコはマンションでしょ? 俺たち大の大人だし、セットで行ったら迷惑になるし」
「……よもやお前らの口から〝迷惑〟なんて言葉が出てくると思わなかった」
心底……という様子で溜め息をついた佑に、双子が追い打ちをかける。
「それに引き換え、タスクの所は部屋が余ってるからいーじゃん!」
「そうそう! もともと、いつ僕らが集団で来てもいいようにって、無駄にでかい家を建てたんでしょ?」
「無駄にって言うな」
思わず佑が突っ込む。
「お前ら、いつも泊まってるホテルがあるだろう」
「いやいや、久しぶりに従弟殿に会ったんだし、一緒にいたいじゃん?」
「何だかんだ言って、あのでかい家を建てた理由が親戚のためっていうのは事実だろ? 俺たちの事、大好きなんだろ? ツンデレ?」
双子がうざ絡みをし、佑は疲れ切った表情で大きな溜め息をついた。
「勝手にしろ」
「「やったー!!」」
双子は歓声を上げハイタッチをする。
そんな従兄を呆れた目で見やり、佑は申し訳なさそうに香澄に顔を寄せてきた。
「……という事になった。三階に泊まらせるけど、香澄は今日は俺と一緒に寝て安全を確保して」
「分かった」
(そこまで危険視しなくても……)
いくら双子が変わった人たちでも、従弟の恋人に問題が生じるような手の出し方をすると思えない。
けれど一番彼らを知っているだろう佑がそう言うのなら、大人しく従っておこうと思った。
その後、アンネが戻って来て全員が店を出て、一旦別れを告げてめいめいの家に向かった。
佑と香澄は小金井が運転する車に乗り、双子たちは彼らの車に乗って移動した。
本拠地はドイツなのだが、頻繁に東京にも来るので、東京にある駐車場に車を複数台置いて、いつでも自由に移動できるようにしているようだ。
途中で佑は自宅に連絡を入れて、双子を受け入れるための客間の準備を整えさせていた。
帰りの車の中で佑は何度も溜め息をついて不安げだったが、香澄はそのたびに「大丈夫だよ」と彼を励ました。
**
――――――――――――――
双子イメージの香りは、ヴェルヴェットローズ&ウードです
双子は佑と遜色ない身長があり、背の高い彼らに埋もれる形で自分がいる。
おまけに双子からは官能的な薔薇の匂いがする。
薔薇の香水と言えば女性がつける物というイメージがあるのに、この香りは二人にぴったりだと思った。
密着した状態で歩いていて、非情に歩きづらい上に美形に挟まれて緊張する。
(うう……)
自分の頭上で、双子は「久しぶりに蕎麦かうどん食べたいね」など、日常会話をしている。
チラッと助けを求めるように佑を振り返ったが、彼はムスッとしながらも、久しぶりに会った従兄の我が儘をある程度は聞くつもりらしい。
今の自分の状況について、どことなく頭に浮かんだのは『人間に捕まったリトルグレイ』というタイトルだ。
そんな事を考えながら歩いて行った先には、百八十センチメートルは超えていそうな老紳士と、身長そのものは香澄とあまり変わらなさそうな、けれどスラリとした印象の日本人の老婦人がいる。
品のいい老婦人は空港だというのに、きっちりと着物を着ていた。
「凄い……」
思わず呟いた香澄に、アロイスとクラウスがニカッと笑った。
「オーマ、すごいでしょ。ドイツにいても一年中着物だよ。こっちに嫁いではきたものの、ヤマトナデシコ魂は絶対に忘れるもんかっていうのを、外見からビンビン伝わるでしょ」
あはは、とアロイスが笑い、その時になってようやく香澄を解放してくれた。
「オーパ、オーマ! これ、カスミ!」
クラウスが香澄の背中に手を当てたまま、ブンブンと祖父母に手を振る。
「クラウシー、人様の事を〝これ〟なんて言ったらいけません」
祖母は孫を叱る声も柔らかくおっとりとしていて、実に品がいい。
「初めまして。佑さんとお付き合いさせて頂いております、赤松香澄と申します」
ペコリとお辞儀をし、緊張しつつ顔を上げると、柔和に微笑んだ彼女と目が合った。
「初めまして、香澄さん。私は節子(せつこ)です。よく佑を選んでくれたわね。佑の祖母として香澄さんを歓迎するわ」
好意を向けられ、香澄はパァッと笑顔になった。
「ありがとうございます!」
二人が会話をしていると、老紳士――佑の祖父アドラーが話しかけてきた。
「Sind Sie Kasumi?(君が香澄さんか?)」
「Ja.(はい)」
アドラーがドイツ語で話す事を望んでいると知り、香澄はあまり自信がないながらも返事をする。
背の高い彼は、鼻が高くて彫りが深く、目の色も双子と同じように青い。
若い頃はさぞ美男子でモテただろう外見をしていて、加えてあのクラウザー社の会長だというので一気に緊張する。
「Mein Name ist Adler.(私の名はアドラーだ)Während dieses Aufenthalts möchte ich wissen, wer Sie sind.Ich bin gespannt. (今回の滞在で君の事を知りたいと思っている。宜しく頼むよ)」
「Ja, ich freue mich auch, Sie kennenzulernen.(はい、宜しくお願い致します)」
簡単な言葉でも彼らの国の言葉で返事ができたからか、それまで厳格な表情だったアドラーが優しく微笑んだ。
