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慈雨の如き目に愛されて1
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「あむ……ん」
クライヴが差し出した無花果を、モニカがしゃぶるようにして齧り付く。
妻の口元からジュッと濡れた音がして、クライヴは熱のこもった目でモニカが無花果を食べる様子を見ていた。
「美味いか?」
「ん……」
クッションを積み重ねたベッドの上で、二人は自堕落な時を過ごしていた。
「本来なら俺たちは、蜜月を過ごしているはずなんだがな」
「色々……あったものね」
ベッドサイドにある器から果物を取り、果実の甘みに身を任せる。その味は、短期間の間に濃密な事件に揉まれた体を、優しく癒やすようだった。
甘美な果汁が舌から喉を通り、体の中を通ってゆく頃――。
「ん」
クライヴが唇を合わせ、モニカの腰を撫でまわしてきた。
「あ……、やぁ……。疲れてるわ」
「どうせこのあと寝るなら、一緒だろ?」
至近距離でクライヴが見つめてき、変わらないその目にモニカの心は揺れる。
「もう……」
まんざらではない顔をして見つめ返すと、チュ、と優しくキスをされた。
「そういうことを言って……、ここも触ったら感じる癖に」
ネグリジェの薄い布越しに、胸の先端がコスコスと擦られる。
「ん……ぁ、あ……」
クライヴの指先に刺激され、そこはすぐにぷっくりと勃ち上がった。
触れて欲しいと言わんばかりに主張する部分に、クライヴは薄布の上からしゃぶりつく。
「あ……っ、はぁ……んっ」
甘い声が朱唇から漏れ、クライヴの耳朶をくすぐる。
温かな舌が先端を舐めまわし、円を描く。時折先端のくぼみをくじるように動くと、モニカはクライヴの頭を抱えて腰を揺らした。
「すっかりいやらしくなったな、モニカ」
「やだぁ……、もぉ」
空いた手でもう片方も弄られると、まだ触れられていない下肢が疼く。
「クライヴ、キス……して」
「あぁ」
妻の要求を聞き、クライヴは顔を傾けて唇を合わせた。その間も両手は動き、柔らかな双丘を揉みしだきながら先端を捏ねる。
ちゅ……ちゅぷ、と口元から水音がし、クライヴは執拗にモニカの口唇を愛していた。
上唇をついばみ、下唇を軽く噛む。舌先で歯列をなぞってから、口蓋を辿り舌を絡ませる。
「んん……っ、んぅっ、ふ……」
クライヴの舌は少し長い。あますことなく口腔を蹂躙され、モニカは恍惚としていた。
「モニカ、舌出して」
「ん……、ぇ、ぁ」
命じられておずおずと舌を突き出せば、クライヴがそれを口に含んで吸い込んでくる。
彼の舌が絡みつき、フルフルと震えるモニカの舌もやがてそれに絡み返した。
濃厚なキスを交わしている間、モニカの恥部はたっぷりと濡れてくる。
胸を捏ね回していた手は、性急にモニカのネグリジェのくるみボタンを外した。
下からシュミーズに覆われた肢体が現れ、クライヴはもどかしそうにそれも脱がしてしまう。
「あ……っ」
今度は首筋を吸われ、ねっとりと舌が這いながら下りてゆく。
体が内側からゾクゾクとし、モニカの白い胸も震える。けれどその先端をキュウッと摘ままれ、「きゃうっ」と悲鳴に似た嬌声が漏れた。
「ク、クライヴ……っ。胸ばっかり弄ったら嫌だわ。腫れてしまいそう」
「おや、腫れるほど愛したら、コルセットに擦れて……どうなるんだろうな?」
口答えをすると意地悪なことを言われ、モニカは赤面する。
つい、クライヴの母も同席する食事の場で、下着に乳首を擦らせている自分を想像してしまった。何てはしたない。
「も、もう……っ」
いつもは包み込むように優しいのに、ベッドではこんなにも意地悪になる。
