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飼い犬に、手を噛まれる ☆
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「好きなのか分からないの?」
もう一度聞かれ、私は小さく頷く。
「なら、なおのこと合コンに行こうよ。合コンで『いいかも』って思う人がいたなら、そっちにしなよ。医者のほうが確実に美幸を幸せにしてくれるから」
「……それもそうかもね」
納得した私は、その日だけ合コンに参加する事にした。
ポチくんにはメッセージを打つ。
『今日、友達と飲むので遅くなります』
少しして、既読のマークがついた。
『わかった』
返事はそれだけ。
恋人なら、もっと文字数の多い返事があるのかな。
そう思っても、思い思われる本当の恋人なんていた事がなかったから、答えなんて分からなかった。
**
合コンは楽しかった。
彼らの〝医者ジョーク〟はあまり分からなかったけれど、雰囲気で沢山笑った。
けれど〝感触〟としてはどうかというと、彼らの態度で何となく分かってしまった。
彼らはきっと、自分たちと同じぐらい頭のいい女性を求めている。
自分たちの価値が分かっているから、同じぐらいの価値を恋人、伴侶となる相手に求める。
理解したからこそ、私は彼らと深い関わりを持つ気にならなかった。
でも連絡先を交換してほしいという人がいて、社交辞令的に教える。
それでその日の合コンは終わった。
**
亜子とも別れ、最寄り駅から自宅までの途中――。
「あ……」
前方に背の高い男性のシルエットがあり、ドキッと胸が高鳴る。
ポチくんだ。
「おかえり」
彼はいつものように私を迎えてくれる。
「ただいま」
亜子と二人で飲んできた事にしないと。
――けど。
「医者との合コン、楽しかった?」
「……え?」
ポチくんの問いかけを聞き、私はドキンッと胸を高鳴らせて足を止める。
彼は私を見て冷たく笑った。
おもむろにポケットからスマホを出し、私にとあるアプリを見せる。
「美幸、設定とかぜーんぶ俺に任せてるから、ストーカー向けのアプリを入れても気づかないの、馬鹿だね~」
そう言って、ポチくんは目を細めてにんまりと笑った。
……やっぱりクズだ。
信じられないと目を丸くした私を見て、彼は言う。
「馬鹿で、可愛いね」
「ポチくん……。ストーカーなの……?」
その問いを、彼は一笑に付す。
「さあ? どうでもいいんじゃない? そんな事。それより……」
彼は私の手首を引き、耳元で囁く。
「嘘つきにはお仕置きが必要だね」
そう言われただけで、ゾクゾクッと腰から全身に震えが駆け抜けた。
「これ、プレゼントしてあげようか」
「え……」
それが何なのか理解する前に、首にチョーカーのような物がつけられた。
「これ……」
触ろうとして、正面からジャラリと細いチェーンがついているのに気づく。
「ポッ……、ポチくん……!」
犬のような首輪を付けられたと理解した私は、慌てて周囲を見た。
こんなの、ただの痴女だ。
「この時間、人は少ないからいいんじゃない? 見られても〝そういう〟女の子だと思われて終わるよ」
「そんな……っ」
「恥ずかしいなら、早く家に帰ろう?」
また囁かれ、私は首輪を両手で押さえてコクコクと頷いた。
**
家に帰ったあと、私は〝分からされた〟。
「んぅっ、んぐぅっ、うーっ、うーっ!」
玄関に座り込んだ私の喉を、ポチくんが極太の肉棒で犯す。
苦しくて堪らないのに、私はその苦しさすら快楽に変える術を知っていた。
涙を流す私の頭を優しく撫で、ポチくんは割れた腹筋を震わせて私の喉奥に吐精する。
「うぐぅっ、――うーっ、んっ……っ、んっ、――――ごくっ」
ボタボタと涙を流しながら、私は精液を嚥下する。
「休憩すんなよ」
そう言ったポチくんは、脱力して座り込んでいる私を立たせ、スカートの間から手を入れた。
「はっ、ビッショビショ。マゾだなぁ」
揶揄するように言われ、カーッと顔が熱くなり、全身が火照る。
そして、私は新たな蜜を垂らしてクロッチを濡らした。
濡れた下着を奪われたかと思うと、ポチくんは私の片脚を抱え上げ、いきり立った肉棒を押しつけてくる。
「待っ……っ!」
私が何か言うよりも前に、彼は避妊具をつけずに私を貫いた。
「んあああぁあっ!」
待ちわびた感触に、私はメスの声を上げる。
そのまま彼は玄関の壁に私を押しつけ、駅弁スタイルでズボズボと犯してきた。
ブラウスは力任せに引っ張られ、ボタンが飛んでキャミソールとブラジャーに包まれた胸が露わになる。
彼はブラウス越しにブラジャーのホックを取り、私の乳房を舐め、きつく吸ってキスマークをつけた。
「こんなにさぁ! 俺の印がついてるくせに、なに他の男に会いに行ってる訳? は? それとも、キスマークだらけの体を見せたかった?」
「ちがっ……、あうぅうっ!」
激しく突き上げられ、鎖骨や乳房に噛み跡をつけられる。
その痛みだけで深い悦楽を得た私は、つま先を丸めて大きく身を震わせて絶頂した。
