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慈雨の如き目に愛されて2
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「ま、それはそれで一つ間違えれば痛そうでもあるから……。所有印をつけるに留めておくさ」
「あ……っ」
飄々と言ってから、クライヴは今度はモニカの肌を吸い始めた。強く吸引した後にチュバッと音がすると、そこには赤い花が咲く。
「あ、あんまり跡をつけないで。ドレスの胸元から見えちゃうっ」
「見せておけばいい。……と思うが、ギリギリの所で楽しむのもアリだな」
また意地悪なことを言うと、クライヴはモニカの胸を寄せて集め、いつもドレスから見えている箇所を目算する。
「だ……っ、だめだってばぁ!」
そしてモニカの悲鳴をよそに、上機嫌に胸元にキスマークをつけ始めた。
特に念入りに吸い付いたのは、胸の先端近く。
クライヴ相手にだけ敏感になる箇所を強く吸われると、モニカの口から堪えきれないうめき声が漏れる。
シュルリと腹部を撫で下ろされ、その指先が脇腹に触れるとモニカが身をよじらせた。
「そこ……っ、くすぐったいっ」
くすぐられるのかと思ったモニカに、クライヴは顔を上げてペロリと自分の唇を舐める。
「モニカ、くすぐったいというのは性感帯であるということだ。いずれ君を開発していけば、脇腹に触れたり舐めたりするだけで、君は濡らすようになる」
「も……もぉぉ……」
いつからこんな、『男の人』になってしまったのだろう?
「クライヴ変よっ。私が知ってるクライヴは、そんな風にお腹とか胸を見て『感じる』とか『濡らす』とか、卑猥なこと言わなかったわ」
恥ずかしくてつい責めるような声になるが、クライヴは蛙の面に水という様子だ。
「そんなの、婚前に君に嫌われたくないだけに決まってるじゃないか。王子と言っても、俺はやりたい盛りのただの男だし。むしろこの歳まで君だけを一途に想って、待っていたことを褒めて欲しい」
「……うぅっ」
言い換えされ、モニカは何も言えない。
クライヴが自分だけを見てくれていて、その性欲を自分一人にだけ発散してくれているのは、むしろ喜ばしいことだ。
今まで王子という立場で、顔も性格もよくレディから絶えず秋波を送られてきただろうクライヴ。そんな彼が『つまみ食い』をせずにいたというのは、健全な男子で言えば珍しいことなのだろう。
今ご褒美を与えずして、何とするのか。
――分かっている。
分かっているのだけれども、純粋なモニカに『今』の色気全開のクライヴは些か刺激が強い。
白い肌に点々と赤い跡をつけられ、モニカは涙ぐむ。
「だって……っ、クライヴが知らない男の人に思えるんだもの……っ」
『知らない男』と言われては、クライヴも放っておけない。
「……今までの『無害で優しい、キスしかしないクライヴ』の方がいい?」
両手で胸を揉みつつ、優しく問う声は昔から変わっていない。
ジワッと心に染みこむような声を聞いてから、モニカは本音を漏らす。
「そうじゃないけど……。クライヴがとても大人に見えて、格好良くて色っぽくて、……いやらしくて。ドキドキしちゃうの」
「……ドキドキ、するのか? 俺に」
もに……と胸を揉む手が止まった。
「するわよ。ずっと好きだったクライヴが、急に『大人の男の人』に見えるんだもの。つい昨日もしたばかりだけど……。まだ全然慣れないの」
「じゃあ……」
