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お前の本能をさらけ出せ ☆

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「っへーぇ? 夕貴って弟クンに犯されている時、そんな顔するんだ?」

「やだ……っ、やだぁっ!」

 私は両手で顔を覆い、秀弥さんに背を向けようとする。

 けれど彼に両手を掴まれ、顔を露わにされた。

「見せてくれよ」

「ぁ……」

 涙と涎でグシャグシャになった顔を、秀弥さんに見られる。

 その間、亮はお構いなしに私をズンズンと突き上げていた。

「っはぁあっ、あぁうっ、うーっ」

 私は秀弥さんに手を掴まれ、彼を見つめたまま涙を零して善がった。

 ――どうかしてる。

 婚約者に見られているというのに、私は弟に犯されてこれ以上なく感じている。

 私は唇をわななかせ、獣のような荒々しい呼吸を繰り返す。

 ベッドに座った秀弥さんは私の唇からタラリと零れた涎を指で拭い、背中を丸めて私にキスをしてきた。

「ん……っ、ん、むぅっ、――――ぅー……っ」

 秀弥さんはわざとゆっくり舌で私の口内をかき回し、少し顔を離してから囁いた。

「もっと俺の前でエロい姿を見せてくれよ。俺一人じゃ暴ききれなかった、お前の本能をさらけ出せ」

 耳元で命令され、私はビクビクッと腰を震わせて亮を締め付けた。

「――――ぁっ、くそっ」

 思いきり締め付けられて、亮が悪態をつく。

 そのあと、彼は私の両脚を肩の上に担ぎ、さらに深い場所まで繋がってきた。

「っんぁああっ!」

 メスの顔をした私を見て、秀弥さんは肉食獣のように舌なめずりをした。

「いやらしい女」

 私を言葉で辱め、彼は勃起した乳首を指先でゆっくり愛撫してくる。

 すでにピンと尖っていたそこは、優しく触れられただけでとんでもない悦楽を私に伝えてきた。

「あーっ! ……っあぁああぁっ」

 私は絞りだすように声を上げ、無意識に腰をカクカク動かす。

「っやらしい腰つきだな……っ」

 亮が悪態をつくように言い、掌で私の下腹をぐぅっと押してきた。

「っんぅうううぅっ!」

 お腹を押され、膣内に入った亮の肉棒の形がくっきりと分かる。

「舌出せよ、夕貴」

 秀弥さんに命令され、私は言いなりになって舌を突き出した。

 彼は唇をすぼめ、まるでフェラチオでもするかのように私の舌を愛撫してくる。

 ちゅる、ちゅぽ、と音がするなか、私は口内に溜まる唾液を嚥下できず、口端からタラリと涎を零した。

 その間、亮は私をガンガン突き上げ、ぬるついた淫芽を撫でてきた。

「っんーーーーーっ!!」

 私は涙を零して悲鳴を上げる。

「っははっ、可愛いな、夕貴」

 秀弥さんは軽やかに笑い、口を離したあと一旦ベッドから離れた。

 けれどすぐ戻ってきたかと思うと、ローターを私の乳首に押し当てる。

「っあぁああっ!」

「ほら、こっちも好きだろ? 弟に犯されながら、俺に道具を使われて善がれよ」

 彼はそう言ったあと、スティック状の陰核用ローターを当ててきた。

「ぁきゃぁあああぁっ!! んーっ! んぁあああぁっ!」

 細いローターだからこそ、小さな所にピンポイントで当たる。

 秀弥さんは残忍に笑ったまま、二つのローターを当てたり離したりする。

「はぁあっ、ぁあっ、ぉっ、んン~~~~っ!」

 私は必死に体をくねらせ、襲い来る快楽の坩堝から逃げようとする。

 けれど亮にズンズンと子宮口を突き上げられ、とうとう耐えきれずに愛潮を飛ばしながら絶頂してしまった。

「あ”っ…………っ、――――っ!!」

 私は目を見開いて敗北の瞬間を知ったあと、焦点の合わない目で中空を見たまま、涎を垂らしてガクガクと体を震わせる。

「ははっ、すっげぇ大量に出たな? そんなに好かったか?」

 秀弥さんはとても楽しそうに笑い、さらにローターをつけたり離したりして私を弄ぶ。

「すっげぇ鬼畜……」

 亮はそんな彼にドン引きしながらも、明らかに私の嬌態を見て興奮していた。

 だって、秀弥さんが現れて私が攻められ初めてから、彼のモノがグッと大きさを増したのは確かだから。

「でも締まるだろ? 亮クンさっきからすっげぇ気持ちよさそう」

 言いながら、秀弥さんはスウェットズボンごと下着を下ろし、ブルンッと現れた怒張を私の頬に押しつけた。
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