行為の途中でコトンッと音を立ててパンプスが落ちたけれど、気づく事はできなかった。
もう一度聞かれ、私は小さく頷く。
「なら、なおのこと合コンに行こうよ。合コンで『いいかも』って思う人がいたなら、そっちにしなよ。医者のほうが確実に美幸を幸せにしてくれるから」
「……それもそうかもね」
納得した私は、その日だけ合コンに参加する事にした。
ポチくんにはメッセージを打つ。
『今日、友達と飲むので遅くなります』
少しして、既読のマークがついた。
『わかった』
返事はそれだけ。
恋人なら、もっと文字数の多い返事があるのかな。
そう思っても、思い思われる本当の恋人なんていた事がなかったから、答えなんて分からなかった。
**
合コンは楽しかった。
彼らの〝医者ジョーク〟はあまり分からなかったけれど、雰囲気で沢山笑った。
けれど〝感触〟としてはどうかというと、彼らの態度で何となく分かってしまった。
彼らはきっと、自分たちと同じぐらい頭のいい女性を求めている。
自分たちの価値が分かっているから、同じぐらいの価値を恋人、伴侶となる相手に求める。
理解したからこそ、私は彼らと深い関わりを持つ気にならなかった。
でも連絡先を交換してほしいという人がいて、社交辞令的に教える。
それでその日の合コンは終わった。
**
亜子とも別れ、最寄り駅から自宅までの途中――。
「あ……」
前方に背の高い男性のシルエットがあり、ドキッと胸が高鳴る。
ポチくんだ。
「おかえり」
彼はいつものように私を迎えてくれる。
「ただいま」
亜子と二人で飲んできた事にしないと。
――けど。
「医者との合コン、楽しかった?」
「……え?」
ポチくんの問いかけを聞き、私はドキンッと胸を高鳴らせて足を止める。
彼は私を見て冷たく笑った。
おもむろにポケットからスマホを出し、私にとあるアプリを見せる。
「美幸、設定とかぜーんぶ俺に任せてるから、ストーカー向けのアプリを入れても気づかないの、馬鹿だね~」
そう言って、ポチくんは目を細めてにんまりと笑った。
……やっぱりクズだ。
信じられないと目を丸くした私を見て、彼は言う。
「馬鹿で、可愛いね」
「ポチくん……。ストーカーなの……?」
その問いを、彼は一笑に付す。
「さあ? どうでもいいんじゃない? そんな事。それより……」
彼は私の手首を引き、耳元で囁く。
「嘘つきにはお仕置きが必要だね」
そう言われただけで、ゾクゾクッと腰から全身に震えが駆け抜けた。
「これ、プレゼントしてあげようか」
「え……」
それが何なのか理解する前に、首にチョーカーのような物がつけられた。
「これ……」
触ろうとして、正面からジャラリと細いチェーンがついているのに気づく。
「ポッ……、ポチくん……!」
犬のような首輪を付けられたと理解した私は、慌てて周囲を見た。
こんなの、ただの痴女だ。
「この時間、人は少ないからいいんじゃない? 見られても〝そういう〟女の子だと思われて終わるよ」
「そんな……っ」
「恥ずかしいなら、早く家に帰ろう?」
また囁かれ、私は首輪を両手で押さえてコクコクと頷いた。
**
家に帰ったあと、私は〝分からされた〟。
「んぅっ、んぐぅっ、うーっ、うーっ!」
玄関に座り込んだ私の喉を、ポチくんが極太の肉棒で犯す。
苦しくて堪らないのに、私はその苦しさすら快楽に変える術を知っていた。
涙を流す私の頭を優しく撫で、ポチくんは割れた腹筋を震わせて私の喉奥に吐精する。
「うぐぅっ、――うーっ、んっ……っ、んっ、――――ごくっ」
ボタボタと涙を流しながら、私は精液を嚥下する。
「休憩すんなよ」
そう言ったポチくんは、脱力して座り込んでいる私を立たせ、スカートの間から手を入れた。
「はっ、ビッショビショ。マゾだなぁ」
揶揄するように言われ、カーッと顔が熱くなり、全身が火照る。
そして、私は新たな蜜を垂らしてクロッチを濡らした。
濡れた下着を奪われたかと思うと、ポチくんは私の片脚を抱え上げ、いきり立った肉棒を押しつけてくる。
「待っ……っ!」
私が何か言うよりも前に、彼は避妊具をつけずに私を貫いた。
「んあああぁあっ!」
待ちわびた感触に、私はメスの声を上げる。
そのまま彼は玄関の壁に私を押しつけ、駅弁スタイルでズボズボと犯してきた。
ブラウスは力任せに引っ張られ、ボタンが飛んでキャミソールとブラジャーに包まれた胸が露わになる。
彼はブラウス越しにブラジャーのホックを取り、私の乳房を舐め、きつく吸ってキスマークをつけた。
「こんなにさぁ! 俺の印がついてるくせに、なに他の男に会いに行ってる訳? は? それとも、キスマークだらけの体を見せたかった?」
「ちがっ……、あうぅうっ!」
激しく突き上げられ、鎖骨や乳房に噛み跡をつけられる。
その痛みだけで深い悦楽を得た私は、つま先を丸めて大きく身を震わせて絶頂した。
行為の途中でコトンッと音を立ててパンプスが落ちたけれど、気づく事はできなかった。
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