「宜しく、香澄さん」
今度は流暢な日本語で言われ、右手を差し出された。
「宜しくお願い致します!」
受け入れられたと察した香澄は、嬉しくなって両手でアドラーの手を握った。
「さあさ、挨拶が終わったのなら、ご飯を食べましょうか。私、和食がいいわ」
節子が希望を言い、アンネが応える。
「そう言うと思って、レストランを押さえてあるわ」
「流石ね。あなたが選んだ店ならきっと美味しいから、楽しみにしているわ」
節子は微笑んでトン、とアンネの腕を叩き、先に歩き始めた。
「まず、第一段階クリアだな」
隣に来た佑が囁き、香澄は笑顔を見せる。
「うん、良かった」
その後、空港から車で都内に行き、アンネが予約していた料亭に行き、節子は満足いくまで高級和食を食べ、上質な日本酒を飲んだ。
アドラーと双子もいけるクチらしく、「美味い美味い」と言って旺盛な食欲を見せ、日本酒を浴びるように飲んでいた。
「さて、明日は温泉に向かうから、今日は早めに寝かせてもらいましょうか」
アンネが会計に向かっている間、緑茶を飲んで節子が言う。
「うちは綺麗に片付けていますから、ご安心ください」
衛が義母に微笑みかけ、同居している澪はお婆ちゃん子なのか、彼女の隣に座ってニコニコしている。
「こないだ買った帯が可愛いから、家で見てくれる?」
「勿論よ」
会話を聞くからに、澪も着物を着るようだ。
(きっと節子さんから、着物好きが伝わってるのかな……)
そんな事を思いながら膨れたお腹をさすっていると、節子に微笑みかけられた。
「香澄さんも今度、一緒に呉服屋さんに行きましょうか」
「えっ?」
満腹なのもあり完全に油断していたので、香澄は思わず大きな声を上げてしまう。
彼女の反応にクスクス笑い、節子は言葉を続けた。
「香澄さんは澪とも陽菜さんともタイプが違うから、色々楽しめそうね」
その様子を見て、翔が香澄に笑いかけた。
「オーマは気に入った女の子に着物を着せるのが大好きだから、諦めて着せ替え人形になるしかないよ」
翔は性格が似ているらしい双子の隣にいて、食事中も楽しそうに会話をしていた。
「あ、そ、そんな……」
「俺も香澄の着物姿、見てみたいな」
何とか断ろうとしたのだが、隣にいる佑がなんと節子に加勢しだした。
「えっ、ええぅ、そんな……」
あわあわと返事に困っていた時、アロイスが佑に問いかける。
「ねぇ、タスク。今日泊まらせてくれるよね?」
「え?」
香澄に向かって微笑みかけていた佑の顔が、ピシリと固まった。
「なんでだ?」
「だって、タンテの所に泊まるのは、オーパとオーマだけだし」
「そう。僕ら宿なし」
双子はケロリとして図々しい要求をしてくる。
佑はすさまじい顔をしたあと、口元で何かを呟く。
恐らく何か罵り言葉なのだろうが、そのあとに気を取り直し弟を見た。
「翔の所に泊まったらいいだろう。お前ら、仲良しだろ」
「いやー、翔のトコはマンションでしょ? 俺たち大の大人だし、セットで行ったら迷惑になるし」
「……よもやお前らの口から〝迷惑〟なんて言葉が出てくると思わなかった」
心底……という様子で溜め息をついた佑に、双子が追い打ちをかける。
「それに引き換え、タスクの所は部屋が余ってるからいーじゃん!」
「そうそう! もともと、いつ僕らが集団で来てもいいようにって、無駄にでかい家を建てたんでしょ?」
「無駄にって言うな」
思わず佑が突っ込む。
「お前ら、いつも泊まってるホテルがあるだろう」
「いやいや、久しぶりに従弟殿に会ったんだし、一緒にいたいじゃん?」
「何だかんだ言って、あのでかい家を建てた理由が親戚のためっていうのは事実だろ? 俺たちの事、大好きなんだろ? ツンデレ?」
双子がうざ絡みをし、佑は疲れ切った表情で大きな溜め息をついた。
「勝手にしろ」
「「やったー!!」」
双子は歓声を上げハイタッチをする。
そんな従兄を呆れた目で見やり、佑は申し訳なさそうに香澄に顔を寄せてきた。
「……という事になった。三階に泊まらせるけど、香澄は今日は俺と一緒に寝て安全を確保して」
「分かった」
(そこまで危険視しなくても……)
いくら双子が変わった人たちでも、従弟の恋人に問題が生じるような手の出し方をすると思えない。
けれど一番彼らを知っているだろう佑がそう言うのなら、大人しく従っておこうと思った。
その後、アンネが戻って来て全員が店を出て、一旦別れを告げてめいめいの家に向かった。
佑と香澄は小金井が運転する車に乗り、双子たちは彼らの車に乗って移動した。
本拠地はドイツなのだが、頻繁に東京にも来るので、東京にある駐車場に車を複数台置いて、いつでも自由に移動できるようにしているようだ。
途中で佑は自宅に連絡を入れて、双子を受け入れるための客間の準備を整えさせていた。
帰りの車の中で佑は何度も溜め息をついて不安げだったが、香澄はそのたびに「大丈夫だよ」と彼を励ました。
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双子イメージの香りは、ヴェルヴェットローズ&ウードです
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