上 下
23 / 54

初夜8

しおりを挟む
「モニカ……、とてもエッチだ。凄い……っ」
 一突きごとにモニカの胸はプルンと揺れ、速度を増した今は連続してプルプルと上下に揺れている。
「あ……っ、あ、あぁあ、あっ、やぁあ……っ」
 大きなモノが出入りする度、モニカは今まで何度も達した時のように大きな波が襲おうとしているのを感じていた。
 けれど、どうしてかその波の頂点は訪れてくれず、もどかしい。
「モニカ、気持ちいい? どうして欲しい?」
 ギリギリ理性が残っていた部分で、クライヴが問う。
 この極限においてまで、彼はモニカの夫であり最初に彼女を悦ばせたいということを、重視していた。
「あの、あの……っ、おマメいじって……っ、いきたいの、……切ないっ」
 可愛らしくおねだりするモニカに、クライヴはフワッと優しく笑った。
「分かった。君はまだナカでいけないだろうから、手伝うね」
 素直にして欲しいことを言ってくれたモニカに感謝し、クライヴはまた結合部に指を当てた。
「ああぁああぁっ!」
 洪水と言っていいほど濡れているそこを、クライヴの指が撫でまわす。
 ほんの少しの刺激で、モニカはすぐに達してしまった。
「……ぁ、あっ」
 思い切り喰い締められ、クライヴが辛そうな顔をする。
「ごめん……、モニカ、ごめんっ」
 絶頂の最中にあるモニカの腰を掴むと、そのままクライヴは猛然と腰を使い出した。
「あ、あ、ぁ、あぁあ……っ」
 達したての所を強くえぐられ、モニカはかぶりを振って悶え狂う。
「モニカ、モニカ――、ぁ、……あっ」
 最後に思い切りモニカを抱きしめ、クライヴはやっと吐精した。
 妻になったばかりの愛しい女性(ひと)を力の限り抱き、繋がった場所で屹立がビクビクと震えている。
「モニカ……、俺の欲を美味しそうに飲んでくれて、ありがとう」
 クライヴの精をあますことなく吸う媚肉の動きに、クライヴは陶酔しながら呟いた。
 モニカはとうに、真っ白な快楽の世界に墜ちた後だった――。

**
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私を捕まえにきたヤンデレ公爵様の執着と溺愛がヤバい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:163pt お気に入り:1,479

気配消し令嬢の失敗

恋愛 / 完結 24h.ポイント:781pt お気に入り:6,131

【完結】ヒロインの女が死ぬほど嫌いなので悪役令嬢を全うします

恋愛 / 完結 24h.ポイント:227pt お気に入り:4,547

【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します

恋愛 / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:2,133

幽霊じゃありません!足だってありますから‼

恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:602

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

恋愛 / 完結 24h.ポイント:205pt お気に入り:4,115

悪女と呼ばれた死に戻り令嬢、二度目の人生は婚約破棄から始まる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:390pt お気に入り:2,489

処理中です...