そう言いかけてクライヴはおもむろに脱ぎ始め、最後の一枚を丸めてポイと投げ捨てる。
彼の手が向かったのは己の屹立で、竿を支えるように手を沿わせると、モニカに見せつけるように揺らした。
「『これ』にもドキドキする?」
「も……、もぉぉっ! す、するわよ……っ、は、恥ずかしいからっ」
今にも泣き出しそうなぐらい赤面し、涙ぐむモニカが可愛くて堪らない。
「俺も、こんなに『大人の女性』になったモニカに夢中だよ。大きくなった胸も、くびれた腰も。まるく魅力的になったお尻も。スラッとした太腿も」
「やぁ……っ、褒めないで……っ」
体を褒められると、ムズムズする。
今まで「可愛いね」「ドレスが似合っている」「花のようだ」と言われていた言葉とは、まったく違うもの。
モニカを『女』として見ている言葉たち。
低くて通りのいい声がモニカを賛美する度、彼女の耳がジワジワと熱くなる。
「……耳で受胎しちゃうわ」
呟かれた言葉は、奇しくも記憶を失ったモニカが口にした言葉と同じだった。
それに気付いたクライヴは、どんなことになっても彼女の本質は変わっていないのだと目を細める。
「……モニカ」
「なぁに?」
クライヴの大きな手が肌を滑る度、モニカは甘美な震えに身を任せる。
『気持ちいい』は恥ずかしいけれど、その感覚はとても美しいものだと思っていた。
「君は記憶のことで悩んでいたが、安心して欲しい……というのも変だが。俺はずっと君の側にいるから。君がどんなことになっても、俺はモニカという妻を愛する。その気持ちは、一生涯変わらない」
「……ありがとう。私も昨日は我が儘を言ってごめんなさい。きっとこれは、神さまがお与えになった試練なのだわ。ほんの一時の記憶なんてなくても、立派に夫婦としてやっていけるかという……」
モニカ自身も乗り越えようとしているのを感じ、クライヴは愛しげにキスを落とした。
「俺がこうやって触れるのは……、ただ一人モニカだけだ」
ふっくらとした腹部を撫で下ろし、その先にある茂みに触れる。すり合わせた太腿の間で、金色の和毛は蜜にまみれていた。
スッと秘唇を撫で上げると、「ひんっ」とモニカが息を吸い込んだ。
そのまま人差し指と中指で閉じていた秘唇を開くと、クパッと小さな音がする。そして勢いよく熱い蜜が溢れ出した。
「あ……っ」
飄々と言ってから、クライヴは今度はモニカの肌を吸い始めた。強く吸引した後にチュバッと音がすると、そこには赤い花が咲く。
「あ、あんまり跡をつけないで。ドレスの胸元から見えちゃうっ」
「見せておけばいい。……と思うが、ギリギリの所で楽しむのもアリだな」
また意地悪なことを言うと、クライヴはモニカの胸を寄せて集め、いつもドレスから見えている箇所を目算する。
「だ……っ、だめだってばぁ!」
そしてモニカの悲鳴をよそに、上機嫌に胸元にキスマークをつけ始めた。
特に念入りに吸い付いたのは、胸の先端近く。
クライヴ相手にだけ敏感になる箇所を強く吸われると、モニカの口から堪えきれないうめき声が漏れる。
シュルリと腹部を撫で下ろされ、その指先が脇腹に触れるとモニカが身をよじらせた。
「そこ……っ、くすぐったいっ」
くすぐられるのかと思ったモニカに、クライヴは顔を上げてペロリと自分の唇を舐める。
「モニカ、くすぐったいというのは性感帯であるということだ。いずれ君を開発していけば、脇腹に触れたり舐めたりするだけで、君は濡らすようになる」
「も……もぉぉ……」
いつからこんな、『男の人』になってしまったのだろう?