少し恨めしくも思ってしまうが、裏を返せばそんな顔を知っているのは自分だけだ。
クライヴが差し出した無花果を、モニカがしゃぶるようにして齧り付く。
妻の口元からジュッと濡れた音がして、クライヴは熱のこもった目でモニカが無花果を食べる様子を見ていた。
「美味いか?」
「ん……」
クッションを積み重ねたベッドの上で、二人は自堕落な時を過ごしていた。
「本来なら俺たちは、蜜月を過ごしているはずなんだがな」
「色々……あったものね」
ベッドサイドにある器から果物を取り、果実の甘みに身を任せる。その味は、短期間の間に濃密な事件に揉まれた体を、優しく癒やすようだった。
甘美な果汁が舌から喉を通り、体の中を通ってゆく頃――。
「ん」
クライヴが唇を合わせ、モニカの腰を撫でまわしてきた。
「あ……、やぁ……。疲れてるわ」
「どうせこのあと寝るなら、一緒だろ?」
至近距離でクライヴが見つめてき、変わらないその目にモニカの心は揺れる。
「もう……」
まんざらではない顔をして見つめ返すと、チュ、と優しくキスをされた。
「そういうことを言って……、ここも触ったら感じる癖に」
ネグリジェの薄い布越しに、胸の先端がコスコスと擦られる。
「ん……ぁ、あ……」
クライヴの指先に刺激され、そこはすぐにぷっくりと勃ち上がった。
触れて欲しいと言わんばかりに主張する部分に、クライヴは薄布の上からしゃぶりつく。
「あ……っ、はぁ……んっ」
甘い声が朱唇から漏れ、クライヴの耳朶をくすぐる。
温かな舌が先端を舐めまわし、円を描く。時折先端のくぼみをくじるように動くと、モニカはクライヴの頭を抱えて腰を揺らした。
「すっかりいやらしくなったな、モニカ」
「やだぁ……、もぉ」
空いた手でもう片方も弄られると、まだ触れられていない下肢が疼く。
「クライヴ、キス……して」
「あぁ」
妻の要求を聞き、クライヴは顔を傾けて唇を合わせた。その間も両手は動き、柔らかな双丘を揉みしだきながら先端を捏ねる。
ちゅ……ちゅぷ、と口元から水音がし、クライヴは執拗にモニカの口唇を愛していた。
上唇をついばみ、下唇を軽く噛む。舌先で歯列をなぞってから、口蓋を辿り舌を絡ませる。
「んん……っ、んぅっ、ふ……」
クライヴの舌は少し長い。あますことなく口腔を蹂躙され、モニカは恍惚としていた。
「モニカ、舌出して」
「ん……、ぇ、ぁ」
命じられておずおずと舌を突き出せば、クライヴがそれを口に含んで吸い込んでくる。
彼の舌が絡みつき、フルフルと震えるモニカの舌もやがてそれに絡み返した。
濃厚なキスを交わしている間、モニカの恥部はたっぷりと濡れてくる。
胸を捏ね回していた手は、性急にモニカのネグリジェのくるみボタンを外した。
下からシュミーズに覆われた肢体が現れ、クライヴはもどかしそうにそれも脱がしてしまう。
「あ……っ」
今度は首筋を吸われ、ねっとりと舌が這いながら下りてゆく。
体が内側からゾクゾクとし、モニカの白い胸も震える。けれどその先端をキュウッと摘ままれ、「きゃうっ」と悲鳴に似た嬌声が漏れた。
「ク、クライヴ……っ。胸ばっかり弄ったら嫌だわ。腫れてしまいそう」
「おや、腫れるほど愛したら、コルセットに擦れて……どうなるんだろうな?」
口答えをすると意地悪なことを言われ、モニカは赤面する。
つい、クライヴの母も同席する食事の場で、下着に乳首を擦らせている自分を想像してしまった。何てはしたない。
「も、もう……っ」
いつもは包み込むように優しいのに、ベッドではこんなにも意地悪になる。
少し恨めしくも思ってしまうが、裏を返せばそんな顔を知っているのは自分だけだ。
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