「クライヴ変よっ。私が知ってるクライヴは、そんな風にお腹とか胸を見て『感じる』とか『濡らす』とか、卑猥なこと言わなかったわ」
恥ずかしくてつい責めるような声になるが、クライヴは蛙の面に水という様子だ。
「そんなの、婚前に君に嫌われたくないだけに決まってるじゃないか。王子と言っても、俺はやりたい盛りのただの男だし。むしろこの歳まで君だけを一途に想って、待っていたことを褒めて欲しい」
「……うぅっ」
言い換えされ、モニカは何も言えない。
クライヴが自分だけを見てくれていて、その性欲を自分一人にだけ発散してくれているのは、むしろ喜ばしいことだ。
今まで王子という立場で、顔も性格もよくレディから絶えず秋波を送られてきただろうクライヴ。そんな彼が『つまみ食い』をせずにいたというのは、健全な男子で言えば珍しいことなのだろう。
今ご褒美を与えずして、何とするのか。
――分かっている。
分かっているのだけれども、純粋なモニカに『今』の色気全開のクライヴは些か刺激が強い。
白い肌に点々と赤い跡をつけられ、モニカは涙ぐむ。
「だって……っ、クライヴが知らない男の人に思えるんだもの……っ」
『知らない男』と言われては、クライヴも放っておけない。
「……今までの『無害で優しい、キスしかしないクライヴ』の方がいい?」
両手で胸を揉みつつ、優しく問う声は昔から変わっていない。
ジワッと心に染みこむような声を聞いてから、モニカは本音を漏らす。
「そうじゃないけど……。クライヴがとても大人に見えて、格好良くて色っぽくて、……いやらしくて。ドキドキしちゃうの」
「……ドキドキ、するのか? 俺に」
もに……と胸を揉む手が止まった。
「するわよ。ずっと好きだったクライヴが、急に『大人の男の人』に見えるんだもの。つい昨日もしたばかりだけど……。まだ全然慣れないの」
「じゃあ……」
そう言いかけてクライヴはおもむろに脱ぎ始め、最後の一枚を丸めてポイと投げ捨てる。
彼の手が向かったのは己の屹立で、竿を支えるように手を沿わせると、モニカに見せつけるように揺らした。
「『これ』にもドキドキする?」
「も……、もぉぉっ! す、するわよ……っ、は、恥ずかしいからっ」
今にも泣き出しそうなぐらい赤面し、涙ぐむモニカが可愛くて堪らない。
「俺も、こんなに『大人の女性』になったモニカに夢中だよ。大きくなった胸も、くびれた腰も。まるく魅力的になったお尻も。スラッとした太腿も」
「やぁ……っ、褒めないで……っ」
体を褒められると、ムズムズする。
今まで「可愛いね」「ドレスが似合っている」「花のようだ」と言われていた言葉とは、まったく違うもの。
モニカを『女』として見ている言葉たち。
低くて通りのいい声がモニカを賛美する度、彼女の耳がジワジワと熱くなる。
「……耳で受胎しちゃうわ」
呟かれた言葉は、奇しくも記憶を失ったモニカが口にした言葉と同じだった。
それに気付いたクライヴは、どんなことになっても彼女の本質は変わっていないのだと目を細める。
「……モニカ」
「なぁに?」
クライヴの大きな手が肌を滑る度、モニカは甘美な震えに身を任せる。
『気持ちいい』は恥ずかしいけれど、その感覚はとても美しいものだと思っていた。
「君は記憶のことで悩んでいたが、安心して欲しい……というのも変だが。俺はずっと君の側にいるから。君がどんなことになっても、俺はモニカという妻を愛する。その気持ちは、一生涯変わらない」
「……ありがとう。私も昨日は我が儘を言ってごめんなさい。きっとこれは、神さまがお与えになった試練なのだわ。ほんの一時の記憶なんてなくても、立派に夫婦としてやっていけるかという……」
モニカ自身も乗り越えようとしているのを感じ、クライヴは愛しげにキスを落とした。
「俺がこうやって触れるのは……、ただ一人モニカだけだ」
ふっくらとした腹部を撫で下ろし、その先にある茂みに触れる。すり合わせた太腿の間で、金色の和毛は蜜にまみれていた。
スッと秘唇を撫で上げると、「ひんっ」とモニカが息を吸い込んだ。
そのまま人差し指と中指で閉じていた秘唇を開くと、クパッと小さな音がする。そして勢いよく熱い蜜が溢れ出した。
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